夜更かし日記

川の横に住んでいます

2024年のゲーム振り返り

あけおめ。

今年も遊んだゲームを紹介していこうと思って振り返ってみると、リメイクをたくさんやったなあと思う。なんか新しいゲームって疲れちゃうのかも。TGAにノミネートされてるゲームもあんまりやってなかった。でもゲームに貴賤はないよね。好きなことやるのが一番大切だ。

15年くらい前のNHKの番組の一場面。画像はhamekoさんのXより転載

今年一番おもしろかったゲームはハルカの国 大正星霜編で、これは今年に限ってとかではなくオールタイムベストのノベルゲームだった。良かった良かった。

次点で、ロマサガ2リメイク、聖剣伝説LoM HDリマスター、FF4ピクセルリマスター、龍が如く0、Kentucky Route Zero、Bloodstained: Ritual of the Night、ザ・リワインダー、Brotatoあたりが続く。

今年一番気持ちよかった瞬間はBrotatoで海賊を使ってロケランを大量に持って連射している時だった。

次点で、FF5ピクセルリマスターでABP4倍の状態でムーバーを倒した時が続く。


【目次】

最低2、3時間くらいは遊んだゲームのみリストアップ。


PC

聖剣伝説 Legend of Mana HDリマスター

原作の発売当時、物心のついていなかったおれにはあまり刺さらなかったゲームだったんだけど、今遊ぶと、当時はとらえどころがなかった世界のすべてが生き生きとしているように感じられた。なんて豊かなゲームなんだと思う。おれがやっとこのゲームに追いついてきた。待たせたな。「世界はみるひとのイメージで変わる」と草人の言う通りだった。

セリフもおもしろいのが多くて良かった。ディドルのセリフはどれもスクショを取ってミーム的に使っていきたいと思わせる。

いやになってるディドル

花が咲くと花人になる草人

ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン

思い出のゲームが丁寧にリメイクされて嬉しい。絵がかわいい。七英雄はやはり強い。

連携ゲージのシステムも楽しかった。弱点を付く必要性があっていろんな武器や術を使う動機になっていた。

そしてやはり伝承法がかっこいい。ソウルスティールの見切りがゲームシステム上のキャラクターのスキルでもあり、レオンやジェラールのストーリーでもあるのがかなり良いナラティブになってる。

んちゃ

最終皇帝が「んちゃ」とかいう舐めた名前で登場したときはウケた。体験版のときにつけたのかもしれないが全く記憶になかった。2週目は「ほよよ」にした。謎のアラレちゃんの流れ。

ファイナルファンタジーI ピクセルリマスター

原作はエンカウントが多いしバランスがキツかったりして序盤で積んだ記憶がある。数年前にミルダムでちょもすがやっているのも少し見たけど、エンカウントの多い上に敵も9体とか出てくるので拷問配信の様相となっていた。

改めて遊んでみると、ピクセルリマスターでいい感じにリファインされているというのもあるかもしれないけど、1にしてすでにFFのシステムやストーリーの基本は出来上がっている感じがあって良かった。キツいバランスもブースト機能でゲームスピードを上げて経験値も増やせるのでなんとかなっていて、さくさく進められた。いつかFF1をやっておきたいという長年の気持ちが満たされた。

一枚絵のシーンが突然始まるのかっこ良かったなあ。グッジョブ。

なんの報酬もないただの15パズル

ファイナルファンタジーII ピクセルリマスター

こちらもブースト機能を一部使いつつさくさく進めた。独自の成長システムが楽しいゲームなので、そこを試行錯誤して攻略していくのも悪くはなかったんだろうけど、楽しいシステムだなという気分だけ味わってラクをさせてもらった。重要な言葉を覚えておくみたいなシステムもおもしろかった。いつかFF2をやっておきたいという長年のな気持ちが満たされた。

戦ってるところ

ファイナルファンタジーIII ピクセルリマスター

ピクセルリマスターは2024年に1~6まで全部やったんだけど、はじめにやったのが3だった。

3は原作でも戦闘してるだけで気持ちいいゲームだけど、ピクセルリマスター版はブースト機能もあって更にテンポが良くて最高のゲームになっていた。バランスも一部調整されていて、狩人が攻撃で矢を消費しなくなったのとみだれうちコマンド追加でめちゃくちゃ強くなってて良かった。新鮮さもあって最後まで狩人を使ってた。

3があまりにおもしろくてピクセルリマスター全部やるという気持ちになった。ちなみに原作のプレイ状況は、1と2はちょっと触っただけ、3は終盤までやって未クリア、4はゼロムスに勝てず、5と6はクリア済。

いいいい選手のみだれうち

ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター

ピクセルリマスター全部やった結果、4が一番おもしろかったと思う。次点で3かな。

入れ代わり立ち代わりいろんな仲間と旅をするのが楽しい。FFの中でも唯一無二の体験だと思う。話も地中に行ったり月に行ったりとスケールが大きくて楽しい。

キャラクターはやはりリディアが良かった。序盤ファイアを覚えないところがまず良い。ロマサガ2の伝承法とかもそうなんだけど、ゲームシステム上の数値やステータスがストーリーを語るときにRPG特有のナラティブが生まれる。ホブス山の入口でがんばってファイアを覚えるイベントはなくても良かったと思う。最後に幻獣界に帰るところもいい。

エンディングの主人公とローザの戴冠式もかなり良かった。セリフは一切ないシーンで、今までの仲間たちが順にやってきてぴょんぴょん跳ねたり回ったりすることで祝意や楽しい雰囲気が表現されていた。ドット絵のキャラクターの動きが素晴らしいのもあるけど、いろんな仲間と旅をするゲームだったのおかげで、言葉はなくてもみんなが祝いに来てくれて嬉しいとおれの心が勝手に思う。FF4がおもしろかった理由がこのシーンに集約されていると思った。

ステータス画面のみんなの顔もかっこいい

ファイナルファンタジーV ピクセルリマスター

原作は一番やったFFで、何周もしたし、毎日登下校の時間でFF5の話をしたりしていた記憶がある。あらためてこれと言って書くこともないんだけど安定のおもしろさがある。また10年後くらいにやってみたい。

ABP4倍でムーバーを倒すのが人生最高の瞬間

ファイナルファンタジーVI ピクセルリマスター

おもしろかったけど、ピクセルリマスター全部やるという流れで遊ぶと、6はちょっと浮いている気がする。グラフィックもリッチになっていて、1~5の触ってるだけで気持ちいいみたいな印象からは離れているゲームだ。メインシナリオと関係ない要素もなんか面倒に感じられてしまった。やりこみ要素みたいな言葉が取り沙汰され始めたのもFF5か6あたりの時代からだったろうか。

ともあれ、もうちょっとピクセルリマスターしたい。7以降もピクセルリマスターしろ!!!

龍が如く0 誓いの場所

めちゃくちゃ良かった。

日本という国の中にいながら社会とは隔絶された者たちを描くことで、その外側にいる日本やおれたちのありようも浮かび上がるような感じがある。人間は畢竟こんな風に生きるしかないよなあと思う。かっこよかった。おれは効率とかルールとか嫌いだから(正社員をやめたおかげだ)、こうして義理とかハッタリで生きるしかない人たちが好きだというのもある。

0を最初にやったんだけど、あとから思えば桐生や真島の若い頃の話というのも良いポイントだと思う。成熟する前の二人を体験できることで、その後のシリーズにも深みが出てくる。

古の3Dの箱庭ゲームとしても円熟の域でおもしろい。PS2の時代からずっとこのシステムのゲーム作ってるわけだもんな。

謎の合言葉

龍が如く7 光と闇の行方

0のあと、最近の主人公があたらしくなったやつもやってみるかと思って7をやった。

極、極2と遊んだ今でもやはりヤクザを描くことが龍が如くの魅力だったと思うから感想はあまり変わらない。

龍が如くがマンネリだから、シリーズを作り続けるという前提に立つのなら7で味変するのはしゃーない。そもそも今は真正面からヤクザをやっていける時代でもない(犯罪だからとかではなく衰退しすぎてもうリアリティがない)。とか事情はわかるけど。

東城会を閉じるところを描いたのは良かったポイントだと思う。現代のヤクザの衰退に正面から向き合ったときに、東城会の解散は避けては通れないテーマだったと思う。でも、なんかイマイチ盛り上がりきらなかったなあと思う。もっとよく書けたんじゃないのかという気持ちが残る。もうひとつ、龍が如くで描いていないこととしては桐生の老いや死があるんだけど、こっちはかっこいいままでいさせそうだなという気がする。

と、ストーリーについては煮えきらない感想になったんだけど、リッチなRPGを遊ぶのはおもしろいから、8もそのうちやろうと思う。

龍が如く 極

良かった。0のおかげでより良くなっていると思う。

龍が如く 極2

龍が如くの一番好きなキャラクターは郷田龍司。かっこいいから!

