無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

これでもまだ、アニメーター目指しますか?「アニメがお仕事!」石田敦子/少年画報社

主人公がアニメの制作現場で奔走するSHIROBAKOを観ていたら、ついついこの漫画を読み直したくなりました。 有名なアニメーター”石田敦子”さんの経験から語られるアニメ業界の厳しい現実の数々と、それに耐え抜いた者だけが見ることを許される美しい光景が胸…

これが新手の勧誘詐欺かっ!?「SHIROBAKO」水島努(監督)/P.A.WORKS

観終わって一番に思ったのは、なんて罪深い会社説明会ムービーなのだろうかと言うことでした。 アニメを作るお仕事の楽しさだけではなく、ちゃんと辛いことも描き、それでも遣り甲斐のある良い仕事だと堂々と胸を張って終わっているから、自分がアニメーター…

全人類を巻き込んだ痴情のもつれの行方は...「アルドノア・ゼロ」あおきえい(監督)/A-1 Pictures

Gレコとは真逆に、現代アニメの道を歩いたアルドノア・ゼロは、地球VS火星と言う構図と、火星の姫と二人の男の三角関係と言う部分にほとんど絞って描かれていたため、非常に分かり易いメロドラマでしたね。 様々な特性の火星のロボットが現れたり、各陣営の…

合う合わないと、良い悪いでは全然意味合いが違う「ガンダム Gのレコンギスタ」富野由悠季(総監督)/サンライズ

TVシリーズの富野ガンダムとしては∀ガンダム以来だったGのレコンギスタが終わった。 まるで久しぶりに会った友人が、会って居なかった間に身の回りで起きた出来事を一気に捲し立てて颯爽と去って行ったかのように、あっという間の出来事でした。 何が凄かっ…

往年のファンには忘れられない光景がある「アルスラーン戦記」浜津守(監督)/神村幸子(キャラデ)/1991年

まさかの荒川 弘さんによるコミカライズで復活したかと思ったら、直ぐ様それのアニメ化が決まってトントン拍子なアルスラーン戦記。よほどアルスラーン戦記に思い入れがある関係者が集まっているのか、荒川 弘さんと田中芳樹さんのブランド力に期待してるだ…

狂気を奏でるマイスター「稀人」小中千昭(著)/角川書店

飛浩隆さんのSF用語ラッシュと生々しい言葉選びが凄過ぎて少々胃がもたれてしまったから、次は軽い読み物にしようかと文字数が少なそうな本書を何気なしにチョイスしたのですが、これはこれで胃にもたれる物があって全然インターバルになりませんでしたw ※表…

詩的私的生活 拾伍日目

「やっぱり太陽が無くっちゃね」 君はそう言った "植物かよ” 雪解け水で汚れた靴に眼をやって僕は思った 当たり前の僕、当たり前の君 水溜りの薄氷を僕は踏み割り、散らばった太陽へ君は微笑む きっと愛おしいのだろう、きっと憎らしいのだろう 当たり前の僕…

好きと言えない子供達が泣けるっ!「四月は君の嘘」イシグロキョウヘイ(監督)/A-1 Pictures/感想

※えぇ、ネタバレますとも..... あぁ、青春っていいなぁ.... 恋っていいなぁ..... と、ついつい思っちゃったのは僕だけじゃないでしょうけど、四月は君の嘘は実に僕が昔憧れたままの青春模様が展開されていて本当に良かったです。 具体的な作品名などは、ちょ…

北海道の春は近いようで遠い<風景写真まとめ>

あったか~い! どんどん雪が融けてゆく光景は爽快そのものです♪ と、言いたいところだけど、雪融けで露わになるポイ捨てされたゴミが散らばっている様や、スリップ防止の為に冬期間撒いていた砂が車の走行風で舞い散るのは不快でありんす...... 冬の間に溜…

端から見る翻弄話は何故にこんなに面白いのか「芙蓉千里」梶原にき(漫画)須賀しのぶ(原作)

子供の頃からそうなのだけど、欲しいけれど今は買えない(買わない)物をリスト化する癖があります。 執念深いというか、未練がましいというか、今はダメでもいつかは手に入れたいという執着心が我ながら強い。 "須賀しのぶ"さんの「芙蓉千里」も、そんない…

腐れは続くよ何処までも〜「咲くは江戸にもその素質 1巻」沙嶋カタナ/ビーズログコミックス

婦女子ではなく腐女子の台頭が著しい昨今ですが、一体いつの時代から女子は腐れた妄想に取り憑かれていたのでしょう?女性が書いた古い文献や小説に詳しい人であれば、そんなどうでも良い疑問に答えてくれるだろうか?... 刊行から200年が経つというのに…

ただただため息が出る美しい残酷さだ...「ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ」飛 浩隆(著)/ハヤカワ文庫

昔から僕は宗教が嫌いだ。 ありがたい御言葉を守って楽になるくらいなら、カウンセラーにお金を払って無駄話でもした方がマシだと思うくらいに。なんというか、自分の意志を感じない信仰は不愉快なんですよね。言われる通りにしていれば良いんだという感覚で…

