幸祥光
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幸 祥光(こう よしみつ、1892年(明治25年)11月16日 - 1977年(昭和52年)4月6日)は、囃子小鼓方幸流の能楽師。日本藝術院会員。
東京府東京市下谷区(現・東京都台東区)出身。旧姓は神谷。前名は五郎、悟朗。1902年(明治35年)幸流の三須錦吾の長男平司の養子となり、養祖父と養父に師事。1909年(明治42年)宗家16代をつぐ。1930年(昭和5年)幸家に入籍、1947年(昭和22年)祥光に改名。1949年(昭和24年)『江口』、1963年(昭和38年)『放下僧』における小鼓一調の演奏に対して、それぞれ芸術祭賞を受賞[1]。
1955年(昭和30年)人間国宝の認定を受ける。1965年(昭和40年)芸術院会員。1966年(昭和41年)勲三等瑞宝章、1977年(昭和52年)勲三等旭日中綬章受章[2]。
長男は17世幸正影(前名は三須錦吾)。
著作
[編集]- 幸流小鼓入門 能楽書林 1950
- 小鼓とともに わんや書店 1968
- 幸流小鼓正譜 人の巻 能楽書林 1977.10
DVD
[編集]十六世幸祥光
[編集]- 幸悟朗時代
- 能楽名演集2 金春流「葵上」櫻間金太郎(弓川) 宝生新 光本弥一 山本東次郎 一噌又六郎 幸悟朗 吉見嘉樹 金春惣右衛門/「実盛」櫻間道雄 森茂好、NHKエンタープライズ
- 幸祥光時代
- 能楽名演集2 喜多流「通小町」後藤得三 粟谷新太郎 松本謙三 藤田大五郎 幸祥光 安福春雄/「鶴(新作能)」喜多実、NHKエンタープライズ
- 能楽名演集3 能 観世流『俊寛』観世寿夫/能『猩々乱』観世寿夫 宝生弥一 寺井政数 幸祥光 安福春雄 金春惣右衛門、NHKエンタープライズ
十七世幸正影
[編集]- 能楽名演集1 宝生流「鉢木」近藤乾三 近藤乾之助 松本謙三 野口敦弘 三宅藤九郎 三宅右近 一噌正之助 三須錦吾(幸正影) 安福春雄、NHKエンタープライズ
- 能楽名演集2 観世流「鞍馬天狗・白頭」梅若実/「恋重荷」観世銕之丞(雅雪) 観世静夫 森茂好 善竹圭五郎 田中一次 幸正影 瀬尾乃武 金春惣右衛門、NHKエンタープライズ
脚注
[編集]- ^ “文化庁芸術祭賞受賞一覧 | 文化庁”. www.bunka.go.jp. 2024年10月20日閲覧。
- ^ 新撰 芸能人物事典 明治~平成
関連文献
[編集]- 片桐登「能界展望(昭和51・52年)」『能楽研究 : 能楽研究所紀要』第4巻、野上記念法政大学能楽研究所、1978年7月、182-190頁、doi:10.15002/00020281、hdl:10114/00020281、ISSN 0389-9616、CRID 1390853649759169280。 物故者欄、189-190頁