エンタメ業界経験者がNTTドコモで新たな挑戦
―― 本日はよろしくお願いします。まずは、お二人の所属と関係性について教えていただけますか。
佐藤シメオンさん(以下、佐藤):
私は2023年4月1日にNTTドコモにジョインし、エンターテイメントプラットフォーム部の前身であるスポーツ&ライブビジネス室に所属しました。その後、2023年7月1日にエンターテイメントプラットフォーム部が設立され、コンテンツ開発部でコンテンツ制作や関連企業とのパイプライン構築などを担当していました。
現在は、NTTドコモと吉本興業のジョイントベンチャーである株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブに出向し、音楽IP事業部で音楽アーティストやIPを活用したビジネス展開を行っています。
原田名保子さん(以下、原田):
私は2023年7月にNTTドコモに中途入社し、エンターテイメントプラットフォーム部のファンエンゲージメントプラットフォーム企画・開発チームに所属しています。新しいサービスの企画や開発を担当しています。
佐藤:
お互い中途採用でNTTドコモに入社し、外部の視点でドコモをどう変えられるかという志を持って仕事をしています。私は以前ソニーミュージックに在籍していたのですが、その後、独立してエンターテイメント系のDX支援やコンサルティングを行っていました。原田さんもエンターテイメント系の会社での経験があるので、今は所属は違いますが、一緒に仕事をすることが多い関係性です。
『ME:I _はじめまし展』でteketを採用した理由
―― teketを利用しようと思ったきっかけを教えてください。
佐藤:
企画展でのチケット販売には特有の要件があります。長期間の販売が必要だったり、開始時間と終了時間が決まっていたり、興味を持った人がすぐにチケットを購入できる分かりやすい導線が必要だったりなどです。また、日時指定の時間制チケットを扱って混雑を緩和する必要もあります。
これらの条件を満たすチケッティング会社の選定を進めていたのですが、その中にteketがありました。teketを選んだ大きな理由の一つは、ドコモグループのサービスソリューションであり、どのように活用ができるのかを企画展で挑戦してみたいという思いがあったからです。
原田:
データの観点からもteketは魅力的でした。
他社のソリューションでは、チケット購入者の詳細な情報を取得できませんでした。teketではdアカウントでログインして購入する形式を選択できるため、購入者の詳細情報が取得できます。「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の投票でdアカウントログインを必須にしていたので、導入のハードルも比較的低いと判断しました。
佐藤:
dアカウントの会員基盤は約1億人います。「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」で『ME:I』が誕生し、そのファンの多くが「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の投票者の中にいると予想されます。teketとdアカウントを連携させることで、『ME:I』を応援するファンを把握し、適切な情報を適宜お知らせすることができると考えています。今後はプロモーションやビジネス展開にも活用ができるツールにもなりますので有効な手段だと理解しています。
teketの使用感と効果
―― 実際にteketを使用してみていかがでしたか?
佐藤:
teketの魅力は、主催者が直接情報を入力・修正できる点です。
これまでの経験上、プレイガイドに依頼すると修正に時間がかかることが多かったのですが、teketは操作が直感的で、FAQも充実しているため、自分たちで迅速に対応できました。
特に長期開催の企画展では、展示物の入れ替えなどに応じて情報を更新する必要がありますが、teketのシステムはそういった柔軟な対応を可能にしてくれます。
企画展やイベントの運営を理解しているだけではなく、真摯に向き合ってくださいました。「プラットフォーマー」としての機能だけでなく、事業を一緒に「運営」してくれる仲間のような存在で、非常に心強かったです。
原田:
私も佐藤さんと同感です。teketのスタッフの方々の対応の良さが印象的でした。
また、teketの使いやすさ、特に時間帯指定チケットの販売が簡単に設定できる点が良かったです。今回の企画展は東名阪4カ所で開催され、1日のコマ数が18から20個、合計で100弱あり、1日の動員数が2,000人以上を41日間実装するという大規模なものでした。これだけの規模でも、teketのシステムで柔軟に対応できました。
また、メッセージ配信機能も非常に役立ちました。イベント終了後にすぐアンケートを依頼するメッセージを配信でき、次回の公演に向けた改善点を直接聞くことができました。
一方で、コマ数が多かったため、レポートのCSV出力に時間がかかるという課題がありました。teketの皆さんが毎朝手動でレポートを提供してくださったのは助かりましたが、今後、改善できるともっと使いやすくなると思います。
teketの強みと今後の可能性
―― dアカウントとの連携によって、どのようなデータ活用が可能になりましたか?
