このエントリはカーネル/VM Advent Calendarの42日目のために書きました。
Solaris 9ではOSの起動時や終了時の処理は、/etc/init.dに格納されたシェルスクリプトによって行われます。実行される順序は、/etc/rc?.dに作成されたシェルスクリプトへのリンクの名前で決まります。リンクの名前は、開始のための処理はS、終了のための処理はKで始めて、次に2桁の数字を続けて処理の順序を制御します。
他のSystem V系のUNIXや、System V互換のinitを採用しているLinuxディストリビューションでも同様の方法が用いられています。この方法では処理の依存関係の管理が困難ですし、依存関係のない処理を並列に実行して起動時間を短縮することもできません。