« 2014年7月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月

2014年9月29日 (月)

北澤先生

 

朝日新聞digitalから:

 

北澤宏一さん死去 福島第一事故の元民間事故調委員長

 
東京電力福島第一原発の事故原因を民間の立場で調べた「福島原発事故独立検証委員会」(民間事故調)の委員長を務めた東京都市大学学長の北澤宏一(きたざわ・こういち)さんが26日、急性肝不全で死去した。71歳だった。葬儀は近親者で行う。後日「お別れの会」を開く予定。  長野県生まれ。東京大理学部卒。高温超伝導を研究し、1980年代後半の超伝導ブームの火付け役と言われた。東大教授や科学技術振興機構理事長を務め、2011年10月に民間事故調の委員長に就任。東電の責任感の欠如や組織的な怠慢によって安全対策が不十分になったとする報告書をまとめた。08年から朝日賞の選考委員。
 
・・・・・・
 
 
残念でなりません。
 
山形の有機ELを、この城戸を、心からご支援いただき、ご指導ご鞭撻をいただきました。
私の恩人でした。
 
5月の紫綬褒章パーティーにも駆けつけていただき、心温まる祝辞をいただきました。
 
先生と約束した「有機EL照明シャンデリアを100万円にする」こと、間に合いませんでした。
先生は自宅で使いたいからと、おっしゃっていただきました。
 
 
すいません。
 
 
先生、これからは空の上からお見守りください。
 
合掌。
 
 

2014年9月21日 (日)

小渕大臣

 

山形新聞から:

 

小渕経産相が就任後初の中小企業訪問 寒河江と鶴岡の3カ所視察

 

小渕優子経済産業相は20日、就任後初となる中小企業訪問を本県で行い、寒河江市のニットメーカー佐藤繊維、鶴岡市のバイオベンチャー企業スパイバー、同市の鶴岡まちなかキネマの3カ所を視察。安倍政権が重視する「地方創生」のため、世界をリードする中小企業の技術開発や事業化を後押しする考えを強調した。

 

小渕氏は最初に、自社ブランド製品が国内外で高く評価されている佐藤繊維を訪問。佐藤正樹社長の案内で、ミシェル・オバマ米大統領夫人が着用したことで話題となったニット製品などを見学、糸紡ぎを体験して世界に誇るものづくりの現場に強い関心を示した。同社には吉村美栄子知事らが帯同した。

 

スパイバーでは関山和秀代表執行役の案内で、開発した人工合成クモ糸「QMONOS(くものす)」について説明を受けた。伸縮性と強度を併せ持つ特性や、遺伝子設計で生み出す手法と困難さ、世界をリードする優位性を聞いた。

 

中心市街地のにぎわいづくりの拠点として整備された鶴岡まちなかキネマでは、木戸祐社長と館内を巡った。繊維業の松文産業旧鶴岡工場を活用し、昭和初期の梁(はり)を使ったデザインなどに見入っていた。

 

小渕氏は報道陣の取材に対し「地方創生のために地域で輝く芽を見ることが大事と思い、検討の第1弾としてグローバルに戦う企業がある山形を訪問した」と視察の目的を語り、「世界との競争にはスピード感が大事。技術の事業化の橋渡しに力を入れていきたい」と感想を述べた。

 

 

あのね、大臣、

山形大学工学部のある米沢を通り過ぎて、何やってんですか?

訪問すべきは、これからの日本の新産業となる新技術のベンチャー視察でしょ。

・ルミオテック

・オーガニックライティング

・ナチュラルプロセスファクトリー

・アプリザイム

などなど、

 

米沢には少なくともこれだけあるんですけど。

 

リックは忘れずに↓

           

 

 

2014年9月17日 (水)

有機EL照明

 
 
Display Bankから:
 