龍が如く3

途中で積んでしまった。3はリメイクされていないから、0⇒極⇒極2⇒3と遊ぶと途端にショボいゲームになってしまう。

ストーリー的にもマンネリを感じる。もう書きたいことは書き終わっているんだと思う。沖縄に隠居して、沖縄のヤクザの話をする。未プレイだけど今後広島が舞台のやつもあるらしい。舞台を変えて関係をリセットして、そこでまた同じような話をする、と考えると、3~6辺りはやらなくていいかなとも思う。桐生ちゃんファンディスクだろう。

龍が如く7外伝 名を消した男

7と同じ時系列の桐生視点の話。

桐生が死んだことになって(名前を失って)、用心棒みたいな下っ端ポジションをやる。リセットしてまた同じことをやるのかと思う。終盤のビデオレターのシーンは感動した。

古の3D箱庭ゲームとしてはめちゃくちゃおもしろい。職人の域。

もはやこのシリーズ、龍が如くであることによってストーリーが不自由になっているとしか思えない。一旦離れて、次はジャッジアイズをやろうかなと思う。評判もいいし。PROJECT CENTURYも楽しみ。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ… HD-2D版

どうってこともないんだけど、楽しく遊んだ。

原作と比較しやすい形のリメイクなので、ダメージ計算式が変わってるのは自分でも気づいてなんで?と思ったり、バイキルト+通常攻撃が最強じゃないなんてさみしいとも思ったりした。でもまあ別に原作と同じである必要なんてないから別にいいっちゃいい。かるびのドラクエ3配信(の切り抜き)はおもしろかったし、新規の人には関係ないことだ。

マップが北だけ視界が広いとか船やラーミアが遅いとかの批判も見かけた記憶があるけど、別にそんないうほど遊びにくい部分でもない気がした。

良い変更点としては、レベルアップ時のステータスの伸びが全体的に大きいのとレベルアップでHP,MPが回復するのとで呪文が使い放題になった。原作はすぐMPが切れる。あと、オルテガのイベントも少し追加されててよかった。

I・IIのHD-2D版も買うとは思うけど、そもそもわざわざ2D風で作り直してるのはなんでなんだろうという気持ちはある。SFC版そのまま遊べればいいよと思う。まあ、新たに作ることで買うやつがいるからといえばそれはそうだし、おれも買ったわけだけどさ。

じゃがいもパーティ

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS(2Dモード)

なんだかんだ3がおもしろかったので、3ともつながりのある11S(ネタバレ)を2Dモードでやった。Switchで無印の発売時に3Dモードはプレイ済。改めてこれと言って感想はないんだけど、2Dモードでも変わらずおもしろかった。同じゲームだし。

2Dモードの不満としては、最初の方で高いところから飛び降りるときに2Dのドラクエでお馴染みのピューンっていうSEが鳴らなかったというのがある。そこはしっかりしろ!

しかし、同じゲーム内に3Dモードと2Dモードがどっちもあるっていうのは改めて考えると謎だ。こんな長いゲームどっちも作ってるのかよと思うとちょっと怖いし、同じゲーム内のモードなせいで、2Dのドラクエ遊びたいおじさんにも2Dモードがいまいち届いてない気がする。おじさんであっても11買ったときは新作だしと思ってとりあえず3Dモードでやっちゃうもんな。そして長いゲームだからわざわざ2Dモードで二周目やろうとはなかなか思えない。

全然悪くないので、11の1年後くらいに別タイトルとして2D版を出したほうが日の目を見たんじゃないかと思う。

ふっかつのじゅもん

Kentucky Route Zero

ツイートした通り、良いゲームだった。

God Bless America

ザ・リワインダー ~黄泉からの旅人~

これも良かった。2は今年の第一四半期らしい。楽しみ。

Brotato

ヴァンサバライク。おもしろかった。

本家ヴァンサバはあまり好きじゃないんだけど、これは狭いフィールドでウェーブ式なのが好みに合ってる気がする。探索とかしなくていい。ショップ要素もゲームしてる感じがしていい。

海賊でロケランを連射するのが人生最高の瞬間

Bloodstained: Ritual of the Night

年末からやっていて、本編クリアまでやった。想像した通りのキャッスルヴァニアでおもしろかった。DLCでクラシックモード(昔の悪魔城ドラキュラっぽいやつ)もあるみたいでそのうちやっていく。

最初は移動速度遅めだなと思ったんだけど、最終的にアクセラレーター(動きがめっちゃ早くなるやつ+攻撃判定もあり)を装備して超高速で燭台に体当りしまくってお金を稼ぐようになるので成長を感じられてよかった。序盤ちょっとダルいくらいが終盤の楽しさが際立って良いのかもしれない。

国シリーズ(全部良いが特にハルカの国 大正星霜編が最高)

とても良かった。

ハルカの国 明治越冬編では明治の片田舎の村の様子が、大正星霜編では大正の東京の生活が、その時代のその場所に住む人たちの言葉で衒いなく語られる。歴史に残っていない本当にあったことみたいだと思う。現代の人間がなんでこんな風に書くことができるんだろう。天狗たちや化けたちの目線から若さや成熟や老いが出会いや別れが描かれて、それがなんだか、ああおれも日本もこうして老いていくのだなあという心や思いを浮かび上がらせる。

終わっていく何もかもへの慈しみを感じるゲームだった。ブログには自分は日本の墓標を作っているんじゃないかというようなことが書かれていた。マジでそうだねえと思う。

それにしても、文章ひとつ線一本に一切妥協せずに向き合い続けることで生み出されるノベルゲームとはこんなにも人を圧倒させるのかと思う。インターネットや生成AIなど技術の進歩によって品質や評価が均一化されていく世の中で、個人的なものづくりの価値はいや増すばかりだねえ。シーンごとにコンテから書いているらしい。効率やコストという考え方ではなく、すべてのテキストに対してそのタイミングで画面に映したい絵を妥協なく用意する。それは自分で線を引くことでしか生み出せない。それはそうだけどすごい。ハルカの国というゲームへの感動と同じくらい、作者(KAZUKI氏)にも感動していて、心から尊敬する書き手に出会えたことが嬉しい。この人のゲームがこれから全部楽しみだ。

少し偉そうな評にはなるけど、シリーズ第一作のみすずの国はこそこまで抜けておもしろくはなくて、でも、ハルカの国にも通じるような取り組み方はその頃から変わっていなかった。ノベルゲームという媒体での表現方法について模索したり全国各地への取材やロケハンをする様子がずっとブログに綴られていた。素晴らしい書き手というのは誰だってそうなのもしれないけど、ある時点で平凡な書き手であったとしても、ずっと熱意を持って一つのことに打ち込み続けることで達することのできる境地があるんだなあという大きな感動がある。

興味のある人は、ハルカの国の1作目「明治越冬編」が無料公開中なのでまずはやってみてほしい。

ハルカの国・明治越冬編(第一話) - hommage - BOOTH

ちなみにこのシリーズ(国シリーズという)は、

  • みすずの国
  • キリンの国
  • 雪子の国
  • ハルカの国 明治越冬編
  • ハルカの国 明治決別編
  • ハルカの国 大正星霜編
  • ハルカの国 大正決戦編
  • ハルカの国 昭和春秋編(未発売)
  • ハルカの国 昭和永訣編(未発売)

というゲームで構成されているシリーズで、これらは同じ世界の話なんだけど時代も主人公も違うから、忙しいひとはハルカの国からやってみるので問題ないんじゃないかな。


みんな大好き ErogameScape でも高得点で、

統計表(中央値順)(非18禁のみ) ErogameScape -エロゲー批評空間-

作者ブログも良くて、

BLOG – Studio・Hommage

みすずの国のスピンオフマンガもおもしろい

漫画「早春賦」 – Studio・Hommage


スクショもたくさん取ってしまう。

たねつみの歌

国シリーズと同じ作者(KAZUKI氏)のゲーム。個人制作ではなく、ANIPLEX.EXEからリリース。KAZUKI氏はシナリオ+コンテ+全体の監修という形での参加と思われる。

親子三代がタイムリープして同い年(16歳)の状態で出会って不死の神に死をもたらす旅をするというのはごちゃごちゃした設定ではあるけど、現実世界の現代と未来、神々の国の春夏秋冬の国と訪れる先々での人々の暮らしがしっかり描かれているのはさすがだった。地に足がついている。

秋の国でタヌキが熊をさばいて食うところとか良かったし、タヌキとキツネの死の受け入れ方も良かった。キリンの国やハルカの国にも通じると思う。終章で現代をしっかり描くところも良かった。冒険が日常の中で薄まって思い出になっていくところ。これは雪子の国にも通じるかもしれない。

ただ、演出が頻繁に入ってテンポが悪くなっていたり絵もアニメ的な塗りが深みに欠けるような気はした。同じエフェクトが使い回されていたのも気になった。例えば、はごろもフーズみたいな水のエフェクトが複数回見られたんだけど、現実には水のはね方は毎回違うわけだから、同じエフェクトが複数回現れた時点でそれは嘘になってしまう。そのシーンに一番必要な線はツールに出力されるものではない。テキストを表現するための唯一無二の絵や演出は、命を削って手で描け。機械を破壊しろ。みたいな気持ちになる。

ただ別にクオリティが低いと言いたいわけではない。ロープライスなのに献身的に作られていることはうかがえるし、おそらくKAZUKI氏のコンテにもできるだけ対応してくれたのだと思う。一枚絵は豊富だし、デザインのおもしろい登場人物も多い。カットイン演出なども多い。KAZUKI氏のノベルゲームの作り方として、地の文を少なめにして絵で表現できるところは絵で表現するというのがあるから、それを最大限尊重してくれてもいると思う。

