武闘派狂人極道
あもうぐみのおともだち
ヒューマンバグ大学に登場する組織「天羽組」の中核メンバー。裏社会有数の超人的な戦闘能力の持ち主という共通点を持ち、ほぼ全員がドアを蹴ってカチコミし、全員奇声を上げたり意味不明な文言を叫びながら敵対者を次々と、微塵の容赦もなく抹殺する。
その様に、関わったら一巻の終わりというべきイカれポンチばかりであるが、全員が狂気と正気を自在に使い分け、平時は仲間想いであったり、面倒見が良かったりなど人格者であることが多い。
しかし少数ながら組を裏切った者や仁義のかけらもない外道が在籍していたこともあった。
メンバーの大半は畑耕平氏が担当している。畑氏は後に京極組の守若冬史郎も担当した。
ちなみに「武闘派狂人極道」と呼べる組員は京極組や獅子王組にもいるため、このタグは京極組や獅子王組(旧河内組)の人物にも付けられることがある。この組の狂人はどっかのウェポンマスターや鉄棒の集結者を始め個性的な面々が揃っているため彼らについてはこれらの記事を参照。
下記登場人物で×とついている者は2024年6月時点で故人。
主人公
- 小峠華太(ことうげ かぶと)
異名は「天羽組の小峠」。5月19日生まれ。とある回から狂人の仲間入りを果たした「華の天羽組」主人公。二丁拳銃と並外れた努力で渡世を生きるアラサー中堅極道。
「俺の名前は小峠華太。舎弟の仇討ちに燃えるアラサーの極道だ」
「ウチの親父に何晒しとんじゃぁ! このチンピラがァァ! 死に晒せェェ! このボケがァァァ!」
御三家兄貴
狂人兄貴たちの中でも特に視聴者の人気が高い小林・野田・和中の3人は「御三家兄貴」という呼称がある。
また、これらに須永を含めた狂人兄貴BIG4という呼称も存在するが、これらの呼称は本編で一切出た事がなく、グッズ販売の際に使われたものである。
野田が若頭に就任してからは小林・和中・青山を指した三本柱という呼称も登場している。
- 小林幸真(こばやし ゆきさだ)
狂人その2。異名は「アーミーナイフの小林」又は「悪魔と悪ガキのハーフ」。6月25日生まれ。元傭兵のワンマンアーミーで近接も銃も最強クラス。
戦慄のダジャレやスマイルシャウトが印象的な組1番の狂人。2022年4月23日付の動画では天羽組の幹部として名前を呼ばれている。
「グリングリーン! 青空にーはー」
「丸腰の人間を売名で殺したか…… お前らは明日生きなくていいわ」
- 野田一(のだ はじめ)
狂人その3。異名は「アイスピック野田」。自称「野田神」。2月4日生まれ。武闘派の司令塔的存在で生き死に教育で舎弟を一気に成長させる古株。
ジョジョを初めとしたパロディネタと共に敵をアイスピックで滅多刺しにする狂人。2022年4月23日付の動画では天羽組の幹部として名前を呼ばれている。
そして羽王戦争終結後、天羽の判断もあり、正式に天羽組の若頭になった。
「野田名人の16連射じゃあ! 冒険島ァア!!」
「可愛い子分、とられて黙っとれるか。無頼組全員血の池地獄に落とすぞ」
- 和中蒼一郎(わなか そういちろう)
狂人その5。異名は「日本刀の和中」。10月4日生まれ。流派不明の剣術を収め極道の世界に入った、天羽組最強とされる文武両道の剣豪。
断面大好きな戦闘狂であるものの、子供には優しい好人物。2022年4月23日付の動画では天羽組の幹部として名前を呼ばれている。
「人間の断面ショーでーす!」
その他狂人
- 須永陽咲也(すなが ひさや)
狂人その10。異名は「バイティング須永」もしくは「不死身の男」。10月20日生まれ。チタン製の牙で敵を噛み殺す女好きの変態サディスト。
ゾンビじみた生命力の持ち主でいつも最前線に突っ込んでは怪我して即復活する。2022年4月23日付の動画では御三家と共に天羽組の幹部として名前を呼ばれている。
「スリル! スリル! 朝の星占い1位だったから俺には当たらないねぇ! ベビベビベイビィィ!」
- 香月紫苑(かづき しおん)
狂人その11。異名は「女装ヒットマンの香月」。9月30日生まれ。天才的女装で敵の懐に入り無力化して射殺する女顔の超絶イケメン。射撃や光り物の扱いにも優れ戦闘員としても強力な暗殺者。
メンバー中で小峠と一番歳が近く、他の狂人兄貴達より狂人度合いはやや控えめ。
「全員今日で人生終わり! お疲れェ!」
