ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

伝記

『ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への賛歌』川端康雄 岩波新書 感想

あらすじ・概要 『1984』や『動物農場』などの全体主義への批判を小説に書いたジョージ・オーウェル。彼の生い立ちや作家になった後の人生を語りながら、オーウェルの持つ価値観について考える。戦前・戦中、冷戦時代を生きた。ひとりの作家の激動の人生とは…

生きるために化石を発掘していたら古生物学に貢献していた―北神諒『コミック版世界の伝記 メアリー・アニング』

あらすじ・概要 海辺の町で育ったメアリーは、生活のために海辺で拾った化石を売っていた。いくつも大きな化石を発掘したことから、彼女の働きは古生物学の研究を促進した。しかし女性であり身分も低い彼女は、公の場では顧みられることが少ない。それでも彼…

ゲイの歌手が見つけた仲間のいる喜びと苦しさと―『ボヘミアン・ラプソディ』

あらすじ・概要 ライブハウスに通っていた青年フレディ・マーキュリーは、ボーカルがいなくなったバンドに入れてもらい、そこで歌い始める。QUEENと名付けられたそのバンドは、リードボーカルのフレディの歌唱力を武器に有名になっていく。しかし、フレディ…

東園子・堀ノ内雅一『学習漫画 世界の伝記 NEXT エリザベス・ブラックウェル 運命を切り開いた世界で最初の女性医師』

あらすじ・概要 利発な女性、エリザベスは、「女性医師がいたらいいのに」というある女性の言葉から医師を目指す。しかし女性が入れる医学校はなかなか見つからず、ようやく医師になっても差別の連続。そんな現状を変えたいと、エリザベスは女性のための医学…

絵がうまい人の伝記を絵がうまい人が描いてる―ちさかあや『コミック版世界の伝記 葛飾北斎』

あらすじ・概要 江戸末期に現れた伝説の絵師、葛飾北斎(鉄蔵)。彼は子どものころから絵が大好きで、奉公先で版木を彫る仕事を紹介される。しかしそれも長続きせず、浮世絵を描いていた勝川春章(かつかわ・しゅんしょう)に弟子入りした。しかし型にはまら…

くまモンが実在する前提で描かれるゆるキャラ誕生秘話―森真理・三条和都『くまモン』

今日の更新は、小学館の伝記漫画『くまモン』です。 友人が読んでいて気になった本。 あらすじ・書籍概要 熊本をPRするために生まれてきたキャラ、くまモン。大阪や東京へ営業に行ったり、独自のプロモーションをしたりする中で、徐々に知名度を勝ち取ってい…

知の巨人が少年時代に出会った先生たちの言葉 佐藤優『先生と私』感想

親からの借り物。 うちはわりとリベラルというか、どちらかというと左寄りの家だと思うんだけど、佐藤優の本は飛び交っています。 あらすじ 技師と専業主婦の間に生まれた男の子、佐藤優。彼は教育熱心な両親に後押しされ、地元の塾に通い始めた。そこには、…

戦後を家事労働にかけた女中の半生 吉村きよ『女中奉公ひと筋に生きて』感想

とあるブログでおすすめされて気になった本です。 あらすじ 貧しい家の暮らしから奉公に出され、女中となった筆者。結婚した相手には駆け落ちされ、一人で子どもを養わなくてはならなくなった。生きるために女中奉公をし続けた女性の自伝。

なんとなく入った山岳部から登山家へ 植村直己『青春を山に賭けて』感想

Kindleセールで見かけたので買ってみた一冊。 野口健の自伝『落ちこぼれてエベレスト』の中で紹介されていたので一度読んでみたかったんですよね。 落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫) 作者: 野口健 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/01 メディア: 文…

コンピューターの原型を作り出した男の功績とは B・ジャック・コープランド『チューリング 情報時代のパイオニア』感想

『イミテーション・ゲーム』が好きだったので、一度チューリングの伝記を読んでみたかったのです。 書籍概要 ドイツ軍の暗号機、エニグマを解いたアラン・チューリング。彼はコンピューターの原型を作り、後世に多大な影響を与えた。暗号機の仕組みや、最初…

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