ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

読書感想

『エンジニアのためのWord再入門講座 新版 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方』佐藤竜一 翔泳社 感想

あらすじ・概要 Wordは、有名なワープロソフトでありながら、その可能性を存分に生かし切れていない人が多い。エンジニアの視点からWordの設定の管理、ドキュメントを書くときの効率化を語っていく。 内容はよかったけどしょうもない煽りがうざい Wordの中級…

『ブルースカイ』桜庭一樹 文春文庫 感想 いなくなった少女が時を超える

あらすじ・概要 魔女狩りの嵐吹き荒れるドイツで、近未来のシンガポールで、「そこにいないはずの少女」が現れる。彼女らはどこから来たのか。そして、そこにいた主人公に影響を及ぼしていく。いなくなった少女が時をかける小説。 面白いけどよくわからない…

『言いにくいことが言えるようになる伝え方』平木典子 ディスカヴァー・トゥエンティワン 感想

あらすじ・概要 言いたいことを我慢して無理してしまう。あるいは他人に当たってしまってうまく話せない。やりたいと思うことができない。コミュニケーションの不和に対してアサーションという概念を使い、どう解決していくか語る本。 言いたいことを言うた…

『パート主婦の同人副業』倉くらの KDP 感想 DL同人で収益化を目指す話、KindleUnlimited編

あらすじ・概要 DL同人を売っているパート主婦の著者は、Kindle Unlimitedで著書が跳ねたことをきっかけに確定申告しなければいけないほどには収入を得る。Kindle Unlimitedで跳ねるまでの経緯、これからDL同人をやる人へのアドバイス、そしてこれからやりた…

『エンジニアのための「カジュアル面談のトリセツ」』川原英明 技術の泉シリーズ インプレス 感想

あらすじ・概要 面接より前に職場の人と求職者がカジュアルに話し合う「カジュアル面談」。比較的新しい概念であるがゆえに、カジュアル面談についての考えはさまざまである。カジュアル面談のマナーや求職者、企業側の心構えをアドバイスし、お互い建設的な…

『ハイウイング・ストロール』小川一水 ハヤカワ文庫 感想

あらすじ・概要 不良少年、リオはショーカと呼ばれる浮獣のハンターとなる。ジェンカというショーカの後席となり、彼女のサポートをするようになった。強くなりたい、ジェンカの隣にいたいと思ううちに、リオは世界の秘密に触れることとなる。 設定は独特だ…

『アフリカ・レポート:壊れる国、生きる人々』松本仁一 岩波新書 感想 混沌のアフリカに必要なものとは

あらすじ・概要 アフリカはなぜ貧しいままなのか。ジンバブエ、南アフリカなどのアフリカの国々を取り上げ、その政情や経済の混乱の理由を説明する。独裁や汚職が横行するアフリカでは、人々の心も荒んでいく。今のアフリカには一体何が必要なのだろうか。 …

 『民主主義という不思議な仕組み』佐々木毅 ちくまプリマ―新書 感想 民衆は政治のためにどう関わっていくべきか

あらすじ・概要 日本では当たり前のものとなっている民主主義。しかし、そこには重層的な問題がある。民主主義の各国の歴史や、民主主義における矛盾や欠点を述べつつ、これからの民主主義を考える。選挙や代議士ありきではない、能動的な政治の在り方とは何…

『森と山と川でたどるドイツ史』池上俊一 岩波ジュニア新書 感想 自然や地理から見るドイツ史

あらすじ・概要 ヨーロッパの国、ドイツ。ドイツの歴史を追っていくと、森や山や川など、自然から大きな影響を受けていることがわかる。森の恵みを得て生活し、川から商業が発展し、山に畏敬を感じる。自然崇拝からドイツの文化、歴史を探っていく新書。 ド…

『エンジニアのための見積もり実践入門』親方Project 技術の泉シリーズ 感想

あらすじ・概要 人から仕事を受ける上で「どのくらいの規模の仕事なのか、予算はいくらかかるのか」考える「見積もり」。編者をはじめとして、エンジニアたちが「自分にとっての見積もり」について語る。いい見積もり、悪い見積もりを考えることによって、働…