「なんで女便入ってきてんだよ。死んどけ、ゲス野郎が」
- 永瀬光一(ながせ こういち)
狂人その15。異名は「ガスバーナーの永瀬」。7月26日生まれ。1000℃の炎を発射するガスバーナーを操るイカれ焼殺魔であり、組内の舎弟たちの間でも小林の次に恐れられている狂人。
「お客様の顔面を炙りマァース。炙り〆鯖攻撃!」
「目玉炙りまァーす! これがホントの目玉焼き! ヒャハハ!」
- 青山琉己(あおやま るき)
狂人その17。異名は「狩猟刀の青山」。8月7日生まれ。同期の香月からは「キモイ程強い」と評されるバトルマシーンで、若手ながら卓越した戦闘センスの持ち主。
同期である香月同様狂人度合いは低めで、後輩にも優しいフレンドリーな人物。ただし本気でキレたら野田でさえ制御不能と言わしめる面も持つ。
「お前ら、評価ってものはなぁ、コップに水を注ぐようなもんで、溢れ出して初めて目に見えるもんなんだわ」
「男ってのは女を守るもんじゃねえのか?コンクリに頭うずめて反省しとけ」
- 矢部光晴(やべ みつはる)
狂人その18。異名は「殺人空手の矢部」。1月8日生まれ。暴行罪によりブラジルで3年間服役していたが、羽王戦争後に帰国し天羽組に復帰した。
常に自らの中に理想の姿を課しており、強い信条を持って戦闘や職務をこなす職人肌。日本古来の空手を殺人術として駆使し、主要な武器である鉈とのコンビネーションで敵を一掃する。
「俺的には格好悪くなってもいいんだが、矢部がそれを認めてくれねえんだ」
「今は無理でもいい。だが理想の形だけはイメージしとけ」
- 飯豊朔太郎(いいとよ さくたろう)
現在のメンバーの中で、舎弟枠の狂人の1人。9月8日生まれ。
当初は暴走族根性が抜けない只の喧嘩自慢だったが、天羽組で場数を重ねるうちに渡世特有の覇気と狂気を纏う武闘派極道へと成長した。
天京戦争、羽王戦争で戦い抜き、リーゼントをやめて大人びた格好にイメチェンした。それからはより狂気に拍車がかかり、眉ひとつ動かさずに半グレの指を切り落とす非情さを見せるまでに成熟している。
「東京はお前の墓場なんじゃあ!地獄に行きやがれぇえええ!」
「死んだカシラや兄貴達に恥じねえ男になりてえ、いやなって見せるんだ」
- 坂元(さかもと) ×
狂人その4。異名は「鎌の坂元」。首狩り族を自称する鎌の達人である幹部候補。4月4日生まれ。
極めて狭量かつ残忍であり小峠にも全く慕われていなかった。ナマコ漁に見せかけた過剰制裁の帰り道に河内組のヒットマン3人と交戦し敗死した。
沼田の兄貴や山本の兄貴と並び、仁義外れに寄った構成員の1人だった。
「首狩り族でぇぇぇす!」
「ほらほらほらぁ一本でーも人参ー♪ どんどん切ってイコー! ドラ●もんになぁれー♪」
- 米倉敏文(よねくら としふみ) ×
狂人その9。異名は「ドリル米倉」。名門K大建築学科卒のインテリヤクザな稼ぎ頭でダジャレ大好きな電動ドリルの使い手。8月12日生まれ。
シノギで相当稼いでおり、組の稼ぎ頭かつ戦力として重宝されていたが、その内の一つである特殊詐欺が原因で警察に御用となり(言うまでもなく外道なシノギであるが、恐らくは組の命令だったのもあり弁護士をつけた)、勾留中シマ荒らしが送ったヒットマンに射殺された。
「ほぉら、お前の竿に5つ目の穴だ! これがホントのチンアナゴ!」
「俺は長い勤めになる可能性が高い。その間シノギの事はお前に任せる。この事はカシラにも話は通してある。頼んだぞ……」
- 尾崎隆雄(おざき たかお) ×
狂人その1にして、天羽組及び、ヒューマンバグ大学に於ける狂人兄貴の先駆け的存在。天羽組が田頭組だった時からの古株で、幹部構成員だった。異名は「マシンガンの尾崎」。異常人格持ちのトリガーハッピーで銃の達人。
誤解で祖父江を殺害した上にカタギの母子まで巻き込んだため絶縁になる。のちに半グレ組織に加入しシマ荒らしに加勢したため小峠に撃たれた。
「全員ミンチになれやァ! ハンバァァァグ!」
「お前の所為で腕をなくした組員がいるんだよ。落とし前つけさせてもらうぜ……」
- 喜多川(きたがわ) ×
狂人その12。異名は「ツルハシの喜多川」。生前は本部長だった任侠ヤクザでツルハシで敵のこめかみに穴を開ける狂人。
勝手に組を抜けて新たに半グレ組織の首領となりシマ荒らしを行った南田の粛清に動員されるが、南田の最後の抵抗に遭い命を落とす。
