2013年8月 おとぎの宿米屋@須賀川 宿泊
FC2ブログその4 夕食編。
夕食は6時から7時まで選べたような・・・。私たちは6時にお願いしました。
時間になれば勝手に食事処に行きます。
米屋さんの夕食は本館1階の食事処
「森のことば」で。
森のことば入り口から従業員さんが案内してくれます。
入り口は開放の半個室、今回は
「きゅっきゅっ」でした。隣の声は良く聞こえます。
木のぬくもりを感じさせる食事処。前菜とお釜だけ並んでいました。BGMはピアノソロの癒やし系音楽。
お釜がどーん、と置いてあります。
中を覗いたら
麦ごはんでした。固形燃料3個でご飯を炊くようになっていました。
地酒セット1,050円を注文。
「末廣」「百年貴醸酒」「国権」の3種類でした。
3種類のお酒を楽しめますが、量はほんの少しです。本当に味見用ですが、
お酒が余り飲めない私にはこんな量で十分でした。末廣と国権はぴりりと辛口で美味しかったです。
相方は
ウーロン茶を注文。前回の時にあった「さるなしジュース」は無くなっていました。
食前酒
梅酒。相方はノンアルコール・
りんごのシャンパン(特に頼んでいません)。
相方は確かにお酒をほとんど飲まないのですが、食前酒くらいは飲みます。
でも何故か「アルコールダメ」みたいな情報が米屋さんにあるらしく、
梅酒で無くノンアルコールが出てきました。情報の記録が嬉しい反面、ちょっと「?」でした。
相方は別に梅酒にこだわるわけでも無いので、そのままノンアルを飲んでしまいました。
梅酒は濃厚な味で、大変美味しかったです。
醤油の他に岩塩が置いてありました。岩塩は自分で摺り下ろして、何にでも。
2013年 夏のおとぎ会席は
「アリとキリギリス」。お品書き付き。
1話。
前菜。「それは、おとぎの森の中」。森の中をイメージしてあるそうですよ。
和牛すねゼリー寄せ、才巻、鮎せんべい、マーシュ、トマトコロッケ、枝豆、
デディフルフラワー、鮑、マイクロトマト、玄米クレープ、パブリカ。
料理を運んできた時に、料理の説明をしてくれました。添えてある葉っぱや花も食べられます。
真ん中にある丸いものは、トマトコロッケ。中にホワイトソースとカニが入っていました。
一番下は鮎せんべい。噛むと鮎の味がしみ出てきて、ウマウマ。
左側の和牛すねゼリー寄せは、ぷるぷるの食感。美味。
どれも少しずつですが、とても美味しいです。
赤いのはマイクロトマトです。枝豆と同じ大きさ!器用に収めていますねえ。
トマトはこんなにちっちゃいのに濃厚な味。
2話。
吸物。「小鳥のさえずりと花々」。器が面白いです。
胡瓜(きゅうり)、ホワイトアスパラ、パブリカ、玉ねぎ。
ホワイトアスパラの冷製スープ。中に胡瓜のガスパチョをあわせてあります。混ぜて食べます。
アスパラのクセが全く無く、冷たくて物凄く美味しいです。入っているクルトンがカリカリで美味。
3話。
造り。「陽気な夏へ」
季節のお造り、ミニ大根、ミニ胡瓜、カラートマト。夏野菜が添えてあります。
左からミズダコ、ヒラメ、マグロ、アオリイカ。トマトも3種類あり楽しいお造りでした。
アオリイカの上に載っている醤油漬けのイクラが美味しいです。
マグロは口の中で融けてしまいました。トロっぽいです!ウマウマ!
