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2024年12月18日 (水)

すき焼きの食べ方

  

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昨日に引き続き、すき焼きの話で申し訳ないんですけどね、

本物のすき焼きを食べたことない人に、

お見せしたくて。

  

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老舗のすき焼き屋さんには、仲居さん が必ずおられます。

お肉を運んでこられるわけですけど、

霜の降り具合を見ながら、どこ産のお肉とか、部位とか、色々とうんちく聴くところからイベントは始まります。

そうすることにより、すき焼き用の胃液の分泌が促されるわけです。

   

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おもむろに鍋を温めて、

牛脂でコーティングして、

ザラメを敷いて、

お肉投入。 

  

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で、

卵を溶いてくださいね、

の一言で、スイッチオン、

口の中に唾液が湧いてきます。

      

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仲居さんも、    

プロフェッショナルな目つきで、

真剣勝負です。

醤油で味付けして、

生すぎず、焼きすぎず、

見てると、よだれが垂れてきて、

ご馳走を前に、待てを言われた犬状態と化します。 

  

絶妙のタイミングで取り分けてくれるわけですけど、 

この焼きのタイミングが重要で、

下手すると美味しいお肉が焼きすぎたりして台無しです。

だから、仲居さんがおられるわけです。

経験が必要なわけです。

素人さわるべからず、なわけです。

       

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特に、

すき焼きというのは、

最初の一枚で、

まず空きっ腹にガツンと喰らわせるのが重要で、

特にお肉を頬張った時の満足感ときたら、

明日死んでもいいと思いますからね。  

    

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それからの、 

野菜投入となるわけですけど、

野菜を少しいただいて、

鍋肌が見えたら二枚目、三枚目のお肉が焼かれます。

      

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そんなわけで、

すき焼きは食のエンターテイメント。

シンプルながら、

奥が深く、

絶対に、バイト君が目の前に鍋をセットして、

野菜、肉、同時投入して、はいどうぞ、

じゃないんですよ!

それは牛鍋ですから。

 

米沢人として、

こういう米沢牛を最も美味しくいただく方法を知らないというのは、

とても恥ずかしいことで、

まず大事なお客さんを自宅に招いてすき焼きを振る舞う前に、

何度か練習して、

さすが米沢の人は違うね、と言われるようになるべきなんです。

  

ということで、

年末年始はすき焼きということで、

よろしくお願いします。

     

    

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