『ウクライナに行ってみた』りえぞう KDP 感想

あらすじ・概要 著者は東欧の国、ウクライナを旅した。ロシアとの関係を示す場所や、教会の数々をめぐる。大きな被害を出したチェルノブイリ原発事故の跡地や、愛のトンネルと呼ばれる場所にも行ってみた。日本ではわからないウクライナの観光地を紹介する本…

『過労自殺 第二版』川人博 岩波新書

あらすじ・概要 働き過ぎのあまり自殺してしまう、過労自殺。過労自殺に至った人の日記や遺書を公開し、そのおぞましさを見せる。過労自殺について遺族は、企業は何をすべきか。ひとりでも過労自殺する人を減らすため、社会ができることを紹介する新書。 手…

『栞と嘘の季節』米澤穂信 集英社 人を殺す栞と、女の友情

あらすじ・概要 図書委員の堀川と松倉は、猛毒の花、トリカブトの押し花が使われたしおりを発見する。とある女生徒がそのしおりを焼いてしまったが、学校ではトリカブトの毒らしき中毒事件が相次いで起こった。トリカブトの毒を振りまいているのは誰なのか、…

『この本を盗む者は』深緑野分 角川文庫 感想 少女が本と家族の呪いから脱出する幻想文学

あらすじ・概要 妄執的な読書家の一族に生まれた深冬は、本が大嫌い。一族が所有する図書館から本が盗まれたとき、「ブック・カース(本の呪い)」が発動した。深冬はいやいやながらもフィクションに飲み込まれた町で本泥棒を探すこととなる。 本を偏執的に…

『日本アニメ史 手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、新海誠の100年』津堅信之 中公新書 感想

あらすじ・概要 今や日本の大きな文化であるアニメ。戦前から現代まで、日本アニメの歴史をたどる。黎明期、プロパガンダとしてのアニメ、ファンとの関係など、アニメーションと社会の関係を紹介していく。鉄腕アトム、セーラームーンなどの有名アニメも多数…

『お伽草子』太宰治 青空文庫 感想

あらすじ・概要 みんなが知っている日本のおとぎ話を、太宰治が大胆にアレンジ。美についてあれこれ面倒なことを考える浦島太郎や、こぶ取り爺さんの恥と失敗、かちかち山での年下女性と年上男性を巡る話など、おとぎ話のパロディを詰め込んだ本。 「こんな…

『ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への賛歌』川端康雄 岩波新書 感想

あらすじ・概要 『1984』や『動物農場』などの全体主義への批判を小説に書いたジョージ・オーウェル。彼の生い立ちや作家になった後の人生を語りながら、オーウェルの持つ価値観について考える。戦前・戦中、冷戦時代を生きた。ひとりの作家の激動の人生とは…

『ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密』広瀬友紀 岩波科学ライブラリー 感想

あらすじ・概要 子どもたちは徐々にことばを学んでいく。その姿に、言語学者はことばの中の不思議や、真理を見る。子どもたちのかわいらしい言い間違いが、なぜ言語学者には興味深いのか。ことばの発達からことばの真髄を見出そうとする本。 ことばのあいま…

『脱ダラダラ習慣! 1日3分やめるノート』中島美鈴 すばる舎 感想

あらすじ・概要 SNS、動画視聴、ゲーム、食べ過ぎや飲み過ぎなど、日々の「やめたい」と思う習慣。なぜ、やめられないのか。「依存行為は何かの欲求の代替」ということを軸に、ノートをつけながらどうやって依存行為をやめられるか考える。 日々の軽い依存に…

『「死にたい」と言われたら 自殺の心理学』末木新 ちくまプリマ―新書 感想

あらすじ・概要 「死にたい」と思ったことがある人は人口の2、3割だという。そして全死因の2%は自殺である。死にたいと思ったら、そして親しい人に死にたいと言われたらどうすればいいのか。自殺が起こりやすくなる原因を語りながら、実際に自殺の対策を…

