無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

訃報

隣にいつも居るようで居なかった僕のドラえもん。

子供の頃の勉強机は、肌触りがひんやりする事務机みたいなスチール製。色味は地味で、温かみのないデザインだった。ただし、汚れに強く丈夫で磁石も使えるスチール机の使い勝手は、決して悪かったわけではない。 ドラえもんが飛び出して来た、のび太の机もま…

まだまだ、この世界に居て欲しかったヒトへ.......

昔から周囲に指図される事が嫌いだった。 何故そうしなければならないのか、納得の行く言葉をくれない人達の云う事には、まるで聞く耳を持たなかった。 だから、人生において自分が大事だと感じた殆どの事は、必然的に目の前の人からではなく、本やモニター…

ジャケ買いの悦びとリスクを教えてくれた先生でもありました.....

長いようで短かった小学生も終わりに近づいた頃、それまで見向きもしなかった小説を読むようになった。 「絵が殆ど無い本なんて読みたく無い」 そんなことを言っていたのが嘘みたいだった。 きっかけは深沢美潮さんの「フォーチュン・クエスト」だったのでは…

だけどホントの笑顔はオマエ探せ。いつもそばにいるサ....

声のお仕事の人を、ちゃんと意識するようになったのは何時からだろう? ”あのアニメの主役と同じ声だ”そう感じたとしても、役者の名前や本人の顔まで知りたいとは、幼少期の自分は考えもしなかった。どれだけ好きになった作品でも、スタッフロールまでしっか…

3月1日は国民の休日にしてください。マジで。

「日本が世界に誇る」 みたいなことを本当は書きたくないが、鳥山明と云う人は誰がどう考えようと、日本が世界に誇れる人物だったのは否定しようがない。 「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」 漫画作品ならこの二つしか有名ではないように思うが、去年の「SAN…

じょうずにおわかれ”できるかな”?

様々な世情により、ネット配信で動画を楽しむのが普通になった近年。所謂TV(主に地上波)離れも進んでいるように感じる。 見る人が減る。それ即ち予算が減ることに直結する地上波。当然やれることも小粒になり、これまで一定の成果があった内容の番組を延々と…

跡を濁さず....とは行かなかったことすら愛おしい。

もう今夜はログハウス自力で作ってる人の動画を環境音にして終わりにしようと思っていたら、坂本龍一氏の訃報が流れてきた。71歳。うちの親より若かった。 俺が生まれる前から音楽をやり、今は亡きアニメ監督の高畑勲ですら敬愛する矢野顕子と結婚し、その…

エスパーと云えば超人ロックしか俺は思い浮かべない

”初体験” それは性的な意味合いだけの3文字ではなく、これまで経験したことない物事に遭遇した際に当て嵌まる言葉だ。 そして大抵の人が”それ”を基準に価値を決めて行く。もしも思い出補正でしかなかったとしても、ハジメテに代わる存在など有りはしないの…

たむけの言葉は◯◯◯◯◯「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」小池健(監督)/テレコム・アニメーションフィルム(制作)/トムス・エンタテインメント(配給)/感想

蒸し暑い月曜を叩きつけるような雨が盛り上げ始めた最中、次元大介役で馴染み深い小林清志さんが亡くなっていた事が報じられた。89歳であった。 次元大介が小林清志さんを語るうえで重要な物ではあるけれど、渋いと一言で表すことすら躊躇う重みのある声質…

湯川専務と振り返るゲームの話

一番ゲームに夢中だったのは、一体いつの自分なのだろう? 小学生の頃はファミコンを持っていない弱者だったので論外だが、中学生の頃はファミコン(貰い物)もメガドライブ(セール品)もPCエンジン(セール品)も持っていたので、幅広くゲームを遊んでいた…

笑いが絶えた日

昨日は春の風も少し収まり、夏の陽気を先取りしたような気温に晒され、仕事なんてしてる暇があったら、木陰でピクニックと洒落込みたくなるような1日だった。 普通なら、そんな1日は暑さも忘れて気分も高揚するものだが、家を出る寸前で目にしてしまった訃…

Aナノカ?Fナノカ?それが問題だった

昭和50年代おじさんの子供の頃のTVアニメと言えば 手塚治虫作品 ジャンプ作品 ガンダムシリーズ サザエさん 世界名作劇場 そして藤子不二雄のお二方の作品だった。 「パーマン」「ドラえもん」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」「21エモン」等をメイン…

おらが村の脚本家

北海道の我が街“旭川“は、昔からパッとしない市である。 北海道第二の都市と言われていても、近年ようやく人気に火がついた動物園以外はラーメンぐらいしか目立ったものがない。何処かの観光地に行く際の中継地点。そんな意味合いが強い場所なのだ。 そんな…

そして伝説へ・・・なんて言いたくなかった

音楽。 それは何処にでもある。 ラジオやTVやインターネットは当然であるし、駅のホームで流れるメロディや誰かの鼻歌、更には鳥の囀りですら音楽と言える。 音楽はリズムさえあれば成立してしまうのだ。 「音楽に興味がない」 そう云う人も居るけれど、それ…

また一人、名脇役が逝く...

人間は不毛な生き物だ。 どう生きようとも、いつか死ぬだけの存在であるのに、些細なことで一喜一憂して大勢を巻き込む不幸を拡散することも日常茶飯事だ。 そんな簡単なことが分かっている自分を尻目に、あえて鬱々とした想いを書こうとしているのだから、…

三浦健太郎おにいさん.....

