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「大ライトノベル主義」と「小ライトノベル主義」

大ドイツ主義 - Wikipedia
小ドイツ主義 - Wikipedia

フランクフルト国民議会では、ドイツ統一を巡る方針として、主に二つの選択肢があった。
オーストリアを含めた「大ドイツ主義」、オーストリアを含めない「小ドイツ主義」である。


2013年ラノベ周辺総括 - 小説☆ワンダーランド
このnyapoonaさんの素晴らしい記事を読んでいただけると分かるように、ライトノベルの影響範囲は年々広がりを見せ、いまや容易には全体を把握できないほど、広く深く「ライトノベル」が出版されるようになってきています。


もはや、ラノベの話をするにもまず定義の摺り合わせが大変ですし、書店員さんだってどの作品をどの棚に置けばいいのか困ってますし、市場調査なんかも「どの範囲を調べてんだよ」って感じですし、ライトノベル作家が小説にとどまらない活躍をしたり、非商業の作品が「ライトノベル」を自称したり、東に「これもラノベなのかよ」と戸惑っている人がいれば、西に「これをラノベ扱いすんな」と怒っている人もいて、まとめサイトのラノベ叩きは悪化の一途をたどり、またぞろ新しいレーベルが創刊され、桶屋はがっぽり儲けているのです。


……これまでは「ライトノベルの定義なんて漠然としたままで置いとこうぜ、なーんか深く語ると喧嘩になるし、ほら、だいたい共通認識みたいなものはあるじゃん、みんなで空気を読もうぜ、な!」といった感じに、我々はライトノベル定義論を放置してまいりました。


しかし。


いまや「ライトノベル」の下には多くのコミュニティが存在しております。国際化社会です。グローバリズムです。インターナショナリゼーションです。「空気を読もうぜ」では理解りあえない人たちが2chとかTwitterとかFacebookとかにたくさんいるわけです。武力衝突が起こってからでは遅いのです。


かかる危難を迎え、我々は選択せねばなりません。


「メディアワークス文庫や星海社FICTIONSやボカロ小説やWeb小説やラノベ作家がハヤカワとか講談社ノベルスで出した作品やハードカバーだけど漫画的なイラストが付いた作品やその他もろもろのアレコレをライトノベルとみなす」か、それとも「みなさない」か。


それが「大ライトノベル主義」と「小ライトノベル主義」なのです。


私はもちろん「大ライトノベル主義」!
ラノベ的なる作品群を糾合して出版界に一大経済圏を作り上げる。
それこそがライトノベル民族が生き延びる唯一の道だと固く信じております。


ジーク・ラノベ!