2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二月十八日 久坂葉子

あいかわらず先生は手厳しい。しかし、厳しいほうが楽しい。いや、自作の講評が回ってきたときには、楽しいなどということもできず、うなだれて、ここに何かを書くことすらできないのかもしれないが。 今回は手記と小説の差異についてのお話があった。 同人…

カルチャーセンター

とある中堅のカルチャーセンターのチラシにこの四月からの新設講座が載っていた。「古本屋さんになるには!」〜古本の仕組みとお店の作り方〜 古本屋で掘り出し物をみつけるのを習うわけではないのだ。こだわりの古本屋の作り方を仕入れから内装まで実例を交…

バレンタインなどなど

根がミーハーなので、クリスマスとかお誕生日とかバレンタインとか、そういう行事がわりと好きだった。クリスマスにプレゼント交換したり、お誕生日にお祝いしたりお祝いされたり、バレンタインに輸入されたばかりのチョコをあげたり、ホワイトデーに思わぬ…

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)作者: つげ義春出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 61回この商品を含むブログ (144件) を見るつげ義春夫人である藤原マキの『私の絵日記』を本棚で見つけて、ぱらぱら再読したら、久…

白夜行

白夜行 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/05/25メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 309回この商品を含むブログ (842件) を見る徹頭徹尾、情に流れない小説だ。昼間の陽を浴びることなく、心をなくしたまま薄暗く寒い白夜の中…

一月二十一日 二月四日

据えっぱなしのカメラの前を登場人物が行ったり来たりしているような小説では深まっていかない。 日本の小説は淡々と書くのが美徳かのような思想があるが、たまには脂っこいものも食べたいし、美味しいじゃない。だから、あまり淡々と書きすぎないように。 …