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ボイラー爆発後の蒸気機関車を記録した古写真(19世紀後半から20世紀前半)

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(著) (編集)

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ボイラー爆発後の蒸気機関車 vintag.es

 19世紀後半から20世紀始めにかけて、蒸気機関車のボイラーはたびたび爆発したそうだ。

 その原因は、スケーリング(不溶性固形物がボイラー内に付着すること)やオーバーヒートを引き起こす水処理のミス、低水位、安全バルブの詰まり、あるい機関士・機関助士の操作ミスなど、たくさんある。最悪の場合、ボイラー爆発につながる炉の爆発もある。

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 失敗は成功の母とも言われているが、産業革命以来、人類は数々の失敗を乗り越えて現代のテクノロジーを築き上げてきた。

 ここでは、写真に記録されたボイラー爆発後の蒸気機関車の写真を見ていこう。

危険なボイラー爆発

 特に危険なのは、機関車タイプの煙管ボイラーの爆発だという。

 ボイラーの火室の上部には、常にある程度の水をはっておかなくてはならない。そうしないと、炎による熱でここの天井板が脆くなって、通常の作動圧力でも限界に達してしまう可能性があるからだ。

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 こうした失敗は、鉄道機関車に限ったことではない。機関車型ボイラーは、牽引自動車、可動式エンジン、採鉱や伐採用のスキッドエンジン、製材所や工場用の定置エンジンにも使われていて、パッケージボイラーとして、加熱等のプロセスのための蒸気を供給していた。いずれにしても、水位を適切に保つことが、安全に操業するための基本だ。

 初期の頃から、試行錯誤を繰り返して、わたしたちは蒸気機関のさまざまな知識を得てきた。爆発の災難やその結果生じた損害は、避けられないことだったが、19世紀末までには、設計や保全整備が劇的に改善されて、爆発事故はかなり減った。その改良は20世紀に入っても続く。

 その後、さまざまな防護装置がとられるようになり、爆発事故はまれになった。政府や業界の要望によって定期点検が義務づけられたからだ。安全装置が効かないと、温水器が驚くべき破壊力で爆発することもあったのだ。

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References:Bizarre Vintage Photos Of Steam Engines After A Boiler Explosion From The Late 19th And Early 20th Centuries/ written by konohazuku / edited by parumo

本記事は、海外で報じられた情報を基に、日本の読者に理解しやすい形で編集・解説しています。

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この記事へのコメント 65件

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  1. 「アキラ」の元ネタとかいう適当な話されたら、うっかり信じてしまいそうw

    1. >>2
      水が流れるパイプ
      蒸気機関車の丸い円筒の中はこういうパイプがいっぱい前後に走ってて熱されてる。
      んでパイプの中で加熱された水が蒸気になってピストン動かしてる。
      んでこのパイプに異常があると圧力が高くなりすぎて外側の普通見えてる円筒部分の鉄板が吹き飛ぶ。
      周りにいる人は死ぬ。

  2. 蒸気機関車にはボイラーの爆発を防ぐための鉛でできた弁があって、まずそこが独特の匂いを出して溶けるから、その匂いを知っておくのが生き残るコツなのだそうで。

  3. 大破した機関車の壮絶さと記念写真のごとく並んで画面に収まってる人々の
    妙にのんびりした感じにも見える様子のコントラストがよい

  4. 「スケーリング(不溶性固形物がボイラー内に付着すること)」って要は血栓か。そりゃ命にかかわるわ。

  5. これ前兆とかあったのかな?
    突然の爆発だと運転席から顔出してたら首持ってかれそう

  6. >たくさんのパイプは何だ?
    →熱交換器です。竈からの熱風はこのパイプの中を通り、
    ボディー内に溜められた水を湧かします。
    そして、このパイプの中にさらに細いパイプがあり、
    ここに蒸気を通して温度を上げます。これにより圧力を高めて
    シリンダーを力強く動かすのです。

