今日は11歳の次女の誕生日。

11年前の今日、
私は次女を帝王切開で出産した。

妊娠17週で地元の病院に入院し、
当初、お腹の子は諦めてください、
育たないと言われながら1ヶ月。

その後、東大病院に転院、
そこで3ヶ月の入院生活の末、
次女は生まれた。

そんな次女の出産については、
1冊目の本に書いたのだけど、
ブログにはまだ書いてなかったので
今日は、そのことを書こうと思う。


2006年7月12日 午前8:20

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入院生活4ヶ月、
ようやくこの日を迎えられた!

あの日も今日みたいに
とても暑い日だった。

夫、長女、父、母、姉が、
汗を拭きながら、
病院に駆けつけてくれたから
よく覚えている。

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手術室の前まで
家族はすごいエールを
私とお腹の子に送ってくれた。

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家族に見送られ、手術室に入ると、
まずは・・・

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そして、横を向いて脊髄麻酔をかける。

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しばらくすると、
反対側に寝返るように言われた。
麻酔を体に巡らせるためのようだ。

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体を動かして、麻酔を循環させたら
先生が氷を太ももに当てて聞いた。

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氷を当てられたところは、
ひんやりと感じたので
まだ麻酔は効いていないようだった。

再び体をいろんな角度に動かし、
氷を当て、確認される。

やがてなんとなく・・・

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自分でも冷たいのか冷たくないのか
感覚がわからなくなってきた。

でも・・・
適当な感覚で「冷たくない」なんて答え、
いざ手術が始まり

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なんてことになったら、恐ろし過ぎる!

ここはかなり慎重にならなくてはいけない!

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そう言い続けていたんだけど・・・

あら、もういい加減、効いてきた?

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ちょっと!!!なんなの!!!!
まだ答えている途中なのに!!

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もう始めちゃうんかい!!

怖い!怖いわ!
初めての帝王切開、
いや、手術そのものが人生初なんだから!

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その時、私の鼻に伝わってきた
何かの匂い・・・

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この匂いって!!!

私の特上カルビでしょうか!!!


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すでに、
電気メスで切られているじゃん!

でも、心配することはなかったわ。

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やがて、
お腹の奥をえぐられるというか
すごい大きなものを
引っ張り出しているような感覚に襲われた。

そうね、イメージはまさにこんな感じ!

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内臓全部引っ張り出す?
そんな気さえしたくらい。

すると、遠くの方で、
赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。

あれはまさか私の・・・

すぐに顔の台が外された
私の目に飛びこんできたのは

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これが、まさに長い入院生活、
私と共に頑張ってきた次女との対面。

私は心から思った。

「長い間、よく頑張ったよ!
あなたも! そして、私も!」



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手術をしてくださった先生曰く、私の胎盤は真っ白で、栄養が取れていたのが不思議なくらいと。劣悪な子宮環境で、よく生まれてきてくれた。1590gと小さく生まれた次女だけど、今はすくすくと成長している。最近では本当に生意気なことも口にするようになり(長女にはまだまだ及ばない)カチンとくることもあるけど、これも大事な成長と思っている。誕生日は本人にとっても嬉しいものだけど、でも、親にとっても、出産した日のことをこうやって振り返る、なんだかすごく特別な日でもあるんですよね。