アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

月末企画❗️今月のイチ押しリターンズ(2018年11月)虎の花

(2018年11月7日アルツハイマー型認知症の診断から約11年9か月)

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*あと1ヶ月

月末企画と銘打っておきながら、しっかり新しい月に入ってしまいました。

さて、どうしたものでしょう。

今年も残すところあと1ヶ月。

どうするもこうするもなく、座して何もしなくても、あと1ヶ月。

今年は開き直ってやろう。

大掃除も年賀状もクリスマスもお節料理も完全ボイコットを画策しております。

(๑˃̵ᴗ˂̵)v

*「今月のイチ押し❗️リターンズ❗️」とは

昨年の1月におママが特別養護老人ホームに入所したので、もう、新しい貼り絵作品は出来ません。(面会時にシール遊びはしますが…)

一昨年まで、「月末企画❗️今月のイチ押し❗️」は当ブログの月末恒例行事でした。

オネコと私は「イチ押しミーティング」をして、特に印象に残る作品を選んできました。

それはすぐに意見が一致することもありましたが、紛糾する(大袈裟です)こともしばしば…。

しかし、それも出来なくなりました。寂しいものです。

「今月のイチ押し」は今見ても素敵な作品が多いです。当時を思い出して、今、感じることもあります。

そこで考えたのが「リターンズ❗️」。

6年間72枚の中から、私が特に好きな作品を再びご紹介する企画です。

(↓)先月の「イチ押しリターンズ❗️」

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*凛と咲く

2018年11月当時、私はこの貼り絵を見た時に、凛とした涼しげな印象をもちました。それは今,見直しても全く変わりません。

小さな花模様とミントグリーンの三角形は補色関係ですが、背景の白とベージュ系の虎屋さんのロゴマークが見事な調和をもたらしていると思います。

制作途中を見ていなかったので、いきなりドンと包装紙のロゴマークが配置されているのに驚きましたが、「これをおママは花に見立てた」と言ったのは娘のアズキでした。

(↓)緑のピースの元はこちらです。

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この時の記事で私はこんな文を書いていました。

プロ野球大好きでヤクルトファンのアズキ(私の娘)にこの貼り絵の写真を見せたら、「トラ❗️」と叫びましたわ。(°_°)

それでも、全体の印象を訊ねれば、

「虎屋のマークがお花なのでは?」

との事でした。

なるほど…。言われてみれば、花びらに見ますね。(^O^)v

可憐な花というよりは大輪の花でしょうか。

おママにそういう意図があったかどうかは分かりませんが、私は強く気高く上品に咲く花を感じました。

そんなこんなで…。

この「強く気高く咲く虎屋さん」を

今月のイチ押しに決定‼️パチパチパチ❣️

昔,まだ私が実家で暮らしていた頃、おママは言っていました。

「目上の方への進物には、和菓子系なら虎屋。」

私もその印象は今も変わりません。お味も品質も品格も、凛として申し分ない。

*しみじみと美味しい

当のアズキは今でもこの作品を見たら、ニンマリと微笑むでしょう。

だって、彼女は小さい時から虎屋の最中が大好きでしたから。

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これは私の思い出話です。

実はアズキは生後まもない時期からアトピー性皮膚炎でした。幼少期は卵や牛乳がダメで洋菓子は食べられませんでした。それでも大豆や豆類は大丈夫だったので、小さい時からオヤツは和菓子系でした。

ダンナの両親はそんなアズキを不憫に思ってか、義実家に行くと必ず虎屋の最中「御代の春(白はこし餡,赤は白餡)」を綺麗に木製菓子器に盛って用意してくれていました。

私からすると、これは子供には過ぎたるもの。

(何故、小さな子に虎屋の最中?)

と疑問でしたが、きっと義両親としてはアトピーっ子でケーキが食べられない孫娘に、自分たちが良いと思う和菓子を上げたかったのでしょう。

アズキが「御代の春」を手に

「これ美味しい❗️」

と言えば、義両親は嬉しそうに微笑んでいました。

1つ食べ終えて、まるでスーパーで買ったお菓子に手を出す気やすさで、すかさず2つ目を食べ出した我が娘に、私は内心舌打ちしたかった。

(そりゃぁ、美味しかろうよ、虎屋だもん。本当に知らないって恐ろしい。もっと有り難がって食べてよね❗️)

義両親は残った最中をお土産にと、アズキに持たせてくれました。

勿論、家に帰ってから、私はアズキにはコンコンと言い聞かせました。

「虎屋の最中は高級なお菓子なの。だから駄菓子を食べるみたいにガツガツするんじゃないよ。じっくり味わって食べるのよ❗️それに甘いものを食べ過ぎたら体に良くない❗️一度にふたつも食べたらダメ❗️」

まぁ、子供ですから、その後もあまり遠慮はありませんでしたが…。(^◇^;)

しかしながら、私もアラ還になって、少し考えが変わりました。

羊羹や和菓子の美味しさをしみじみと感じるようになり、

今はもう「虎屋だから、有り難がって食べろ」みたいな事は思いません。

あれは若い時の短慮でした。

値段とか高級感とか関係なく、心から味わえば良いのです。

良い物を、美味しいものを、孫に食べさせてあげたい。

そう思ったであろう義両親の気持ちが、今ではよくわかります。

今年の正月にアズキ夫婦が来た時に、「御代の春」を出して喜ばれました。一緒にお煎茶を入れて食べたら、やはり美味しかった。

うーん、それでも1度にひとつかな。(^◇^;)

 

今年は2度、手土産に虎屋の小型羊羹を購入しました。

日持ちがするので(賞味期限は1年)、御仏壇の供物にも良いと思い、親御さんを亡くされた方々にさしあげました。

「賞味期限が長くても、すぐ仏壇から下ろして、あっという間に頂いちゃうわよ。」(^O^)

そう言われて、思わず私も頷きました。喜んでいただけて良かったわ。

疲れた時に癒されるし、案外、羊羹は緑茶だけでなく,珈琲にも合いますしね。

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。