日銀にとって故・城山三郎氏は微妙な存在なのだろう、と思う。高く評価しているが、やはり「小説日本銀行」の存在が引っかかってしまう、といったところか。この小説、日銀職員の多くが読んでいる(と思う)が、日銀が推薦しているからではない(仮に日銀推薦図書なるものがあったとしても、そこには入らないと思う)。多くは、読んだほういい、と自発的に思ったからであろう。「推薦図書」でないのに読者が多いのは、それだけ名作なのかもしれない。
私が最近やや意外に感じたのは、若手も結構読んでいること。どの年次から若手と言うか難しいが、かなり古い小説であるので、読んだとしても昭和の入行組までかと思っていたが、(私から見て若手の)平成組にも読者がいた。平成前半から二ケタに近い年次までの数人に聞いたら全員読んでいたので、ちょっと驚き。たまたまだったんですかね。 何人かの感想は以下の通り。 A君 暗い小説。先輩が北の地方支店に飛ばされて雪かきするところが印象的。 B君 内定直後に読んだ。もっと早く読んでいたら日銀に入らず霞ヶ関にいったかも。 C君 入行後しばらくして読んだ。あの小説の雰囲気は多少残っていると思った。 他の感想も含めて共通するのはC君も指摘する「雰囲気は残っている」ということ。繰り返すが、それだけよく書けた小説なんだろう。又聞きだが、小説が出た後、城山氏は日銀の佐々木総務局長からいろいろ圧力を受けたとか。また、連載した雑誌もとばっちりがあったらしい。本当ですかね。 10年近く前に読んだので内容はおぼろげだが、私の読後感は①調査役が凄く偉い②主人公が屋上の盆栽を蹴っ飛ばすのが印象的③旧館に行くと廊下の端っこを歩みそうになる(笑)-といったところか。 ある若手に「本石町版の『官僚たちの夏』のような燃える小説を書いてくれていたらと思うだろう」と聞いたら、「本当にそうですよねー」と激しく同意していた。叶わない願いである。実際に書いていたら推薦図書は間違いない。もっとも、イコール名作かどうかは分からない。日銀の場合、推薦図書ではないのに職員が多く読むのが名作の条件のような気がする(笑)。ところで、「官僚たちの夏」は経産省の推薦図書なんだろうか?
by bank.of.japan
| 2007-04-05 21:38
| 日銀
|
Comments(23)
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route138
at 2007-04-05 22:58
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推薦図書かどうかはともかく、あの小説を読んで通産省に入ったと堂々と言っていた人は、幹部クラスには結構いましたから、「小説日本銀行」とは違う位置づけでしょうね。ただ、本当の意味で通産省が最も光った時代は、あの小説が描いた佐橋滋次官の時代(1965年前後)ではなく、両角良彦次官(1970年代前半)の時代だったという声も結構聞きます。私もそれに同感です。石油ショック時代に次官を務めた両角氏は、大臣だった田中角栄氏を担ぐ形で石油やウランの自主資源外交を果敢に展開し、欧米メジャーの既得権益に挑戦しました。それが結果的に欧米エスタブリッシュメントの怒りをかって田中角栄の失脚に至るーーといった陰謀説が本当に正しいかはともかく、通産官僚が最もダイナミックに動いた時代ではないでしょうか。当時の事情は、若き日の田原総一郎さんが、もう30年近く前に書いた「日本の賭け」というノンフィクション(文芸春秋1878年11月号、79年2月号掲載)に詳しく書かれています。大宅文庫に行けば読めます。その通産省(現経済産業省)も、今や存在意義が大きく低下。人事抗争に明け暮れているイメージが強い役所になってしまいましたけど‥‥。
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bank.of.japan
at 2007-04-06 00:16
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route138さん、どうもです。通産省に入りたくなるような小説であるのはよく分かります。この点は、小説日本銀行と対極ですね(笑)。私の先輩記者が当時の通産担当で、色々話を聞きます。随分と前にNHKがドラマ化しましたが、かなり感動しましたよ。ご紹介のノンフィクション、機会があれば呼んでみます。ところで、日銀と最近の経産省の気質は似た感じがあるんですが、どうでしょう。お互い、経済所管の組織として存在感が希薄で、リサーチ系に力を入れる傾向が強い、とか。数年前、経産省・日銀関係者の合同飲み会に参加しましたが、似た雰囲気ありましたね。
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ファン
at 2007-04-06 02:16
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経済産業省には、『理想』を捨てない、良い意味で非常に青臭い官僚がいた(/いる)ということが、以下の文章からは伺えます。(→それが文章の主旨ではありませんが)
本石さんはお忙しいと思いますが、チラっと見てご関心がおありでしたら、お目通し下さい。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/shokun.pdf
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ファン
at 2007-04-06 02:25
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実際の官僚を見ていても、しばしばマスコミで言及される(本石さんを批判する意味ではありません)『省益しか考えていない』官僚ばかりでない、ということを、敗北したとはいえ、経産官僚の改革派は示したと思います。
中央省庁にとっては、許認可権限は魔法の杖です。権力の源泉です。許認可権限さえ抑えておけば、民間は意趣返しを恐れて『自発的に』天下りポストを献上します。霞ヶ関の権力の最大の源泉の一つが許認可権限です。 それは百も承知で、志の高い経産官僚は、自らの行動が天下り先を減らすことに他ならないことも理解しながら、敢えて許認可権限を手放す途を選択しようとしました。 彼らは真に国益を考えた、国士の集団でした。そういった人間がいるにもかかわらず、全部一括りで『官僚=省益』のような構図でバッシングすることは、そういった志の高い官僚の士気を挫くことはあっても、励ますことはないという意味で有害無益な言説の典型ではないかと考えています。
