金のおにぎり玩具箱

漆黒のドレスを身に纏いしアルベド。再び登場！



今回のフィギュアレビューはTAITO AMP+シリーズより「アルベド フィギュア～黒ドレス ver.～」。2023年8月下旬より全国のゲームセンターで展開されました。2024年2月下旬に再展開が行われています。

「アルベド」は2010年から展開されているライトノベル作品、『オーバーロード』に登場するキャラクターです。著者は丸山くがね先生。2015年にはアニメ化が行われ、2021年までに4期までが放送。劇場版も製作、公開されています。
『オーバーロード』の舞台は2138年。大ブームを巻き起こした仮想実体感型オンラインゲーム「ユグドラシル」がサービス終了を迎えようとしている所から始まります。プレイヤー名「モモンガ」も自身のギルドでサービス終了の瞬間を見届けようとその時を待っていました。しかし、終了時間を過ぎても終了しないゲーム。突如意思を持ち始めたNPC達。そしてギルドの外には見た事もない異世界が広がり、気が付くと自身もゲームキャラクターになってしまいました。ゲームキャラクターとなったモモンガは凄まじい力を備えており、強者や未知の技術の可能性を疑い行動を起こします。モモンガはかつてギルド名だった「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗り、この謎めいた状況に挑んでいきます。


YouTube 「KADOKAWAanime」より。

「アルベド」はアインズに仕えるサキュバスにして全NPCの頂点に立つ存在です。自称アインズの正妃。
設定魔であったギルドメンバー、「タブラ」により膨大な設定を盛り込まれて誕生したキャラクターで、サ終直前に一部設定を「モモンガを愛している」に改変された事により、転移後、本当にアインズを深く愛するようになりました。改変された事実はアルベド自身も自覚しており、むしろ喜んでいる程。前述の経緯からアインズへの忠誠心は異常な程高く、命じられれば自害もいとわない。ただ、忠誠心以上に愛情が強過ぎて自作のアインズ人形や抱き枕、まだ見ぬアインズとの子供の服を作る、果てはアインズの寝室に忍び込んで自身の香りを擦り付けるなど、アインズがドン引きする程の変態行為を行う残念ヒロインポジションとなっています。とはいえ、この状態はあくまでアインズに向けられたものであり、表向きは圧倒的上位者としての立ち振る舞いを見せています。戦闘力も高く、実力は序列3位。守りに特化したステータス、スキルを持ち、フルパワー時は禍々しい鎧を全身に纏う暗黒重騎士の姿に変貌します。


パッケージ








パッケージは窓の無いクローズドタイプ。中身が見えない代わりにフィギュア写真が全面に渡って使用されています。

内容物


内容物は上半身パーツ、下半身パーツ、翼（左右）、専用台座となります。

組み立て


組み立てはまずは台座と下半身の接続から。凸ピンは左右それぞれで異なる形状をしているので間違える事はありません。



続いては腰部に翼を差し込み。ジョイントの形状に合わせて左右それぞれ差し込みます。



最後に上半身を差し込み。両手や帯に癖がついて干渉する場合がありますが、上手く避けて取り付けます。


全身図
















本来のコスチュームは「慈悲深き純白の悪魔」の異名通り白基調のものですが、今回のフィギュアは黒ドレス姿での立体化。確か元イラストがあったと記憶しています。セパレートタイプのドレスデザインやアルベドを象徴する角、翼が立体的に再現されています。

バストアップ


表情は元イラストの見下し顔から変更され、優しい微笑み顔に。アイプリントバランスはまずまずといった所でしょうか。個人的に左目はもう少しだけ中央に寄っても良かったのではと思います。この辺りは好みの問題レベルです。

各部アップ


























造形に関してはなかなか細かく作られており、特に服のしわ感や翼の繊細なデザインは見所となっています。一方で髪の毛などはややシャープさに欠ける印象。前髪、後ろ髪共にクリアパーツ+塗装で再現されています。腰帯はラメ塗装が施されており質感が変えられているのは芸コマポイントですね。首飾りはメタリック塗装です。

大きさ比較


いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じ。フィギュアの大きさは約24㎝。スケールは1/7相当といった所でしょうか。翼のボリュームがあるのでスケール以上のボリュームを感じさせます。


以下、写真を何枚か。













以上、TAITO AMP+シリーズより「アルベド フィギュア～黒ドレス ver.～」のレビューでした。
造形面に関しては各部細かく作り込まれており、プライスフィギュアとしては十分な出来かと思います。特に翼の造形はシャープで見所となっています。胸元、太ももをはじめとした柔らかな肌のラインも魅力的ですね。塗装面に関してはやや控えめで大半は成形色による再現となっています。とはいえ、色が足りないといったことは無く、ピンポイントでも効果的な塗装が行われていて好感が持てる仕上がりでした。昨今のプライズフィギュとしてはかなりのボリュームを誇り、飾った時の存在感もなかなかです。
初版時はかなりの人気ですぐに店頭から無くなってしまったフィギュアですが、今回の再販を期にゲットしてみるのも良いのではないでしょうか。お勧めできる一体です。因みにタイクレ限定ではありますが、白ドレス版も展開されているので、興味がある方はそちらもチェックしてみて下さい。

それでは、次回の『金のおにぎり玩具箱』もよろしくお願い致します(￣^￣)ゞ



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