お造りとほぼ同時に出てくる、もろみ味噌。胡瓜の器に載っています。
またまたピンぼけスミマセン。もちろん「器」のキュウリも食べてしまいました。
4話。
焼物。「焼けつく太陽と収穫」。
ここで炭が運ばれてきます。運んでくるのは「炭おじさん」の愛称で呼ばれるTさん。
炭の色が紫色なのは、SONYのカメラのせいです。炭が入るととたんに暑くなります。
サザエ、マコモダケ。マコモダケというのはタケノコの一種だそうです。
メニューにはヤングコーンと載っていましたが、時期が終わって変更になっていました。
バター、にんにく、玉ねぎが入っています。サザエは炭火の上で、フツフツ煮えてくれば食べられます。
何故、福島須賀川でサザエ?と言う疑問は横に置いておいて、素直に味わいました。
中にはサザエの他に、パプリカ、ズッキーニも入っていました。マスタードも効いていました。
ガーリックとバターの味が染みていて、コリコリのサザエが何とも美味しかったです。
この辺で一時間くらい経過しています。
5話。
煮物。「雷雨に打たれて」。夏をイメージしているそうです。
揚げたくずきりが雷っぽくて面白かったです。
小茄子、ラディッシュ、冬瓜、とうもろこし、くずきり、湯葉、おくら。
一番下の黄色いのが、甘いとうもろこしのスープ。
冬瓜、ニンジンはシャキシャキ、ラディッシュは辛く、どれも美味しかったです。
メニューには載っていない穴子寿司。桜の花びらの形の、足の長い、面白~い器。
一口で食べてしまいましたが、美味しい押し寿司でした。
6話。
主菜。「豊作を祝い楽しむ日々」
采女牛(うぬめぎゅう)、トマト、ズッキーニ、玉ねぎ、バジル、
にんにく、モッツァレラチーズ、マカロニ。
出ました!夏の定番トマト鍋。去年も確かトマト鍋でした。
オリーブオイルを入れて、采女牛(うぬめぎゅう)、にんにくを炒めて、野菜を投入。
従業員のお兄さんが説明しながら、全部やってくれます。
生のトマトとモッツァレラチーズを入れるのが面白いです。味は濃いです。
采女牛が柔らかくてウマウマ!野菜もたっぷりで大満足のトマトすき焼きでした。
これを食べたら一気に満腹になりました。
お水を持ってきてくれました。ミシュランマンみたいな面白いコップでした。
7話。
酢物。「冷たい雪の中」。
ヨーグルト、サツマイモ、南瓜(かぼちゃ)、ベコロス、人参。
酢の物がヨーグルトとは珍しいです。えらく酸っぱかったです(当り前か)。
色々少しずつ載っています。グレープルーツとか塩きゅうりとかカニとか。
多彩な味が楽しめました。
8話。
食事。「凌ぐ日々」。
麦ごはん、モロヘイヤ、長芋、オクラ、胡瓜、カイワレ。
ごはんは20分位で炊けるので、時間を見計らって火をつけてくれます。
みそ汁は茄子と庄内麩と三つ葉。
モロヘイヤなどの小鉢をごはんにかけて食べてください、と言われました。
野菜だけで作った納豆みたいな感じです。ネバネバです。
キュウリと長芋のシャリシャリ感がすごく美味しいです。出汁がご飯にしみてウマウマ。
お腹がいっぱいで苦しいのに、何だか食欲の出るネバネバでした。恐るべし。
ほうじ茶も持ってきてくれました。
9話。
デザート。「心からの感謝を・・・めでたしめでたし」。
あんドーナッツ、マンゴー、抹茶アイス、ミードゼリー、季節のフルーツ。
立体パズルのようになっていました。見た目のインパクト絶大。あんドーナッツ。
あんドーナッツは甘いですが、一口サイズなので問題なし。
ワインゼリーとミードゼリー、抹茶アイス。
ゼリーはアルコールを飛ばしてあります。抹茶アイスは苦みがあるほど抹茶抹茶していました。
マンゴー、すいか、キウイフルーツ。
マンゴーが美味しかった~。
デザートはどれも一口ずつですが、色々味わえて楽しかったです。
麦ごはんはさすがに全部食べられません。残ったごはんをお稲荷さんにしてくれました。
食後はお腹がパンパンでしたが、部屋に帰ってしばらくしたら、お稲荷さんを食べてしまいました。
ショウガの漬物が添えてありました。
たっぷり2時間は食べていました。夕食の量は私たちには多くて、お腹が苦しかったです。
「おとぎ話の内容と合っていない」などと批判も多いおとぎ会席。
私たちは単純なので、あまり疑問に思わず、美味しい料理を食べて大満足でした。
器と料理の見せ方が面白く、楽しい夕食でした。
主に地元産の材料を使うおとぎ会席は、変わった材料は使われていません。
それをあの手この手でおとぎ話になぞらえて出してくる料理は非常に楽しみです。
季節ごとに変わるので、次回は夏メニュー以外を味わいたいですね。
その5につづく・・・。
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コメント
じゅうべい
見かけの可愛い材料を良く集めてますね~~
特にマイクロトマト
枝豆と同じくらい小さいの?