あれが蔓延してから、誰か有名な方が亡くなる度、そのせいなのだろうか?と無駄に溜息を吐くことが増えた。 先月亡くなっていたことが、つい先達て報道された田村正和さんにしても、直接的な原因ではないがコロナ禍であればこその体調不良が心臓への負担に繋…

飛べない豚から飛んだ豚へ

”飛ばない豚は、ただの豚だ” 紅の豚でポルコがジーナに格好付けるシーンの名台詞だが、初めて聴いた時には「飛んだって豚は豚だろ?」と、ちょっぴり思ったものだった。ただ、なにぶん森山周一郎さんの渋い声でそれを言われるものだから、野暮なことを思いつ…

声優が引退する日

人との別れ方にも数あれど、声優との別れ方のその殆どは残念ながら死別が多い。 役に成り切る故の反動なのか、収録の不規則さのせいなのか、声優は不摂生な生活をしている人が多く、飲酒が好きな人は特に不報が流れ易い。以前よりは喉のことを考え喫煙も飲酒…

2人のジョーンズ博士が懐かしい......「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」スティーヴン・スピルバーグ(監督)/ジョージ・ルーカス(制作総指揮)/ショーン・コネリー/感想

遅く起きた日曜日、何を差し置いても観ようと思っていたのは「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」だった。 リヴァー・フェニックスが活躍する冒頭のシーンもやはり良い.... 練習したら俺にも出来ると信じてた pic.twitter.com/bZk7fzjvrL — はづき (@i_lain…

”行ったフリ”をしなければ、もしかすると「きまぐれオレンジ☆ロード」に出逢っていなかったかもしれない

小・中学生の頃、週に1、2度剣道を習いに行っていた。実際には習いに行っていたと云うよりも、行かされていたが正しい表現で、面白がっていたのは数年だけ。中学に上がった段階でかなり興味を失っていた。とにかく防具が汗臭いし窮屈だし叩かれるし未だに…

富田耕生さんの死に我思ふ

昨日富田耕生さんが亡くなっていたと聞いて、直ぐに何の役をやっていた方だったか思い出せなかった自分は、やっぱりオタク失格なんだろう。 子供の頃当たり前のように見ていた平成天才バカボンのバカボンのパパや、銀河声優伝説と揶揄されるほどの役者さん達…

声優を抱える事務所は酒と煙草に代わる発散方法を推奨して欲しい....後生ですから....

数年前、病気療養で一時仕事を休んだ後、現場に復帰していた藤原啓治さんが亡くなった。僕らは当然身内でもなんでもないから、なんの病だったのか?完治したのか?等は分かっていなかった。こうした結果に繋がったと云うことは、つまりそういうことだったの…

笑いの便秘に効く男だった

子供の頃の娯楽の頂点と云えばTVだった。学校から帰って来てからの夕方アニメや、夕食時のバラエティ、親が良いと云う時だけ観れた21時からの2時間物の映画やドラマ等々、暇さえあればTVを観ていたような気がする。 とは云え、あの当時は今のように各部屋…

”俺は井上真樹夫さんの〇〇が好きだった...”は収束しました

また居て当たり前だった人が亡くなった。享年80歳。誕生日前日だったそうだ。 毎度のことながら、大御所の声優さんが亡くなったというニュースを見てしまうと、皆総じて”俺はこの人の演じたこのキャラが好きだった”という話になってしまうわけだが、井上真…

無神論者は孔雀と九字を切る

「孔雀王」の作者として有名だった漫画家”荻野真”さんがつい先日亡くなられたが、孔雀王と言えばエログロな内容だけでなく、宗教色を強く感じる呪文が魅力的な作品として記憶に残っている。「臨兵闘者皆陣烈在前」「オンマユキラテイソバカ」などなど、作中…

無責任艦長が退艦なされてしまった......

週に30本を優に超える数が放送されるアニメを、”消化”と称して観るようになってしまった僕にも、1本1本を大事に見ていた時期があって、特に中高生の時がピークだったと思う。 兎に角何を観ても楽しい頃だった。セーラームーンに幽遊白書、Vガンダム、ヤ…

いつも僕らの傍らにいた石塚運昇さんは、もう帰らない

昨日は、父であり師であり、時には宿敵でもあった石塚運昇さんが亡くなったというニュースに狼狽えてしまった。 勿論文字通りの間柄だったわけではない。知人ですらない。でも、いつも僕の”側”にはいた。 肉抜きの青椒肉絲を振る舞い、ピンク色した魔人のお…

森田童子というひとと、同じ時代を生きてみたかった

小さなお友達から、大きなお友達まで(大きいお友達の方が多いか)夢中になっていたE3の最中、森田童子さんが亡くなっていたとのニュースが流れた。 享年66歳。体調を崩し何度も病院の厄介になっていたそうで、心不全とのことだった。 【Music Video】森田…

訃報で思い出す“黒岩よしひろ”

仕事以上に人へ気を使うことで草臥れた一日が終わり、ぼんやりTwitterを眺めていたら懐かしい名前が飛び込んできた。漫画家”黒岩よしひろ”の名である。 何故か手元に残しておきたくなる作品だった 不思議ハンター 1 (ジャンプコミックス) 正直熱心なファンで…

大杉漣という可愛らしいおじさん

昨夜の五輪は女子パシュートが前評判通りの強さで金メダルを獲得し、女子のカーリングもスウェーデンのアシストのおかげで辛くも準決勝へコマを進めるという盛り上がりを見せたものの、たった一人の男の死が、それらを無邪気に喜べない空気を作っていた。 享…