アルプス生まれの・・・
ある日、次女と一緒にお風呂に入っていたら、
次女が手を動かしながらこう聞いてきた。
いやだ~任せて!! ママ、得意よ、得意!
そう言うと・・・
懐かしいわ~
長女にもちょうどこのくらいの時、教えて~って
せがまれて、猛特訓したんだっけ・・・。
私はかなり得意になって次女に言った。
そう、私はこういうことになると
つい夢中になってしまって鬼と化す傾向がある。
ところが、次女は飲み込みが非常に悪かった。
どんなに教えてもなかなか覚えず・・・。
30分経過・・・。
歌わなきゃならないわ、自分の手も使っているから
教える側の手がないわけで・・・次第に限界を感じてきた。
そうだわ!
ここは私のかつての教え子・長女に手伝ってもらい、
お手本を見せるのが一番ね!
そう思った私は、お風呂からあがると、すぐに長女を呼んだ。
「アルプス一万尺、ちょっと2人でやりましょう!」
そうして、次女の前で
久々に長女とアルプス一万尺を披露してみた。
さすが私の一番弟子。
師匠の私でさえ、
緊張を伴うほどの超高速のアルプス一万尺。
あまりの見事な手さばきに次女は
えらく感動したらしく、目を輝かせてこう言った。
私たちは次女のリクエストに応えて、
さらにスピードをあげてやってみせた。
手が歌に追い付かないというくらいに。
思い出すわ~。
40年前、園児だった私。
4月生まれで、体も大きく、お姉ちゃんもいた私は
毎日得意になってアルプス一万尺をお友達に教えていたっけ・・・。
しばし、そんな想いに酔いしれていたら・・・
長女が私の方を指さして怯えているじゃない?
いやだ!
つい夢中になって、とんでもない姿で
アルプス一万尺をやっていたみたい・・・。
でも、
母が全身全裸・・・
いいえ、全身全霊で披露したアルプス一万尺が
衝撃的だったみたい。(いろんな意味でって?)
すっかりアルプス一万尺に魅了された次女、
私は毎日毎日教えたわ。
その甲斐あって、
まぁどうにか一通りできるようになった。
鬼の師匠も次女には甘い。
人から苦労して何かを教わると、
それを誰かに得意げに教えたくなるのが人の常。
そのターゲットは・・・?
会っていきなり次女にこう聞かれた父は、
孫の得意げな様子を察知し、低姿勢でこう言った。
案の定、次女は得意げにこう言ったわ。
父は次女に「泣き虫ひろし君」と呼ばれている。
一緒に遊んでいると、すぐにメソメソ泣く(真似をする)からだ。
そうして、夕方。
私が実家に次女を迎えに行くと・・・
大先生気どりの次女に、
そうリクエストすると、2人は喜んで始めたわ。
「えっ? アルプス一万尺じゃなくて・・・?」
アルプス生まれの・・・?
アルプス生まれの子ヤギ?
ま、まさか?
子ヤギの上で?
2人は大はしゃぎで手を打ち合っていた。
何度もの何度も得意げに繰り返す2人。
アルプス生まれの子ヤギの上で~
アルペン踊りをさぁ踊りましょう♪
♪ランラランランランランランラン~
♪ランラランランランランランラン~
ヘイ!!
その歌がどういう状況を歌っているのか
2人にはわかっているのだろうか?
恐らくわかっちゃいない。
2人はとても無邪気に
何度も何度も繰り返していたもの・・・。冷汗
追記:
翌日、泣き虫ひろし君よりポストに手紙が入っていた。
父は3日に1度くらいの割合でポストに手紙を残していく・・・。
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夏休みに入り、連日次女の習い事の付き添いで過ぎて行きます。毎日、規則正しい生活を送っているのには変わらないんだけど、1日子供に付き合うと、夜も子供と同じ時間に眠くなり・・・なかなかブログ更新できずにすいません。
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コメント
コメント一覧 (1)
お煎餅焼けたかな?とか、ずいずいずっころばし、いっせいの1!とか。全くお金のかからない遊びをしてキャッキャッ笑っていたわ。
今じゃ欲しいものリストを見ると金目のものばかりで汚れちまった悲しみに…です。