佐藤:
dアカウントとteketの連携により、入場者の属性分布が把握できるようになりました。
属性分布が把握できるようになるとターゲットとして獲得したい層にアプローチができていたか、初回の仮説が正しかったのかなど解像度があがっていくようになります。
そのコンテンツに触れた人たちにダイレクトにアプローチする際に、このデータが活きてくるような情報発信や運営を考えていくことになります。
原田:
先ほどお伝えしたように、アンケートの分析結果もあるので、これらの声とdアカウントの情報とを組み合わせて分析することで、「この層にはこういったニーズがある」といった具体的な洞察が得られるのではないかと思っています。
―― 大手プレイガイドとteketの違いについて、どのようにお考えですか?
佐藤:
teketは大手プレイガイドと同様の機能を持っています。一方で、大手プレイガイドのような宣伝機能はまだありません。大手プレイガイドは、チケット購入者に対してメルマガ配信や広告媒体での宣伝を行います。ここを強化する方向もあると思いますし、より主催者寄りの設計にする方向もあると思います。
teketがドコモグループ内の「dヒッツ」や「dミュージック」などのエンターテイメント関連サービスとの連携を強化することで、主催者にとってさらに魅力的なプラットフォームになる可能性もありそうですよね。
エンターテイメント業界でヒットを生み出すには、さまざまな要素を掛け合わせる必要があります。たとえば、企画展やライブフェスには収容人数の制限がありますが、その中でグッズ販売をいかに最大化するかが重要です。
こうした要素を掛け合わせて、大きな成果を生み出すパートナーを見つけることも重要です。teketは、そうしたビジネスモデルを支援できるプラットフォームとしての可能性を秘めていると思います。特に、ドコモの持つ顧客基盤やサービスと連携することで、より強力なツールになると期待しています。
―― teketへの期待や要望があればお聞かせください。
佐藤:
主催者とteketが一体となって、お客様の不安や不満にすぐに対応できる体制をぜひ構築してほしいと思います。1件1件真摯に対応することでお客様のニーズを把握し、それが興行やイベントに向き合う体制の「知見」や「財産」になります。これらを持ち備えたteketを、利用者が活用した際に、「神運営」と呼ばれるくらいのサービスになるといいなと思っています。それまでは私自身も全力で応援したいと思います。
原田:
ドコモショップとの連携など、ドコモグループ内でのさらなる活用の可能性を探ってほしいなと思います。dアカウントとの連携や使いやすい管理機能など、teketの強みを活かしながら、より魅力的なイベント運営とファンエンゲージメントの実現を期待しています。
teket利用者の声
「デジタルで変わるクラシック音楽の風景」ぶらあぼ編集長と語るチケットサービスとメディアの連携
teketとぶらあぼの連携では、記事を読んで興味を持ったコンサートのチケットをteketですぐに購入できます。この取り組みは、音楽業界では珍しく、注目を集めています。今回は、ぶらあぼ編集長の鈴木さんと、teketの代表取締役社長の島村が、本取り組みについてや、コロナ禍以降のクラシック音楽界の変化、メディアとチケットサービスとの連携による新しい可能性について話をしました。
記事を読む
「お互いを高め合える存在」日本ハンドボールリーグのキーパーソンが語るteketの魅力
teket(テケト)は、一般社団法人日本ハンドボールリーグが主催する日本ハンドボールリーグの「オフィシャルチケッティングパートナー」です。ハンドボールリーグに携わる皆さまがより競技に集中できるよう、チケット関連業務の効率化や販売促進に務めています。
今回は、一般社団法人日本ハンドボールリーグ事務局長の松井隆さんと、磯村諒さんにteketを使い始めたきっかけや、魅力について伺いました。
記事を読む
「スマホでチケット管理ができて、空席もなくなった」一華ひかりが語るteketの魅力
シンガーソングライターの一華ひかりさんは、teketを使ってくださっているアーティストのひとりです。事務所に所属せず、フリーランスで活動をされているアーティストでありながら、ホールワンマンライブ、ツアーワンマンライブを次々に成功させている一華さんに、teketを使い始めたきっかけや、魅力について伺いました。
記事を読む
teketは学生運営の大規模イベントでも簡単!早稲田祭の活用例を聞く
