■■■ 日刊IWJガイド「<台風21・22号>大阪府庁の危機管理室災害対策課と政策企画部秘書課職員に直接取材!松井大阪府知事は「停電に苦しむ大阪府民よりも、カジノ誘致の鍵を握る外国要人とのアポを優先」!?/<昨日の岩上さんインタビュー報告>子どもの貧困問題も辺野古基地建設強行も元凶は沖縄振興体制!? 辺野古の海に「公有水面埋立法」を適用するのは構造的な暴力!~岩上さんが琉球大学・島袋純教授に再びインタビュー!/<本日の再配信>【なぜ緊急事態条項は絶対にダメなのか?シリーズ特集】「『災害をダシにして憲法を変えてはいけない!』――災害対策のプロ・永井幸寿弁護士が『急事態条項』テーマに超党派の議員と市民の勉強会で講演~安倍政権をナチスになぞらえる指摘も」を再配信します!/
自民党内でまともな論戦ができない安倍総理が日露首脳会談のため訪露!? 内政・外交とも空虚な「アベ政治」を許さない!/北海道地震で発生した停電が乳業に大打撃!揺れに弱く、災害時に電力を欲しがる原発は「発電所」と呼ぶに値するのか!! 一刻も早い核燃料の乾式保存へ!!/中国政府がイスラム教徒のウイグル族を弾圧!米国では対中批判が強まる!/農水省が豊洲新市場を認可!なし崩し的な決定を許すな!/IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを1~2名ほど緊急大募集中! 事務・ハドル班、ウェブ動画班はそれぞれ1名ずつ新メンバーを募集しています!/【動画班からお知らせ】地方チャンネルの中継が「ユーストリーム」から「ツイキャス」に替わりました!」2018.9.11日号~No.2189号~ ■■■
(2018.9.11 8時00分)
おはようございます、IWJ編集部です。
マリアナ諸島近海の台風22号は、「強い」勢力の台風に発達し、今夜にも「非常に強い」台風に成長する見通しです。一方、台湾沖では新たな熱帯低気圧が発生し、今日までには台風23号に変わるとの予測も出ています。
※22号は「非常に強い台風」へ…台湾近くに新たな「台風のたまご」発生(ハザードラボ、2018年9月10日)
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/6/26433.html
西日本豪雨、台風21号による暴風雨で脆弱となった関西地方に、さらなる打撃が加わることが予想されます。21号による直撃から、復旧が進んでいないことは関西電力管内の停電状況が象徴しています。10日午後3時50分時点では、関西電力管内全域で、約11,430軒が停電していました(大阪府:約830軒、京都府:約3,260軒、奈良県:約100軒、滋賀県:約40軒、和歌山県:約7,210軒)。電信柱ごと暴風になぎ倒された関西では、通電が簡単に進まず、復旧は長期化する模様で、重ねての台風直撃は深刻な影響をもたらしかねません。今後の推移にご注意ください。
※停電状況(関西電力、2018年午後3時50分)
http://www.kepco.co.jp/sp/teideninfo/index.php
大阪府下では、まだ台風21号の傷も癒えないというのに、松井大阪府知事は一昨日9日に、カジノ誘致のための欧州外遊に飛び発っています。
※松井知事、万博支持要請で欧州へ 台風復旧対応の中、出発(沖縄タイムス、2018年9月9日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/311908
昨日10日、IWJは、大阪府庁危機管理室災害対策課のA氏に、電話取材をおこないました。
IWJ「今回の台風21号による災害に関しては、災害対策本部が設置されていないのはなぜでしょうか?」
A氏「風水害の場合はその都度、災害の程度を見て、災害対策本部を立ち上げるのか、今回のように司令部にするのかを判断して、体制を立ち上げます。今回の台風21号に関しては、司令部を立ち上げたということです」
IWJ「暴風の被害がかなり甚大だったと思うのですが。災害対策本部でなく、司令部にされたのは、被害が軽微と判断されたということですか?」
A氏「そうではありません」
IWJ「被災者の方が罹災(りさい)証明を取るにあたって、府が災害対策本部を立てたかどうかは、関係するのでしょうか?」
A氏「罹災証明の発行業務というのは、市町村が行う業務ですので。府が立ち上げたのが、災害対策本部か司令部かは、罹災証明発行の判断には関係しません」
IWJ「いま、松井知事が外遊していますよね」
A氏「(声を落として)そうですね。はい」
IWJ「まだ泉南地方などで、停電も続いてる中で万博誘致の外遊ですよね? そのことについて、大阪府として、どういう説明をされますか?」
A氏「その点は、縦割りで申し訳ないんですが、こちらは担当外となります。管理をしてるのが、秘書課となりますので」
IWJ「災害対策課として、この時期に松井知事が外遊して、現場におられないことに関しては、どのように思われますか? こういう大変な局面では、自治体の首長として陣頭指揮を執るのが当然と考えますが」
A氏「こちらでは、お答えすることはできないので。その質問については、秘書課で答えるということになっておりますので」
IWJ「今回の外遊に関して、予定は当然決まっていたとは思いますが、台風21号の被害が出た後、それでも予定通りに行くということに関して、府庁の中で報告はあったんですか?」
A氏「なかったです。こちらの方には、もともとの予定表通りに動くということで」