ただ、テキストも絵もスクリプトも全部自分で手掛けているKAZUKI氏のアウトプットの質と比べると、プレイヤーとしてはどうしても要求が高くなってしまうということだと思う。面倒なファン。

KAZUKI氏がたねつみの歌の絵を描かないことについては、インタビューか何かで国シリーズの制作期間を削らないためにと言っているのを見たので、その分、国シリーズに注力してほしいと思う。

START AGAIN: a prologue / In Stars And Time

とツイートしたあとクリアした。エンディングも前向きで良かった。絵もかわいいゲームだ。

ただやはり最後までダンジョン探索や戦闘を繰り返すのはダルかった。こういうゲームデザインだったら良かったなんてプレイヤーのおれが言うことじゃないとは思うが、シンボルエンカウントがもう少しよけやすかったら、MOTHER2みたいにレベル差のある敵は触れた瞬間勝ったことになったら、ループに耐えうるようにローグライクだったらとか、思い浮かぶことは多々ある。シナリオや村フェーズでのループの取り扱いがうまくいっていることに甘えるなと思う。ダンジョンはダンジョンでおもしろくなければダメだろう。

メグとばけもの

泣いたには泣いたし良い雰囲気のゲームだったけど、感動的なプロットがゲームを支配していくのがグロテスクで悲しかった。

最近 Switch に移植されたスノーマン・ストーリーも、おもしろそうだと思ったけど、Odencat だと知って「やめとこ、、、」という気持ちになってしまった。雪だるま、最後に溶けて感動的になりそう。

Odencat に対して苦手意識が芽生えている。

未解決事件は終わらせないといけないから

良かった。システムもおもしろい。

超高評価Steamゲーム開発者、「素晴らしいゲーム」と称賛されたレビューが“返金済み”で困惑する。その時の正直な気持ちを、開発者に訊いた - AUTOMATON という記事も印象に残っている。

Steam でゲームをリリースする場合は返金を避けるために2時間以上遊べるボリュームにするという考え方があるんだなあ。ゲームのおもしろさとは無関係な外部要因がゲームに影響を及ぼさないで欲しい。開発者のみなさんは短いゲームでも気にせずリリースして欲しい。返金しちゃったらゴメンネと思う。

ホーンティー

オープニングも高い橋から都市を見下ろすところも羽を掴んで上空に舞い上がったりするところもとにかく序盤はアートスタイルも音楽も最高のシーンの連続だったけど、その後は操作性の悪いマリオみたいなゲームプレイが延々と続いてやめてしまった。1時間くらい遊んだけどつまらなすぎる。マップの広さ的に5,6時間くらいはありそう。

オープニングやエンディングのよく演出されたシーンとちょっとした道中で小さくまとめていたら傑作だったになあと思う。

このつまらないゲームプレイの時間はなぜ生み出されてしまうのだろう。steamの返金避けのためだったりするんだろうか。謎すぎる。ボリュームを水増ししたことでつまらなくなっているゲームというのは遊んでいて辛い。開発の労力が報われないどころかマイナスになっているなんて悲しすぎる。

めちゃくちゃかっこいいオープニングだがその輝きは長くは続かない

Balatro

流行ってたのでちょっとやった。おもしろいけどおじさんはフリーセルやってたほうが楽しいかもという気もする。

Beyond: Two Souls

ストーリーも結構良くて、特に最後の「明るくて安らかな死」と「暗くて辛い生」を選択するところは震えた。おれは生きている以上は生きていたいから、暗くてもどうしても生を選んでしまうなあと思う。

探偵・癸生川凌介事件譚vol.14~15

2024年リリース分。相変わらずおもしろい。

立ち絵が変なポーズの恋愛アドベンチャー

今から学生時代を振り返ると恥ずかしくなってしまうような行動や考えは誰にもあるはずで、それが変な立ち絵という形で表現されている。おれもまた昔は輝いた変なポーズをしていたんだなあ。そして今は中年の変なポーズをしているんだなあ。と思う。小粒ながら結構良いゲームだった。

変なポーズを振り返るところ

Rusty's Retirement

おもしろかった。全然放置ゲームじゃないなら普通の画面サイズでも良くない???とは思うものの、横長(もしくは縦長)の画面ということがこのゲームの特徴でもある。

ストリートファイター6

マスターになって嬉しかった。ありがとう。ありがとう。

プレイ時間はそこまで多くはなかったけど、スト6の配信や大会はたくさん見たし、スト6きっかけで知ってよく見ているストリーマーもたくさんいる。ゲームそのものだけじゃなくシーン全体を楽しんでいる。

Potion Craft

新たなポーションを作るという行為がマップの探索という形で抽象化されていておもしろい。素材がマップの移動手段という形になっているから、大量の素材それぞれにちゃんと意味があるのがよくできている。ゲームを作るのがうますぎると思う。

マターリ遊んでいるとめちゃくちゃ時間が溶けている。

パルワールド

ソロで20時間くらいやった。パルが拠点作業をやってくれるのが楽しい。サバイバルクラフト系の面倒なところを、かわいいモンスターが手伝ってくれるという解決方法がめちゃくちゃスマートだ。最近も大型アプデがあったみたいなのでどこかでもう一回くらい触ってみたい。

マイフレンド・ペッパピッグ

なぜ突然ペッパピッグのゲームを?と思うかもしれないが、ゲーパスでなんか目に入ってやってみることもある。結構おもしろしかった。子供向けのゲーム特有の味がある。真っ直ぐな言葉や単純なギャグに素直に感動したり笑ったりする。昔スタディボックスのゲームをやったのも思い出した。

ペルソナ5 タクティカ

まあまあ良かった。

Little Kitty, Big City

なんかこれ以降本当に3Dのゲームで酔うようになってきた気がする。40歳だから三半規管も弱ってるのか? 悲しい。最近ちょっと塊魂やったときも酔った。

Minecraft Dungeons

VCRマイクラを見て気持ちが盛り上がったがマイクラはさすがに今やる気にならないなあと思って、マイクラダンジョンズを始めた。ソロで10時間くらい。なんか結構淡白なハクスラで、あまり嬉しい瞬間も多くないがダラダラ遊べる。

Open Roads

あんまり覚えてないが結構良かった気がする。家族と対話したり、家族の過去をたどる旅をする。ファミリーヒストリー。

Switch

パワフルプロ野球2024-2025

いつも同じゲームだから買わなくていいような気もするけどつい買っちゃう。

サクセスちょっとやってマイライフちょっとやってシナリオちょっとやってパワフェスちょっとやるという感じ。

たいじの配信で知ったんだけど、今のパワプロってストライクからボールになる球は強振だと絶対空振りになるらしい。へえ。

不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録

SFCの初代シレンと同じゲームをやってるなあと思う。64版のシレン2とかは新しい楽しさを模索していたけど、もうそういうシリーズでもなく、30~40代のファンの思い出の中にあるシレンを見据えて作られているんだろう。

とはいえ、結構楽しいのもまた事実。UIはこなれているしシステムもほぼ知っているものだから手なりですぐに遊べる。また7が出たら遊ぼうと思う。

マリオカート8 デラックス

「マリオカーート!エーーーイト!!!」というテンションの高いタイトルコールもおもしろい。安定したおもしろさ。

ブレスオブファイア2

渋いバランスのゲームではあったけど、ところどころSwitchの巻き戻し機能にも助けられつつクリアした。ディースいるの嬉しいね。長生き。

iPhone

クッキーランキングダム

引き続きこつこつやってる。

Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)

毎日カード引いてる。

ポケモンカードといえば、初代のリザードンとかコロコロの付録のミュウとかが家に残ってて、最近の盛り上がりもあって数万円の値がついてるカードもあったから弟が売りに行ったら、ボロすぎて一枚も買い取ってもらえなかったらしい。小学生のしまったカードのボロさは本当にボロい。

2023年のゲーム振り返り

ほかのことも2024年中には振り返っていきたいと思う。


とても良かったゲーム

1. The Cosmic Wheel Sisterhood

言いたいことはツイートの通りなんだけど、更に言うと、主人公は辺境の星の家の中に幽閉されていてほぼひきこもり状態だって言うのがあって、にもかかわらずそこから宇宙の運命のすべてをつかみ取れるようなのがかっこいい。

あと今思い出したのが、ゲームの魅力を毀損するわけじゃないんだけど、あるキャッチコピーを選ぶシーンで「Make America Great Again」をもじったコピーを選択したら登場人物に止められて選べなかったのが残念だった。

運命のすべてに手が届くように思えるのに、トランプネタの選択肢が存在して現代のリベラルの価値観によって軽く馬鹿にされてしまうことがゲームを矮小化しているようだった。もっと大きなものを描いているのにって感じ。

1位に挙げたゲームの良くないところをいきなり思い出しちゃったけど、それは些細な点で、めちゃくちゃおもしろいゲームだった。

2. BLACK SHEEP TOWN

ヤク中やミュータントたちが暮らす街でギャングが抗争したりする群像劇で、と説明すると物騒な話なんだけど、それがかえって普通の人々の普通の生活だと感じられるようだった。

