FRBのQE2をめぐっては「インフレになる」という批判が多いが、
クルーグマンの示す通り、その問題は副作用が大きいことではなく、作用も副作用も大してないことだ。2008年の秋からアメリカのマネタリーベースは激増したが、CPIはまったく反応しなかった。
クルーグマンは、いまだにFRBが金をばらまくだけでインフレが起こるという「19世紀的な貨幣数量説」を主張するロン・ポールを批判しているが、日本にも19世紀から進歩してない連中が多い。リフレ派は「FRBは果敢にやっているが、日銀は臆病だ」というが、日銀だって福井総裁の時代に(GDP比でいえば)QE2より大規模な量的緩和をやったが、きかなかったのだ。この点では、日本が先輩である。
ただしグローバルな金融市場をみれば、副作用がないとは言い切れない。余剰資金が新興国に流入して中国のバブルは危険水位に入り、その崩壊で「第2のリーマンショック」が起こるという予想もある。アメリカがきかない金融緩和を繰り返すのは勝手だが、中国経済が崩壊すると最大の影響を受けるのは日本である。最近の金利上昇は、そういうリスクプレミアムかもしれない。
');
label.html('\
ライブドアブログでは広告のパーソナライズや効果測定のためクッキー(cookie)を使用しています。
\
このバナーを閉じるか閲覧を継続することでクッキーの使用を承認いただいたものとさせていただきます。
\
また、お客様は当社パートナー企業における所定の手続きにより、クッキーの使用を管理することもできます。
\
詳細はライブドア利用規約をご確認ください。\
');
banner.append(label);
var closeButton = $('