IWJ「外遊の予定が決まっていたとしても、『予定を思いとどまっていただけないか?』とか、日程変更の要請を、現場の方からされることは、なかったんですか?」
A氏「私は、ちょっとわからないです」
IWJ「外遊に行かれたのは昨日ですが、9月7日に、沖縄知事選の応援に、知事の公務を休んで行っておられますよね? そのことに関しても何か、災害対策課のほうに、知事のほうから連絡はありましたか?」
A氏「こちらのほうでは把握できておりません。秘書課のほうに聞いていただけますか?」
災害対策課では、松井知事の外遊についても、沖縄県知事選への応援についても、把握していないとのことでした。続いて、大阪府庁政策企画部の秘書課に電話し、Bさんから話を聞きました。
IWJ「松井知事が、昨日9日に外遊に発たれたことについて、おうかがいしたいのですが」
B氏「今回の海外出張に関しては、万博開催の鍵を握っておられる要人の方とも、アポを取ってやっております」
IWJ「鍵を握っているというのは、ハンガリーやイタリアの要人ということですか?」
B氏「アポを取っておりますので、それを飛ばすということは、非常にマイナスになるということも、判断の中でございまして」
IWJ「大阪府内で、まだ停電で苦しんでおられる家があるけれども、外国のアポの方が大事だと判断されたんですね?」
B氏「それじゃなくて。それもありますけど。で、災害対応に関しましてはですね、副知事が当然、いてますので。副知事を出してやっております」
IWJ「松井知事としては、万博誘致のアポを優先されたんですね?」
B氏「優先と言いますか、副知事がおりますので。指示を出してやっております、ということなんですけども」
IWJ「外国の要人とのアポというのは、いつごろ取られてたんですか?」
B氏「細かいことは、担当部署になるんで。こちらでは認識してないんですが」
IWJ「9月4日に暴風で甚大な被害が出た。そういう状況で、アポを変更するとか、そういったことはされたんですか? 台風がいろんな被害をもたらして、それを受けて、知事の方で外遊の予定を変更するという動きは、されたのでしょうか?」
B氏「海外出張のアポとか、変更については万博誘致委員会にお問い合わせ願います」
IWJ「もうひとつ、お聞きしたい。外遊の前、災害の直後の9月7日に、知事の公務を休んで沖縄知事選の応援に行っておられますよね」
B氏「知事の公務のほうは特別職になりますので、別に勤務時間というのがございませんので。政治家松井一郎ということで行かれてるのかな?と、認識してます」
IWJ「政治家として、であるとしても、まだ災害から2~3日しか経ってなかったのですが。停電や断水が続く中で、大阪府下でそのような場所があることを放置して、行かれたんですよね」
B氏「当然、適切な指示もいただいた上で。ということです」
IWJ「知事として陣頭指揮は執らず、沖縄の知事選の政治活動を優先して行かれた、と」
B氏「優先というわけではありませんけど。副知事も当然いらっしゃいますし。風の災害ですので、危機管理官という、トップがございますので」
IWJ「トップの知事が大阪から離れるということに関しては、府庁の現場の中では、何か要請など、なかったんですか?」
B氏「私が認識する限りでは、ないです」
松井知事の行動は、「停電に苦しむ大阪府民よりも、カジノ誘致の鍵を握る外国要人とのアポを優先した」と言われても反論できないものです。人の命や暮らしよりも、万博という華々しいプロジェクト誘致の野望を優先するかのような、今回の松井知事の行動には、疑問を抱かざるを得ません。IWJは、引き続き本件を追及していきます。
★さて、本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<台風21・22号>大阪府庁の危機管理室災害対策課と政策企画部秘書課職員に直接取材!松井大阪府知事は「停電に苦しむ大阪府民よりも、カジノ誘致の鍵を握る外国要人とのアポを優先」!?
┠■【中継番組表】
┠■<昨日の岩上さんインタビュー報告>子どもの貧困問題も辺野古基地建設強行も元凶は沖縄振興体制!? 辺野古の海に「公有水面埋立法」を適用するのは構造的な暴力!~岩上さんが琉球大学・島袋純教授に再びインタビュー!
┠■<本日の再配信>【なぜ緊急事態条項は絶対にダメなのか?シリーズ特集】「『災害をダシにして憲法を変えてはいけない!』――災害対策のプロ・永井幸寿弁護士が『急事態条項』テーマに超党派の議員と市民の勉強会で講演~安倍政権をナチスになぞらえる指摘も」を再配信します!
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】自民党内でまともな論戦ができない安倍総理が日露首脳会談のため訪露!? 内政・外交とも空虚な「アベ政治」を許さない!
┠―【2】北海道地震で発生した停電が乳業に大打撃!揺れに弱く、災害時に電力を欲しがる原発は「発電所」と呼ぶに値するのか!! 一刻も早い核燃料の乾式保存へ!!
┠―【3】中国政府がイスラム教徒のウイグル族を弾圧!米国では対中批判が強まる!
┠―【4】農水省が豊洲新市場を認可!なし崩し的な決定を許すな!
┠■<お知らせ>
┠―■IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを1~2名ほど緊急大募集中! 事務・ハドル班、ウェブ動画班はそれぞれ1名ずつ新メンバーを募集しています!
┠―■【動画班からお知らせ】地方チャンネルの中継が「ユーストリーム」から「ツイキャス」に替わりました!
