2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

インターネット・ラジオの進化形:Pandora, Last.fm, Tapestry...

IT

非常に遅ればせながら、インターネット・ラジオが進化していたことを知りました。実際に試してみて、へーっ、なかなか凄いもんだなぁと感心しているのはパンドラPandora Internet Radioです。 http://www.pandora.com/ Pandoraの概要に関してはCNET Japanの…

「知の革命」の意味

ブログやSNSを「生き延びる」ために本当に必要としている(と私は見ている)若い人たちがいて、彼らとの付き合いの中で私は「ウェブの進化」に伴う「知の革命」の一つの側面を実感している。ただし、彼らはそうとは自覚していない場合が多いので、自覚を促す…

ウィニー問題

IT

以前からいわゆる「ウィニー問題」の議論の流れにひっかかるものを感じていました。 7月29日(土)朝日新聞朝刊の特集「ウェブが変える」の三回目はその「ウィニー問題」を扱った内容です(文責:平子義起氏)。私はその記事が「ウィニー問題」の扱い方自体…

梅田×西垣対論

朝日新聞が「ウェブが変える」というWeb2.0の動向の目立つポイントを無難におさえた内容の特集を組んでいる。7/27はウィキペディアとブログについて。7/28はグーグルについて。そして別枠で梅田氏と西垣氏の「対論」。テーマは「新しいネットの姿『Web(ウェ…

「会社」と"company"

「会社」は英語で"company"ですが、滞米中よく耳にしたのが、"Thank you for your company."(「つき合ってくれてありがとう」)のような言い回しにおける「付き合い(交際、同伴)」に相当する"company"の使われ方でした。日本語では「会社」と「付き合い」…

ブログの使い方:タイトルとカテゴリー

現在、タイトルとカテゴリーを整理しています。一時的にカテゴリーを非表示にし、その代わり「最新タイトル」の表示を50個に設定し、一部タイトルを追加・修正などしました。カテゴリーの設計はなかなか深く、面白い問題ですが、難しくもあります。一般的な…

資本主義と会社

経済学者岩井克人さんは「ポスト産業資本主義の時代」としての現代では、経済の中心が、明らかにお金から人間へと移っていると指摘する(7/25朝日新聞朝刊インタビュー記事「資本主義と会社」)。 利益の源泉が、お金で買えない人間の頭脳に移ったことによっ…

レポート題名一覧

受講生の皆さん、こんにちは。 ちょっと遅くなりましたが、約束通り、参考までに、三上研究室>情報文化論のページ最下部に「合格した」全レポートの題名一覧をアップしました。同一題名は括弧内に人数が表記してあります。私の判断で長いタイトルは一部省略…

分身と会社

7/23の記事「[思想]レバノン]」の最後に私は次のように書いた。 肥大した社会、国家、組織の暴走を食い止めるには、それらを意識の中で自己と同じレベルにまで縮小し、それらと対等な関係において言葉を紡ぎ、行動するしかない、という今福龍太さんの「15年…

レバノン

イスラエルの地上軍がレバノンに侵攻したとマスメディアで報道された今日、早速田中宇さんのニューズ・メール「大戦争になる中東」が届いた。同じ内容の記事はここで読めます。 田中宇の国際ニュース解説 2006年7月23日 http://tanakanews.com/ マスメディア…

萱野茂

一昨日の萱野茂さんの追悼ドキュメンタリー番組(NHK教育ETVシリーズ)を観ましたか。二風谷ダム訴訟での粘り強い活動、世界の少数民族の共同戦線構築の活動、旧土人法廃止とアイヌ新法成立にいたる活動、アイヌ初の国会議員としての活動、そしてもちろんア…

思想

7/20の記事への平岡さんとsaitouさんのコメントを受けて、私が感じていることをもう少し言葉にしてみます。私がその記事を書いた理由は、フォーサイト誌7月号「シリコンバレーからの手紙」(118)「二〇二五年までの半世紀を代表する思想・哲学はどこに」の方向…

シリコンバレーの新しい思想・哲学

梅田さんが歴史に残るべきシリコンバレーの新しい思想・哲学のコアを探りあてようとしています。 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060718 「一九七五年から二〇二五年までの半世紀」を代表する、百年先の未来にも生き残る新しい思想・哲学は、今ここで…

fladdict.net blog

『ウェブ進化論』の「第4章ブログと総表現社会」を読み直していて、そこで紹介されている「知的生産性のツールとしてのブログ」の著者、まだ若い英国在住(?)の高橋さんのfladdict.net blogに衝撃を受けました。 http://www.fladdict.net/blog-jp/ 高橋さ…

英語

作家の片岡義男さんによる『英語で日本語を考える』(2000)、『英語で日本語を考える 単語篇』(2004)の二冊は非常に真っ当で本質的であるがゆえに、画期的な英語習得入門書であると私は思う。前者はハウツー物が嫌いな私が渡米する前に「こんなハウツーがあっ…

