
世界各地に点在する廃墟スポットが特集されていた。廃墟好きなら必見するに値するものばかり。日本の廃墟も2つほどランクインしている。栄枯盛衰を今に伝える、その風化していく寸前の姿にただ息をのむばかりだ。
1.I.M.クーリングタワー、ベルギー

ベルギー、モンソーにある廃発電所の冷却塔。中央のトランペットのような穴から中に熱湯を流し込み、コンクリートの壁を落ちながら冷却されていく仕組み。
2.コールマンスコップ、ナミビア共和国

1900年代始めにドイツ人入植者が見つけてブームになった、ダイヤモンド採掘場跡。第一次大戦後にダイヤは枯渇し、採掘場はすたれ始めた。1950年代までに町は完全に廃墟と化し、今は写真家や旅行者が訪れるだけだ。

3.102歳の水に浮かぶ森、オーストラリア、シドニー

1911年イギリスで作られた蒸気船SS Aryfieldの残骸。第二次大戦中、駐留米軍への物資輸送に使われていたが、戦後、オーストラリアのホームブッシュ湾でその役目を終えた。打ち捨てられたまま、木々が茂るにまかせ、今では不気味だが美しい水に浮かぶ森の光景を作り出していて、自然の生存能力を感じさせる。
4.マンセル要塞、イギリス

第二次大戦中、ドイツの空軍や海軍の攻撃からイギリスを守るため、テムズ川とマーシー川の河口近くに建てられた要塞。1950年に完全廃棄されると、海賊ラジオや独立主権国家を主張するシーランド公国に占拠されたりした。

未来少年コナンの世界観。テムズ川に今でも残る英国軍要塞の塔「マウンセルの砦」
5.ホーランド島の最後の家、アメリカ

チェサピーク湾に存在したかつては栄えていた小さな島。潮やシルトなどによる急速な浸食で徐々に人が住めなくなっていった。2010年には、最後まで残っていたこの家も崩壊してしまった。
6.プリピャチ、ウクライナ


この町は1970年2月4日、ソ連の原発村としてウクライナとベラルーシとの国境近くに建設された。チェルノブイリ原発で働く多くの作業員が住んでいたが、1986年の大事故によるメルトダウンで、放射能に汚染されたゴーストタウンと化した。今ではガイドツアーでしか訪れることができない。

7.ブルガリア共産党本部

かつてのブルガリア共産党本部。外観も内部もこの世のものとは思えないSF的な雰囲気で、まるで宇宙船のよう。1981年から1991年まで使われていたが、ソ連崩壊後、荒れるにまかせている。再建の計画はあるが、今でも前世の残骸をさらしている。
8.奈良ドリームランド、日本

ディズニーランドに刺激されて、1961年にオープン。しかし、2006年に閉鎖。ときどき警備員がパトロールしていて、無断侵入者には罰金を科しているが、現在でも廃墟マニアのお気に入りスポットになっている。

9.南西フロリダの無人島、アメリカ

フロリダ沖のケープ・ロマノ島にあるこの小さなドームは、1981年に建てられた原油生産者ボブ・リーの夏の別荘。現在は打ち捨てられ、荒廃している。これからどうなる運命なのはわからない。

10.廃製粉所、イタリア

イタリア、ソレントのミルの谷にあるこの小麦の製粉所は、1866年に閉鎖された。近くには製材所もあったが、タッソ・スクエアの建物によって海から隔てられ、この付近の湿度が上がって、閉鎖に追い込まれた。
11.ミシガン中央駅、アメリカ


1913年、新しい公共交通の中心としてデトロイトに建設された高層駅。数々の計画があったが、町の財政破綻のため、1988年に閉鎖。建物の行く末は定まらず、廃墟のまま放置されている。エミネムの映画『8マイル』やミュージックビデオフィルムなどに使われている。

数々のSF映画の舞台となった完成された近未来的廃墟美、米デトロイト「ミシガン中央駅(Michigan Central Station)」
12.水没したヨット、南極

南極大陸のアルドレイ・コーブ近くで水没した、幽霊のように不気味なブラジルのヨットMar Sem Fim号の残骸。ブラジルのクルーがドキュメンタリーフィルムを収録中、強風と大波によって沈んでしまった。現在は引き上げられている。
13.ニューベッドフォードオルフェウム劇場、アメリカ