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◆中継番組表◆
**2018.9.11 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【なぜ緊急事態条項は絶対にダメなのか?シリーズ特集 5・IWJ_YouTube Live】18:00~「『災害をダシにして憲法を変えてはいけない!』――災害対策のプロ・永井幸寿弁護士が『緊急事態条項』をテーマに超党派の議員と市民の勉強会で講演~安倍政権をナチスになぞらえる指摘も」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
自民党総裁選候補の石破茂氏が「憲法に加える必要性がある」、「優先度が高い」とする緊急事態条項は、なぜ絶対にダメなのか?その理由を明らかにするシリーズ特集として、IWJが収録した緊急事態条項に関するコンテンツを順次再配信してきました。本日は、2016年10月収録の、参議院議員会館で開催された「自民党改憲案を考える超党派の議員と市民の勉強会」を再配信します。
2016年7月は、参院選の結果「改憲勢力」が衆参両院で3分の2議席を占めました。安倍政権は、自民党憲法改憲草案第98・99条に緊急事態条項を明記して創設を狙っていました。講師として招かれた永井幸寿弁護士は、ナチス・ドイツのヒトラーが1933年に全権委任法(授権法)を成立させた過程を挙げ、「自民党の緊急事態条項の中には、既に全権委任条項が入っている。総理大臣が『緊急事態だ!』といえば、ただちに独裁が成立する」と警鐘を鳴らしました。また、全国で兵庫県、新潟県、東北弁護士会連合会など、決まって大災害を経験した地域の弁護士会の多くが、災害を理由に緊急事態条項を憲法に創設することに反対する声明を出していることを紹介しています。
岩上安身による永井弁護士インタビューや、その他の永井幸寿氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B8%E4%BA%95%E5%B9%B8%E5%AF%BF
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/341762
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【タイムリー再配信 237・IWJ_Youtube Live】20:00~「関東大震災での朝鮮人虐殺は偶然ではない!王妃暗殺、日清・日露戦争を経て朝鮮を支配した近代日本の〈成功〉体験がさらなる暴力を生んだ!? ~8.28 岩上安身による明治大学・山田朗教授にインタビュー(後編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
8月28日収録の岩上安身による明治大学・山田朗教授インタビューの後編を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。
山田教授はこのインタビューの中で、「改憲論、とりわけ9条改憲論には日露戦争の勝利のような成功体験の再現を期待するあまり、日本は戦争・植民地支配・自由の抑圧がもたらした失敗から目を背けている」と指摘。また「戦争の記憶を風化させてはいけないとよく言われるが、風化させてはならないのは植民地支配の歴史」とも指摘し、関東大震災における朝鮮人虐殺の原因は日本の朝鮮支配を抜きには考えられないと訴えました。
8月28日のインタビューでは、日清戦争、その後に起きた閔妃(ミンビ)暗殺事件にみられる、日本が近隣諸国に向けた暴力や差別の事実を振り返りました。明日9月12日に予定されているインタビュー第二弾では日露戦争での日本軍の〈成功〉と〈失敗〉の詳細を山田教授にうかがっていく予定です。インタビュー前のおさらいとしてぜひご覧ください。これまでIWJが報じてきた山田朗氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%9C%97
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430339
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◆中継番組表◆
**2018.9.12 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ_Youtube Live】13:30~「岩上安身による明治大学・山田朗教授インタビュー(第二弾)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
岩上安身による明治大学・山田朗教授インタビューの第二弾を、冒頭のみフルオープン中継、その後は会員限定で中継します。8月28日のインタビューでは、日清戦争、その後に起きた閔妃(ミンビ)暗殺事件にみられる、日本が近隣諸国に向けた暴力や差別の事実を振り返りました。9月12日に予定されているインタビュー第二弾では日露戦争での日本軍の〈成功〉と〈失敗〉の詳細を山田教授にうかがう予定です。これまでIWJが報じてきた山田朗氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%9C%97
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【CAS・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3
原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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◆中継番組表◆
これ以降の予定で決定しているものは、以下のカレンダーよりご覧いただけます。あわせてご確認ください。
→「配信カレンダー」 https://iwj.co.jp/channels/main/calendar.html
(あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。)
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■<昨日の岩上さんインタビュー報告>子どもの貧困問題も辺野古基地建設強行も元凶は沖縄振興体制!? 辺野古の海に「公有水面埋立法」を適用するのは構造的な暴力!~岩上さんが琉球大学・島袋純教授に再びインタビュー!
翁長雄志知事急逝にともなう県知事選挙の告示が9月13日に迫る沖縄へ、3日に飛んだ岩上さんは、各界のキーパーソンへのインタビューを連日、おこなってきました。延長に延長を重ねて一週間以上におよんだ取材旅行を終え、昨日10日、岩上さんと城石カメラマンは沖縄を離陸し、東京に無事帰還しました。インタビューに応じてくださった皆さま、現地でご協力いただいた皆さまには、あらためまして、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
さて、昨日10日午前9時より、沖縄を離れる直前に岩上さんは、琉球大学キャンパスにて同大学教育学部の島袋純教授に、2度目となるインタビューをおこないました。岩上さんは、8日にも島袋教授に「沖縄振興体制」を乗り越えるための地方自治・地方経営の姿を聞き出すべく、インタビューをおこなっています。
前半となった8日、島袋教授は、1879年の「琉球併合」(IWJとしては、今後、「琉球処分」という表現を用いません)において、反抗的な琉球氏族に対して、松田道之琉球処分官が「アメリカの土人や北海道のアイヌのようになるぞ」と脅迫した史実に触れました。2年前の2016年8月には高江で、大阪府警機動隊員が抗議市民に対して「この土人が」という暴言を吐いています。
