お知らせ
今年初めてのバス旅。家を出たら降りしきる雪。
バスは事故の影響で40分遅れていて、定刻に外で待っていたら営業所の人が知らせに来てくれました。
バスって、普通は窓側で景色を楽しんだりしますが、冬は通路側のほうがあたたかくていいかもしれません。結構冷えますね。
舌の写真のような雪景色を見ながら出発して1時間、トンネルを越えると全く雪のない所に出て、ほんとに驚きました。
神戸につく頃には青空も見えて快晴。やっぱり違うなぁ。
サイトに出ていた丁寧な道案内のおかげで、迷うことなく神戸市立博物館に到着。
近くの喫茶店でサラリーマンの方々に混じってカツサンド。
サラリーマンの人たちに混じりながら、作業着で昼を食べていた頃を思い出しました。
今日は火曜日、平日の昼間はねらい目、と思ったのですが・・・ロビーからすごい人。
展覧会の看板の前で記念撮影をしている団体さんがいたり、車椅子で来ている方もたくさん見かけました。会場に入ると、絵の前になんと3重に列ができているのです。
どうもロビーに関係者っぽい人が多いな、と思っていたら、ちょうど何万人目かの節目の日だったようです。
最初の方は、ほとんど近目では見れませんでしたが、途中からすいてきている所を縫いながら、結局会場を2回りぐらいしていました。
今回の目玉である団扇絵(うちわえ)、今でも「うちわ」は、夏になるといろいろな目的で作られますが、はっきり言って現在作られている「うちわ」、もったいないことをしちゃってるよなぁ。
あれだけの完成度の高い、どこまでも細密に描きこまれた、豊かなしっかりとした色彩の絵を団扇に見ることができた江戸時代って、ほんとにすごい時代だったんだなぁ、と。
私が見ていて一番気に入った作者は歌川国貞でした。
アルバート美術館から来た作品からも、神戸市立博物館所蔵の作品からも、彼の、浮世絵を越えて「何かしてやろう」という思いが、はっきり見てとれました。
光と影の表現も、人の形に対する挑戦もはっきり意欲的にされていて、それが見ていて非常に痛快、絵の画面全部で楽しめる作品ばかりでした。
途中、あっちやこっちに寄りながら、今年もプラセボ展にお邪魔しました。
いつもより早くに伺ったら、ガラス扉の向こうから
「はにぃさん、来たよ来たよ!」と、皆さんで迎えてくださって、恐悦至極。m(__)m
前日の日記ではかなりつらそうご様子だったY氏、去年に引き続き、今年もマスクスタイルでした。
まだ会期中ですので詳しくは現地にて、なのですが、今年はとても落ち着いた、「静」な空気を感じました。
静の雰囲気そのままの作品もあれば、鮮やかな色彩で表していても静を感じてくる作品、Y氏の「笑い」やユーモアを忘れない作品。安定したもの、と思って見ているうちに実は大変な危うさが見えてくる作品・・・。
人それぞれ反応する作品は違っても、なんらかの効用はあったのではないでしょうか。
帰りはお弁当を買って、特急の車内で食べようとしたのですが、まさか座席の前がこんなデラックスな仕様になっていようとは。
曲がり角にさしかかると、飲み物も大移動でハラハラしどおしでした。スーっといっちゃうんですよ、コレが。