自分が社会からドロップアウト気味だったりするからかもしれないし、性格なのかもしれないし、そもそも現実ってヤク中やミュータントがギャングをやりながらつつましく生きるようなものなのかもしれないし、

いーや、単に瀬戸口廉也がめちゃくちゃ良く書けているからだね。

こういう良さもめちゃくちゃ出ていた。マジでいいゲームだった。

システムとしては、「~月~日 灰上姉妹」みたいにいろんな登場人物の断片的なエピソードを読んでいく形式で、選択肢は一切存在しなかった。人の生死がかかった場面などでも選択肢が現れず、いろんな人がそれぞれの選択で生き残ったり死んでいくのが良かった。このゲームの登場人物の人生を決めるのはおれじゃないと思うからすごく良かったね。選択肢を作らないという意図を感じたし、解釈一致だ。

あと、ファンアートの話になるけど、https://twitter.com/hide_tani さんのBLACK SHEEP TOWNの投稿好き。

https://twitter.com/hide_tani/status/1602305409813188610

かっこいい。

3. ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

特に風の神殿あたりまでがすごすぎて、風のボス戦はオールタイムベスト級の楽しさだった。

こんな大規模な3Dのゲームで、縦方向の動きがあってウルトラハンドとかいう謎のシステムもあって、これを成立させる大変さを想像するとめまいがしてくる。めちゃくちゃおもしろいゲームだったけど、それよりも偉いとか尊敬するといった言葉がまず出てくる。

ゼルダ、本当にすごい!(ゼノブレイド3のミオのセリフ「セナ、本当に強い!」より)

風の神殿あたりまでがすごいと書いたけど、そこから先もオールタイムベストじゃないってだけでめちゃくちゃおもしろいし、最高のゲームを作ろうとしている意気はずっと伝わってきた。

こんな風におもしろいゲームを作ることに一心に向かうひとたちがいるってことに現実感がないよ。熱意ありすぎ。ゲーム業界は黎明期なのかよ。

4. Endless Monday: Dream and Deadlines

主人公のペニーは先延ばし癖のある会社員で、オフィスにいても仕事をサボってマンガを描いたり、スマホでゲームをしたりしてばかりいました。 締め切りが月曜日に迫ったこの週末、先輩を失望させないため(そしてクビにならないため)、なんとかインスピレーションを湧かせ、あらゆる誘惑に打ち勝って、無事プロジェクトを完成させなければなりません。 その過程で、自分についても何かを学ぶことになるでしょう。

というsteamの説明文の通り。現実感のあるオフィスワークの嫌さと良さがあって、空想とのバランスも良くて楽しかった。そして登場人物もみんなかわいい。

5. ストリートファイター6

マリーザでダイヤ2くらいまでやった。今はちょっと間が空いてしまって遊んでいない。ランクが下がるのが怖い。ダイヤ2にしがみついていたい。でもエドが来たら復帰したい。アシストコンボ弱が小P123でそこからSA3も繋がるぞ~とか想像していると楽しい。

大会を見たり配信を見たりはじゃんじゃん続けているので、スト6シーンや配信の感想の記事を書く気持ちになったら掘り下げていきたい。

6. パラノマサイト FILE23 本所七不思議

両国住みなので近所の話じゃんという楽しさがまずあった。本所七不思議徒歩圏内。

ツイートもした気がするけど、あやめちゃんの葛飾北斎を蘇らせたいという願いが良かった。

子供や恋人を生き返したいとか交通事故を無しにしたいとかみんなが理解できる願いも良いけど、人間って個人の内面と社会とのバランスで形作られているわけだよね。

パラノマサイトが社会に受け入れられる願いしかだけしか描かれないゲームだったらあんまり楽しくなかっただろうと思う。あやめちゃんがいることですごくバランスが良くなってる。

絵も良かった。昭和の頃の話なので、奥田さんが聖子ちゃんカットだったりみんなかわいい。

良かったゲーム

7. ファイナルファンタジーXVI ※2024/12/12 書き忘れてたので追記

2023年まとめに書き忘れていたことを2024/12/12に気づいたので、みずみずしい感想は記憶から消えている。おもしろかった気がする。

世界の描写も良かったし、召喚獣でのバトルもが楽しかった(特に序盤)。FF3との関連を伺わせるようなところも良かった。

ついにクリアした。またアプデが入ったらやろうと思う。

クッキーと言えばチップスアホイ最近食べてないので食べたい。

9. Backpack Battles Demo

いわゆるオートバトラーの一種で、毎ターン買い物をしてバックパックにアイテムを詰めて戦闘して、を繰り返す。だらだら遊べる。結構楽しかった。

帰省したら弟がめっちゃやりこんでておもしろかった。

さっきsteam見たらリリース予定が2024/04になってたのでリリースされたらまたちょっとやってみよう。

10. Ratopia

徴税の瞬間がチャリンチャリン言って楽しい。数日間くらいは起きてるときずっとやってた気がする。でもエンディングまではまだ行ってないので、いろいろアプデされたタイミングで復帰したい。

sasatikk、とろちゃん、たぬき忍者の配信も楽しかった。Ratopia配信はとりあえずつけておくのにちょうどいい。

11. ファミレスを享受せよ

懐かしいフリーゲームの雰囲気。閉じられた場所での淡々としたコミュニケーションが、未来や宇宙や別の文明に繋がっていく塩梅も良かった。クリア後のギャラリーモードに添えられた文章がエピローグのようになっていたのも楽しかった。

おれがおじさんだからかもしれないけど、ちょっとだけタイトルが恥ずかしいから、「ファミレスは楽しい」くらいの方が好きだったかもしれない。英語版の「Enjoy the diner」はしっくりくる。

12. As Dusk Falls

BLACK SHEEP TOWNの感想で選択肢がないのが良かったと書いたけど、As Dusk Fallsは選択肢がすごく良かった。自分の意思で人生が変わるんだぞということが表現されていたと思う。選択肢があったら良いか悪いかはゲームによるね。

紙芝居的なグラフィック表現も、(おそらく)予算の制約の中で効果的な表現を模索しているようでおもしろかった。

ゲーム

13. Starfield

10年前のゲームをやっているようではあるけど、おれは2023年もガラケーのゲームやったりSFCのゲームをやったりもしてるし、古臭いからと言ってことさら悪く言うこともないなと思う。

変に期待してなかったのもあってか、結構楽しくクリアまで遊べた。2週目はやってない。

ベセスダのゲームがずっと同じでTES6も同じだとしても、数年に一回くらいこんなゲームを遊ぶのもまあいいんじゃないかと思ってる。

14. ゼノブレイド3:DLC4(新たなる未来)

やったのが結構前な上にどこが本編でどこがDLCかうろ覚えだ。みんなでワイワイして欲しいという思いは今もある。

ゼノブレイドもずっと同じゲームだから、そろそろゼノブレイドXの続編をお願いしたい。新たなゼノなんとかでもいい。

15. ファイアーエムブレムエンゲージ

これも年始のゲームだから感想忘れちゃった! 

という感じだった。Xありがとう。イマイチなところもあったけど、楽しくてかわいかった気もする。

16. スイカゲーム ※2024/01/15 書き忘れてたので追記

なんか流行ってたゲーム。楽しい。3000点いけてないいのが心残りだ。

17. スーパーマリオブラザーズ ワンダー ※2024/01/16 書き忘れてたので追記

2Dのマリオへのモチベーションは特にないけど、やってみたら結構おもしろかった。

こんなビッグタイトルでゾウになるみたいな力の抜けたアイディアを出せるのが良いと思う。昔から地蔵になったりタヌキになったりするのが楽しかったわけだからね。

18. Pineapple on pizza

なんか流行ってたゲーム。住民の動きに個性があって楽しかった。配信もいろいろ見た。あと最近パイナップルが好きなので名前を評価してる。

19. 8番出口

なんか流行ってたゲーム。

と書いたように結構詰まっちゃったけど、楽しく遊べたと思う。配信もいろいろ見た。

20. Marble It Up! Ultra

権利や開発者にどの程度つながりがあるかはよくわからないけど、「Marble Blast Ultra」の精神的続編みたいなビー玉転がしゲーム。

ビー玉を転がしてスピードが出すぎてジャンプしてコースアウトしたら楽しい。

でも家でビー玉転がしててもいいかも。

21. q.u.q
22. 上に天井がある
23. Milk inside a bag of milk inside a bag of milk
24. Milk outside a bag of milk outside a bag of milk
25. HOPE LEFT ME

こういう小粒なアドベンチャーゲームをたくさんしていると、たまにめっちゃ合うやつがあるよね。

この5本はどれも結構おもしろいとは思うものの、精神疾患を表現したようなのはあまり自分の好みじゃないなとも思い始めている。過去を振り返ればゆめにっきが意味不明でつまらなかった。

ソーシャルゲーム

毎日やってるものなので特に順位とかは付けない。

クッキーランキングダム

引き続きやってる。おもしろい。

クッキーランのVRゲーム(クッキーラン:暗闇の夜)も出ていてそっちも気になるんだけど、そのためにMeta Quest 3買うのもなーと気が引けている。

ちなみに、Meta Quest 3のテレビCMとかTwitch CMでおなじみのこのキャラクターがクッキーランの主人公「勇敢なクッキー」です。覚えて帰ってね。

ポケモンスリープ

ほぼ毎日寝てる。もうちょっとで4個目の島に行けそう。

楽しくやってるけど、寝顔の高ランクがみんな「おなかの上寝」なのはイマイチだと思う。

ラクしてないか?