ぼくのF1げーむには、なかじまさんやすずきさんはいるけど、べってるやはみるとんはいませんっ「F1チーム運営シミュレーション」ココナッツジャパンエンターテイメント/PS/1997年

そっかF1もう開幕かぁ。そうだよね、春だもんね〜と、爺むさく考えながら、せっかくだしF1ゲームでもしようかと、コードマスターズ製でもソニー製でも無く、ココナッツジャパン製の『F1チーム運営シミュレーション』を取り出しました。 【PS】 F-1 GRAND PRI…

あなたのiPhoneのキーボード、時々固まりませんか?|ヮ・`)

僕は長年iPhone&iOSと言う快適な「束縛」を選択して来ました。 正直な話、Androidのような自由過ぎて自己管理が難しい”広い庭”は僕の手に余る物だったからです。 だいぶスマホを持つ人が増えて来ましたが、まだ持っていなくて興味が有る人にはいつもこう言い…

薔薇色のキャンパスライフってどんな感じさ?チラ「ホーンテッド・キャンパス 1巻」箸井地図(漫画)/櫛木理宇(原作)

もう3月も半ばと言う事は、今年から大学に通う人はあれこれ忙しく準備をしているところなんでしょうか? 僕は大学という所に通うどころか受験さえしていないので、キャンパスライフというやつに憧れがあるのと同時に、留年してるような子を見ると何をチャラ…

あの津波が持ち去ったものとはなんだったのか?...「ヒミズ」園子温(監督)/2012年

自分たちが生きている世界が、どれだけ非情な場所であるかを、まざまざと見せつけられた2011年の大地震。あれから”もう”4年も経っているのかと感じるのは僕だけだろうか? 余震は下火になり、瓦礫や福島原発の処理も少しだけ先が見えて来たはずなのに、一向…

美味しい物食べて、良い仕事をしたい「大統領の料理人」クリスチャン・ヴァンサン(監督)/2012年/フランス

仕事=貰ったお金の分だけ雇用主の言うことを聞く事 じゃ、ないと思う。というか、そうであって欲しくない... 僕らが生きてゆくためには色んな物が必要となります。水、食べ物、衣類、出来れば家も必要だ。ついでに愛も付いてくれば言う事ナシではあるけれど…

「メガゾーン23」が30歳になりました。

アニメと言うのは、一度ハマり出すと過去作品を漁らずにはいられなくなる。同じ監督、同じスタジオ、同じ声優、何かしらの共通項からどんどん裾野を広げてしまうのだ。 無論僕の性分(収拾癖)と言うのも大いに関係しているから、すべての人に当てはまる話で…

可愛い子役がどう変化してゆくかを観察する映画としても楽しめるのかも?「6才のボクが、大人になるまで。」リチャード・リンクレイター(監督・脚本・製作)/2014年

僕の親は、昔から毎日のように喧嘩ばかりしていた。 父親が食事もせず玄関の扉を怒りに任せて閉める音も、母親が部屋に篭ってすすり泣く声も、ある意味日常の光景だった。 それでも何故か、この二人は別れなかった。 僕を含めて子供が三人も居たし、まだまだ…

僕らの老後は白か黒か...「野いちご」イングマール・ベルイマン(監督・脚本)/1957年/スウェーデン

いちいち並べ立てるのも嫌になるような国の掲げるルールにより、少子高齢化の日本はいよいよどん詰まり感が半端ではありません。バブルも知らず、この先大勢の年金を支えることになる子供たちは勿論のこと、やっと定年を迎えられると思ったら65、70歳以…

公務員になるくらいならヤクザになりたいっ(`・ω・´)ゝシャキーン「スリーピングドッグス 香港秘密警察」スクウェア・エニックス/2012年

今の草食系と歌われる若者達のことは分からないけれど、30代も半ばを過ぎた僕のような世代の男にとってヤクザ物の映画は大好物だ。「ゴッドファーザー」「仁義なき戦い」「男たちの挽歌」「友へ チング」「アウトレイジ」などなど、上げればキリが無いほど…

Bonjour〜Suzuki〜♪(= ワ =*)ノシ

【CM】ユリ熊嵐OPテーマ「あの森で待ってる」ボンジュール鈴木 ここのところずっとボンジュール鈴木さんばかり聴いている。 ”CHARA”や"やくしまるえつこ”さんと似たような声質が何処となくエロチックでチャーミングなのがツボに入ってしまった。 ボンジュー…

食わず嫌いも、いつの間にか喰えるようになってたりするものよね(^q^)「アップルシードα 」黒田硫黄/講談社

かなり昔の話だが、少しコアなコミック雑誌の「この漫画家が凄い」的な記事で”黒田硫黄”さんが取り上げられていた。 あの頃、兎に角少年誌以外の漫画を貪欲に求めていた僕は、直ぐ様どんなものかと黒田さんのコミックに飛びついたものの、まだお子ちゃまだっ…