ニュース
ダイソン最強で静かな空気清浄機 新デザインで風量2倍に
2023年10月12日 12:26
ダイソンは、10m先まで風が届くという同社で最もパワフルな空気清浄機「Dyson Purifier Big+Quiet(ダイソン ピュリファイアー ビッグアンドクワイエット)」と「Dyson Purifier Big+Quiet Formaldehyde(ダイソン ピュリファイアー ビッグアンドクワイエット ホルムアルデヒド)」を10月12日より順次販売する。価格はオープンプライスで、直販価格は順に107,800円、126,500円。
ダイソンでもっともパワフルながら運転音を低減
ダイソンで初めて最大100m2のスペースで空気を浄化するために設計され、生活空間の隅々まで循環させるという最もパワフルなモデル。これまで培ってきた気流や音響、フィルター技術、コンプレッサーに関する知識や技術を投入した。
従来の特徴的なループ型のデザインとは異なり、上部に独自の気流を生み出すユニットを備えた新しいデザインを採用。広い部屋での効果的な空気の循環の問題に取り組み、円錐の空気力学というエネルギー効率に優れた低圧の新しい送風システムを開発した。
部屋に送り出す空気は、上部ユニットで気流を合流させる。ダイソンの「Airwrap(エアラップ)」にも活用されている“コアンダ効果”を利用して、滑らかな表面上で2つの気流を合流させ、円錐型の高圧力でまっすぐな気流にする。この送風システムにより、ダイソンの従来モデルの2倍以上の風量を実現。1秒間に最大87Lの浄化された空気を10m先まで送り出す。空気を送る角度は、0度/25度/50度から調整できる。
運転音についても、ダイソンの空気清浄機で最も低減したという。ヘルムホルツサイレンサーやラビリンスシールなどの独創的な音響技術を組み込んだ。運転音は21.7~42.7dB。
広帯域のヘルムホルツサイレンサーは、目的とする周波数の音波を捕らえるように形作られた空洞。音波が音源(コンプレッサー)から気流経路を伝わるときにヘルムホルツサイレンサーが音エネルギーを閉じ込め、低周波騒音を低減させる。
独自のラビリンスシールは、空気の通り道を加工して空気の逆流を低減することで、ノイズの元となりうる空気の流れを低減する。そのほか、コンプレッサー内でモーターをソフトに固定することで、モーターの振動が増幅される前に発生源から隔離。振動による騒音を抑えた。
H13規格の高性能HEPAフィルターシステムも採用。0.1µm以下の微細な粒子まで99.95%捕集して有害なガスやニオイを除去する。HEPAフィルターの寿命は約5年でこれまでよりも長くなった。これは従来のフィルターよりもプリーツとして折りたたむ数を459回まで増やし、従来比3.8倍、21mの大きさ(キングサイズベッド2台分)まで表面積を広げたことが理由。活性炭フィルターは、VOCなどの有害なガスやニオイを除去する。
ホルムアルデヒド対応のDyson Purifier Big+Quiet Formaldehydeには、酸化分解触媒フィルターを搭載。数十億個の原子サイズのトンネルで構成し、ホルムアルデヒド分子を微量の水とCO2に分解。その後は空気中の酸素で再生成され、フィルター交換の必要なく、連続的にホルムアルデヒドを分解し続ける。
粒子やガスなどのレベルを検知するセンサーも内蔵し、液晶ディスプレイやMyDysonアプリによって、リアルタイムで室内の空気質を確認可能。センサーには独自のアルゴリズムが組み込まれ、1秒ごとにデータを再確認して空気の状態を分析。環境の変化に自動的に反応して空気を浄化する。MyDysonアプリは、家にいないときでもリモコンとして使えて、空気清浄のスケジュール設定や空気のモニタリングができる。
開発にあたり、精密な3軸型超音波風速計によって自然な空気の流れや頻度も調査。このデータに基づいて、自然の空気流パターンを模倣するアルゴリズムを考案。室内にいながら、そよ風を感じることができるモードを開発して採用した。
本体カラーは、標準モデルのDyson Purifier Big+Quietがホワイト/シルバー、ホルムアルデヒド対応モデルのDyson Purifier Big+Quiet Formaldehydeがニッケル/ブルーの各1色。本体サイズは415×434×830mm(幅×奥行き×高さ)。重量は、標準モデルが11.8kg、ホルムアルデヒド対応モデルが11.9kg。
空気清浄能力の適用床面積と時間は、27畳(~45m2)が30分、79畳(~130m2)が60分。8畳の目安は11分。消費電力は最小20W、最大50W。
フィルター交換の目安は、HEPAフィルターが約5年、活性炭フィルターが約2年(いずれも1日12時間使用の場合)。