レトロゲーム

古いゲームなので特に順位とかは付けない。

探偵・癸生川凌介事件譚vol.1~13

石山貴也繋がりでパラノマサイトの後に遊びはじめた。G-MODEアーカイブスでやってるんだけど、ケータイっぽいUIもなんかいい。

ブレスオブファイア竜の戦士

昔のRPGをたまに挟んでいきたいみたいな気持ち、あるよね。

ディースがレベルアップがひとりだけ異様に早くて、更にレベルアップの度に大量の魔法を覚える。昔から生きてるけど長い間寝てて鈍ってる賢者という設定がテキストを使わずに表現されていて感心した。レベルアップでどんどん力を取り戻していく実感があった。

賢者タイプのキャラクターは初めから魔法をたくさん覚えていて成長しにくいジジイというのが定番だけど、成長しまくるのもすごみがある。

あと、序盤はどこにいってもボスが「しょうぐん」だったので、もう逃がさないで殺したほうが良くない?と思った。

魔神転生 blind thinker

やってない昔のメガテンシリーズをたまに挟んでいきたいみたいな気持ち、あるよね。まだ結構やってないのがあるので年1,2本やっていく気持ち。

嫌な気持ちが残ったゲーム

  • 期待していた
  • おもしろいけどどうしても嫌な部分がある
  • 評価が高いのはわかるけど嫌い

といった理由で、嫌な気持ちが強く印象に残ってしまったゲーム。

嫌なんて言わなくていいのに偏屈だねーとも思うし、嫌な気持ちも全部言っていこうとも思う。どっちの意見もあるよね。でももう書いちゃったからね、嫌なゲームです。

Sea of Stars

The Messengerが好きだからめちゃくちゃ期待していたんだけど、開発者の作家性が鳴りを潜めてしまっていて残念だった。

丁寧に作られているのは感じるけど、なんだか単調なゲームで、このゲームは何のために作られたんだろうというような疑問も湧いてしまった。

クリア後の開発室での店主の言葉を聞く限りではかなり開発は難航していたようだし、いろいろな紆余曲折や悩みもあったのかもしれないし、チームが大規模になりすぎて尖っていた部分が均されてしまったのかもしれない。

プレイヤーのおれにはなにもわからないので、期待してた割にはイマイチだったな~とだけ素直に記憶しておく。

引き続き応援はしているから、いつか次回作を作ってくれることを楽しみにしている。

ヒラヒラヒヒル

と書いたように、すごくおもしろいゲームだとは思うんだけど、選択肢が残念だったなーというのが印象に残ってしまった。こいつらの人生を決めるのはおれじゃないと思う。

2、3の選択肢でファンタジーとしか言えないハッピーエンドになるし、そして他方のエンドは当人たちにとって苦しいものだったりする。プレイヤー=登場人物として選択しているようには思えないデザインだから、ただ人生を引き裂いているようだった。デザイン上の意義やジャンル(エロゲーで女の子ごとの分岐など)からの要請もないのになぜこんなことをしてしまうのかと悩ましい気持ちになった。

あと、病気で差別されるひとたちの病院というモチーフはBLACK SHEEP TOWNにもあったから、別に何度似たモチーフを描いたっていいんだけど、発売も近かったし新鮮味が薄かったなーとも思う。

どうしてもBLACK SHEEP TOWNと比べてしまった。遊んだタイミングもある。

ちゃんとおもしろいゲームだとは思う。でもさー、選択肢が(以下繰り返し)。

GOODBYE WORLD

という感じ。小粒ながらいいゲームだったのにもったいない。

COCOON

めちゃくちゃ良くできているけど(Steamでも圧倒的好評)、おれの偏屈さがこのゲームを許さない。ひたすらパズルさせやがってふざんけんなと今思い返しても嫌な気持ちになる。

自分からパズルゲームをやったのに。

ウーマンコミュニケーション(未プレイ)

センシティブワードを見つけるというシステムが中心にある時点でどうやってもおもしろくならないだろうという気持ちがある。

間違い探しのようにテキストを読むのなら登場人物たちを人間として捉えにくくなってしまうから、そこでアドベンチャーゲームとしては一段階どうしてもつまらなくなる。登場人物に対して何かを感じることができるのだろうか。それを取っ払うようなシナリオ上の仕掛けなどがあったとしても、もともとなくて良かった壁を設置して取っ払っただけだろうと思う。

でも評価は結構高いんだよね。

センシティブワードを見つけるというシステムが単におもしろがられている(NKODICEのように)のか、ほかの楽しさがあるのかは少し気になっていて、もしかするとそのうちやってみるかもしれない。

渡辺2万字インタビュー「今年何をしたか、何を感じたか」自身の2022年を振り返る

ーー本日は宜しくお願い致します。今年の頭に仕事をやめられていたようですが、この一年はどのように過ごしていたんですか

渡辺:はい、今年は仕事を辞めてから時間もあったので、ゲームをやったり本を読んだり舞台を見たりとインプットに努めていましたね。印象に残ったことをまとめたので詳しくは下記を読んでください。


趣味

ゲーム

steamリプレイ2022
Nintendo Switch 2022~今年の振り返り~

Steam と Switch で今年プレイ時間が多かった上記のゲームと、そのほか今思い出せたゲームをいくつかピックアップ。本数としてはもっと遊んではいる。今年はそんなにゲームはやってないなって思ってたけど、振り返ってみるといろいろ遊んだなーと思う。

マーベルスナップ

ゲームのルールの説明はめんどうくさいのでしないけど、まず前提としてめちゃくちゃおもしろいカードゲームで、その上でほかにはない特徴としては

  • デッキが12枚(めっちゃ少ない)
  • 1試合が3分くらい(めっちゃ短い)
    • 6ターン(たまに4ターンや7ターン)で試合が終わるのでコントロールデッキと戦うのがダルいみたいなこともない
  • ゲームを遊んだ量に合わせてカードがアンロックされる
    • 課金でパックを買うという要素がない
    • アンロック具合が同じ程度のプレイヤーとマッチするので対戦相手もカードプールがほぼ一緒

といった遊びやすさを追求したデザインが良い。とにかく遊びやすい。

個人的な事情としては、今年MCUの映画とドラマを大量に見ていたところだったので、マーベルが題材なのもタイミングが良かった。

Vampire Survivors

感想としてはこのツイートの貼り付けでいいかと思う。おもしろいけどむなしいゲームだったな。

パズルクエストを遊んだあとと気持ちが一緒!!!

OMORI

自分はダルすぎて特に好きにはならなかったゲームだけど、開発者が人生をかけて作りたいゲームを作りきったんだろうということは強く感じる。そのことをただ称賛したいし、遊んで良かったと思う。ゲームに限らず、ひとりの人間が長い時間と情熱を注いで完成させた表現というのはただ素晴らしいものだよね。

ただ、その素晴らしさをもってしてもさすがにちょっとダルかったな。

マザー2みたいな雰囲気の絵柄やデザインのゲームで、そりゃマザー2は好きだけど、現代のゲームとしてこの戦闘システムのシンプルさやマップ移動のかったるさは辛いよ。数時間のゲームならいいけど、ありあまる情熱で20時間くらいかかるゲームとして作りこまれているので、半分くらいでかなりダレてしまった。

ただ、バジル君がかわいいのでバジル君を助けたい。そんなモチベーションでクリアできた。OMOCATもバジル君のかわいさ一本でプレイヤーは遊んでくれるだろうと踏んでいたのかもしれない。

ひきこもりの少年が勇気を出して秘密を友達に打ち明けるというストーリーもすがすがしくて良かったと思う。音楽もグラフィックもゲーム全体で細部にまで遊びやこだわりがあった。

ストリートファイターV

2016年のゲームだけどいまだにちょくちょくやっている。ストリートファイターVの大会やプロプレイヤーたちの配信を見るのが一番の趣味なので、大会を見た後に遊びたくなって起動するというくらいだけど、1年積み重ねて今年も30時間くらいは遊んだ。

去年のツイートだけど実力はこのくらい。

来年の6月にはストリートファイターVIも発売されるので楽しみにしてる。クローズドベータに運よく当選したので少し遊んだけど、モダン操作が楽しかったな。みんな6がでたら対戦しような! インターネットのみんなをボコボコにしたいんだ。

バイオショック インフィニット

今年の頭にセールで安くなっていたので遊んだ。1と2は遊んでたから、いつかインフィニットもやりたいとは思ってた。

発売当時50面くらいあるパズルゲームがブラウザで遊べるって話題になってた記憶があるけど、2022年に買うともう遊べないのかよ。

ゲームはさすがにちょっと古い気はしたけど、おれは差別や暴力が好きなので、ひとつひとつセリフがおもしろかったような気がするな。2月に遊んだのであまり細かいことは覚えてない。

スプラトゥーン3

買う前は2とあんまり変わってなさそうだと思って買うかどうかも迷っていたけど、なんか楽しかったな。

ヒーローモードのオルタナのその先へもクリアできたし、バンカラマッチのランクもS+になったし、サーモンランのランクもでんせつになったし、ひとつのゲームを堪能できたと思う。プレイ時間としては今年一番遊んだゲームになった。

フレンドのナワバリに乱入するのも楽しかったな~~。

こぐまちゃんみたいな顔でバチバチやっていました。

最近はあまり起動してないけど、また4が出たら対戦よろしくお願いします!!

