
グリーンランドのイヌイットが氷河期を生き残ったのは、太古の祖先から受け継いだ遺伝子のおかげかもしれない。
この遺伝子は、4万年前にシベリアで暮らしていたデニソワ人を生き残らせたものだという。
イヌイットからデニソワ人の遺伝的変異体が発見される
グリーンランド、カナダ、アラスカの北極圏の気温はマイナス30度にまで下がる。イヌイットはこの極寒の中、主に海産物を食べて生活している。それを可能にする秘訣は、特定の体脂肪から熱を発生させる能力にある。
この能力の源を突き止めるため、専門家はグリーンランドのイヌイット200名から得た遺伝データと、ネアンデルタール人およびデニソワ人のDNAを比較。その結果、TBX15とWARS2というデニソワ人の遺伝的変異体と一致する2種の遺伝子が特定された。
平均的な現代人と異なるデニソワ人の遺伝子
デニソワ人とは、シベリアで暮らしていた絶滅したヒト属の人類だ。シベリアのアルタイ山脈にあるデニソワ洞窟で発見され、DNA解析からシベリアだけでなく、アジアの広範囲に分布していたことが判明している。
同時期のアジア西部やヨーロッパにはネアンデルタール人が暮らしていたが、両者は20万年ほど前に共通の祖先から分岐した姉妹種であると考えられているがまだ謎は多い。
TBX15は、人体の寒さへの反応や体脂肪のつき方に影響することが知られている。また、どちらの遺伝子も皮膚組織や脂肪組織で活性化しており、それらが占めるDNA領域はネアンデルタール人と平均的な現代人とではハッキリ異なってプログラムされている。
イヌイットのDNA配列はデニソワ人とよく似ている
調査を率いたニューヨーク遺伝子センターのフェルナンド・ラシモ(Fernando Racimo)博士によると、この地域に住むイヌイットのDNA配列はデニソワ人のそれとよく一致しており、他の現代人のものとはかなり異なっているのだそうだ。一方で、まだゲノムが知られていない別の古代グループから受け継いだ可能性はまだ捨てきれないという。
ユーラシア大陸の一部の人たちは珍しいDNAを持っていた。しかし、それはイヌイットやネイティブアメリカンの人たちの間ではずっと一般的である。
得られた証拠は、イヌイットのTBX15およびWARS2の変異体は、デニソワ人かそれに近い近縁種から現代人に受け継がれたことを指し示している。
彼らから受け継いだ遺伝子が、おそらく現在の人類がシベリアに広まり、ベーリング海峡を越え、アメリカ大陸に渡る手助けをしたと考えられる。
なお2016年の初めには、カリフォルニア大学の研究者によって、我々の体内から5万年前の他種の遺伝子が数多く発見されている。
当時、ネアンデルタール人、デニソワ人、ホモ・サピエンスは近種同士で交わっていた。こうして獲得された遺伝子は脂肪の代謝、免疫系、エネルギーの節約に影響し、我々が更新世に起きた前回の氷河期を生き残るうえで大切な役割を果たしたと考えられている。
実は現代人の遺伝子の5%は、ネアンデルタール人との異種交配によって得られたものであるそうだ。
via:type of human survive the last Ice Age/ written hiroching / edited by parumo
食べても太らない人や、やたら暑がりな人がこれか ?
※1 ※5
いいや、これは逆だよ
イヌイットは確認されている人種の中で一番太りやすく、脂肪を貯蔵する能力に優れてる
次点でピマインディアン、次が日本人。これらの人々は他の集団よりもエネルギーを脂肪に変換する効率が高いので同じカロリーをとってもより生活習慣病になりやすい、現代だとちょっと困った遺伝子持ち(本当は飢餓に優れた遺伝子なんだけども)
デニソワ人って指先の小さな骨が見つかっただけって読んだことがあるけど、DNAを調べることが可能だったんだ。
驚き。
>ネアンデルタール人との近親交配によって得られたものであるそうだ。
近親交配とは、親子や兄弟姉妹、いとこなど、近い血縁間での交配のことですよ?
ネアンデルタール人とホモサピエンスが近親とはこれいかに。
異種交配ではないのかと。
地球上になぜ、人類とよく似た別の種が存在しないのか?
それは、交配可能な近縁種とは全て交配して混じり合ってしまったから。
※4
それ以外はすべて滅ぼしてしまった
ホモ・サピエンスは悪魔の種族
※8
縄張り争いで絶滅したケースもあるけど近年絶滅した近縁種のほとんどは噴火による氷河期が原因。
当時は動物と同じで服なんて着てなかったしホモ・サピエンスですら数千人くらいしか残らなかった。
※4※ 24
ホモ・サピエンスと他の人種では結構反映してた年代も違うらしい。
遭遇するころには片方がほとんどいなくなってたりとか。
> 5万年前の他人の遺伝子が
「他人」じゃなくて「他種」(「他種族」)だね。
デニソワ人もネアンデルタール人もそういう意味では絶えてはいなかったんや。
>DNA領域はネアンデルタール人と平均的な現代人とではハッキリ異なってプログラムされている。
なんかしれっと凄い事が書いてあるけど、誰がプログラミングしたの???
