年末特別企画

冷蔵庫アルコールで拭くのはNG? 家電のお手入れ方法をチェック

大掃除の際は家電もお手入れしましょう

いよいよ年末、大掃除の時期がやってきました。今年は換気扇や窓といった定番の掃除箇所に加えて、いつも使っている家電もキレイにしてみませんか。今回は、日常でよく使う家電のお手入れ方法と気を付けたいポイントをご紹介します。

エアコンフィルター掃除は節電効果も

「エアコンはシーズン前に掃除したからいいや」と思っていませんか? 実はエアコンのフィルター、シーズン中は2週間に1度の掃除が推奨されています。なぜなら、フィルターがホコリで目詰まりすると冷暖房効率が落ち、ムダな消費電力が発生してしまうから。金額にして年間約1万円以上の電気代がかかる場合もあるそうです。

フィルターを掃除する際は、電源を切ってコンセントから電源プラグを抜き、カバーを開いてフィルターを取り外します。ホコリが少ないときは掃除機で吸い、汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤で浸け置き洗いをし、乾かします。

このとき、変形するおそれがあるため40℃以上の温水は使わないようにしましょう。また、同様にドライヤーで乾かすのもNG。日陰に干してよく乾かしてください。

フィルター掃除の前にエアコンは電源を切って、プラグをコンセントから抜きます
ホコリは掃除機で吸い取ります

冷蔵庫をアルコールで拭くのはNG

冷蔵庫を整理するついでに拭き掃除をすることもあると思いますが、このときに気を付けたいのが「アルコールを使わないこと」。プラスチックやガラスを傷つけてしまうため、取扱説明書にはアルコールは使用しないように記載されています。

ほかにも、アルカリ性や弱アルカリ性の台所用洗剤、塩素系漂白剤、重曹、クエン酸、研磨スポンジなどの使用もNG。冷蔵庫の汚れは固く絞った布で拭き取り、汚れがひどい場合は中性の台所用洗剤を使いましょう。庫内が調味料などで汚れたタイミングで、固まる前にサッと拭き取ってしまうのもポイントです。

冷蔵庫をアルコールで拭くのは避け、汚れがひどい場合は中性の台所用洗剤を使用しましょう

洗濯機は洗剤ケースもチェック

洗濯機のお手入れはフィルターなどに目がいきがちですが、大掃除の機会にチェックしてほしいのが「洗剤ケース」です。よく見ると洗剤の残りや汚れが付いているかもしれません。

そのままにしておくと、洗剤や柔軟剤が流れにくくなったり、カビの原因になるとのこと。洗剤ケースは本体から取り外せるため、水洗いして汚れを落とします。汚れが落ちにくいときは歯ブラシなどを使用してもいいでしょう。

意外と汚れているのが洗濯機の洗剤ケース
歯ブラシなどを使って汚れをかき落とします

毎日使うケトルもすっきりキレイに

冬は電気ケトルや電気ポットを使って温かいドリンクを飲む人も多いでしょうから、清潔さにも気を配りたいところです。

ケトルやポットには水垢が付着しやすいですが、お手入れは簡単。クエン酸を本体に入れ、満水まで水を注いだらお湯を沸かして、沸騰したら10分ほど置きます。あとはよくすすぐだけ。小林製薬の「ポット洗浄中」など、専用の洗剤を使うのもよさそうです。

ケトルは水垢が付着しやすいため、お手入れは必須
クエン酸を使えばこすったりしなくてもすっきり汚れが落とせます

以上、4つの家電のお手入れ方法をご紹介しました。家電は決して安くはないもの。きちんとお手入れして、長く使えるよう大切に扱いたいですね。

なお、詳しいお手入れ方法はメーカーや機種によって異なります。お手持ちの取扱説明書をよく確認したうえで行なってください。

鄭 恵慶