2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Thomas Baekdalの個人的価値観

最近注目しているサイトのひとつに、「Backdal.com - The Goal is Pretty Simple」がある。デンマークのVejle(何て、発音するの?)に住む32歳のトーマス・バクダール(Thomas Baekdal)の個人サイトだ。なかなか面白そうな「2.0的」プロジェクトをはじめと…

裸足で歩けたら

底の薄い靴を履きはじめて一ヶ月。歩くのが楽しい。といっても、「歩いた」と言えるのは朝晩の風太郎との散歩の時だけ。でも、コンクリート、アスファルト、公園の芝生、そしてそれぞれの表情の複雑な変化を足裏にかなり直に感じながら歩くのは気持ちがいい…

bookscannerさんの挑戦

本の電子化をテーマに、一般にはほとんど知られていないスキャンの実態、未だあまり理解されていないグーグルの戦略、すなわちネットの「あちら側」で「本が本を読む(Books Connect)」作戦が着々と進行している事実の分析から、「図書館」を巡る国策レベルに…

脳とインターネット

『横浜逍遥亭」の亭主中山さんから薦められていた、アエラ(2006.8.7)掲載の茂木健一郎さんと梅田望夫さんによる対談「脳とネットは共に進化する」をやっと読むことができました。これは、面白すぎ!もっと早く読んでいれば、すでに書いたいくつかのエント…

アムステルダムからのコメント

アムステルダム(オランダ)在住の起業家ボブ(Bob Stumpel)から、8/19のエントリーで挙げた「Sacred Cow Dung: All Thing Web 2.0 - "THE LIST" 」がごく初期のバージョンであるとの、非常に有難いコメントをいただたいた。 http://d.hatena.ne.jp/elmikamin…

リーナス・トーバルズの美しい欲望の持ち方

あらゆる面で対照的と思われがちなIT世界の二人の人物、先頃08年に引退することを表明したビル・ゲイツとオープンソースの代名詞となったLinuxの生みの親リーナス・トーバルズを公平な目で見つめ、それぞれの哲学・思想を深く見極めようとする梅田さんの報告…

ウィキペディアの岐路

ちょっとひっかかるCNET Japanの記事が目に留まった。 2006/08/24「ドイツ語版ウィキペディア、新機能を搭載へ--信頼性の確保を目指す」 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20210507,00.htm これに関連して、ウィキペディアの共同創設者…

厚田もなかと吉増剛造「石狩シーツ」

[keyword:厚田村:map]厚田村 今日は、家人と数年ぶりに石狩河口に出かけました。葦の生い茂る河口付近の岸辺を散策したり、石狩灯台周辺のハマナスなどの海浜植物散策路を歩いたりしました。ハマナスは時期外れで花はほとんど見られませんでしたが、青々とし…

Clip Cast再び

思いがけず、一昨日取り上げた動画編集共有サービス「Clip Cast」の開発者であるprographicaさんから望外のコメントをいただいた。 http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060823/1156354516#c 私の直観が間違っていなかったことが、このような形で確かめられ…

永遠のしっぽ

昨日もちょっと書いた、『横浜逍遥亭』の中山さんによる茂木健一郎著『生きて死ぬ私』の見事な推薦文のなかで、ずっと私の頭の中というか耳(声ではないので耳というのは変だと思われるかもしれませんが、なぜか耳に聞こえるような感覚があります。脳科学的…

keyword拡張記法を試してみました

シリコンバレーに引っ越されたはてなの近藤夫妻のシリコンバレーライフ記録を楽しく読ませてもらっています。 「jkondoの日記」http://d.hatena.ne.jp/jkondo/ 「tapestry@hatena」http://d.hatena.ne.jp/reikon/ 私もよく行ったなつかしいお店の名前が登場…

『プロセス・アイ』を読みながらネット体験の意味を考える

ネットに向き合っているときに私の中で起こっていることは、読書に夢中になっているときに起こっていることと同じようなものだとふと思った。傍から見ても、パソコンに向かっている私と本を読んでいる私は、同じように、心ここにあらずの状態で、家人には現…

私はVHSが好き

妻と近所の生協に買い物に行ったら、中古の音楽CDと映画VHSビデオの100円均一「叩き売り」コーナーが目に留まり、映画に目がない私は買い物は妻に任せて、そのやや殺伐とした空間に滑り込み、かなり集中して物色した。そこにはレンタルビデオ屋でお役御免と…

クオリアと群衆の叡智

『茂木健一郎 クオリア日記』を読んでいて、茂木さんの「クオリア」観が、どこかで、インターネットにおける「群衆の叡智」観(梅田さん)につながるような気がした。 2006/08/23「一つひとつの「部分」をあるやり方で」 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/q…

Real 2.0へ

ブラウザ上で写真編集ができるサービス「PXN8」と動画を編集・共有できるサービス「Clip Cast」が登場しました。それぞれについてのCNET Japanの紹介記事はここです。 CNET Japan「Web2.0の挑戦者:ブラウザで編集できるオンライン写真エディタPXN8」 http://…