teketは2022年に学園祭の協賛をしたことを皮切りに、”大学生が主体の学園祭ライブイベント”の協力・応援をしています。
忙しい学生生活のなか、大規模なイベントを管理・運営をするのは大変なことであり、チケットの管理や販売はイベント進行の中でも、特に面倒な部分です。teketでは、その面倒事が少しでも楽になるような機能を提供することで、サポートをしています。
記事を読む
「独自のクーポン発行で売上UP」バッハコレギウムジャパン(BCJ)のteket活用法
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は世界的なバッハ演奏家、オルガン・チェンバロ奏者、指揮者の鈴木雅明を音楽監督、鈴木優人を首席指揮者に擁し、世界中から集まったオリジナル楽器のスペシャリストとともに、1900年に結成したオーケストラ・合唱団です。BCJ事務局の小林賢治さんにteketを導入した背景や、電子チケット使用についてを伺いました。
記事を読む
『キャプテン翼』と同名のサッカークラブ 南葛SCのteket導入事例
東京都葛飾区からJリーグ入りを目指し活動をしている「南葛SC」。南葛SCはサッカー漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼が所属するチームと同名の社会人サッカークラブです。南葛SC マーケティング部の江藤美帆さんにteketを導入した背景や、電子チケット使用についてを伺いました。
記事を読む
日本ハンドボールリーグ所属HC名古屋が「シリアルコードでの関係者招待」を実現
HC名古屋は名古屋市を拠点に活動をしている、日本ハンドボールリーグ(JHL)に所属する女子ハンドボールチームです。HC名古屋のホームゲームでは、チケット販売のシステムとしてteket(テケト)が採用されています。紙のチケット販売からQRチケットへの移行を検討する中でteketを採用いただいた理由や背景を伺いました。
記事を読む
プロ野球ヤクルトスワローズオープン戦にて指定席機能で野外の会場図もわかりやすいteketを導入
東京ヤクルトスワローズ浦添協力会による2022プロ野球オープン戦(スワローズ主催・浦添開催)の試合観戦チケットの販売。東京ヤクルトスワローズ浦添協力会を運営している浦添商工会議所の皆さんにteketを導入した背景や、スポーツでの電子チケット使用についてを伺いました。
記事を読む
導入コストがかからないteketを山形商工会議所が芋煮フェスティバルで採用
山形市の恒例行事である、大鍋による調理が名物の「日本一の芋煮会フェスティバル」。来場者3万人の協賛チケット販売としてteketを使用いただきました。実行委員会の運営をしている山形商工会議所青年部にteketを導入した背景や、電子チケット使用についてを伺いました。
記事を読む
日本ローイング協会の全日本選手権大会でteketのVIPチケット機能を活用
2020年に創立100周年を迎えた公益社団法人日本ローイング協会。全競技の中で最も早く100回目を迎えた全日本選手権のチケット販売にteketを使用いただきました。初めての電子チケット導入にあたって、その背景やスポーツでの電子チケット使用についてを伺いました。
記事を読む
「自社システムとハイブリッドで使えるのが便利」23ヶ所の文化施設を管理運営する名古屋市文化振興事業団がteketを使う理由
名古屋市文化振興事業団は、自前のシステムとteketを組み合わせたハイブリッドな形でチケット販売を行っています。4人のキーパーソンに、teketを導入した背景や、どのように使いわけをされているかを伺いました。
記事を読む
「teketは優しさにあふれたサービス」日本の古典芸能に関するイベントを配信している「タケノワ座」に聞いたteketを選ぶ理由
オンライン配信にシフトするタイミングで様々な電子チケットサービスを試したという、「タケノワ座」を運営している竹ノ輪代表の竹村圭介さんにお話しを聞きました。大手から外資まで様々な電子チケットサービスを使用されたタケノワ座さんがteketを選んだ理由とは。ぜひ最後までご覧ください。
記事を読む
配信チケットと食材やフライパンをセット販売!扶桑社『天然生活』のユニークな取り組み
コロナ禍により定着しつつあるオンライン配信イベント。その中で面白い取り組みをされている、扶桑社の望月さんに、雑誌『天然生活』でのオンライン配信とグッズのセット販売についてや、運用体制などについてお話しを聞きました。
記事を読む
「複数の電子チケットサービスを使った結果teketが残った」芸術文化ワークス代表理事に聞いたteketの使い心地と要望