インテリジェントデザインだっけか
俺はこの世界はマトリックスで、”誰か”のやってるシムシティだと思うだが
別にシムシティだろうがマトリックスだろうが生きていく上で何の問題もないけど
人類は一番長く歩ける動物(あと遠投も得意)犬がそれに順ずる。
結果、他の人類を捕食・交雑して駆逐したのは、今までさんざ言われただろ?
それの追証、これからもいろんな痕跡が見つかると思うよ。
騒ぐ話しじゃない。
例えば、○○人の遺伝子があると潜水に長けてる、XX人だと筋力が3割り増し、オリンピック強化選手の選抜は子供の遺伝子検査から始まる時代になるだろう。
文明が入ってくるまでのイヌイットって、寝るとき裸毛皮で平気だったんだって?
今はムリらしいけど。
※11
そして「ガタカ」になる、と。
※12
NHKの番組がソースで恐縮だけど、グリーンランドのシオラパルクに住んでる元日本人の大島育雄さんの息子世帯の一家はストーブしかない掘っ立て小屋(夏の間だけ済むキャンプ地・夏と言っても最高気温10度程度なんで外気温はお察し)でも下着1枚、薄い毛布1枚で寝てたし、今でもそれに近い生活してると思う。
※12
裸で毛布に入るのは、
中央?北方?アジアあたりの遊牧民でも聞いたことがある。
平気というか、肌との密着度の関係で
服を着てから布団の方がかえって寒いとか何とか。
米32
乙嫁語りでもそんな描写あったな
※11
犬より馬のほうが長く走れるだろ…
犬は汗かかないから、糞さむいところでしか、長時間は走れない
滅亡した古代人類の血が今でも我々に受け継がれているとかロマンを感じる
※14
歩く話だよ
8
滅ぼしたのではなく、滅んでいったんだ。
交配した上で更に子孫を残せるなら 同じ種類って気がするんだけど、都会のスズメは黒っぽくなるってのに近いんじゃないかなぁ?
生物学は詳しくないからよく判らん。
「種」という概念がふわっとしたもんだからしょうがないが、
これもうデニソワ人もネアンデルタール人もホモ・サピエンスに含めて問題ないだろう。
でもほらお前らネアンデルタール人より遺伝子残せないじゃん?
でもネアンデルタール人のDNAを一番引き継いでるのは日本人じゃなかったっけ?
誤解してるやつが居るな。
俺達がネアンデルタールの子孫でもある。
※20
ネアンデルタールの遺伝子を一番引き継いでいるのは白色人種だったと思う
デニソワ人は日本人含めて黄色人種が引き継いでいるっぽい
クロマニョン人は黒色人種、特にサハラ砂漠以南が純度が高い
遺伝子の交換ができたのならクロマニョン人にもネアンデルタール人にもデニソワ人にも別種と呼べるほどの違いはなかった、ということなんだろうか
二つが滅んでしまって一つだけが生き延びたのではなく、混じり合って一つの種になったのならどれも滅んでいないともいえるし、全部滅んでしまったともいえる
あるいは現在人類を構成する全ての民族や血統をくまなく調べたら純粋に近いクロマニョン、ネアンデルタールという家系が見つかるかもしれない
しかしながら今日彼らは同じ世界を構成し、ネット、2ch、4ch、アニメ、ゲーム、ジャンクフード、諸々の文化を共有する同じ人類であり、別種に分けることなど決してできはしないのである。皆どんぐりの背比べ、同レベルに馬鹿で大切な仲間だ、それでいい。
「互いに交配可能で、さらにその子孫同士も交配可能」ってのが一般的な
生物学的種概念ってやつなんだが、実際には真面目に交配実験するのは手間だから
遺伝子がこれぐらい違うから別種だろうって論文かいてるのが実情みたい。
これが遺伝子も残ってない古生物になるともっといい加減で、
「形が違うから別種」の世界。誰にも正解はわからない。
ネアンデルタール人なんかは、昔からホモ・サピエンスの亜種というか一グループだろうって
主張してた学者もいて、一時期白い目で見られてたんだが、結局その人の逆転大勝利っぽい。
サピエンスがネアンデルタール人を物理的に滅ぼした説もあるけど、浸透性交雑で調べて欲しい。こういう形で一方の種が徐々に絶滅するケースもあるようだ。ただ、サピエンスの一部にとっても特殊な環境において非常に役立った遺伝子は保存されてきたという事なのだろう。
ユーラシア大陸は広いのに、そんなに人類同士が出会うかね。
さすがにホモ・エレクトゥスとサピエンスとの交配は種が遠すぎて無かったんかな?
アフリカから東南アジアにかけて両者が共存してた時期あったみたいだけど
アフリカに残った人たちが実は純粋なホモ・サピエンスだった訳なんだ
なんとなくネイティブアメリカンぽい雰囲気があるね
授業で学んでいます