LG化学、世界初100lm / WクラスOLED照明パネルを開発
2014-09-16
LG化学は、世界最高レベルの発光効率∙長寿命OLED照明パネルを開発し、11月から発売すると発表した。 今回LG化学が開発したOLED照明パネルは、100lm / Wの発光効率と4万時間の長寿命を備え、蛍光灯100lm / Wで2万時間、LED照明100lm / Wで5万時間に対しても競争力を持つ。 LG化学は、ユーザーが簡単にOLED照明を使えるように、電源接続だけで照明使用ができるモジュール型製品「OLED照明エンジン」の開発を終えており、今後量産して市場に出す予定だ。また、差別化されたOLED材料の採用と生産歩留まりの向上により、量産開始時のLEDと同レベル価格での供給が可能になると予想している。 LG化学は、第一段階としてグローバル主要取引先の確保を優先し、既に米国最大の照明会社Acuity(アキュティ)など50社以上の照明メーカーを顧客として確保した。また、OLED照明の採用領域を拡大するため、照明市場全体の20%を占めている車載用照明市場も積極的に攻略する計画だ。 OLED照明は、デザイン自由度の高さから車載用照明市場で注目されているため、LG化学は現在、ヨーロッパ、日本などのグローバル自動車メーカーとの間で、2017年の量産を目標にOLED照明パネルを採用した自動車のテールランプを開発している。
 
・・・・・
 
このとおり、韓国メーカーはサムスンばかりでなく、LGも世界戦略を立てて有機EL市場を拡大しているというのに、有機EL照明発祥の地である日本のメーカーはいったい何やってるんだろうと思われる人が多いに違いない。
 
実は日本の照明メーカーであるパナソニックやNECライティングの方が技術力は上です。
日本の大学、たとえば山形大学、の基礎技術、応用技術は世界一です。
ということで、
韓国メーカーと日本メーカーの差は、何かって言うと、
その1、韓国は常に外向き、日本は常に内向き。
その2、韓国は輸出ありき、世界市場ありき、
その3、日本は国内市場でも十分大きい。
その4、韓国勢は、リストラ真っ最中の日本勢に比べて資金力で勝る。
 
ということで、このままだと、有機EL照明の市場は韓国勢、そして後発の中国勢にすべてとられてしまいます。
 
半導体に始まり、液晶、有機ELディスプレイ、そして次は有機EL照明、それに二次電池もやられて、まあ、とにかく電気電子の最先端の分野は、日本が市場を作りかけると、ごっそり持っていかれるという構図。
 
これを何とかしないといけないと考える官僚や国会議員はいないのかと、さすがにここまでやられ続けると思うんだけどねえ。
 
 
 
 
 
 

リックは忘れずに↓

           

 

 

 

2014年9月11日 (木)

これからの大学

 
 
きょうは、
午前中に中国から来た新しい留学生と打ち合わせ。
午後は、学内で開催されたプラスチック成形加工学会の講習会で講演。
その後、スマート未来ハウスの打ち合わせ。
そして、懇親会。
 
まあ、よくある一日だったけど、
その時に話題にでた、少子化のこと。
 
 
これからは、大学が潰れます。
まず、短大がなくなりましたよね。
次に地方の私学、
そして、地方の国立大、
 
20年後には、
きっと東北には国立大は二つで十分なんですよ。
東北大は残る。
 
で、
残りの一席をどこがとるのか。
 
 
私、言いました。
 
これからの大学は特色が必要です。
ここしかない、ものを持つこと。
それがないと淘汰されますね。
 
それと、学科の再編も進むでしょう。
定員割れする学科は需要がないということで、
即、お取り潰しですよ。
その定員を人気のある学科に振り分けて、学生数を確保する。
そんな努力も必要になるでしょうねえ。 
 
で、
山形大学工学部。
自分で言うのもなんだけど、
有機エレクトロニクスがホット。
 
先日発売された雑誌。
 
 

Img_2509    

 
 
グローバル時代の志望校、ということで高校生、受験生そしてその保護者向けの内容。
 
 
で、
世界が注目する日本の理系、
ということで、
トップに紹介されたのが、
山形大学工学部の有機エレクトロニクス。
 
 
Img_2512
 
 
単純に、
うれしいです。
有り難いです。
これでレベルの高い、熱い受験生が増えるに違いない。
 
 
ただ、
こうやって注目されればされる程、
学内での風当たりも強くなる。
 
また、城戸かっ、て。
 
 
けど、
こういう形で山形大学が紹介されることで、東北には東北大以外にも山形大があるんだということが、知ってもらえる。 
それが結局は工学部全学科、大学全学部のためになる。
 
だからね、
みんなで、応援してくださいね。
 
 
 
 
 

リックは忘れずに↓

           

 

 

 
 

2014年9月10日 (水)

 
 
