ずいぶん拡張機能についてブログで書いていませんが、久々に拡張機能のClick to Play per-elementを紹介します。Click to Play per-elementはClick to Play機能をFirefox 23以前と同等の挙動に戻します。それだけのシンプルな拡張機能です。
Click to Playとは、FlashやJavaアプレットなど、ページ内に埋め込まれたプラグインをクリックするまで読み込み&再生を行わない機能で、Firefox 14から実装されてabout:configの「plugins.click_to_play」をtrueに変更することで利用できます。ちなみにFirefox 23以降では、さらにアドオンマネージャでClick to Play機能を有効にしたいプラグインを「実行時に確認する」に変更しておく必要があります。
Firefox 23(現在はBeta版)まではページ内に埋め込まれたプラグインをクリックするとそのプラグインだけ読み込んでいました。ページ内に複数のプラグインがある場合はクリックしていないプラグインは読み込まれませんし、ページをリロードしてももう一度クリックするまでプラグインは読み込まれません。Chromeなどもこの挙動ですよね。
Firefox 24(現在はAurora版)以降では例えばページ内のFlashをクリックすると「このサイトでFlashの実行を許可しますか?」のようなポップアップが表示され、許可ボタンをクリックすると閲覧ページ内にあるすべてのFlashがすべて読み込まれるようになります。さらにFirefoxを再起動するまで、そのサイトのほかのページでもFlashを自動で読み込むようになります。プラグインが埋め込まれているページではロケーションバー内に常にプラグインアイコンが表示されるようになり、許可した後でもこのアイコンから許可する前の状態に戻すこともできます。
つまりFirefox 24以降では、そのサイトでとあるプラグインを読み込むには最初に2回(ページ内のプラグインと許可ボタンを)クリックする必要があるけど、その代わりFirefoxを終了するまでそのサイトではそのプラグインを自動で読み込むようになるわけです。
この挙動が好ましいと思う人にとっては朗報ですが、そうでないと思う人には不満に感じるかもしれません。わたしは個別に許可するまでプラグインを読み込んでほしくないので、かなり不便だと思うようになりました。詳しいことは知らないのでもしかしたらセキュリティ関連で必要な仕様変更なのかもしれませんが、Firefoxの仕様変更で個人的に不便になったと思ったのは久々な気がします。
Firefox 24のリリースは9月中旬の予定なので少し先になりますが、Click to Play機能を利用していてFirefox 24に更新したあと「あれ?」って思われた方はこの拡張機能を試してみてくださいね。
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