今回紹介するFirefox拡張機能はTooManyTabsです。
これは、現在のタブを専用のタブバーへ登録しておくことができます。
(”専用のタブバー”だと分かりづらいので、ここでは「TooManyTabsバー」と呼ぶことにします。)
現在のタブにマウスカーソルを重ねるとファビコンが黄色い矢印に変わるので、その矢印をクリックすると現在のタブがTooManyTabsバーへ移動します。「移動」なので、タブバー側にある現在のタブは閉じます。
TooManyTabsバーへはある程度の数(ウインドウの幅によって増減します)までしかタブを登録できませんが、左端にあるアイコンをクリックすると表示している行を切り替えられます。TooManyTabsバーは多段表示ではないので、フォルダとして考えた方が分かりやすいかな。この行は設定で1?6まで変更でき、その数だけ左端にアイコンが並びます。
逆に、TooManyTabsバーに登録したタブをクリックすると、現在のタブの右隣へ移動してページを開きます。タブバーの右端に開くよう設定することもできます。TooManyTabsバーのタブを右クリックしてコンテキストメニューの「Pin this Tab」を選択すると、タブ内の右側に黄色いピンのアイコンが表示されます。ピンが付いたタブをクリックした場合は、タブバーへタブを「コピー」してページを開きます。
また、コンテキストメニューの「Change Tab Color」から、タブの背景色を赤/黄/緑/青に変更できます。そのほか、TooManyTabsバーの右側にあるアイコンをクリックすると、最近閉じたタブの一覧を表示します。
この拡張機能は大きく分けて2つの使い方がありそう。
1つは、後で読むページを登録しておく。Firefoxでもロケーションバーのスターアイコンをクリックするだけで「未整理のブックマーク」フォルダへブックマークできますが、デフォルトではアクセスしづらかったり、開いたブックマークを削除するのに2回クリックしなければなりません。その点、TooManyTabsではTooManyTabsバーからタブをクリックするだけで「開く&ブックマーク削除」が実行できるのでカンタンですよね。
もう1つは、今は見ていないけど開いたままにしているページを登録しておく。Tab Mix Plusなどでタブバーを多段表示にして常に多くのタブを開いている方は、「今必要でないページはファビコンをクリックしてTooManyTabsバーに入れておく」というクセをつけておけば、タブバーをスッキリと整理できるかも。TooManyTabsの行をカテゴリー別に決めておき、タブをピン付け&色分けしておくのもよさそうですね。
TooManyTabsバーに登録したタブのデータはFirefoxのセッション復元ファイル(プロファイルフォルダのsessionstore.js)に記録されます。これは、Firefoxを起動したとき、終了時に開いていたタブを復元するのと同じ扱いです。ページのスクロール位置やテキストエリアに記入した文章なども復元されるため、開き直す手段としてはブックマークより使い勝手がよさそうです。
さらに、TooManyTabsバーにタブを登録したときタブバー側のタブは閉じるため、そのタブのメモリは解放されることになります。つまり、タブバーの代わりにTooManyTabsバーへタブを多数登録しておけば、メモリ使用量は抑えることができ、Firefoxの起動/終了時間も短くて済みます。TooManyTabsバーのタブを開いたときはページを読み込むため、タブバーのタブを切り替えるのと同じような使い勝手にはなりませんが、うまく使い分けることでメモリ使用量を抑えることが期待できます。
タブバーを多段表示にして多くのタブを開きっぱなしにしている方は、タブバーの行数を1つ減らしてTooManyTabsをうまく活用するとタブを整理整頓できそう。「ブックマークツールバーをもう1つ追加したい」って方はブックマークツールバーのかわりとして活用できるかも。
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