Img_2521
 
 
人生55年も生きてると不思議な出会いがある。
 
こないだ、
大阪大学のリーディング大学院のイベントで講演。
グローバルリーダーを育てるプログラム。
実は、山形大学にも同じプログラムがあり、何を隠そうそのプログラム長を仰せつかっている。
 
で、
場所が京都の山奥。
聞くと泊まりがけで安く団体でイベントができるのはそことか。
京阪奈で、こんな不便なとこしかないのかと、この辺の首長の行政手腕に疑問。
 
 
Img_2519
 
 
 
で、
縁。
 
到着して、一人の学生さん。
阪大の××ですけど、学部2年のときに研究室におうかがいして、有機ELの作製方法を教えていただきました。
今から考えると、どれだけ無謀なことをしたか、恥ずかしくなります。
 
それに答えて、
 
うちは、来たい、見たい、という人には喜んで開放します。
それがたとえ中学生であっても、高校生であっても。
 
これがアウトリーチだと思うわけです。
 
 
 
 
そんな懐かしい出会いのあと、
阪大の一人のセンセ、
 
以前、朝日新聞のBeで拝見しました。
その中で、城戸淳二先生の「淳二」の名は京都大学の古川淳二からいただいたと、
知りました。
あのときからお目にかかりたいと思ってました。
 
 
 
古川淳二の孫です。
 
 
 
 
で、
見ると、
目元が古川先生そっくり。
 
 
同時に、
亡き父を思い出し、
目頭が熱くなった。
 
 
なんだろう、
この縁。
 
 
人というのは、
個人が、
たまたま生きてるんじゃなくて、
なんらかの縁があって、
出会うんじゃないかと。
 
 
偶然じゃなく、
必然。
 
 
こんな必然的出会いが、
なんとも楽しくて、うれしい、
きょうこのごろ。
 
 
みなさんも、これまで出会った人たちについて、
ちょっと考えてみてください。
 
必ず思い当たるフシがあるはずです。
 
 
 
 
 

リックは忘れずに↓

           

 

2014年9月 9日 (火)

国語

     
 
 
Photo
 
 
きのうのエントリの続きみたいだけど、
子育て&教育の話し。
 
 
実は、
こないだ高校一年生の娘が初めての模擬試験を受けて、
昨日、その成績を見た。
 
 
で、
驚いた。
 
 
英語、国語、数学の三科目の偏差値が、
なんと、
 
国語が79.4
英語が77.7
数学が56.1
 
国数英総合だと73.6
国英で81.6
数英で68.9
 
順位で行くと、総合では全国で7378/481544位。
国英だと、なんと全国でも465/482578位、山形県では1/4169位。
 
実は数学ではケアレスミスをやらかしたとかで、点数が低かったんだけど、国語の点数が異常に高いので、なんでうちの娘の国語力が高いのかちょっと考えてみた。
だいたい、彼女はバリバリのリケ女ですからね。
 
 
何を隠そう、
以前から読書感想文なんかの宿題をちょくちょく見るんだけど、時間がない時間がないと言いつつ3分くらいで適当に書き上げた文章が、
 
 
なかなかいい。
 
 
ほほう、この子には文才があるんだなあ。
母親のDNAか。 
なんて、前から思ってたわけです。
 
 
で、
まじめな話し、
城戸理論では、国語力は読書からつくと思っていて、
小さい頃から本を読ませた。
 
赤ちゃんが母親の言葉を聞いて話せるようになるのと同じく、
文章を書くというのは、文章を読むことから始まると信じている。
 
だから、小さい頃から本を読ませた。 
 
もちろん、
最初は絵本から、
次は、お化けの本、
恋愛小説、
ミステリー。
 
とにかく、本を読む習慣をつける、読書の楽しさを知るために、ジャンルは問わず、とにかく欲しがる本を買って与えた。
 
 
で、最近、
高校生にもなると、さすがに読む本も親と同レベル。
こないだも、百田直樹の「モンスター」を貸してあげたら、
おもしろいおもしろいと言って、「幸福な生活」と「プリズム」を自分で買って来た。
 
で、
先週。
 
いやあ、はまっちゃったあ、と言って宿題もせずに読みふけっていたのが湊かなえの「告白」。
学校の図書館で借りて来たらしい。
 
そんなにおもしろいなら貸してくれ、
と言って、初めて娘から本を借りた。
 
 
 
まあ、こんな感じで我が家では親子の対話はごくごく普通に行われていて、国語算数理科社会、話題も多岐に渡る。
こんな家庭が国語力を自然に養わせるんだろうなあと、今回の模試で確信した。
 
ということで、
世の中の保護者の方々にはアドバイスをしたい。
子供の成績をあげたいなら、「勉強しなさい」じゃなくて、
 
どんな本呼んでるの?
 