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route138
at 2007-04-06 08:56
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東大の先生に聞いたことがありますが、日銀にはもともと学者タイプが入りがちなのに対して、通産省はそうではなかった。にもかかわらず、通産省がリサーチ系に走っているようにみえるのは、本来の通産省タイプのひとがどんどん外に出てしまったからではないでしょうか。例えば話題を集めた村上世彰さんの期(83年)。エース級そろいでしたが、面白い人材(村上以外にも、斎藤とか持永とか)はほとんど、外に出ましたね。ちなみに斎藤は選挙で元キャバクラ嬢に負け、持永はそのまんま東に負けました。このあたりが通産省らしいというか、ワキが甘いというか、まあ、嫌いにはなれないところですけど。ただ、産業政策というものが国策として事実上必要ない時代になった以上、優秀な人材はどんどん通産省を離れた方がいい。かつての通産省へのノスタルジアにひたるなんていうのは、ナンセンスだし、国にとっても損失ですよ。一方、金融政策は引き続き存在意義を持っているのですから、日銀マンは組織の中にとどまって、もっとたくましく、したたかにやってほしいですね。
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ろじゃあ
at 2007-04-06 15:51
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持永さんも、鈴木寛さんも出ちゃいましたよねえ。
御姉さま?は知事ででちゃいましたね、大阪の。 ろじゃあは、経済産業省っていまも昔も嫌いじゃないっす。 できれば「物」のウラ付けのある商売の世界の再生というかプランをもっと示してくれる人間が出てきて欲しいなあと思います。 個人的には城山三郎さんの訴えてた志とか矜持みたいなものは霞ヶ関の方々こそ持っていて欲しいなと今でも思ってます。 もちろん日銀にもですけど(^^;)。
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通行人
at 2007-04-06 19:53
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いやさ。役所の許認可権があれば、どんな商売だって確実に勝利者になれるわけでさ。民間人からみたら、審判が自分で審判役やりながら野球やってるようにしか見えないわけよ。そういう状態で、好き放題やっていた人を偉いとか優れた人とか言うのはちと違うと思う。民間にいて、何にも後ろ盾がなかったら、ただの山師だよ。
産業政策なんぞ邪魔だから、そういう人たちはどんどん退職しちゃって欲しい。
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bank.of.japan at 2007-04-06 20:26
ファンさん、どうもです。戦後復興期の産業政策において、私自身は現場を目撃したわけではないですが、通産省が大きな役割を果たしたのは間違いないと思います。なお、少なくとも私が知る多くの官僚(含む日銀)はよくやっています。ときどき難癖のような役人批判を見かけますが、ちょっとどうかな、と思いますね。
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bank.of.japan at 2007-04-06 20:32
route138さん、どうもです。経済官庁の在り方は、経済情勢の変化によって変わっていき、なるべくミクロレベルでの阻害がないようにする方向にいくべきだと私も思います。確かに経産省の意義は薄くなっているかもしれません。一方、日銀にはうれしいお言葉を。私が替わって感謝する筋でもないですが。ただ、金融政策もマクロ政策として効きにくい状況になりつつあり、将来的には中央銀行も場合によっては存在意義が低下するかもしれません。山口前副総裁がこれに関して何か言っていた気がしますが、ちょっと思い出せません。思い出したら書きます。
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bank.of.japan at 2007-04-06 20:39
ろじゃあさん、どうもです。志とか矜持みたいなもの、は私も期待したい口ですが、官僚批判が厳しいおり、現実には期待するは酷かもしれません。官僚への私の見方はちょっと変わりつつあり、もし日本人の官頼みのメンタリティーが変わらないなら、優秀な官僚が能力を発揮できる状況にもっていかないといけないのかも、とも思います。今後ともよろしく、です。
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bank.of.japan at 2007-04-06 20:48
通行人さん、どうもです。民間から見ると、そういう一面があるのは否定できないですね。ただ、空き放題かどうかは、彼らの行動原理からするとリスキーな面もあるので、使命感があったと思うのですが。問題は、その使命感が正しいかどうかで、それこそ邪魔であるなら、身を引くべきだろうと思います。
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通りすがりの金融マン
at 2007-04-06 22:14
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通産省のルーツは今話題の「日本一かっこいい男」白洲次郎。その国際感覚を引き継いだのが両角元次官でしょう。フランス語の達人で文才もあり、ナポレオンの研究では専門家並の業績を残しました。こういう人材は最早官庁には行かなくなったのでしょうか。
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at 2007-04-06 23:31
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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通行人
at 2007-04-06 23:47
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使命感だけでOKにしてもらえるんなら、立派な企業理念掲げている大半の上場企業経営者は全て立派な人になります。彼らの何人かは、ルールの変更を受け入れ、罵声を浴びて株主代表訴訟を受け退出していきます。