YouTube:検索不可能性、未知との遭遇

IT

グーグルの「検索エンジン」の凄さ、「玉石混淆問題」解決の意義等をちゃんと認識すると同時に、「検索」にかからないものは何かを認識することも大切だと思います。梅田さんは『ウェブ進化論』の中でその点についても周到に触れていて(pp.153-158)、検索と…

デュシャンの教え

相手が自分は褒められていると勘違いするほど優しく批判すること。このデュシャンの教えを全うすることは難しい。とにかく、すべてを受け入れることです、微笑みながら。この同じデュシャンの教えになると私には実行不可能に近い。美術談義、反美術談義に真…

梅田×近藤特別対談

梅田さんのブログでしりましたが、梅田さんと近藤さんの特別対談の映像を見ることができます。非常に面白い! リクナビNEXT 『エンジニア適職フェア』開催記念特別対談「変化する時代に自分を生かす人」 >> http://d.hatena.ne.jp/SOUKEN/20060714#p1 現…

ユニクロでセール品を物色する

今時の学生さんはユニクロではあまり買い物をしないようです。我が娘もそうで、ユニクロ並みの値段かそれ以下の値段の品物をどこからか探し出して買っています。もし私が金のない二十歳の学生だったなら、ユニクロは敬遠するかもしれないなぁ。でも、現在の…

論理学入門:最終回

受講生のみなさん、こんにちは。 本日は皆さんに最終メッセージを届け、課題を回収しました。ざっと目を通しましたが、皆さん非常によく書けているようです。じっくりと読ませてもらいます。楽しみです。 さて、最終メッセージの中でも触れましたが、今後の…

はてな、アメリカへ

IT Mediaのニュース「はてな、アメリカへ」を是非読んでください。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/14/news031.html 梅田さんのブログで知りました。 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060714 びっくりしたと同時にやっぱり、そうだよな、…

池澤夏樹「異国の客」:見えない道

昨晩遅くに池澤夏樹さんのメール・マガジン「異国の客」の「053スコットランドの縁ふたつ その1」が何かの符号のようにして届きました。「符合」というのも、それは池澤さんがエディンバラで萱野茂さんの訃報に接した時のことから始まっていたからでした。…

「分身」

インターネットが「分身」の概念をリアルにした、と言えば何重にも奇異に響くかもしれませんが、それは本当です。すでに一年前に出版された金田善裕著「ネット副業の達人」の書評ですでに梅田さんは次のように書いていました。 私がいま最も注目している「次…

情報倫理:「グーグルを倒すのは'75世代だ」

受講生の皆さん、こんにちは。 今日の試験はどうでしたか。前半の標準的情報倫理問題100問は難なくできたと思います。後半は『ウェブ進化論』の基本的な内容に関わる10の設問に解答する応用問題でしたが、ざっと見たところ、皆さんよく書けているようです。…

情報文化論:最終回

受講生のみなさん、こんにちは。 昨日は最後のメッセージを述べてから、課題を提出してもらいました。まだ30人分ほどに目を通したに過ぎませんが(先は長い!)、努力と工夫の跡がうかがえる力作揃いで、非常に感心しています。残りを読むのが楽しみです。25…

ネットで生まれる信頼

気づいている人もいると思いますが、このブログの「リンク集」にある「おやじの口福論」は私が毎日欠かさず訪問する優先順位の高いブログです。Web 2.0なる動向を理解する鍵のひとつは、ネット上で生まれる「信頼」や「尊敬」ですが、私は「おやじの口福論」…

「off the grid」を検索する

off the gridという英語の慣用句を知っていますか。以前An Inconvenient Truthの記事で紹介したことのあるレッシグのブログを見ていたら、 http://www.lessig.org/blog/ 「Off the grid」というタイトルのエントリーがあり、ちょっとひっかかりました。 Sinc…

YouOS

IT

とうとうウェブOSが登場しました。ブラウザの中にOSが現れて、その中で様々なアプリケーションが使えます。ブラウザ上で使えるウェブ・アプリケーションの開発が進んでいるなぁと感心していたら、ブラウザの中にデスクトップまで実現されてしまった!これは…

ジダン讃

少年のようなジダン。いつもどこか寂しげで、サッカー・ボールだけが友達の少年。そんな少年が命がけで守る世界はどんな世界だろうか。その外側には私利私欲にまみれた大人たちが興ずる「汚れたゲームの世界」がある。あの瞬間、私たちは少年ジダンが私たち…

アレクサンドリア図書館v.2

CNET Japanの特集記事「全人類の知識を収蔵するデジタル図書館--B・カール氏の壮大な使命」によれば、 http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20160347,00.htm (英語版オリジナル >> http://news.com.com/2100-1025_3-6087167.html) 以…