あと、発売当時にネットの記事を見ていて、スプラトゥーン3のほかのシューターと違うところをストレスを感じさせない素晴らしいデザインだみたいに言うのは信用できないな~と思った記憶がある。

こんなにストレスが溜まって腹が立つゲームはないだろう。ナワバリバトルでインターネットの人に負けたとき、ガチマッチで自分の成績は良いのに負けるとき、サーモンランで味方がすぐ死ぬとき、ヒーローモードの隠しステージ、何をやってもキレている。ただめちゃくちゃおもしろいってだけだ。

ゼノブレイド3

おもしろさは1から変わってないから古臭さもあるけど、まだいけていると思う。広いマップを埋めていっていろいろサブクエストをこなしているだけで楽しく150時間くらいが過ぎていくゲームで、無職の力を使って1週間くらいひたすら遊びつつけてクリアした。ゼノシリーズのファンだから、ゼノシリーズの新作がおもしろいゲームだということへの嬉しさもある。

ゼノブレイドクロスの続編も待ってるよ!

ポケットモンスタースカーレット

ストーリー良かったな。エリアゼロで4人で話しながら歩いているところが楽しかった。

いまは対戦を嗜んでるけど、全然勝てね~~。

次回作もオープンワールドにするなら、もう少しサブクエストはあってもいいかなとは思った。なくても楽しいけど、新ポケモンを掘り下げるようなサブクエストがあってもいいかなとは思うんだよね。

世界中にポケモンがいることそのものが探索の動機になるからサブクエストは作らないという意図があるならしゃーないけど、開発リソースが回らなかったとかだったら次回作ではがんばってほしい部分だと思う。

ライフイズストレンジトゥルーカラーズ

ライフイズストレンジは初代から全部やっててすごい好きなシリーズなんだけど、ローカライズの素晴らしさが随一だよなと思う。

メニューの細かい文言まで翻訳に違和感がないし、話者によってフォントを変えたりなどもしていて、このゲームの魅力を最大限伝えたいという気持ちが伝わってくる。

ライフイズストレンジと同じDon't Nod開発のゲームだと、TELL ME WHYが同ジャンルなんだけどこちらはマイクロソフトがパブリッシャー。

マイクロソフトだけあってしっかりローカライズにリソースは裂いているとは思うんだけど、おそらくテキストだけを渡して翻訳しているからか、メニュー文言など一単語を訳すようなケースで誤訳がいくつかあったり、一部のメニューで文字が枠からはみ出したりもしていた。よくある不備だし及第点のローカライズなんだけど、ついライフイズストレンジと比べてしまっていまいちな気がしちゃったんだよな。

ソウルハッカーズ2

おもしろかったけど、思い出の中の1がおもしろすぎていたのでちょっと物足りなかったな。ツイートもしたけど、特典がダウンロードできなくてグダったのもあまり印象は良くなかった。

BGAのアグリコラ

いまは70%まできた。アグリコラは農業のゲームなので、ゲームにあったスピード感で遊んでるなあと思う。

Here Comes Niko!

この辺を見て買った。

確かにめっちゃマリオだった。アクションの触り心地もそうだし、マップ内のスター的なものを集めるところもめっちゃマリオだった。

マリオと違う所としては、Here Comes Niko!はキャラクターの動きや表情がかわいくて楽しいし、敵がいなくてデスもないのもおもしろかった。

スター的なアイテムを取るのに工夫が必要であれば達成感はちゃんとあって、敵からダメージを受けたり穴に落ちたりといったリスクがなくたって楽しいんだな~という発見があった。

クッキーランキングダム

誰もが一本はスマホゲーを遊んでいると思う。日々コツコツと素材を集めて強化していくのとシステムが複雑でやることも多いので、グラブルやってた時と感覚は近いかも。イベントや古戦場で貼りつくみたいな必要はないので気は楽。

というのもあってこの点でも気楽。

本

今年読んで記憶に残った本をいくつか。マンガも含む。

三体

積んでたんだけど今年読んだ。1~3とXまで。

読んだきっかけはプロジェクトヘイルメアリーだったんだよね。

プロジェクトヘイルメアリーはSFの古典的なテーマをめちゃくちゃ読みやすく描いている小説で、ミステリ仕立ての構成とか次々に発生する危機的な状況とか、とにかく読者を飽きさせないように書かれていると思う。登場人物もユーモアが豊富だし、ファーストコンタクトした異星人と仲良くなるし、全編通して明るくて前向きなのも読みやすかった。中高生くらいのころにはじめてのSFとして読んでいたら大好きになったかもしれないと思う。

一方で、目を引く派手な出来事が理解しやすく説明されて列挙されているような小説だとも感じたし、登場人物(エイリアン含む)も舞台装置に過ぎないようにも思えた。ある種のSFのつまらなさを体現しているとも言えると思う。しかもそのSF的な仕掛けも特に目新しいわけじゃなくて、あくまでSFの古典的なテーマをめちゃくちゃ読みやすく描いているというところが最大の魅力だ。

でもそれは今の自分に刺さる魅力ではなかった、という感じ。つまらなかった本の話って饒舌になっちゃうね!

話題になっているからと読んだプロジェクトヘイルメアリーがつまらなかった絶望から、さすがにおもしろいSFを読まないとやってられない~~と思って積んでいた三体を読んだ。

最高だったな~~。感想は下記ツイートの通り。Netflixドラマ版も楽しみ!!

そういえば、何かを最高だという記事内で何かをつまらないって言うのはよくないとインターネットで習った気もするよね。インターネットはあれをするなこれをするなって身を縮こまらせて自分をつまらなくすることばかり教えてくれたね!!!

星の王子さま

今年の頭に星の王子さまのミュージカルがあって、原作を読んでおこうと思って読んだ。おもしろかったな。

というツイートは、

おとなは数字が好きだから。新しい友だちのことを話しても、おとなは、いちばんたいせつなことはなにも聞かない。 「どんな声をしてる?」とか「どんな遊びが好き?」「蝶のコレクションをしてる?」といったことはけっして聞かず、「何歳?」「何人きょうだい?」「体重は何キロ?」「おとうさんの年収は?」などと聞くのだ。

という本文を改変したもの。みんなは気づいたかな?

戯画化された大人たちがおもしろいし、キツネやバラとの関係を通じて特別だって思うことはどういうことかって考えちゃうよな。またいつか読み返したい。

藤本タツキ

去年の年末か今年の頭くらいにファイアパンチとチェンソーマン(一部)を読んで、ルックバックとさよなら絵梨は配信のタイミングで読んだ。ファイアパンチがめちゃくちゃおもしろっかったし、この人が描きたいものはもう描き終わっているという感じもしたけど、チェンソーマンの終盤もすさまじくておもしろかったな。おもしろかった以上に踏み込んで感想を書こうとすると時間がかかって2022年を締められない気がする。

チェンソーマンはアニメも楽しく見てたんだけど、そこで終わるんかーいと思ったな。アニメ作るのも大変なんだろうけど知ったことではないし、最後までやってほしかったな。

紙の動物園

よかったねえ。泣いた。

旅する練習

乗代さんらしい文体でおもしろかったけど、亜美やみどりさんの健気さや素直さが想像上の存在のように感じられたのが気にかかったんだよね。

語り手からそう見えていたとも言えるのだろうけど、おれは乗代さんが人間に興味を持っていないから、風景を描写するようには他者を生き生きとは書けないのだとも思った。登場人物たちの生活や出来事を小説に書くのであれば、人間ではなくて動物を主人公にした小説を読んでみたいと思った。ほら、動物には心がないから。

天才バカボン

おもしろすぎる。

こんなふうにじーんとすることもあるが、基本的には笑いっぱなしだ。

どんな表現だっておもしろいかおもしろくないかの半分は受け手次第なわけで、最近の社会やインターネットに対してつまんないと思っている気持ちが、別の時代に書かれたバカボンをよりおもしろく感じさせてくれていると思う。読む機会は今まで何度もあったけど、今読んでよかった。

全部ぶっ壊す

ジャンププラスにはSNSでバズろうずって徒党を組んでマンガを生み出しているイメージがあって、SNS(自分を含む)で評価されようなんて何もおもしろさと関係がないからやめろよって感じがしていた。

ジェネリックタツキとジェネリックタイザン5とその他バズりたい有象無象とそれを受容する若者たちが楽しくやっている中で、全部ぶっ壊すはインターネットにつながってないみたいな落ち着いた日常マンガと破壊神の自由で突飛な能力の使い方も楽しくて良かったなあ。今年一番のマンガだった。最終回も良かったねえ。ジャンププラスでやっていたからこそより楽しさを感じた気もする。