『人間をお休みしてヤギになってみた結果』トーマス・トウェイツ 新潮文庫

あらすじ・概要 アーティストでありデザイナーの著者は、「象になってみたい」と思いつく。しかしシャーマンに「ヤギがいい」と勧められヤギに転向。著者はそれぞれの分野の専門家を訪ね、脳や骨格、精神の部分からヤギになる方法を模索する。 ヤギになりた…

『多数決を疑う 社会的選択理論とは何か』坂井豊貴 岩波新書 感想

あらすじ・概要 多数決は、実は公平な決め方ではない。多数決がどうして不公平なのか説明しながら、多数決以外の政治家の決め方、社会の意思決定の仕方を考える。漁夫の利を得やすく、マイノリティの意思が反映しづらい多数決の代替とは。 多数決の欠点と、…

『ちょっとのコツでうまくいく! 躁うつの波と付き合いながら働く方法』松浦秀俊

あらすじ・概要 双極症×はたらくをテーマとした「双極はたらくラボ」を運営する松浦秀俊が、当事者として自ら病気との付き合い方を紹介する。スマートウォッチなどのデジタル機器を使った病状の把握の仕方と、周囲とのコミュニケーションのことなどを具体的…

『調査されるという迷惑 増補版』安渓遊地・宮本常一 みずのわ出版 感想 文化人類学者がもたらす罪と罰

あらすじ・概要 社会に様々な文化を紹介してくれる文化人類学者。しかし、彼らの到来が悪影響をもたらすこともある。ふたりの著者が自分が体験したこと、見聞きしたことを振り返り、文化人類学者は地域に対してどう振舞うかを考える。 迷惑と親切の間で揺れ…

『デート・ア・ライブ』橘公司 ファンタジア文庫 感想 ギャルゲー的世界観で世界を救う

あらすじ・概要 少年、士道は精霊の少女と出会う。名前のない彼女に十香と名付けた彼は、精霊がこの世に存在するだけで人を傷つけてしまうということを知る。そして、自分に精霊の力を封印する能力があることも。その方法は、精霊とデートしてデレさせること…

『見上げるには近すぎる、離れてくれない高瀬さん』神田暁一郎 GA文庫 感想 身長差男女の甘酸っぱい青春物語

あらすじ・概要 水希は、好きだった女の子に身長のせいでふられてしまった。低身長であることに劣等感を抱くようになった水希は、高身長の高瀬と話すようになる。ふたりは交流をするうちに、自分自身のコンプレックスと向き合うようになる。中学生として、部…

『かなりや異類婚姻譚 蛇神さまの花嫁御寮』夕霧かのう 感想 集英社オレンジ文庫

あらすじ・概要 未来予知で危機を知らせるかなりやの異能を持つ櫻子は、自分自身が死ぬ様子を予見する。彼女は未来を回避するために、自分の行動を改め、許嫁との関係も見直していくこととなる。婚約を破棄しようとするが、逆に相手に好かれるようになってし…

『図録 知的財産法』前田建・金子敏哉・青木大也編 弘文堂

あらすじ・概要 知的財産とは何か? どんなトラブルがあるのか? 知的財産の歴史、変遷から、知的財産についてのトラブルまで、知的財産に関する情報をまとめる。知的財産はどう活用すべきなのか? そして過剰な知的財産の保護はどう止めるべきなのか? を問…

『兵器と大学――なぜ軍事研究をしてはならないか』池内了・小寺隆幸 岩波ブックレット 感想

あらすじ・概要 日本の研究者たちは、どのように「軍事研究させられる」危機に直面しているか――。政府側の思惑から、軍事研究に反対する研究者たちの活動、学問の独立のため、一般市民が何をすべきかなどをまとめた本。 嫌なことは嫌という社会を維持するに…

『週末同じテント、先輩が近すぎて今夜も眠れない。』蒼機純 GA文庫

あらすじ・概要 インドア派でゲームや漫画や本が好きな主人公黒山香月は、ゲーム好きの女性、四海道先輩にに連れていかれる。共同作業やキャンプ飯を通して、キャンプが好きになってきた主人公は、同時に四海道を好きになっていく。 後輩と先輩の胸キュンな…

(function($) { $(".menu-toggle").on("click", function() { $(".main-navigation").toggleClass("toggled"); }); })(jQuery);