多色成型LIMEX採用!新時代のガンプラ、大地に立つ!
今回のプラモレビューはBANDAISPIRITS 1/1スケールモデル 「ガンプラくんDXセット(ランナーVer.再現パーツ付き)」です。発売日は2023年4月29日。
「ガンプラくん」はMBS/TBS系、全国28局ネットの「日5」枠で放送されているガンプラCMのPRキャラクターです。
「ガンプラくん」はある日の未明、「バンダイホビーセンター」の生産ラインから謎の光と共に現れた未確認企画ランナーです。初代ガンダムのプラモデルがモチーフであることから自身の事を「ガンプラくん」と名乗り、世界中にプラモデルの楽しみを伝える為、日々暑苦しくうるさく稼働しています。
YouTube 「ガンダムチャンネル」より。
今回ご紹介するプラモデルは石灰石を主原料とした素材、LIMEXが採用されたエコプラモデルとなります。BANDAIでは過去に恐竜骨格シリーズなどでLIMEX採用プラモデルが発売されていますが、今回のガンプラくんでは多色成型LIMEXが史上初採用された記念すべきキットとなっています。
上記のような注意書きもパッケージに記載されています。レビューではその辺りも見ていきたい所です。
パッケージ
パッケージは古き良きHGUC風のもの。このタイプのパッケージに馴染み深い方も多いかと思います。
全身図(素組み)
素組みのガンプラくんはこのような感じ。かなり細かな部分まで色再現が行われています。全体的に蛍光系の成形色も印象的ですね。ランナー数は2枚。パーツ数も極めて少なく、素組みならば30分以内に組み立てが完了します。
付属品
付属品は専用スタンド、ビームライフル、ビームサーベル、シールド、ランナー状態再現パーツ一式となっています。
バストアップ
メインカメラはもちろん、バルカン砲などもパーツによる色分けとなっています。ただ、ガンプラくんには黒、グレー系のパーツが無いのでツインアイ周りやダクト部分は色分けされていません。
ツインアイ周りは付属のシールで補うことが出来ます。
各部アップ
各部アップで見てみるとかなりの部分がパーツ単位で色分けされているのが分かるかと思います。特に胸部周りは完璧と言って良いほどの完成度です。股間上のVラインは小サイズながらモールドで再現されています。一方、腕周りやバックパックなどは白一色なので全体的にボヤっとした印象です。
武器類
ビームライフル、ビームサーベルは手に持たせることが出来ます。
シールドに関しては腕に直接挟み込む形で接続します。
スタンドとの接続
スタンドとの接続は股間下の凹ジョイントを使って行います。頭が大きく倒れやすいので基本的にhスタンドを使用した方が良いです。
ランナー状態
CMでも印象的なランナー状態も再現可能。頭部のみ専用アダプターを介して接続します。
ランナー状態ではビームライフル、シールドなども余剰なくセットすることが出来ます。
私は組み替え可能にしていますが、基本的にはMS形態かランナー状態、どちらか一方を選択して組み立てるコンパチ仕様となっています。
大きさ比較
いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じ。大きさは約8cm。CMでもプラモデルとして登場するのでスケールは1/1となっています。
いつもならばここで可動域の紹介を行いますが、今回はまず…
部分塗装を行ってみました。塗装は全て筆塗りです。
塗ったのは主にツインアイ周り、ダクトなどを始めとした黒部分。バックパック、関節、拳などのグレー部分。細かい部分だと後頭部カメラや股間上のV字モールド、シールドなども塗り分けています。
可動に関してですが、首部、肩部、股関節がボールジョイントとなっておりある程度ではありますが動かす事が出来ます。小サイズという事で肘、膝等は1パーツ成型なので動きません。
以下、写真を何枚か。
以上、BANDAISPIRITS 1/1スケールモデル 「ガンプラくんDXセット(ランナーVer.再現パーツ付き)」の製作、レビュー記事でした。
SD体系とはいえ、さすがはBANDAISPIRITS製のプラモデル。簡単な工程で完成し細かな色分けも十分。パーツ構成も良く、パズルを組み立てるようなワクワク感もあります。ただ、目玉素材のLIMEXに関しては色々と課題が残るかなと感じました。石灰石由来という事で従来のプラスチックよりも重かったり白っぽかったりするのは良いのですが、とにかくパーツが脆い。組み立て中、何もしていなくてもパーツがランナーから外れたり、関節ボールジョイントがねじ切れたりします。白状すると撮影中、右バックパックのビームサーベルと左肩のボールジョイントがぽっきり逝きました。2形態を組み立てる事ができますが、ここは説明書の忠告通りどちらかの形態で固定してしてディスプレイモデルとして楽しむのが1番かと思います。私は2形態再現の為、関節ボールジョイントと軸はかなり緩めに調整しています。また、組み立て中は2度切り、ゴッドハンドニッパーを使用してパーツを切りましたがゲート跡はほぼ白化します。その辺りも従来のプラモデルとは違う点ですね。総じてお子様や初心者向けというよりは、ある程度模型製作経験のある人向けかと思います。
エ「課題こそありますけど、地球環境に配慮したエコ素材を採用というのは凄い事ですよね!」
BANDAISPIRITSはプラスチックとは切っても切れない縁があるので、エコ活動には積極的ですね。ランナー回収ボックスを設置したり、廃材を再利用したエコプラ関係はその最たるものかと思います。
何事も挑戦は大事。これからさらに改良を重ね、地球環境に優しいプラモデル開発に勤しんで頂きたいものです。
それでは、次回の『金のおにぎり玩具箱』もよろしくお願い致します( ̄^ ̄)ゞ
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コメント
コメントがありません。
こんにちは。
ガンプラくん、SDガンダム世代ですので、似て非なるデザインにとても共感が持てます。
そして、LIMEX素材という事に驚きました。
私の仕事で、印刷物の紙として使用する場合があります。
ただ、ガンプラの素材としては、まだ課題はあるようですね。
おっしゃられるように、今後、改良され、より良いシリーズとなるといいですね。
Thai-Nao様、コメントありがとうございます(^^♪
SDガンダムは私も世代で、新作が出るとついついチェックしてしまいます(^^)
LIMEX素材素材のプラモデルは過去にも出ていましたが、今回のガンプラくんでは初めて多色成型LIMEXが採用され、かなりの挑戦を感じます。作る側としては気になる点こそあるものの、今後に期待できる素材なのではと感じました。
環境問題はこれから先も課題になると思うので、より良い方向に動いて欲しいですね。
こんにちは。ガンダムはかっこいいイメージが
強いのですが、少なめ頭身は可愛い感じもしますね。
色の塗り分け、後ろ姿、武器の細部の再現も
素晴らしく、エコな素材なのも良いですね。
では読んでくださり、ありがとでした!
風月時雨様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
こちらではちょっとかわいい系、ガンプラくんを部分塗装で組んでみました。
頭部が大きく、まさしく2頭身。全体的に緩めのラインも可愛らしさを演出しています(^^)
筆塗りでササっと塗装しましたが、個人的にはまずまずに仕上がったと思っています。新素材の塗装乗りも確認できたので収穫の多いキットでした(^^♪