ブログを通したコミュニケーションの現在と未来2

ブログを通したコミュニケーションに関して考察するなら、テキスト以外のトラックバックやソーシャル・ブックマークなど言わば無言のコミュニケーションも視野に入れなければダメだと偉そうなことを書いておきながら、 「ブログを通したコミュニケーションの…

Second LifeとThinking Machine 4

ホイジンガやカイヨワによる「遊び」の探究を俟つまでもなく、私たちは「遊び」や「ゲーム」という語をかなり幅広いイメージの振幅の中で意味深に使用する。まじめな勉強や仕事の対極に位置づけられるかのような、ふまじめな「遊び」から、人生の「真実」を…

そぞろ歩き

私にとって「食の道」の師匠である『親父の口福論』のjimihen-2さんが三泊四日の上海旅行から戻られて、上海点描シリーズのようないつもの写真と通底する味のある写真をご披露なさっている。感心。 2006年08月19日「上海そぞろ歩き NO. 1」http://jimihen2.e…

「一寸先を読む」

私にはとてもフォロー、カバーし切れない種類と数のウェブ・アプリケーション(オンライン・ソフト)を日本語で手際よく紹介しているブログがある。 「一寸先を読む--WEBの未来--」http://d.hatena.ne.jp/husigi/ 最新の紹介はあのオンライン・ワープロWrite…

「ふと…(セレンディピティ)」のブログ

こうして、ある意味では所在、宛先不明の「記録」を書き連ねながら、つくづく思うことは、リアル世界とネット世界の一筋縄では行かない関係のことです。『横浜逍遥亭』の中山さんのように、明確な「方法論」を立てられない私は、書くたびに、書く足場が大き…

茂木健一郎著『生きて死ぬ私』を読む

以前、「off the grid」の意味についてちょっと書いたことがありました。 http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060711/1152640531 墓参り等の用事もあって、たった4日間ですが、パソコン&ネットから離れた(off the grid)生活を送り、そして今日グリッド…

『島ノ唄』をめぐる道

最近私の中では「アーキペラゴ(群島)」と「クオリア(質感)」の二つが想像力の起点、結節点になっている。ブログという「不思議なメディア」(中山さん)に自覚的に分身を放擲して以来、ブログ圏Blogsphereでこそ「アーキペラゴ」が強力なリアリティを獲…

ブログの不思議:中山隆さんの方法論

『横浜逍遥亭』の中山隆さんが、ブログというメディアの不思議な特性を前向きに手堅く考察する文脈で、私も昨日取り上げた「共通言語」の重要性に触れているのが目に留まった。 2006/08/10「誰に向けて」http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20060810 中山さ…

共通言語化をめぐって:桃知利男さんの卓見

『ももち ど ぶろぐ』の桃知利男さんが昨日の私のエントリー「共通言語:Crowdsourcing」に非常に興味深い観点から言及してくれました。 2006年08月11日「ミーム進化としてのクラウドソーシングCrowdsourcing」http://www.momoti.com/mt/mt-tb.cgi/208 桃知…

共通言語:Crowdsourcing

私にとってはとてもハードな文脈で、梅田さんが「Outsourcing」ならぬ「Crowdsourcing」という興味深い「共通言語」の誕生について語っている。 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060807 その文脈は次のように明示されている。 「ウェブ進化論」第五章「…

菅啓次郎さんの書評

『すばる』9月号に菅啓次郎さんによる独特の強度に満ちた文章が掲載されているのを見逃すところだった。 菅啓次郎「海と島の反転から生まれる詩」(『すばる』9月号 p.457) これは先月何度か「会社」と「世界」の未来形という文脈で言及した今福龍太吉増剛…

ドキュメンタリー映画『島ノ唄 Thousands of Islands』

詩人吉増剛造さんの南島行を追った伊藤憲監督のドキュメンタリー映画『島ノ唄』が東京・ポレポレ東中野で公開中です。朝日新聞に簡単な紹介が載っています。 2006年8月8日(火曜日)朝日新聞(朝刊)「文化」欄(23面) 吉増さんは私が勤務する札幌大学にも…

本の未来:集合的作者性

『すばる』連載の青山南さんのウェブ紀行「ロスト・オン・ザ・ネット」はネット上の上質な情報を嗅覚鋭く探り当て手際よく紹介してくれる。今までもずいぶん参考にさせていただいているが、最新の報告はGoogle Book Searchを巡るひとつの重要な論点を浮き彫…

私たちはみな潜在的な開発者であるということ

梅田さんのGoogle Book Searchについてのコラムを読んで、とくにネット上では「遊び心」が大切だ、と強く感じました。 2006-08-04「Google Book Searchで遊んでみた」http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060804 リアル世界の「消費者の声」に相当する膨大…

stop-rokkasho T

坂本龍一さんのブログ「ひっかかり」に、stop-rokkashoと連動したstop-rokkasho Tというプロジェクトが始動したという情報がありました。 http://www.tshirtsasmedia.com/syouhin/index_stoprokkasho.html stop-rokkasho Tとはstop-rokkashoに賛同したアーテ…