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常願寺大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
常願寺大橋
地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 富山県富山市
交差物件 常願寺川
用途 道路橋
路線名 国道415号標識国道415号
管理者 富山県富山土木センター
施工者 林建設工業
着工 1950年昭和25年)11月
竣工 1952年(昭和27年)10月17日
座標 北緯36度43分49.0秒 東経137度16分57.4秒 / 北緯36.730278度 東経137.282611度 / 36.730278; 137.282611 (常願寺大橋)
構造諸元
形式 曲弦ワーレントラス橋(6連)
材料
全長 365.5 m
7.5 m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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国道415号標識
国道415号標識

常願寺大橋(じょうがんじおおはし)は、富山県富山市常願寺川の河口から3.1224㎞[1]に架かる国道415号トラス橋である。かつては国道8号の橋であった[2]1986年(昭和61年)12月9日に国道8号滑川富山バイパス水橋上砂子坂 - 水橋金尾新が開通した後は、国道415号に指定変更された[3]

沿革

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天保河図によれば、市田袋と町袋の間に舟渡があった。1880年明治13年)、芝草村に『聖人松渡し』(川幅93間=約167.4m)を高瀬小舟で渡河した(人3錢を徴収)[1]

1893年明治26年)2月、前年の常願寺川新可道開通に伴い現橋の下流約900mの野中と宮条の間に、富山県により橋長190.16間、幅員3間の木橋7『常願寺橋』が架橋された[4][注 1]。その後、1919年大正8年) - 1920年(大正9年)にかけて架け替えを行い[6]、さらに1927年昭和2年)11月15日に新橋の建設に着手、翌1928年(昭和3年)に旧木橋を撤去した上[6]で同年5月19日[7]に町袋 - 市田袋間[6]に木桁橋(木造土橋[6])として架橋された[7]。当時は上流の常盤橋と同時期に竣工したため、姉妹橋と言われていた[6]

現在の橋は1950年度(昭和25年度)対日援助見返り資金道路整備事業の指定を受けて着工し[6]1952年(昭和27年)10月に常願寺川で最初の永久橋として架け替えられたものである[8][9]1979年(昭和54年)には、現橋下流側に歩道橋が設置された[10][6]

1984年(昭和59年)から3か月かけて床板を全面的に取り壊し、IBグレーチング床板に交換、縦桁の増設も行った[11]

橋データ

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常願寺橋(1928年架橋の橋梁)
常願寺大橋(現橋梁)
  • 左岸 - 富山県富山市町袋[2]
  • 右岸 - 富山県富山市水橋市田袋[2]
  • 道路の路線名 - 国道415号
  • 橋の構造 - 曲弦ワーレントラス橋(6連)[12][13](横河橋梁4連、松尾橋梁2連[6]
  • 橋長 - 365.5 m[8]
  • 幅員 - 7.5 m[12]
  • 所要資材 - セメント1,952、鋼材1,451噸、木材116[8]
  • 橋脚 - 井筒ケーソン深さ15m、長径14m、短径5m、壁厚0.7m[13]
  • 橋台 - 井筒ケーソン深さ14m、長径14.5m、短径5m、壁厚0.7m[13]
  • 工事費 - 205,000,000[8]
  • 施工者 - 林建設工業[8]
  • 着工 - 1950年(昭和26年)11月[8](一部資料では1951年(昭和26年)11月着工となっている[14]
  • 竣工 - 1952年(昭和27年)10月11日[6]
  • 開通 - 1952年(昭和27年)10月17日[8][14][6]
  • 歩道橋 - 延長360m、幅員2.5m、工費240,000,000円(1979年(昭和54年)11月3日竣工)[10]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1911年(明治44年)の地形図にも『常願寺橋』が架橋されているのが確認されている[5]

出典

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  1. ^ a b 『新庄北のあゆみ 輝・絆』(2018年2月28日、新庄北自治振興会発行)73頁。
  2. ^ a b c 角川日本地名大辞典 16 富山県』(1979年10月8日、角川書店発行)436ページ
  3. ^ 『富山市史 続年史〈上巻〉』(2015年3月20日、富山市発行)433ページ。
  4. ^ 『新庄北のあゆみ 輝・絆』(2018年2月28日、新庄北自治振興会発行)73 - 74頁。
  5. ^ 5万分の1地形図「魚津」(明治44年測図)より。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『新庄北のあゆみ 輝・絆』(2018年2月28日、新庄北自治振興会発行)74頁。
  7. ^ a b c d 『新聞に見る20世紀の富山 第1巻』(2000年5月20日、北日本新聞社発行)177頁。
  8. ^ a b c d e f g 『富山博記念写真帳』(北日本新聞社発行)62、63ページ。
  9. ^ 『富山市史 通史<下巻> 』(1987年1月10日、富山市発行)834ページ。
  10. ^ a b 『富山市史 続年史〈上巻〉』(2015年3月20日、富山市発行)431ページ。
  11. ^ 『富山工事事務所六十年史』(1996年2月、建設省北陸地方建設局富山工事事務所編集・発行)642頁。
  12. ^ a b c d e FR16:川を渡る橋・富山県(2019年9月30日閲覧)
  13. ^ a b c 『富山工事事務所六十年史』(1996年2月、建設省北陸地方建設局外山工事事務所発行)451頁より。
  14. ^ a b 『富山市史 通史<下巻> 』(1987年1月10日、富山市発行)831ページ。

関連項目

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