英語の下手な留学生
前にも書いたけど、
私の実家にはいつも留学生がホームステイしている。
両親がホストファミリーを始めて、今年で10年。
今までにいろんな留学生がやってきた。
そして、また先月、新しい留学生がやってきた。
留学生がやってくる日の朝のこと。
長女はいつも留学生が来ると、
いち早く確認しに行かないと気が済まない性格。
いや、私も気にならないわけではない。
だから、長女に偵察に行ってもらうことにしたわ。
そうして、夕方。
実家から帰ってきた長女に、
私は待ってました!とばかりに聞いたわ。
すると長女は・・・?
ダニエル・ラドクリフ?
カッコいいじゃない!
すると、長女は
「う・・・ん、そっくりじゃないよ、なんとなくだよ。
あっ、ハリー・ポッターからスターのオーラを取った感じ?」
相変わらず手厳しい長女。
それを横で聞いていた次女は・・・
今から連れて行け!と騒ぎ出した。
でも、今日はもう遅いし、平日は彼だって学校があるし・・・。
わかった!
次の週末に必ず連れて行ってあげるからと約束をして、
次女をなだめすかした。
そして迎えた初めての週末。
次女にせかされ実家に電話をかけた私。
すると、母は
ということで、次女を連れてすぐに実家に飛んでいった。
玄関に現れたのは・・・
なるほど・・・長女の言っていたことがわかったわ。
もしダニエル・ラドクリフがスターになっていなかったら、
こんな感じだったんだろうな~と思わせる
素朴で好感が持てるアメリカ人の青年が立っていた。
次女は初対面にも関わらず、
すぐにハリ―の手を取って私に言った。
そうして、それから数時間後。
私が迎えに行くと・・・
すっかり仲良しになった様子の2人。
早速、私は車の中で次女に聞いてみたわ。
すると次女は、
だけどね~ママ!
えっ?
彼は生粋のアメリカ人のはず・・・。
そんな彼が母国語を喋れないってどういうことだ?
翌日、母からの電話でその謎が解けることとなる。
ハリーに会うなり次女は言った。
ハリ―も英語喋れるんでしょ?
そう言われたハリーは英語で話し始めた。
ところが・・・
次女にはまったく通じなかった。
そこで、ハリーは上手な日本語で言い直した。
これなら次女にも通じたようで・・・。
すばらくすると、また次女はハリ―に言った。
言われた通りハリーは英語で話し始めた。
ところが・・・
だから、またハリーは日本語で言った。
すると、次女は・・・
そんなことが繰り返されたんだという・・・。
そうして、2人でジュースを飲んでいる時のことだ。
次女がハリーに向かって
そう言われたハリ―は
日本語を誉められたハリ―はまんざらでもない様子。
日本語で話そうよじゃなくて、話したらいいよ?
すると、次の瞬間、
次女はかなり偉そうにこんなことを言ったのだという。
Pardon?
ハリーはただ引きつるしかなかった。
とんだ孫のいる家に来てしまったものだ・・・
きっとハリーは心の中でそう思ったに違いない?
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私は子供の頃、テレビで『奥さまは魔女』(知っていたら同世代)を見て、なんてこの人たちは日本語の上手い外国人なんだろうとずっとそう思ってたました。子供って、自分中心に世の中がまわっているから仕方ない?
次女が、ハリ―の英語力に気付く日は来るのか?
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