マサチューセッツ州にある古い劇場。1912年オープンしたが、1959年閉鎖。それ以来、スーパーマーケットなどとして使われてきた。現在、非営利団体が劇場を立て直す資金を集めている。
14.廃駅、グルジア北西部の自治共和国アブハーズ

アブハーズ共和国のスフミにあるこの鉄道駅は、1992年と1993年のグルジアとロシアの戦争で廃駅になった。打ち捨てられてもなお、細かい漆喰細工、マホガニー製の作りなど、在りし日の栄光が残っている。
15.打ち捨てられた木造の家、ロシア



ロシアの森奥深くにたたずむ美しく複雑な装飾が施された家。人里離れているせいか、比較的荒らされずに残っている。
16.石城の水中都市、中国

この信じられないような水中都市は1341年当時のまま。中国東部の浙江省にある人工湖、千鳥湖に沈む町。通称ライオン・シティ。1959年に水力発電所建設のために沈められた。水が風雨から建物の浸食を防ぎ、水の底に閉じ込められたこの町は、比較的良好な状態で残っている。
17.ニューヨークのシティホール駅、アメリカ


ニューヨークの市庁舎地下にある、美しいデザインの地下鉄駅。近くにブルックリン橋駅があるため、乗降客が少なく、カーブの多い線路のレイアウトが新人運転手や長い車両にとって危険という理由で1945年に閉鎖された。限定ツアーが組まれるときだけ中に入れる。
18.ホテル・デル・サルト、コロンビア

コロンビア、テケンダマ滝近くの廃ホテル。1928年にオープンし、観光客は157メートルもの雄大な滝を堪能することができた。1990年代始めに閉鎖されたが、2012年、博物館として再開した。
19.キエフの廃地下鉄トンネル、ウクライナ

トンネルの多くは所々洪水によって浸水していて、天井からは鍾乳石がぶらさがっている
20.バラクラヴァの廃潜水艦基地、ウクライナ

ウクライナの打ち捨てられた潜水艦ドック。1993年に閉鎖されるまで、ソ連のトップシークレットだった施設。地下にあるため、核攻撃を受けても問題ないと言われていた。現在は国立海軍博物館になっている。
21.ビーリッツ・ヘルスタッテン、ドイツ


ドイツ、ビーリッツにある元陸軍病院。この巨大な建物群は19世紀末に建てられた。1916年、ソンムの戦いで足を負傷したアドルフ・ヒトラーがここで治療をした。第二次大戦後、ソ連軍に接収され、91年にソ連が崩壊するまで病院として使われていたが、ソ連の撤退後、1995年に廃墟となった。
22.端島、日本


その形状から軍艦島、幽霊島などと呼ばれている。19世紀後半から20世紀後半まで、島には海底からの石炭採掘事業に携わる人たちやその家族がひしめきあうようにして住んでいた。しかし、日本のエネルギー源が石炭から石油に移行するにつれ、炭坑は閉鎖され、町にはひと気がなくなり、幽霊のようなコンクリートジャングルがたたずむばかりとなった。
23.三芝(San Zhi)、台湾