この「土人発言」に対して批判が高まる中、当の機動隊員を擁護し、労をねぎらう発言をおこなった松井一郎大阪府知事は、去る9月7日には、台風被害の傷が癒えぬ大阪を離れて佐喜真敦(さきま・あつし)候補応援のために、沖縄入りしています。沖縄への差別とヘイトが、歴史的に連綿と引き継がれてきたという重い事実も、この日のインタビューでは明らかとなりました。下記URLより、ぜひご覧ください。
※辺野古基地とならぶ沖縄県知事選の争点!構造的差別の原因をつくる「沖縄振興体制」から子どもを守れ! 〜岩上安身による琉球大学教育学部教授・島袋純氏インタビュー(前編) 2018.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431059
昨日10日の島袋教授へのインタビューは、基地問題とともに、沖縄の人々を苦しめる問題の元凶である「沖縄振興体制」の実態に迫るべく、第一回目のインタビューの続編としておこなわれました。
冒頭で島袋氏は、2015年に翁長知事が国連の人権委員会で演説をおこなった際のエピソードを紹介しました。翁長知事に同行した島袋教授は、「私は、あらゆる手段を使って新基地建設を止める覚悟です」という翁長知事の演説に、多くの取材陣が取り囲む様子を目の当たりにしたと語りました。力づくで新基地建設を推し進める日本政府に対して、断固たる意思表明をおこなう翁長知事の姿に、世界中が注視しているのを実感したそうです。
沖縄差別への国際的な批判に対して、日本政府は「沖縄は憲法上の権利を享受しているから、沖縄に差別はない」という立場をとっています。しかし、米軍基地は沖縄の人々から土地を強奪して建設されたものであり、日本へ「復帰」した後も、駐留軍用地特別措置法などの特別法や、「航空法の適用除外」といった特別措置によって、沖縄の人々の人権は「合法的に」侵害され続けています。
島袋教授はまた、日本政府が、沖縄の人々を「先住民族」として認めようとしないのは、伝統的な入浜(いりはま)の権利を認めてしまえば、基地の存続が不可能となるからだと述べました。そして、入浜権をもつ、共同の漁場であった辺野古の海に「公有水面埋立法」をそのまま適用すること自体が、構造的な暴力にほかならないと断じました。
※沖縄への基地集中は「人種差別」 国連が日本政府に勧告(琉球新報、2018年8月31日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-794147.html
今回の知事選における自公維側の佐喜真候補は、「日本は法治国家だ。仮に県が負けた場合にどうやって基地を造らせないのか」と発言しています。このような「お上の決定には従って当然」とばかりの佐喜真氏の姿勢は、地方自治を投げ出し、沖縄県の自己決定権を放棄したものと言わざるを得ません。
国と自治体は、決して上下の関係であってはならず、住民に何らかの負担が生じるときには、それを軽減し、住民を守るのが自治体の役割であると、島袋教授は力説し、佐喜真候補の姿勢が自治体の長としてふさわしいのかという点に、根本的な批判を投げかけました。
オール沖縄の熱狂の中で翁長県政が誕生した4年前に比べ、超短期決戦を強いられる玉城デニー候補は、非常に厳しい闘いが予想されます。「決して楽観していない」としながらも、沖縄の未来がかかった知事選について、島袋教授は具体的なビジョンも語りました。このインタビューは、公共性に鑑みフルオープンで配信しています!
さて、岩上さんは7日に帰京する予定でしたが、急遽、予定を変更して滞在期間を延長して取材を続けました。可能な限り費用を切り詰めてはいますが、やはり、どうしても費用はかさみます。
9月3日から岩上さんが積み重ねてきたインタビューは、すべて全編フルオープンで配信してきました。そして、配信後も、アーカイブにアップしたインタビューは、全編フルオープンで公開しています。これらの沖縄でのインタビューは全て、公共性、公益性、緊急性が極めて高いことに鑑みて、沖縄県知事選の告示日である9月13日までの間、会員非会員問わず、全編フルオープンで公開しています。
※沖縄県知事選「辺野古の『へ』の字も言わないのは自治の放棄」!? TALK ABOUT DEMOCRACY in 沖縄 ~岩上安身と平良斗星氏(FM那覇取締役会長)・平良さとこ氏(那覇市議会議員)・IWJ沖縄中継市民によるトーク 2018.9.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430789
※「弔い合戦は1回で終る!沖縄のこの戦いは100年続く!」沖縄県知事翁長雄志夫人樹子さんに岩上安身が1時間15分の独占ロングインタビュー! 樹子さんがカメラ目線で安倍総理・菅官房長官に怒りの訴え! 2018.9.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430808
※沖縄を訪れる中国人観光客達は、嘉手納基地に隣接する「道の駅」で米軍戦闘機を記念撮影し大喜び! リアリティを欠いた「中国脅威論」! 岩上安身による元沖縄タイムス論説委員、『それってどうなの?沖縄の基地の話』共著者・屋良朝博氏インタビュー 2018.9.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430860
※「辺野古基地と尖閣防衛は関係ない!」沖縄を覆うデマに徹底反論!佐喜眞候補の「争点ぼかし」には最大限の警戒!~沖縄国際大学教授 佐藤学氏に岩上安身がインタビュー! 2018.9.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430934
※パックス・アメリカーナの解体をとらえ日米安保を乗り越えよ! ~岩上安身による参議院議員・会派「沖縄の風」幹事長 伊波洋一氏インタビュー 2018.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430985
※最大の争点は辺野古の埋立撤回の是非 ここは避けて通れない! ~岩上安身による自由党・衆議院議員 玉城デニー氏インタビュー 2018.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430993
※辺野古基地とならぶ沖縄県知事選の争点!構造的差別の原因をつくる「沖縄振興体制」から子どもを守れ! 〜岩上安身による琉球大学教育学部教授・島袋純氏インタビュー(前編) 2018.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431059
IWJは8月に第9期を迎えてから財政面では苦境に立たされていますが、今回の岩上さんによる沖縄取材で取り上げているテーマは、今、日本で最も重要なテーマの一つであることを考慮して、損得よりも公共性、公益性を徹底的に重視して取材を重ね、コンテンツを提供しています。
可能な限り無料でオープンのコンテンツを公開して、できるだけ多くの方に見てもらいたい、しかし、それでは活動資金が足りなくなってしまう。常にそんな板挟みにあるIWJですが、なるべく、多くの方々に会員になっていただき、また、薄く広く一人でも多くの方々からご寄付・カンパをいただいて、安定的に活動を維持してゆきたいと考えています。
どうか皆様、今後ともIWJをご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
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■<本日の再配信>【なぜ緊急事態条項は絶対にダメなのか?シリーズ特集】「『災害をダシにして憲法を変えてはいけない!』――災害対策のプロ・永井幸寿弁護士が『急事態条項』テーマに超党派の議員と市民の勉強会で講演~安倍政権をナチスになぞらえる指摘も」を再配信します!