トマト嫌いの私でも食べたくなっちゃいます
器も可愛いし、写真映えします
本当に見ていて楽しいです。
米屋さん、おみごと
そういえば米屋さんで頂いた岩塩、ウチにあります
ダイソーで小さい下ろし金も買ったんだ~
使う前に「ニンニク塩」にハマってしまって、まだそのまんまです♪
鴨ミールさんの写真を見て思い出しました。
源泉の温度の事を思うと「花屋」も「米屋」も寒い時期の方がベターかもしれないですね
2013/09/04 URL 編集
鴨ミール
> 見かけの可愛い材料を良く集めてますね~~
> 特にマイクロトマト
> 枝豆と同じくらい小さいの?
> トマト嫌いの私でも食べたくなっちゃいます
ええっ!じゅうべいさん、トマト嫌いなのですか?
意外です。好き嫌いが無いのだと思っていました・・・^^;
米屋さんは本当に見かけのカワイイのを集めるのが得意ですよね。
置物も、器も、食材も、何でもかんでも可愛いものだらけ、って感じです。
マイクロトマトは説明を聞いてビックリしましたよ。
これは子供でなくて、成熟した大人のトマトだそうです。
枝豆と同じ大きさなのですよっ!!
文字通り豆粒大なのに、いっちょまえにトマトの味がします(笑)
味はトマトですが、何せ小さいので、トマト嫌いのじゅうべいさんでも食べられそうですけどね。
> 器も可愛いし、写真映えします
> 本当に見ていて楽しいです。
> 米屋さん、おみごと
カワイイものとか、素敵なものが好きな方には堪らないものがあるのではないでしょうか?
器も去年とは随分変わっていて、ますます面白いものになっていました\(^O^)/
よくまあ見つけてくるものだと感心してしまいましたよ~。
> そういえば米屋さんで頂いた岩塩、ウチにあります
> ダイソーで小さい下ろし金も買ったんだ~
> 使う前に「ニンニク塩」にハマってしまって、まだそのまんまです♪
えっ?じゅうべいさんが米屋さんに行ったのは随分前なのでは?
それは物持ちがいいですね(笑)
ダイソーで下ろし金まで買ったのに、そのまんまなんてモッタイナイですね!
ちょびっと岩塩を下ろして舐めたけど、美味しい塩でした。
「ニンニク塩」っていうのも気になりますね!
> 源泉の温度の事を思うと「花屋」も「米屋」も寒い時期の方がベターかもしれないですね
そうですよね。どちらの宿も源泉の温度が高いから、冬の方が温度調節しやすいでしょうねえ。
じゅうべいさんのおっしゃるように、部屋の風呂は小さいから冬なら簡単かも。
宿に行く時も、色々時期とかを考えて行かいないといけませんね。
2013/09/04 URL 編集
遠霞
前菜のトマトのコロッケが小さいけど美味しそうです。鮎チップスは、新潟の嵐渓荘というところで数回食べて美味しかったので、これまた楽しみ。
前菜の手のかけ方がすでにお料理の素晴らしさを物語ってますね。いいですねぇこういうお食事。
ミシュランマンらしきコップに爆笑、例えがうますぎます。そして雷雨に打たれて…は現在の関東の状況を考えるとちょっと恐ろしくなりますね。あと、炭火の色がピンクになって気持ち悪いのは、ウチのデジカメも同じです。同じくSONYですから。
2013/09/04 URL 編集
鴨ミール
> なにゆえおとぎ話にわせるのかは、私もみていて理解不能です。そういうあたりがあうかどうかは、このお宿> をお気に召すかどうかの線引きになるんでしょうか。
さすが遠霞さん、鋭いご意見です。
遠霞さんのように感じる人は多いようで、おとぎ会席は評価を真っ二つにしていて、
理解不能な人にはめちゃくちゃ評判が悪いのです。
おとぎ会席の誕生には長い長い秘話(?)があって、それは米屋さんの歴史に関わってくるのですが、
とにかく、今の女将さんのこだわりの産物なのです。
これをすんなり受け入れられる人はリピーターになるでしょうし、
これがダメな人は、宿泊費が高いだけに印象が一気に悪くなります(笑)
> 私は美味しければおとぎ話とは無関係でもいいのに…と思っていまいますね、きっと。だから鴨ミールさんと> 感想は一緒で、ただ美味しいを連発することでしょう(笑)