宇宙船のような形状の家は、もともとアジア地区の赴任から帰還する米軍人をねぎらうための保養施設として建設されたものだった。しかし、投資家が手を引き、不幸な交通事故があったりして、建設からそれほどたっていない1980年に閉鎖された。2010年には解体された。
I.M.クーリングタワーはどのくらいの大きさなんだろう?ダム穴恐怖症としては怖いよここ
シティホール駅って超立地条件がいいし再利用法を考えてリメイクすればいいのにねー
NYでこれだけの規模の空間を新たにキープすんのは難しいから凄いもったいない気が
あとロシアの家が建築様式的にいつ頃誰にどんな目的で建てられたものか気になる
家っても普通の住居ではなさそうに見えるが
この中だと日本の端島とイタリアの製粉所に行ってみたい。
※2
ロシアの木造建築物は、屋根のデザインからしてロシア正教の教会だと思う。
7.ブルガリア共産党本部、17.ニューヨークのシティホール駅、アメリカ、19と20のウクライナの地下トンネル、22.端島、日本
巨大建造物はやっぱり廃墟になっても魅力的だよなあ……
デトロイトに郵便配送センター売ってるけど、11を見ると
買う人いるのか聞いてみたい気分
ゾクゾクするほど素敵
17番の駅の写真
間違ってない?
親が端島出身で自分もツアーで行ってきた。
端島は隣の中ノ島?も知っているとツアーの時いいよ。
端島は娯楽施設、学校などあったけど唯一火葬場とお墓は中ノ島にあったらしい。
火の玉みたいのが見えたとか聞いた。
16番の石城の水中都市って廃墟というより遺跡のカテゴリじゃない?
18のホテルは2010年に博物館として再開したなら、
もはや廃墟ではないような…
ミシガン駅の2枚目の写真、千と千尋の神隠しに出てきた待合所に似ている
18のホテルは2010年に博物館として再開したなら、
もはや廃墟ではないような…
2012年だった。打ち間違えたorz
ウクライナ・・・
白亜の迷宮が解体されたのはショックだったなあ…
かなり崩落してきていたけど、本当に美しい場所でした。
コンクリ、石造りの廃墟は強いですね。
凄いぞ!ラピュタはほんとうにあったんだ!
奈良ドリームランドは宅地として再開予定らしいですな。
中央のメリーゴーランドはモニュメントとして残すとか。
もう存在してない物は載せんな。
>>17
じゃあ見んなやてめえは、黙って失せろや
あと17番目の1枚目の写真はアメリカの駅ではなくベルギーの冷却塔のやつですよ。
15の屋根はアジアや日本家屋に見えた
ロシアの建築様式なのか
身近に行ける所は端島だけだな
今はかなり風化してしまったがこんな狭い島に
S35年頃には5000人近い人達が住んでいたなんて想像もつかない。。
15のロシア、デザインの一部がアジアの影響受けてる感じだね
自然に埋もれていく様子とかめちゃくちゃ好き
奈良ドリームランドは徒歩圏なんだけど、勝手に入っていいのかな?
皆川博子の小説の世界だな…
マヤカンは無いか。規模が小さいし、仕方ないか。
>>23
侵入可能箇所に監視カメラがついているとか、どっかで読んだことがある。
罰金もバカにならんだろうし、悪質なら前科者になるだろうが、行くならどうぞ。
4とか9はレトロなSFっぽくていいわー
海外も好きだけど廃墟はやはり日本の方が趣がある
四季折々の色々な姿を見せる廃墟
うっとりするぜ
ほとんどが税金によって建てられて放置したものじゃないか
9はRiven 21はbioshock思いだした
17のスチームパンク感もすごい
モダンだな
日本はどうせ軍艦島だろと思ってたら、ならドがきて噴いた
1のダム穴を上から覗いてみたいな。
そういえば、元某教団サティアン跡に建てられてその後閉鎖された、ガリバー王国は今どうなっているのかな?ってふと思い出した。
どこも凄いなぁ。
行ってみたくなる
17番の駅「未来世紀ブラジル」を思い出す
アメリカや旧ソ連は廃墟もビッグだな
奈良ドリームランド、小学校の修学旅行で行ったなあ。懐かしい。木製のコースターって今どうなってるんだろ。
NYのシティホール駅の1枚目は何の写真?
行ったことあるけど、こんなトコ無かったよ。
17の1枚目、未来世紀ブラジルのラストシーンが撮影された場所だよね?
当時は形状から、スリーマイル島みたいなタイプの原子炉格納容器の中かと思ってた
未来世紀ブラジルだね
21番の階段、永遠の0の映画に出てきたのと似てる
シティホール駅の一枚目は未来世紀ブラジルのラストシーンの場所だね
一目見てあれって思ったら気が付いてる人が多くてなんかうれしい
CGなしであそこまで作った時代の名作SFだけど、最近あんまりあの映画知ってる人に出会わない
17番のシティーホール駅の一枚目の写真って、1番の冷却塔を別アングルから写したものなんだけど
なんで誰も気づかないんだ?
1枚目で未来世紀ブラジルを彷彿させ、やっぱし17枚で
この掲載順は意図されてる。ニヤソw
中国のダムに沈んだ石城見てみたい!
水中に沈んでから50年、1341年建造のまま残ってるとは、、
どこかのテレビ局、水中撮影で特集組んでくれないかな。
17の一枚目は1の別ショットだと思う。未来世紀ブラジルのとは壁が違う。
15番のロシアの建物をみて、ドクトル・ジバゴのテーマが頭の中に。