自民党総裁選へ出馬した石破茂元幹事長は、「憲法改正」について、9条の改憲より緊急事態条項新設のほうが「緊急性が高い」と述べてきました。また、石破氏は自身のオフィシャルブログで、「防災省」創設にあたり、米連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency、FEMA)に学んだとも書いています。この件を確認するたび、何ともきな臭い、物騒な物言いに強い警戒感を抱かされます。
※豪雨災害など(石破茂オフィシャルブログ、2018年7月13日)
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-e1cd.html
8月24日午後2時から参議院議員会館で開かれた石破氏の記者会見では、次のような質疑がありました。IWJ記者はまず、FEMAが軍や州政府に対する強力な指揮権の濫用を懸念されている組織であるとともに、2005年8月のハリケーン・カトリーナ襲来に際し、FEMAは災害復興と称し、大規模な建設事業などを特定の企業に発注するなど、あからさまな便宜供与をおこなっていたことを、ナオミ・クライン氏の『ショック・ドクトリン』を引きつつ指摘しました。その上で、同記者は「憲法に緊急事態条項が本当に必要だと考えているのか」、と石破氏に問い質しました。
※ナオミ・クライン著、幾島 幸子・村上 由見子訳『ショック・ドクトリン―惨事便乗型資本主義の正体を暴く』(岩波書店、2011年)(https://amzn.to/2KlOWIG)第20章。
それに対して、石破氏は「緊急事態の布告は、憲法が定める基本的人権、その中でも人命、身体、財産を守るためにのみ、なされるべきだと思う」などと述べました。
しかし、それならば現行法で可能なことを最大限おこなってから、それでも「緊急事態条項」や「防災省」を必要とすると述べるのが筋ではないでしょうか。7月初旬の西日本豪雨の際、初動まで66時間もかかって、その間、「赤坂自民亭」と称して酒盛りにも興じていながら、「緊急事態」も何もあったものではありません。しかも、憲法を変えたところで被災地の復興が進むわけでもありません。本来やるべきこと、可能な対策をおろそかにしておいて、大災害に便乗して、ファシズムを可能にする条項を導入することなど許されることではありません。
※IWJの「立憲主義も民主主義も瞬殺する」緊急事態条項は必要か!? との問いに、石破氏は自民党改憲草案の条文にそって回答するにとどまる!〜8.24石破茂元幹事長 自民党総裁選 政策発表記者会見 2018.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430070
今回再配信するのは、2016年10月26日の、参議院会館講堂での「自民党改憲案を考える超党派の議員と市民の勉強会」です。そこに講師として招かれた永井幸寿弁護士が、緊急事態条項の危険性について講演しています。
1995年の阪神・淡路大震災で自身も被災し、以来20年以上に渡って被災者支援を行ってきた永井氏は、「災害対策で一番重要なのは現場なんですね。実際に災害が起こったときには、被災者に一番近い自治体が、準備にしたがって対処するというのが災害対策なんです」と語り、災害発生時に権力を内閣に集中し、トップダウンで指揮命令を下す緊急事態宣言がいかに役に立たないかを説明しています。講演の締めで紹介され、本記事タイトルとなった東日本大震災の被災者の一言も必見です。ぜひ以下のURLからご視聴ください。
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【なぜ緊急事態条項は絶対にダメなのか?シリーズ特集 5・IWJ_YouTube Live】
「災害をダシにして憲法を変えてはいけない!」――災害対策のプロ・永井幸寿弁護士が「緊急事態条項」をテーマに超党派の議員と市民の勉強会で講演~安倍政権をナチスになぞらえる指摘も
[収録日時] 2016年10月26日(水)17:30~
[配信日時] 2018年9月11日(火)18:00~
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/341762
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■<ニュース・フラッシュ>
【1】自民党内でまともな論戦ができない安倍総理が日露首脳会談のため訪露!? 内政・外交とも空虚な「アベ政治」を許さない!