私も実は、おとぎ話と料理の結びつきはほとんど興味ないです(笑)
ただ、おとぎ話と結びつけるために、女将さんと料理長さんが一生懸命考えているので、
料理のメニュー変更の一つとしてとらえています。
というより、単純に料理が美味しいので、「美味しかった~」で終わってしまっているのですが。
> 鮎チップスは、新潟の嵐渓荘というところで数回食べて美味しかったので、これまた楽しみ。
ほう!さすが遠霞さん、あちこちに行っているので、同じような料理を食べているのですね。
鮎チップスは私は初めてで、美味しくてずっとしゃぶっていました(笑)
> 前菜の手のかけ方がすでにお料理の素晴らしさを物語ってますね。いいですねぇこういうお食事。
おとぎ話との関連はともかく、美味しくて、見た目に楽しいのは抜群でした。
> そして雷雨に打たれて…は現在の関東の状況を考えるとちょっと恐ろしくなりますね。
本当に今年はヒドイですね。竜巻や集中豪雨。特に竜巻は予測がつかず、
速度も速いので、どうしようもない感じで恐ろしいですよね。
> あと、炭火の色がピンクになって気持ち悪いのは、ウチのデジカメも同じです。同じくSONYですから。
最初の頃は、私の写し方が悪いのかと思って、何枚も無駄にシャッターを押してしまいましたよ。
色々モードを変えてみたりして。
これだけはソニーのカメラの欠点ですね。
2013/09/04 URL 編集
kumaonsen
みていてわくわくしました。
ものすごく、想像力をかきたてる器とお料理ですね。
うーん、枠にとらわれない自由な感じが、
カリフォルニアロール的なものを感じます。
外国の方にウケそう。
わたしも、おとぎ話とはちょっと結びつかないけれど、
見て楽しいし、おいしそうですし、無問題です!
2013/09/06 URL 編集
鴨ミール
> みていてわくわくしました。
> ものすごく、想像力をかきたてる器とお料理ですね。
見ていただいてありがとうございます。
米屋さん、素材はありふれていますが、見せ方が面白いですよね。
器も年々凝ってきているみたいで、何だか楽しくなってきますよね。
トマト鍋なんかも、従業員さんが次々面白い材料を入れていくので、しげしげと見ていたら、
「そんなに料理を見ていただくのは珍しいです」
と言われましたが、どこかの実演販売を見ているかのように面白かったですよ(笑)
> うーん、枠にとらわれない自由な感じが、
> カリフォルニアロール的なものを感じます。
> 外国の方にウケそう。
確かにそうかもしれませんね。いわゆる「日本料理」とは違う感じですよね。
細かい細工が外国の方には受けるかもしれません。
> わたしも、おとぎ話とはちょっと結びつかないけれど、
> 見て楽しいし、おいしそうですし、無問題です!
ははは・・・(笑)
おとぎ話はおまけみたいなものです。
ほとんど気にしないで食べています。
私は美味しければ、すべて無問題です!
2013/09/06 URL 編集
薄荷脳70
和食が和食で無いような、実にクリエイティビティな料理です!
それでいて、和食の趣を残しているという感じが何ともいえない贅沢さですね。
目も心もお腹も一杯になるような、素敵なディナーです。
流石に目の付け所が違いますね^^
2013/09/08 URL 編集
鴨ミール
> 和食が和食で無いような、実にクリエイティビティな料理です!
> それでいて、和食の趣を残しているという感じが何ともいえない贅沢さですね。
米屋さんは確かに和食が基本にあるのでしょうが、
いろいろ工夫をしているので、創作料理と言ってもいいかもしれませんね。
年に4回、季節に応じてメニューを変えていますが、
女将さんと料理長さんが相談しながら考えるそうです。
材料に限りがあるので、相当苦労しているのが分かりますよね。
> 目も心もお腹も一杯になるような、素敵なディナーです。
このお言葉、米屋さんに聞かせたら、とても喜んでもらえるでしょうね!
とても素敵なご感想ありがとうございました。
2013/09/08 URL 編集