iPadに内蔵のキーボードは初期設定ではローマ字入力。スマホのフリック入力に慣れている人はiPadでも同じようにフリック入力する方が便利かもしれませんよね。
実はiPadでもフリック入力ができ、キーボード設定で日本語フリックに切り替えればスマホと同じ様に利用可能です。
iPadでフリック入力を行うまでのポイントは2つ。
- iPadのキーボードをフリック入力に設定する
- フローティングキーボードのかな入力に切り替える
iPadのフリック入力設定はとても簡単ですが、設定後のキーボード操作がちょっと分かりづらいです。その為、iPadでフリック入力の設定が出来ないものと勘違いされる方も居ます。
そこで今回はiPadのフリック入力とキーボードを日本語入力でフリックさせる設定を解説していきます。
※解説の画像はiPad 第9世代を使っています。iPhoneに慣れたユーザーだけでなく、Androidユーザーでも大丈夫です。
この記事の目次
iPadのフリック入力に設定する
iPadでフリック入力するには、まずはキーボードの設定が必要です。設定内容は以下の通り。
- 新しいキーボード【日本語-かな入力】を追加する
- かな入力を【フリックのみ】をオンにする
次に具体的な設定手順を解説していきます。
ホーム画面から「設定」をタップ
キーボードの設定をする為、歯車のアイコンをタップします。
設定の「一般」→「キーボード」をタップ
- 画面左の【設定】から【一般】をタップ
- 画面右の【一般】に表示された一覧から【キーボード】をタップ
キーボードに関する設定はここから行えます。
「キーボード」をタップ
【キーボード】をタップすると、現在iPadに追加されているキーボードの一覧を確認出来ます。
「新しいキーボードを追加…」をタップ
キーボードの一覧を見るとこの画像ではすでに「日本語-かな入力」が追加されていますが、もし追加されていない場合は、【新しいキーボードを追加…】を選択します。
「日本語」と検索し「かな入力」を選択
【日本語】と検索すれば【日本語-かな入力】が表示されるので、選択して追加します。
すでに追加されている場合は検索しても出て来ません。
「フリックのみ」をオンに切り替え
【かな入力】の項目に【フリックのみ】があるのでオンにします。
オンにしない場合、日本語入力は50音順のキーボードになります。
ここまでで、iPadのフリック設定に関しては終わりました。次は、文字入力するに使うキーボードでフリック入力出来る様に切り替える手順を解説します。
キーボードをフリック入力に切り替える
一度フリック入力を設定しておけば、いつでも必要に応じて「フリック入力」と「通常入力」の切り替えが可能です。
ただし、初期設定のキーボードだとiPadはフリック入力出来ません。日本語入力時にフローティングキーボードか分割キーボードに切り替える必要があります。
ここでは、フローティングキーボードに切り替えてフリック入力する方法を解説していきます。
文字入力で「日本語かな」を選択
フローティングにした状態で【日本語かな】を選択するとフリック入力に切り替わります。
「日本語かな」でフリック入力に切り替わった
スマホと同じようにフリック入力する事が出来るようになりました。
小さくしてフリック入力にする
実は、キーボードをピンチインで小さくする事でもフリック入力が出来るようになります。
右下のキーボードアイコンからフローティングさせる必要も無いのでこちらの方が簡単ですね。
フリック入力をキーボード入力に戻す
フリック入力を通常キーボード入力に戻すにはピンチアウトで広げるだけ。フリック入力を解除して通常のキーボードに戻せます。
iPadのフリック入力が設定できない時
iPadのフリック入力の設定手順に関しては冒頭からの説明通りです。まずは説明した設定通りに出来ているかを再確認した方が早くて確実です。
それでも上手く設定出来ずフリック入力が出来ない場合の対処法を紹介します。
- iPadOSの確認
- アプリを確認
- 再起動して確認
iPadでフリック入力の設定が出来ないのか?それともアプリでフリック入力が出来ないのか?で原因は違ってきます。
故障でもない限り、原因や対処法は限られています。
iPadOSの確認
iPadOSのバージョンが最新であるか確認し、古ければ最新のバージョンにしてみて下さい。この記事を読まれているタイミングではOSが古くて動かないという事は稀かも知れません。
アプリを確認
公式のアプリであっても何らかの不具合が起きる事もあります。違うアプリでは動作するのかを確認してみましょう。
もしアプリの不具合と感じたら、いきなり削除せずにアプリのヘルプページを確認してみましょう。
iPadを再起動
iPad本体の不具合が考えられる場合は、設定のリセットや再起動をしてみて、改めてフリック入力の設定をしてみて下さい。
フリック入力のメリットとデメリット
フリック入力は個々のユーザーの好みや使い方によってメリット・デメリットが分かれます。一部のユーザーにとっては、フリック入力が効率的で使いやすい方法である一方で、他のユーザーにとっては不便な場合もあります。
フリック入力のメリットとデメリットを紹介しますので、状況に応じて通常の入力と使い分けて下さいね。
フリック入力のメリット
- 高速入力: フリック入力は、1つのキーを押すだけで複数の文字を入力できるため、タップよりも素早く文字を入力できます。
- 画面スペースの節約: フリック入力は、タップ入力に比べてキーボードが占める画面スペースが少ないため、画面上の表示領域が広くなります。これは、テキストを入力しながら他のコンテンツを見る場合などに便利です。
- 予測変換機能: 多くのフリック入力キーボードには、入力中に単語の予測変換が行われる機能があります。これにより、次に入力する可能性の高い単語が表示され、入力を迅速かつ正確に行うことができます。
こういった入力方法がフリック入力の特長でメリットになります。
フリック入力のデメリット
- 学習コスト: フリック入力は最初は慣れるまで時間がかかることがあります。新しい入力方法を覚える必要があり、これには学習曲線が伴います。
- 一部のユーザーにとって使いにくい場合がある: 手の大きさや指の大きさ、操作方法によっては、フリック入力が使いにくいと感じる人もいます。手が不自由な人には入力が難しいです。
- 対応言語の制限: フリック入力は、言語入力の切り替えや入力が面倒です。日本語と英語、特殊記号などが混在した文章では時間が掛かってしまいます。
入力内容によっては通常よりも時間が掛かったり、さらに習得に時間が掛かるのがフリック入力のデメリットです。
まとめ
今回はiPadでフリック入力する為の設定と実際に使うためのキーボード設定を解説しました。
フリック入力はスマホで慣れている人にとっては便利な入力方法ですが、これから使う人は使い方を覚える必要があります。
また、入力内容によっては通常のキーボードを使う方が便利な事もあります。
その時々の状況でスムーズに使い分けられる様に、フリック入力の設定をしてみて下さいね。