10日、自民党・党本部にて同党総裁選に立候補した安倍晋三総裁(総理)と石破茂元幹事長とが所信表明演説をおこないました。
安倍総理は冒頭、「私にとって最後の総裁選だ。品格ある希望にあふれた総裁選にしていきたい」とし、続けて「私はいたらない人間」であるから「改めるべきは改め、謙虚に丁寧に政権運営をしていきたい」などと述べました。
※IWJ【CAS・Ch4】10:00~「自民党総裁選・候補者所見発表演説会」2018.9.10
安倍総理の談話、声明はことごとく中身のない美辞麗句で始まりますので、取り立てて驚くべきことではありませんが、そうした発言と実際の態度との落差には呆れかえってしまいます。続いて「農林水産業を守って参ります」とのたまったときには、2012年12月の総選挙で、「TPP断固反対」を掲げていたにもかかわらず、それを簡単に覆したのは誰なのか!と声を荒げたくなりました。
経産官庁が中枢を握っている安倍官邸が、日本の農業を破壊する政策を進めてきた事実は、IWJでも繰り返しお伝えしてきました。岩上さんは東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授に連続インタビューをしています。農業経済の分析とともに、政策決定の仕組みについても鋭い指摘をすることで知られる鈴木教授のコメントは、安倍政権の本質を暴くものとなっています。ぜひ以下のURLよりご視聴ください。
※「食料は武器、標的は日本」TPP11、日米FTA、日欧EPAで日本農業は壊滅!安倍政権に貿易政策は任せられない!~6.11岩上安身による東京大学大学院農学生命科学研究科 鈴木宣弘教授インタビュー 2018.6.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424311
※「本物の保守」がすべきことは「国を守ること!」米国側の要求に従って日本の農業を売り渡そうとする政府を痛烈に批判! 岩上安身による東京大学大学院農学生命科学研究科・鈴木宣弘教授インタビュー第2弾 2018.6.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/425083
一方で安倍総理は「政権奪還の原点となった東日本大震災」と発言しています。たしかに、自民党の野党時代に東日本大震災が発生したことによって、当時の菅直人民主党政権を攻撃し、悪質なデマまで流布しました。こちらは安倍総理の本心から出た言葉なのでしょう。
安倍総理は、自身の公式サイト(2011年5月20日)において、「12日19時04分に海水注入を開始。同時に官邸に報告したところ、菅直人総理が『俺は聞いていない!』と激怒。官邸からの電話で、19時25分に海水注入を中断。(中略)やっと始まった海水注入を止めたのは、なんと菅総理その人だったのです」という文章を掲載していました。これに追随した読売新聞と産経新聞がその一面で取り上げ、しかも翌21日、安倍総理のコメント付きで同じ内容の報道がされました。
しかし、5月26日、東電が海水注入の中断はなかったことを発表し、菅直人元総理も名誉毀損で同年7月16日に安倍総理を訴えています。これを受け安倍総理側は、「海水注入の中断があった」という主張を取り下げ、メルマガも削除しました。この問題は岩上さんが菅直人元総理にインタビューした際に扱っています。
※「私が海水注入停止を指示したことはない」「安倍総理は虚偽の情報を撒き散らして私を政権から引きずり降ろそうとした」――3.11当時、一体何が!? 菅直人元総理に岩上安身が訊く! 2018.1.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409824
こうした経緯があったにもかかわらず、政権に復帰した後も安倍総理は、大震災の対応などで旧民主党の非をあげつらい続けました。今回の北海道地震は40名以上の死者を出す大災害になりましたが、これすらも安倍総理は「災害対応最優先」との名目で、災害を徹底的に政治利用するのでしょう。
※北海道地震、死者40人 政府は20%節電要請(ロイター、2018年9月10日)
https://jp.reuters.com/article/hokkaido-quake-idJPKCN1LQ015
ところで、大手メディアは総裁選立候補者の所信表明があったことを受けて総裁選の論戦が始まったと報じています。常識的にはそう考えるべきでしょう。しかしながら、と言うべきか、やはりと言うべきか、安倍総理は10日午後にウラジオストクでロシアのプーチン大統領と会談し、11日から13日に開催される「東方経済フォーラム」に出席するとのことで、さっさと出国していきました。20日が総裁選の投票日ですが、党員票は11日に郵送を済ませるものとも言われており、総裁選立候補者同士の直接討論も、回を重ね、議論を深めることもないまま、投票日を迎え総裁選の決着がつく可能性が濃厚です。
※安倍首相、日ロ首脳会談へ 北方領土、北朝鮮…(FNN Prime、2018年9月10日)
https://www.fnn.jp/posts/00400567CX
※北海道地震、総裁選に影響=日程「短縮」、石破氏苦しく(時事通信、2018年9月6日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018090601190&g=pol
安倍総理は「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」と称して、その飛行距離を誇りますが、国内で政策論争のできない人間による外交とは何なのでしょうか。一体、これまでの諸外国との交渉で何を得たのでしょうか。2016年12月の日露首脳会談を振り返ってみれば、北方領土返還については何ら進展もなく、単に日本が共同経済活動のためとして3000億円をロシア側に差し出すのみに終わりました。
安倍外交とは一事が万事この調子です。国内政治の民主主義的な制度に則って自説を明確に語り、さらには国際人権法を駆使して国連人権理事会に打って出た翁長雄志・沖縄県知事の足元にもおよびません。なお、沖縄県民が国際人権法を現実の政治において果敢に用いようとした歴史に関し、琉球大学教育学部の島袋純教授が岩上さんによるインタビュー(8日の前編)の中で、翁長知事の御尊父の足跡について『沖縄県議会史』に触れながら言及しています。昨日の後編とあわせてご覧ください。
※辺野古基地とならぶ沖縄県知事選の争点!構造的差別の原因をつくる「沖縄振興体制」から子どもを守れ! 〜岩上安身による琉球大学教育学部教授・島袋純氏インタビュー(前編) 2018.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431059
※松原文美「資料紹介:琉球立法院会議資料について―会議録を中心に―」(沖縄県公文書館)
http://www.archives.pref.okinawa.jp/
【2】北海道地震で発生した停電が乳業に大打撃!揺れに弱く、災害時に電力を欲しがる原発は「発電所」と呼ぶに値するのか!! 一刻も早い核燃料の乾式保存へ!!
