シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

またやってるよ。

池田信夫氏。またやってるよ。いい加減、環境問題に首突っ込むのやめればいいのに。

地球温暖化を防ぐ経済的な方法
京都議定書よりはるかに低コストで、温暖化を防ぐ方法がある。大気中に微粒子をまくのだ。この効果は、ピナツボ火山の噴火などで実証されている。毎秒5ガロンの速度で硫酸塩の微粒子を成層圏にばらまけば、向こう50年は気温の上昇を防げる、とKen Caldeiraは提案している。

1992年にも全米科学アカデミーが、ロケットか大砲などで微粒子を散布することを提案し、Nordhausも「真剣な検討に値する」と評価している。しかし、なぜか政府レベルでは検討されたこともない。Mankiwも懐疑的だが、理由ははっきりしない。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/57af9d52c5cb76d676851ef78ea80ffb


はてブでid:umikajiさんが示唆してくださってるけど、

アイディア元とされているCaldeira博士らは、

Caldeira博士の意見では、危険なのは地球工学的手法そのものではなく、政治家たちが、エネルギーおよび輸送システムを変革するという難事業を避けたい一心で、この手法を採用することだ。

「(燃費の悪い)SUV車に乗り続けるのなら、私は地球工学的手法の採用に反対する。石炭を燃料とする火力発電所が大気圏への二酸化炭素の排出を続けるのなら、私は地球工学的手法に反対する」

地球工学的手法というのは、非常時のパラシュートにすぎないと考えるべきなのだと、Caldeira博士は言う。つまり、使わざるを得ないときが決してこないように真剣に願うべきものなのだと。

Crutzen博士も、この最新の研究によって明らかになったのは、二酸化炭素によって引き起こされる地球温暖化を打ち消そうとする試み自体に大きなリスクがあることだと発言している。「CO2排出量を削減する方がずっといい」とCrutzen博士は語る。

http://wiredvision.jp/news/200708/2007080922.html


ということ。つまり、地球温暖化対策になるよ、というよりも、こんな方策より二酸化炭素排出削減に真剣に取り組むべき、という論を逆説的に述べたものだ。
第一、「地球冷却化」も「地球温暖化」と同じく人為的気候変動には変わりがない。
人間自身が気候をコントロールできる可能性は少ない。せめて、与える影響を減らすよう心掛けるべき。
というのがIPCCなりの主張。本当に勘弁してくれよ。