連載が終わった理由はわからないけど、他の人気マンガと比べちゃうといいジャンの数が少なかったよな。SNS(自分を含む)の評価なんてどうでもいいだろうという気持ちもあって全くいいジャンしてこなかった人生だったんだけど、それで好きなマンガが終わったら悲しすぎる。今後おもしろいマンガがあったらいいジャン10回していこうと思った。

推しの子

SNSの炎上と向き合って乗り越えていく作り手側の葛藤やがんばりが描かれている話が多くて、一貫してSNSへの意識が強く感じられる。

上でも書いたけど、おれはSNSでバズることも炎上も、それを意識した途端におもしろさが台無しになると思っているので、その点においては推しの子のテーマはあまり興味がない。

ただ、東京ブレイドの舞台で俳優たちが熱意をもって良い舞台を作っている姿にはめちゃくちゃ感動した。メルト君良かった~~。ここ数年ミュージカルにハマっているので、良い舞台への感動の記憶がマンガに重なった面もあるかもしれない。

この最高だった東京ブレイド編の後、超常的な力を持った謎の少女が出てきたけど、どうなるんだろうか。少なくとも自分は二人がどうして生まれ変わったのかとか父親の正体とかは全く気になっていないけど、引き続き読んではいくのでおもしろかったらいいなと思う。

サピエンス全史

人類史をおさらいしながら、著者の視点で「認知革命」「農耕革命」「科学革命」とわかりやすくエポックを画していて読みやすい本だった。「虚構を信じる力」が人類に飛躍をもたらしたというストーリーもおもしろかった。

下巻の最後の方では幸福についても書かれていて印象に残った。

幸福は人生の意義についての個人的な妄想を、その時々の支配的な集団的妄想に一致させることなのかもしれない。私個人のナラティブが周囲の人々のナラティブに沿うものであるかぎり、私は自分の人生には意義があると確信し、その確信に幸せを見出すことができるというわけだ。

これはなんとも気の滅入る結論ではないか。幸福は本当に、自己欺瞞あってのものなのだろうか?

幸福のためには周囲の人々のナラティブに沿う必要があるだなんて途方に暮れてしまうが、

人間は、あれやこれやのはかない感情を経験したときではなく、自分の感情はすべて束の間のものであることを理解し、そうした感情を渇愛することをやめたときに初めて、苦しみから解放される。それが仏教で瞑想の修練を積む目的だ。

ここで仏教における幸福がとても魅力的に提示されるのだった。

何か仏教の本を読んでみようとか、農耕や近代科学について調べてみようとか、いろいろと興味の幅を広げてくれる良い本だった。

あしながおじさん

そうせざるを得ないような袋小路に追い込まれてしまうことって人生に何度もあるよな。

全編ジェルーシャからの手紙で構成されている書簡体の小説で、ジェルーシャの大学での生き生きとした日常や驚きが感じられてとてもおもしろかった。挿絵もいちいち笑ってしまう。

作中でジェルーシャの読んでいた本を読んでみたくなったので、2023年にミュージカルもあるジェーン・エアを読んでみようかなと思う。ある本に出てきた別の本を読んでみるという繋がりって楽しいよな。

ゲームライフ - ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった

タイトルがちょっとクサい感じがするかもしれないけどめちゃくちゃ面白かった。ゲームと現実が溶け合うような感覚や瞬間が描かれていた。ゲームが好きなみんなにお勧めしたい。

子供のころの断片的なゲームの記憶や想像がこの本を読んだ後では今ここで起こっているようで読んでいて涙が出てきた。読んだ人によっていろんな思い出がよみがえるだろうと思う。翻訳者があとがきでシャイニング&ザ・ダクネスを兄弟で遊んでいた思い出を語っていて、これもめちゃくちゃ面白かった。

映画/ドラマ/アニメ

こちらも記憶に残ったものをいくつか。

浅草キッド

柳楽君のたけしが良かった。モノマネになりすぎずにたけしを演じられていて良かった。軽い気持ちでたけしのモノマネをするときも柳楽君みたいにたけしを演じていきたいと思った。

クイーンズギャンビット

チェス盤を持ってないとき、夜にベッドで天井を見つめて想像上のチェス盤で練習してるところがよかったな。想像で何かを遊ぶ時に「クイーンズギャンビットみたいに」というのはいいんじゃないか。例えのレパートリーが増えた。

宇宙よりも遠い場所

感想はツイッターに書いてる通り。最高だった。あとこのツイート、「これでいいんだと心が強く育っていくようで気持ちいい。」って部分が140文字に収めようと必死じゃない?

スターガール

これも良かったな。

周りに違和感や不快感を与えないように縮こまることはつまらないなという思いがあるから、スターガールが普通の子だったと振り返られることが嬉しいんだよな。振り返るんじゃなくて、普通の子として受け入れられたら一番良かったんだろうけど。

ストレンジャーシングス

子供たちの成長を見ているようでいいドラマだった。

ブラックミラー

殺意の追跡(シーズン3 - エピソード6)の感想として

とツイートしてた。自分の気持ちには触れていないツイートだけど、このエピソードを見たときおれの心は喜びでいっぱいだった記憶があるな。

炎上に加担した人が全員死んで嬉しかった~~!!

何かしらの炎上に加担した人が全員死んでだらみんながもうちょっと気楽に発信出来るようになるような気もするけど、人類大体死んじゃってダメだな。

あとサン・ジュニペロ(シーズン3 - エピソード4)もおもしろかった。

「命の尊厳や過去の思い出」と「テクノロジーがもたらす未来や新たな出会い」のどちらかを選択しなくてはならなくて、後者を選ぶんだけど、それが素晴らしい選択だと示すようにエンディングで Heaven is a Place on Earth がかかってかっこよかった。

どんなに難しい選択をしても Heaven is a Place on Earth さえ流せば正解の感じになるというのはこの先の人生でも役に立つだろうな。

コントが始まる

コントと人生が並走していくというのは、打ち込む趣味や仕事がその人の日々の生活や人生に影響する様が描かれているということで、要するに日々の生活が良く描けているドラマだってことだ。おもしろかったなー。格ゲー若手の配信を見ているような良さがあった。この説明が良さを伝えられるのかはわからないが。

MCU全部

映画とドラマを正史っぽい位置づけのものを公開順に見た。

何より最初に見たアイアンマンがおもしろかったから見続けたということを感じる。エンドゲーム良かったし、その後のスパイダーマン:ファー・フロム・ホームもよかったな。超強い敵とか宇宙人とドンパチやってほしいので、ファルコン&ウィンター・ソルジャーみたいに現代アメリカの黒人の話になると現実的過ぎてあまりおもしろくなかったな。

舞台、コンサート

こちらも記憶に残ったものをいくつか。

リトルプリンス

良かった。原作ファン(公演の数日前に読んだ)も納得だった。

小山田壮平バンドツアー2022(東京)

よかったな~。2023も決定したのも見に行こう。

コーラスライン

おれが一番好きなミュージカルがキャッツなんだけど、コーラスラインはキャッツともちょっと似ている構成の舞台なんだよね。コーラスラインの方が先です。

キャッツがいろんな猫が紹介されて誰が天上の世界に選ばれるかという話なのに対して、コーラスラインは舞台のオーディションの話なのでいろんな人が自己紹介して誰が合格するかって話だ。

というのを受けて上記の渾身のツイートだ。シナリオ上誰が合格するかはもちろん決まっているけど、誰が合格するかを毎回ドキドキして見ていたらおもしろいよな~~?

ダディ・ロング・レッグズ

そしておれが二番目に好きなミュージカルがダディ・ロング・レッグズ。大人は目に見えるものが好きなのですぐ順番を付けてしまう。

やっぱり真綾ちゃんだよねとは思うもののの、萌音ちゃんも良かった。感想はツイートした通り!

配信、動画

ジャルジャルタワー

去年から今年の春くらいまで毎日見てた。

ジャルジャルを好きなやつはつまらないとかダサいみたいな価値観で自分を偽る必要はないよな。自分のアウトプットをインターネットに最適化しないで、素直な心のままでチャラ男番長を口ずさんでいこうな。

オモコロチャンネル

今年の春くらいから見ていて、過去分も大体見た。ありスパも聞き始めた。

ポケモン配信

ポケモンスカーレットで対戦をしているので、ポケモン対戦の動画や配信もよく見ている。昔ニコニコ動画でよく見ていて馴染みのあるもこうやテツオなど。

格ゲーマー配信

Twitch Recap 2022

ももちょこ配信はいつもつけていて、何か大会があればcapcomfightersをつけて、たまに気が向いたらTOPANGA TVや勝ちたがりTVを見て、コサク配信も良く見てる。視聴時間の上位四つは納得だなと思う。

格ゲーマー配信は家にいるときはずっと何かしらつけていて、上記以外もたくさん見ている。

格闘ゲーム配信っていうのは、日々の練習やゲームや日常の配信を毎日のように見て、それで好きになった選手を大会を応援するわけで、人を応援するというのがしやすいジャンルだと思う。ストリートファイターリーグという数か月に及ぶ長期リーグもあるから、練習風景と大会をずっと見続けるのはリアリティショーのようなおもしろさもある(と石井プロがツイートしていた気がする)。社会から逸脱した変な人が多いのも良いね。