北海道地震の影響で、道内工場の操業を停止した大手乳業メーカーは、関東や関西地区向けの牛乳の出荷を一部停止しました。本州で流通する牛乳のうち、北海道産は3割程度ですが、スーパーなどで一時的に品薄となる可能性も出ています。
※北海道地震 関東・関西地区向け牛乳出荷の一部を停止 森永、雪印(毎日新聞、2018年9月9日)
https://mainichi.jp/articles/20180909/ddm/041/040/094000c
学校給食が開始される9月は、牛乳の最需要期となり、都府県消費の約3割を北海道産が担い、今年は例年以上に道外移出量を増やす計画をしていたとのことです。学校給食の確保を優先するため、スーパー向けなどの牛乳の供給が不足するものと見られています。
※北海道地震で乳業 牛乳欠品 相次ぎ通知 工場停止、生乳届かず(日本農業新聞、2018年9月9日)
https://www.agrinews.co.jp/p45133.html
このように北海道地震は揺れのみならず、停電によって深刻な二次被害を出しています。電力の供給体制を見直すことは様々な二次災害を緩和することにつながるため、一刻も早く検討に着手し、実践に移していかなくてはなりません。とりわけ、原発が揺れに弱いことが誰の目にも明らかとなりました。北海道電力の泊(とまり)原発(泊村)で外部電源が9時間半もの間で失われましたが、なんと泊村は震度2でした。しかも安全確保のために非常用ディーゼル発電機で電力を「発電所」に供給しなくてはなりませんでした。こうしたちぐはぐな実態を見せつけられるたびに、政治・行政が機能していないと思い知らされます。
※震度2で電源喪失寸前だった北海道・泊原発「経産省と北電の災害対策はお粗末」地震学者(AERA dot.、2018年9月6日)
https://dot.asahi.com/dot/2018090600047.html?page=1
大災害の混乱から立ち直り、正気を取り戻していくためにも明らかにトンチンカンな現実を正すところから着手していくべきだと思われます。少なくとも原発再稼働の夢から醒めて、燃料プールから使用済み核燃料を取り出して乾式保存することは全国どの原発でも速やかに実行する必要があります。
この点については、岩上さんが関西学院大学大災害復興制度研究所客員研究員の青木正美氏へのインタビューで取り上げています。以下のURLよりご視聴ください。
※西日本では豪雨災害に大阪北部で震度6、千葉でも震度5弱の地震!南海トラフ大地震が起きたら原発はどうなる!? ~7.10 岩上安身による関学大災害復興制度研究所客員研究員・青木正美氏インタビュー 2018.7.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/426933
【3】中国政府がイスラム教徒のウイグル族を弾圧!米国では対中批判が強まる!
国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は9日、中国政府が同国の新疆ウイグル自治区に住むイスラム教徒に対し、大規模かつ組織的な人権侵害をおこなっていると告発する報告書を公表しました。
※人権団体が中国を非難、イスラム教徒に「組織的な人権侵害」(CNN Japan、2018年9月10日)
https://www.cnn.co.jp/world/35125336.html
中国政府は、イスラム教徒のウイグル族グループが反政府活動に参加していないか、国内での拘束のみならず、国外居住者をも含めて監視しようとしています。
※中国のウイグル族弾圧、国外居住者も対象に 国内に住む親族が収容所に送られたケースも(ウォールストリート・ジャーナル日本版、2018年9月4日)
https://jp.wsj.com/articles/SB11478742911179934606504584448213700118836
米国では、ここぞとばかりに対中批判が強まっています。たとえば、米連邦議会の議員団がトランプ政権に対し、中国当局に圧力をかけるよう迫っています。
※ウイグル弾圧で中国に制裁を 米議員がトランプ政権に要求(ウォールストリート・ジャーナル日本版、2018年8月30日)
https://jp.wsj.com/articles/SB11784456822013094458504584439492741065768
しかし、トランプ大統領自身が、これまでさんざんイスラム教徒を敵視する言動を重ねています。中国に対してトランプ大統領が人権重視の観点から物申せば、逆に自身のこれまでの言動も問われることになるでしょう。なりゆきを注視する必要があります。
【4】農水省が豊洲新市場を認可!なし崩し的な決定を許すな!
農林水産省は10日、東京都に対し豊洲市場の設置を認可しました。同市場は10月11日の開場に向け、詰めの準備作業を急ぐようです。一方、1935年開場の歴史を持つ築地市場は、このままでは80年の歴史に幕を下ろすことになります。
豊洲新市場は土壌汚染対策が失敗し、地下水から環境基準の170倍のベンゼンが検出され、卸売市場として適切な場所とはいえません。この問題は放置されたままです。食品を扱う施設として致命的な欠陥を持つこの市場に、鮮魚を送りたいと思う漁師がいるでしょうか。実際、「青森県大間の漁協は、マグロを豊洲に出さないと言っている」そうです。
※小池都知事に豊洲の開場延期を 築地営業権組合が要請書(しんぶん赤旗、2018年9月6日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-06/2018090614_01_1.html
IWJでは豊洲新市場問題について、中澤氏をはじめ、この問題に詳しい建築エコノミストの森山高至氏、一級建築士の水谷(みずのや)和子氏に、岩上さんがインタビューしています。土壌汚染そのものもさることながら、決定のプロセスにも様々な問題があり、民主的な決定過程がないがしろにされる昨今の日本にあって、この案件は捨て置けない問題が山積しています。ぜひ下記のURLよりご視聴ください。
※豊洲市場の使い勝手の悪さは大手流通も嘆くレベル!? 市場は諦め商業施設に! 築地市場は約700億円で再整備可能! ~岩上安身が森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏にインタビュー!(前編) 2017.4.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/372661
※闇深き「2001年7月18日」 百条委員会で新事実発覚! 浜渦元副知事は責任を部下に押しつけ遁走!? 行政文書に偽り!? ~岩上安身が森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏にインタビュー!(中編) 2017.4.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/373444
※「豊洲の水は飲まないから安全」!? 橋下氏の詭弁に大反論! 「直接飲まない場合も84.2%の汚染地で除去工事を実施」 ~岩上安身が森山高至氏・水谷和子氏・中澤誠氏にインタビュー!(後編) 2017.4.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/373449
■<お知らせ>
■IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを1~2名ほど緊急大募集中! 事務・ハドル班、ウェブ動画班はそれぞれ1名ずつ新メンバーを募集しています!