から始めたらいかがでしょうかと。
 
 
 
で、
告白。
 
自分が高校3年の時、
古文の先生が湯川秀樹の「創造への飛躍」が、すばらしい、感動した、みんなも読みなさい、とおっしゃるので、
 
買いました。
読みました。
 
けど、 
悲しいかな当時のバカ高校生の自分にとってはとっても難しくて最初の2ページで挫折した。
 
というわけで、
大人になったらきっと、この本のおもしろさがわかるだろうと、今までずっと肌身離さず持っていたこの本。
 
 
Photo_2
 
 
まだ、読んでません。
 
もし、今、読んで理解できなかったら、理系大学教授としてとても恥ずかしいことだろうなあと思うから。
 
 
ほんと、
定年になって、
心に余裕ができて、
恥も外聞もなくなったら、
 
もう一度、トライします。
 
その時まで、本棚でお休みください。
 
湯川秀樹先生。
 
 
 
 
 

クリックは忘れずに↓

           

 

2014年9月 8日 (月)

講演会

   
 
Photo
 
 
前回のアップが7月31日だったので、まるまる1ヶ月以上もご無沙汰してしまいました。
スマン、スマン。
 
ここのところ、フェースブックにはこまめに写真なんかをアップしてるんですけど、やっぱり夜の会食時にアルコールを摂取するとどうも眠くなってしまうんですね。
 
 
で、
講演会。
 
先週の金曜日に米沢で田母神敏雄氏の講演会がありました。
米沢法人会青年部の設立20周年記念ということです。
 
元自衛隊の航空幕僚長で、「私の国防論〜座して平和は守れず〜」という演題で、どんなに過激な講演かと期待していたら、
 
 
 
とても過激でした。
 
 
 
現代社会のおバカさんたちをぶった切り。
いやあ、これだけ言えたら気持ちいいだろうなあと、日頃、人の目を気にして、言いたいことも言えない管理人、うらやましく思った次第です。 
今度、政党を立ち上げて政界に進出されるそうで、 妙に期待してしまいます。 
 
 
で、
土曜日。
 
またまた講演会。
これは、娘の通う興譲館高校で保護者向けに開かれました。
講師は某県の某公立高校の某校長先生で、ここで講演することをネットで流されては県の教育委員会におしかりを受けるということなので、ここではお名前を出せないんですけどね。
 
「親として子供を成長させる10の条件」という演題で、ご自身の体験を中心に約1時間半の熱弁。
 
まあ、
教育に関わる同業者、しかも同じような内容で講演する立場の人間として拝聴したもんで、なるほどなるほど、こうやって掴んで、こうやって説得して、こうやって涙も頂戴して、と穿った見方をしてしまったけど、先生の熱心さは保護者に伝わったんじゃないかと思う。
少なくともうちの家内は感動してましたね。
 
実は、講演後の質疑の時間に手を挙げて管理人が質問。
 
「ここにいる保護者は子育てに熱心で問題ないと思うんですけど、先生の話しを聞かなければならないのは、実はこの会場に来てない保護者なんではないでしょうか。先生は、メッセージをどうやって伝えるのでしょうか?」なんて内容のことを質問したら、先生は、手元に配った講演資料を参加してない保護者にも配ってもらいます。また、生徒と話をします。などとお答えになられた。
 
う〜ん、子供の教育に感心ない親は、プリントもらっても読まないと思うんですけどね。
 
それに、本来、先生が講演すべき相手は、こういう進学校の生徒や熱心な親相手じゃなくて、もっと、やんちゃな生徒の多い高校で、世捨て人的な生徒や、しかも親がPTA活動に興味を持たない無関心な親じゃないかと思ったりするわけです。
 
自分自身、アウトリーチ活動をする中で、やっぱり熱心な子供に話しをするのは簡単だけど、そうじゃない子供たちの目を開かせることこそ、もっとも重要で、かつ難しいことじゃないかと思っていた今日この頃でした。
 
 
 
 

クリックは忘れずに↓

           

 

« 2014年7月 | トップページ | 2014年10月 »