役所の中で事業をやれたら楽ですよ。一方のチームの1塁手だけが1塁塁審を兼ねていたら、野球と言うゲームはどうなりますか?色々問題はおきませんか?という事を言っています。 僕も、大半の役人の方は善意と使命感に満ち溢れている事は否定しません。でも、その中に若干名でも、立場を利用する人がいたら、全て帳消しです。若干煽り口調なのは申し訳ありませんが、僕が見ると、身内を甘い視点で持ち上げているようにしか見えないんです。 悪口にまみれさせて退席させろと言っているわけではありません。ノスタルジーを語るのもかまいませんが、少なくとも外貨の割り当てを国策でやらなければならなかった時代はとーーーーーーくの昔に終わっているのですから、その後の省庁としての「やりがい探し」は余計な作業だったという事を自覚してもよいのかなと思います。
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bank.of.japan at 2007-04-07 01:02
通りすがりの金融マンさん、どうもです。白洲次郎、確かにかっこよいですね。人材については、求められる資質が時代と共に変化するでしょうし、潜在能力があっても、発揮しにくいとか…。両角氏ほどの方であれば国際的な人材かもしれません。
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bank.of.japan at 2007-04-07 01:10
非公開コメントさん、どうもです。機会があればお会いしたいですね。
通行人さん、どうもです。厳しいご意見ですが、趣旨は理解できます。役人の一部に立場を利用する向きがいるのも確かでしょう。私自身は、公的部門のミクロへの関与は最小限にし、マクロレベルで知恵を絞ってもらう方を好む立場です。ただ、どうなんでしょう。日本人の気質として、本当に官に頼らず、自己責任で望む覚悟があるのか。もちろん、通行人さんのような方が大勢を占めれば、官は自ずと縮小すると思うのですが。コメント欄では語りつくせないので、別途エントリーで取り上げたいと思います。
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通行人
at 2007-04-07 10:54
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官に頼る民間は審判を味方につけたいわけで、官としてやりがい探しをしている役人とは、お互いに共生関係になっています。民側にも官を使ってやろうという山師がたくさんいますが、これはお互い様だと思います。
およそ、ありとあらゆる業界に業界団体があり、旧通産省の統制を受けています。実際に補助金もらえるし陳情を受け入れてくれる、業界内の揉め事には名奉行になってくれるわけで作らなければ損です。このような団体は競争制限的に働きますし、経済状態が厳しくなると、まず補助金を取る理由づくりに使われます。旧通産省からすれば、そのような団体は自己の存在意義を確認させてくれる存在でもあります。 そして逆に、業界団体が無く、経済産業省の統制を受けていない業種は、例えば産業統計の分類(最近は国際的な分類に準拠するようになりましたが)が存在しなかったりします。日本経済において存在を認知されていなかったという事になります。つまり、目に見えていたのは、自己責任で望む覚悟が無い(というか、競争制限を受け入れて、官との接点で優劣を決めるようになった)業界ばかりという事になるわけです。
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at 2007-04-08 01:07
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2007-04-09 14:21
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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一読者
at 2007-04-09 15:13
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上の方に、城山「官僚たちの夏」に絡んで、昔の通産省は真の国益を考えた国士の集団
だったというような発言がありますが、いちじるしく違和感を感じます。あの小説は 貿易自由化に危機感を持った通産省が特振法の成立に邁進したときのことをモデルに したものですが、それこそ今流にいえば、グローバル化によって既得権益を脅かされた 「抵抗勢力」の悪あがきといったところでしょう。故人の業績は業績として、その 悪あがきを美談にしてしまう小説家としてのセンスにはとても疑問を感じます。
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bank.of.japan
at 2007-04-09 20:34
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通行人さん、どうもです。政官財が癒着構造に陥りやすいのがご指摘の通りで、その打破が小泉改革(派閥抗争の延長かもしれませんが)の主眼だったのでしょう。速い遅いはありますが、癒着しにくい方向に流れていると思います(改革が新たな癒着を生むリスクはありますが)。
一読者さん、どうもです。グローバル化との対比では、抵抗勢力となる面はあります。ただ、私自身は産業政策史に疎いので、個々の施策に論評する施策はないですが、一般論としては経済発展過程においてグローバル化のスピード調整が必要な場面もあると思われます。その当時、貿易自由化が(失業の大量発生などで)マクロ的にダメージとなるかどうかが重要なのでしょう。この点は、興味深い論点かなと思います。 上二つの非公開コメントさん、コメント多謝です。
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通行人
at 2007-04-10 15:43
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小泉改革ではなく、橋本行革だと思います。
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bank.of.japan
at 2007-04-10 19:51
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通行人さん、どうもです。スタートは確かに橋本行革ですね。
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