IWJでは現在、テキスト班の新メンバーを緊急大募集中です! 事務・ハドル班、ウェブ動画班の新メンバーも引き続き募集しています! テキスト班は1~2名、事務・ハドル班とウェブ動画班はそれぞれ1名募集しています。
IWJは8月から新たに第9期を迎え、ついに正社員制度がスタートしました! 財政難に苦しんでいるIWJが正社員制度を導入することは矛盾しているようにも思われるかもしれませんが、活動を維持・発展させていくには、どうしても正社員制度という安定した雇用のもと、人材の確保が必要になります。
また、IWJは週休2日制を徹底しており、残業時間を三六協定の範囲内(月45時間、年360時間)に抑えることに全力を注いでいます。スタッフの残業時間が過剰にならないためにも、コンテンツの質と量を向上させていくためにも、やはり人材の確保は必要になります。
繰り返しになりますが、経営者である岩上さんはIWJの財政を持ち直すために、代表取締役の役員報酬を前期より30%カットすることを決断しました。
真に公共性、公益性、緊急性のある報道を目指すIWJに共感される方、お待ちしています。岩上さんもスタッフも共倒れにならないよう、私たちと一緒にIWJを支えてください!
<テキスト班>
テキスト班では現在、週5日フルタイムの勤務は難しい、兼業でライターをやりたいという方と、週5日フルタイムでしっかり働ける、という方の2タイプの人材を募集しています!
このうち、後者の週5日フルタイムで勤務するテキスト班スタッフは、原稿の校正、入稿を夜の遅い時間帯までこなせることが前提となります。ハードな仕事ではありますが、やりがいがあるのはもちろんのこと、給与面での優遇もあります!
知的好奇心が旺盛な方、地道に粘り強く仕事のできる方、気力・体力・機動力のある方、そして、チームワークを大事にできる方、大歓迎です!
<事務・ハドル班>
事務・ハドル班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、予定を組み立てるという、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊ガイドでの番組表へ反映させる、IWJのコンテンツ構成の要ともなる部署です。
ご応募の資格は第一に穏やかな性格で、明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方、そして第三にPCスキルがある方です。
なお、「ハドル」「事務」に限らず、総務、庶務、会員管理事務等なんでも、またはいずれかに興味のある方を広く募集します。
<ウェブ・動画班>
ウェブ・動画班では、動画の機材や技術、PC、撮影、編集に関して知識やスキルがある方、またウェブサイトの見せ方やリニューアルにアイデアやスキルのある方を募集しています。これらのいずれかに何か得意分野がある方なら、どなたでもご応募いただけます。素直に学ぶ気持ちのある方を歓迎します。
IWJは、スタッフが複数ポジションをこなし、悪しきセクショナリズムの弊害にとらわれないよう、1970年代にヨハン・クライフが率いて活躍したオランダ代表チームの「トータルフットボールシステム」を採用しています。全員が攻撃にかかり、全員が守備にもつきます。こうした柔軟性に富む方も歓迎いたします。会社は365日稼働していても、全員が週休2日を取れるのは、ローテーションで回しているからです。チームワークは最も大事な要素です。
報酬については事務・ハドル班、ウェブ・動画班は時給1100円からのスタートとなります。テキスト班のみは読解力・文章力のある方に来ていただきたいので、時給1200円からのスタートです。時給は、本人の能力・実績に応じて順次昇給してゆきます。
皆様のお知り合いで、ネットメディアの仕事に強い興味をお持ちの方などもおられましたら、ぜひお声をかけていただければと存じます。いずれのセクションも能力と実績によって順次昇給していきますが、2ヶ月の研修期間があり、本採用に至らないこともまれにはありますので、その点はご承知おきください。
他の仕事と兼業したい、あくまで独立業者として関わりたい等のリクエストにも柔軟に応じて、パートタイム、兼業、業務委託、外注などの働き方もあります。お迷いの方も、ぜひご応募ください!
ご応募は、以下のフォームからお願いいたします!
※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform
また、全国各地でIWJの活動を支えていただける中継市民、及びボランティアでお力を貸してくださるという方も募集します!
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※お問い合わせはこちら
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■【動画班からお知らせ】地方チャンネルの中継が「ユーストリーム」から「ツイキャス」に替わりました!
動画班からのお知らせです。
2018年8月6日月曜よりメインチャンネル(2ch~9ch)が「ツイキャス」に切り替わりましたが、2018年9月1日土曜から地方チャンネルが「ツイキャス」に切り替わりました。
下記、「ツイキャス」配信の地方チャンネルの視聴URLです!ぜひブックマークをお願いします!
沖縄以外の地方は下記の計6チャンネルです。
※IWJ_AreaCh1
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※IWJ_AreaCh2
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※IWJ_AreaCh4
https://twitcasting.tv/iwj_areach4
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IWJ編集部(岩上安身、上杉英世、小野坂元、中村尚貴)
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