  7. 今調べたらパイプの中に蒸気を通し、更に熱するらしいね
    しかし記念写真みたいなのがチラホラあってなんか長閑な感じw

  8. ……何か40年位前に動物病院で見たフィラリアに寄生された犬の心臓の標本思い出した
    心臓からソーメンみたいなのが大量に…
    🍜(ーー;)💧

  9. 以前読んだ本に書いてあったんだが、安全弁がカタカタ言うのが煩いので
    そのネジを固く締めてカタカタ言わない様にした→あぼ~ん!
    って事例が結構あった様子。

  10. 爆発時の衝撃と熱で機関車のボディがこんなパイプ状に変形でもするのかと思ってしまった。
    しかしグロ画像を観てるような気持ち悪さがある。。。

  11. 1930年に、日本でも蒸気機関車ボイラー破裂により1両目の乗客24名中22名が亡くなる事故が起こっている。

    詳細は事故の鉄道史を読まれた方が早いが、溶栓に水位が届かずに溶栓が融解、水性ガスが噴出したためだとされている。しかし、ダイナマイト説が流れるほどの激しい爆破だったようだ。(背景として、溶栓を溶かすのは機関士の恥だとされていたことも挙げられる。ダイナマイトのせいにしたかったのだろう)

    実際にこのような事故が起こると、犠牲者は機関車ではなく客車側に集中する。前述の犠牲者22名も、即死者はいない。火傷に苦しんだ末、手袋のようにすっぽりと皮膚が剥がれ落ちてなお苦しみ、亡くなっていった。

    今現在も続いている鉄道の歴史は、事故との格闘の歴史だ。だから、こういう記事を読むと、事故と戦い、戦争を潜り抜け、挫折と批判を浴びながらここまで安全な鉄道を作り上げてくださった先人たちに頭が下がる思いだ。

    1. >>31
      > 手袋のようにすっぽりと
      言い得て妙。
      火傷事故は本当に悲惨だよね。
      真皮まで焼かれても生き残ったらそれこそ地獄の苦しみ。
      もう少し弱い火傷でもあっという間に水膨れになり上皮層がペロンと剥ける。

    2. ※31
      運転室や炭水車・炭庫で遮られるから滅多に起きない事例だけどね
      この事例みたいに機関車が前後逆で客車を牽引していたり、列車の最後尾に補機をつけていると
      ボイラー爆発で噴き出た高圧蒸気がダイレクトに客車内に吹き込んで犠牲者が多数出る

      普通に爆発するとそこら中に蒸気が抜けるから乗務員が殉職する事例はそこまで多くないけど
      運転室が密室になって蒸し焼きになった例もあってですね…

  12. こんなに複雑な煙管や水管やから蒸気機関車の動態保存は
    ボイラーの長期のオーバーホールや缶体検査で
    手間も お金がかかるるんやな( 億円近い?)

  13. 今と違って、こういう写真1枚撮るのも大変だったのかも。

    初めて知った貴重なお話。勉強になりました。

  14. 機関車ではないが工場やホテルにも同じ仕組みのボイラーがあって煙突の掃除不足による爆発はたまに起きている(労基が飛んでくる案件)

  15. ?「まあ自信過剰だと集中力なんて大概散漫になっちゃうからね♪」

  16. 絵本のトーマスの事故話は大半現実の事故が元ネタだというのを思い出した・・・

  17. 蒸気機関車の先頭に何やらハッチっぽい部分がありますよね。
    あれを開けると、この細いパイプの端というか切り口が
    みっちり並んでる部分が露わになるのです。
    そこから細いブラシを差し込んで、溜まるススを
    定期的にシュコシュコこすって落とすのです。

  18. トップハット卿が無事故で知られる0系新幹線を島に導入したのも無理はない

  19. こういう記事で、誤字・脱字はいちばんやっちゃイカンやつやん。
    ちゃんと校正しよう!

  20. めちゃくちゃ「ホラー感」がある!
    物体Xみたいな映画にもできそう(*'ω'*)

  21. 当時インターネットなんてなかったし、
    機関車の仕組み知らない一般人が偶然これ見たら、
    「機関車は本当は動力に怪物を使っている」的な
    噂話がすごい勢いで広がりそうw

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