最近はかわいい若者が強いのもおもしろい。

あと特に印象に残っているのはときどの配信かな~。ときどは謎解き要素のあるゲームが好きで、去年以前のも含めると、オブラディン、Papers, Please(英語)、The Case of the Golden Idol(英語)、Mind Scanners(英語)、Outer Wildsといったゲームを配信でプレイしていて楽しかった。

おれは謎解きが苦手で、オブラディンは半分くらいしか乗客が判明していない状態で帰っちゃったし、Outer Wildsも3時間くらいやって力尽きてしまったんだけど、おもしろいそうだと思う気持ちはあるから、こうして配信で見られてよかったな。ときどは格闘ゲームプレイヤーとしてというより、ゲーム配信者としての方が好きかもしれない。

クリプト(仮想通貨)

2021年から触っているけど、ゲームみたいで楽しい。

主にシステムトレードをしている(botterと呼ばれる)んだけど、お金をかけて対戦ゲームをしていると考えるとそりゃ楽しいよなと思う。

対戦のルールも豊富で飽きが来ない。

  • 取引所でトレード
    • 機械学習やその他ルールベースの条件で買ったり売ったり
  • ブロックチェーンの取引所(DEX)で裁定取引
    • 裁定取引というのは要するにせどりで、ある取引所で安く勝って別の取引所で高く売る
    • トランザクションという仕組みがあるので、儲けが出たときだけ確定して出なかったときはキャンセルするようなプログラム(コントラクト)をブロックチェーンにデプロイすることもできる
      • ただそもそもどの組み合わせで裁定取引をするかを算出する必要があるので、処理の速さやネットワークレイテンシなど1msを争うような戦いが繰り広げられている

対戦ゲームというのも実際に多くのbotterが感じていることのようで、botterのtwitterやnoteには「対戦宜しくお願いします」という対戦ゲーマーっぽい結びの文句が書かれがちだったりする。

とはいえ、仮想通貨のことはみんな嫌いだと思っているのでツイートはあまりしていない。

あっ、キャズム超えた~~~って思ったらツイートするようになるかもしれない。NISAで投資信託買う話はツイートしても良くなってると思うし、そのうち仮想通貨の話もできるようになるだろうな。

仕事

前職をやめた

7年ほど働いていた会社を2022年2月末で退職した。

入社時にリリース数か月前だった新規サービスのプログラマーとして参画して、そのまま5年間同じサービスのチームに所属していた。

5年間の間に係長になって会社も一部上場してサービスもどんどん大きくなった。

大規模な自社サービスで要件定義から実装、リリース、保守運用までやったし、人生で開発者として得られる経験はすべてしただろうと思う。

仕事なんて絶対やりたくないはずなのに、仕事に対してして良かったと思えていることが得難い経験だったな~と思う。我が子のようなサービスで今でも応援している。

その後の2年はインフラに異動した。AWSやデータセンタの管理は楽しい部分もあったけど、物理的なハードウェアに興味がなさ過ぎてサーバルームの管理とかは辛かったなと思う。あとは性格上ずっと仕事のことを考えてしまうのがインフラとマッチしすぎていて辛くなってしまった。開発チームだったときも休日でもエラー通知などはすぐ対応していたけど、インフラになると通知がなくてもずっと気になっている感じだった。普通に深夜休日作業も多かったし。まあでもスキルはついたし、めちゃくちゃいい経験をさせてもらったと思う。

フリーランスはじめた

とツイートしてて続報は特にツイートしてなかった。

現在はフリーランスで、週4フルリモートフレックスで働いてる。おれはもう前職で仕事で得られる良い経験はすべてしたと思っているから、いまはスキルや業界的に前職とほどほどにマッチしているプロジェクトに参画してお金を稼いでいるという感じ。週0勤務で生きていけるようになりたい。

生活

シンク

シンクのゴミ受けを浅型にしたのが良かった。深いやつだと生ごみが溜まって虫が湧く。

浅い奴だと頻繁に取り換えざるを得ないのが面倒かなと最初は思ったんだけど、ゴミ受け自体が小さいから洗うのが楽だった。

電子レンジ

スチームするたびに毎回拭いてる。設計ミスだろ。

エレベーターの張り紙

一応情報共有も兼ねて管理会社に相談してみたらそんなこと気にしないでいいですよと言われた。とはいえちょっと怖いので、これ以降家に帰った時はエレベータを1階に戻すようにしている。ツイートしたように関係ない階に止めるのが一番おもしろいけど、特定の知らない人に迷惑をかけるのは気が引けるよな。

プロテインの味

とツイートしたけど、初回がまずかっただけで慣れたらSAVASもおいしくなった。今ではSAVASを飲み続けてる。

でもおれはこのツイートをして本当に良かったと思ってる。まずいとかつまらないとか思ったときにアウトプットしておかなきゃそう感じたことを忘れてしまう。このツイートをしていなかったら今頃はただSAVASうまいとしか思っていなかっただろうなあ。

キッチンの照明

この連絡のあとすぐ交換された。連絡するまで忘れてたんだろうなと思うと人間味を感じて温かい気持ちになった。

プロ野球

良い瞬間を見れたな~~。だいたい年一回くらいヤクルト戦を見に行くくらいのファンなんだけど、今年唯一見に行った試合でいいシーンが見れた。村上の応援傘をポチった。来年は持っていくぞ。

インターネット

記憶に残ったことをいくつか。

ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪のエルフに黒人がキャスティング

これは、

  • 美男美女の白人をかっこいいと感じる気持ちはしっかり失わずに持っておきたい
  • でも映画のおもしろさには関係ないから、キャスティングの人種は何でもいい

みたいな気持ちが組み合わさった結果、一方向を向いていないふわふわしたツイートになったんだけど、今もそのふわふわした感覚は特に変わってない。センシティブな話題だし自分の考えを綺麗に整理することも難しいので、何かニュースを見かけるたびに、都度都度自分がどう思うかはしっかり考える必要がある。

たぬかなの炎上

「170cm以下の男は人権がない」という発言をしただけで職を失ってしまうのはさすがに酷い世界だと思って、自分がインターネットやSNSに対してあきらめを感じた象徴的な出来事だった。

これ以降、インターネットに最適化することも炎上を避けるという理由でアウトプットを変えることもつまらないという考えが強くなった。

とはいえ何事もバランスが大事だし、暴言を吐きまくろうという話でももちろんない。特定の誰かを攻撃したり、特定の誰かが傷つくことが想像できる発言をしたりといったことは避けるべきだと思う。でも「170cm以下の男は人権がない」に関してはそういう特定の誰かを傷つけるものじゃなくて、職を失うほどじゃないだろうというのが自分の感覚だ。

というのをもともと知っていた自分と、何も知らずにガレソで知った人では印象も違うだろうというのもわかるけど、そもそもガレソで煽られて炎上に加担するような人間が一番ダサいじゃんね~。

ちょもすのnote(有料)

悶々と考えていることを文章化しているブログというのも最近あまり読んでいなかったから楽しかった。

今年の前半あたりまでは、プロゲーマー(魚群所属)としての立場やポケモンユナイト公式解説の責任を意識していて、立て続けに起こるプロゲーマーの炎上を受けて、どう振る舞っていくべきかといった内容が多かった。押しつぶされそうなくらい縮こまっていた印象がある。

自分の性格や発言の内容を変えることはできないから、表現を置き換えるというのがベターな選択だという結論に一旦は至っていたように思う。

  • 「死ね!」→「豆腐の角に頭をぶつけてはいかがでしょうか」
  • 「パナシ野郎が!」→「元気がいいですね」

みたいな感じ。

ただ、こうして持って回った言い方をしてしまうと、半分くらいの熱心な視聴者には伝わるけど、もう半分くらいの視聴者には言いたいことが伝わらなくなってしまうというデメリットもある。ちょうどよいバランスを取ることが大事だとは思うけど、ちょもすは性格が悪く、人の裏を考えてしまったり、ひねくれた発言をするような人だとも思うから、そういった表現を置き換えて脱臭されてしまってはもはやちょもすじゃないとも言える。

辛そうだな~と思っていたけど、今年の後半は結構吹っ切れてきていて良かった。リスクを取っておもしろさを取るのも大事だという方向への揺り戻しが感じられる。あとは完全に想像だけど、Noteの収益もあって最悪炎上で一発レッドカードになってもなんとか生きていけそうというのもあるのかもしれない。

炎上しないために表現を変えるのはつまらないとは思うけど、それで職を失うリスクがあるなら背に腹は代えられないというのもまた事実で、世知辛いよな。プロゲーマーにまずはスポンサーやチームから以外の収益源を持つと生きやすくなるよなんて言えないだろう。

今年のまとめ

  • 仕事を辞めてしばらく無職を経てフリーランスで働き始めた
  • 社会やインターネットを見てさすがについていけないと思う出来事が多かった

といった理由からか、好きに生きさせてもらうわ~と思うようになった一年だったな。

振り返るとどうしてもインターネットへの恨み言みたいな言葉が出てきてしまうけど、趣味の面では楽しくすごしたので、来年も楽しい一年でありますように。


 

ーーありがとうございました。