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学園異能とアンチ学園異能に関する考察(仮)

http://d.hatena.ne.jp/REV/20060327#p9

「学園異能」から反対側にある作品群

を語ってみたい。


・概要

「学園異能」の肝は「日常と非日常の対比」だと思うので、「日常と非日常の同化」が「アンチ学園異能」なのではないだろうか。


つまり、アンチ学園異能=「異能が認知された世界が描かれた作品」である。


代表例として、『とある魔術の禁書目録』が挙げられる。


『禁書』は「学園異能」のリストに条件付で載せられているが、これは「ツンデレ」と「素直クール」のような関係と考えてもらいたい。「ツンデレ」の対立概念として生じたはずの「素直クール」が、ツンデレの亜種とみなされるのと同じだ。


・おおまかな定義

「アンチ学園異能」とは、「異能が社会的に認知されているもの」を指す。


「アンチ学園異能」を「社会異能(仮)」と呼ぶ。


「異能を認知している人物」が異能者である場合、異能は認知されていないとみなす。


「異能を認知している人物」が社会的に認知されていない人物である場合、異能は社会的に認知されていないとみなす。


「異能を認知している集団」が社会的に認知されていない場合、異能は社会的に認知されていないとみなす。


社会的に認知されていない「異能を認知している人物・集団」を「異能集団(仮)」と呼ぶ。例・統和機構(『ブギーポップ』シリーズ)


異能集団(仮)自体が異能を備えている必要はない。


いや、「備えている」と限定した方がいいのかな。


異能を認知して、かつ異能を備えている人物・集団→異能集団(仮)
異能を認知し、かつ異能を備えていない人物・集団→認知集団(仮)


みたいに分けたほうがいいかもしれない。


どっちでも好きにしてください。


これはあんまり関係ないんだけど、大規模な異能集団(仮)は隔離される場合が多いような気がする。例・学園都市(『とある魔術の禁書目録』)、EMP学園(『学校を出よう!』)、隔離戦区(『ディバイデッド・フロント』)、特区(『BLACK BLOOD BROTHERS』)


・おおまかな基準

学園異能度100社会異能(仮)度0

  • ぼくと魔女式アポカリプス


学園異能度50・社会異能(仮)度50


学園異能度0・社会異能(仮)度100

・細かい基準

初期値
学園 社会
100 0
大前提
学園が登場しない 全体に/2
異能が登場しない 全体に/2
どっちも登場しない 論外
認知レベル
レベル 規模 学園度 社会度
1 異能が数人に認知されている -20 +20
2 異能が数十人〜数百人に認知されている -50 +50
3 異能が数千人〜数万人に認知されている -80 +80
4 異能が社会的に広く認知されている -100 +100

・例:『9S』の場合

学園が登場する × /2
異能が登場する ○


異能(禍神の血)を知っている者は、真目家とADEMの一部の人間。よって、レベル2に該当する。


レベル2 異能が数十人〜数百人に認知されている ○ -50+50


よって、
学園異能度   (100-50)/2=25
社会異能(仮)度 (0+50)/2=25


∴学園異能度:25 社会異能(仮)度:25


・リスト(仮)*1

作品名 学園異能度 社会異能(仮)度
ぼくと魔女式アポカリプス 100 0
絶世少女ディフェンソル 100 0
イリスの虹 100 0
レジンキャストミルク 100 0
座敷童にできるコト 80 20
殺×愛 80 20
ブギーポップは笑わない 80 20
カレとカノジョと召喚魔法 80 20
ボクのセカイを守るヒト 80 20
灼眼のシャナ 50 50
ムシウタ 50 0
戯言シリーズ 40 10
ブギーポップシリーズ 25 25
9S 25 25
ザンヤルマの剣士 20 80
デュラララ!! 10 40
学校を出よう! 0 100
とある魔術の禁書目録 0 100
ソラにウサギがのぼるころ 0 100
Missing 未読 未読
タマラセ 未読 未読
バイトでウィザード 未読 未読

・今後の問題


っていうか、よく考えれば『BLACK BLOOD BROTHERS』『ディバイデッド・フロント』は「学園」じゃないし、「ゼロの使い魔」は現代じゃありませんね。かなりアホっぽいな、俺。

*1:keyword:学園異能より