意味検索?:hakia vs. Google

hakiaという「意味」検索エンジン("meaning-based" search engine)がある。
まだBETA版で、2007年にはフルスペックでデビューする予定らしい。

hakia http://www.hakia.com/

hakiaの自己アピールAbout Us http://www.hakia.com/about.htmlによれば、

たんなる形式的なパターン・マッチによるのではなく意味のマッチングによる検索結果を約束するという。特に専門的なテーマを研究している人向けらしい。

早速試してみた。「自然言語」による入力を受け付けるなどとよく言われるが、それは単語はもちろん、文の入力、とくに質問(疑問文)の入力を受け付けるということである。そこで、言語哲学入門でも一つのテーマになった「人生の意味とは何か」に相当する"What is the meaning of life?"と入力してみた。
その結果はこうだった。

これが形式的ではない「意味検索」と言えるのかどうかという問題は後回しにして、私はこの程度の検索結果は、もしかして、Googleも返してくるのではないかと思い、同じ疑問文をそちらでも試してみた。

Google http://www.google.com/
結果は予想通りだった。大差はない。

この両者の結果をどう考えるべきだろうか。hakiaが標榜する「意味検索」をGoogleもすでにやっているのか。それともhakiyaの意味検索の「意味("meaning-based")」に、からくりがあるのか。
すなわち、われわれが「形式」と区別したがる「意味」というものが、実は複雑な「形式」にすぎず、そのような複雑な形式としての意味の検索をhakiaもGoogleもある程度、人間の能力には遥かに及ばないにせよ、実現したと言えるのか。そしてhakiaはそれを「意味検索」と標榜し、Googleは何らかの理由でそう言わないだけなのか。

なお、昨日紹介したBrainboost、そして名前だけ紹介したAsk.comでも大差ない結果だった。