日本におけるNPOの草分的存在として知られる特定非営利活動法人 芸術文化ワークス。アーティストとして長年第一線で活動を続けられながら、芸術文化ワークスの理事長も務められている加藤訓子さんにteketの使い心地と要望についてお話を伺いました。
記事を読む
「チケット販売状況をいつでも見られて表示も分かりやすい」ヴァイオリニストの石上真由子が語るteketの魅力
国内外のコンクールで優勝・受賞を果たすなど、いまもっとも注目を集める若手ヴァイオリニストの石上真由子さんにteketを使い始めたきっかけや、魅力について伺いました。
記事を読む
「QRコードの非接触入場は拍子抜けするほど簡単。もう紙のチケットには戻れない」スターツおおたかの森ホール館長が語るteketの魅力
スターツおおたかの森ホールでは貸館事業だけでなく、自主事業として自主公演やイベントも開催されています。初代館長の筒井秀夫さんに、ホール側、そして、主催者側の両面でteketの使い勝手や魅力についてお話を伺いました。
記事を読む
「欲しい機能をリクエストしたら次のイベント時には実装されていた」制作会社が語るteketの魅力
個人での気軽な配信から、スタジオを使った番組の配信、舞台やミュージカルなどのライブ配信・アーカイブ配信などさまざまな配信が行われています。今回は、コロナ禍で配信業務も担うようになった制作会社の株式会社リジュエさんにお話を伺いました。
記事を読む
「teketを使って感動した!」伝統芸能「能」の拡張に取り組む未来能のプロデューサーが語るteketの魅力
コロナ禍により本格的に配信を始められた本多劇場に、劇場の変化や電子チケットの使い心地などについて伺いました。
記事を読む
コロナ禍による劇場の変化と紙のチケットと電子チケットについて
コロナ禍により本格的に配信を始められた本多劇場に、劇場の変化や電子チケットの使い心地などについて伺いました。
記事を読む
teketのコロナ対策は
ホールとの信頼関係も得られる!?
筑波研究学園都市吹奏楽団に、コロナ禍による電子チケットサービスに移行した経緯や、teketのコロナ対策について話を聞かせてもらいました
記事を読む
開発者が振り返る
teketの軌跡を
teketの軌跡を振り返りながら、既存のチケット販売サービスとの違いや、今後、利用者のどのような課題を解決していくのかなどを語るインタビュー
記事を読む
テレビ放送局の看板イベント実現を支えた
teketを使ったコロナ対策
3万2000人の来場者を迎えた大分朝日放送の「OAB大感謝祭2020」におけるteketを使ったコロナ対策について伺いました。
記事を読む
コロナ禍で変わった
タワーレコードのライブ配信
タワーレコードでイベントを担当しているお二人に、コロナ前と後のライブ配信の違いや、「好き」を熱量を持って届ける秘訣などを聞きました。
記事を読む
クラシック音楽事務所
「プロアルテムジケ」に、
業界が抱える課題や
変化について聞いた
クラシック業界のイベントの作り方を変える新しい取り組み『プロアルテケト』。協働でプロジェクトを行っている音楽事務所に、業界が抱える課題や変化について聞きました。
記事を読む
ライブ配信で成功している
プロのアーティストに
使っているPCや機材、
設定方法などを聞いた
プロのアーティストがどういう機材使って、どんな設定でライブ配信をしているか気になりませんか? ビレッジマンズストアの岩原さんに話を聞きました。
記事を読む
アマチュアオーケストラの
課題や今後の展望、
それぞれのサービスに込めた
思いを語る
teketがサービス開始後すぐに連携を申し入れたクラシック音楽情報サイト「ConcertSquare」の代表者 安西さんと、teketの代表者 島村との、代表者同士の対談記事です。
記事を読む
公演当日のあの行列が解消!?
初めてのteket導入で実感した
メリットと可能性
「当日のチケット受け渡し対応をしなくてよくなった」ユニコーン・シンフォニー・オーケストラの皆さんにteket導入のメリットを聞きました。
記事を読む
チケットの「手売り文化」の弊害を
teketでなくしたい
teketの企画・開発担当者の島村さんに、既存のチケット販売サービスと何が違うのか、利用者のどのような課題を解決していくのかを聞きました。
記事を読む
イベントページを無料で
作りませんか?
即日審査なし!
最短5分、0円から、利用可能です。
必要なのはメールアドレスだけ。まずは会員登録してみてください!