「こめかみにツルハシ! これは一瞬で死ねる!」
「雑魚は無抵抗にガンガン死んどけ! こめかみにツルハシをどうぞ!」
- 南田(みなみだ) ×
狂人その13。異名は「火炎瓶の南田」。かつて舎弟頭だった卑劣極まりない外道で火炎瓶で人間を焼殺する狂人。
こちらも坂元のように極めて狭量かつ残忍な性格。喜多川との本部長争いに敗れ嫉妬をこじらせ、羅威刃からも構成員を引き抜き半グレ組織を立ち上げ謀反を起こし独立。組員に強盗殺人を働き、裏切り者認定され差し向けられた喜多川と相打ちとなり粛清された。
「火だるまさんが転んだァ! 動いても動かなくても焼死!」
「馬鹿がよぉ……! 火だるまになって死に晒せぇぇ!!」
- 橘(たちばな) ×
狂人その14。異名は「ノコギリの橘」。 紅林シリーズの1話にしか登場しないまま死亡したため天羽組での立場は語られておらず、小峠の兄貴なのか舎弟なのかも不明(野田と北岡の会話から判断すると、下っ端だったと推測される)。
人間をノコギリで木材のように切断することで快感を得る快楽殺人鬼だが、アイドル好きという二面性を持っている。
組の金を盗んだ事が原因で絶縁されて追われる身となり、何を血迷ったのかアイドル好きと殺人趣味を同時に満たそうと思い立ち、どうせなら自殺する前にアイドルを斬ってみたいというあまりに狂った理由で会場に放火した他、現役アイドルの上堂リサを斬りつけようとした正真正銘の狂人である。
リサを斬りつけようとした際、紅林二郎が間に入り、リサは無事だったものの、紅林は直でノコギリを受けたことにより大ダメージを受けてしまう。そしていつもの紅林の鉄拳制裁を食らうかと思いきや、腹部大動脈ががら空きだった紅林を刺す。しかし、超紅鬼モードと化した紅林に鉄拳制裁され、例の如く顔面が陥没、その直後に野田が飛び込んできて、いつものアイスピック滅多刺しでトドメを刺された。
南田などと同じく彼も登場から退場まで一貫して悪行を行っていた狂人構成員の一人だが、天羽組シリーズに一切登場しないまま退場した狂人枠の人物は彼が唯一である。
「お前を殺して俺も死ぬ! 先に逝けェェ!」
「あまーい! 腹部大動脈ががら空き! 二刀流でーす‼」
- 北岡隆太(きたおか りゅうた) ×
狂人その6。異名は「串の北岡」。3月23日生まれ。串を敵の指と爪の間に突き刺す狂人にして兄貴達の信頼も篤い武闘派舎弟。
日夜兄貴達のサポートと特訓にあけくれ時に大きなシノギも行っていたが、本人も一切知りえないところで日下孝次郎の逆鱗に触れ彼に強要された一条康明に抹殺された。
「ああ? なんじゃテメェは!? 指から串生やすかゴラァ!?」
「天羽組の兄貴たちは凄ぇんだ! テメェも必ずこっちに来る! 地獄で待ってるぜぇぇぇ!」
- 冨樫宗司(とがし そうじ) ×
狂人その8。異名は「ハンマーの冨樫」。3月1日生まれ。ハンマーを中心とした戦闘で敵対者を叩き潰す筋骨隆々のパワーファイターにして天羽組の守りの要。
人間餅つきが趣味の狂人だが舎弟やカタギに優しい漢。生前は幹部候補だったが、京極組の相良颯誠・鷹橋修也との交戦で敗死した。
「人間餅つきじゃああああああ!!」
「 『道を極める』と書いて『極道』……俺はそれがこの世界の生き方だと思ってる。渡世にいれば、辛い事や恐ろしい事は山とある。ビビった時はソイツを思い出せ!」
- 工藤清志(くどう きよし) ×
一応狂人その7。異名は「ドスの工藤」。1月13日生まれ。ドスで敵の腹を掻ッ捌く元プロボクサーの生ける伝説。
何故か公式で狂人とされているが狂人描写はほぼない。羽王戦争開始当時は天羽・阿久津に次ぐNo.3の上級幹部。
羽王戦争において、敵対勢力の天王寺組の幹部であり城戸派の副将の浅倉潤に襲われた天羽と小峠の下に乱入し、満身創痍ながらに勝利するも、そこへ浅倉の兄貴分であり城戸派のトップである城戸丈一郎が現れる。小峠達を逃がすために殿を務めるも、大怪我のまま戦った事と城戸の容赦のなさに追い込まれる。しかし、執念と気迫のみで立ち向かい、最期は立ったまま往生し、その姿は敵であり天王寺組最強戦力の城戸にも深い敬意を持たせたほど。
「銭に目が眩んで仁義忘れちゃあ、極道は死んだも同然よ、組長さん」
「腹ァ掻っ捌いてやるから、汚ねえハラワタを綺麗に洗え……」
- 南雲梗平(なぐも きょうへい) ×
狂人その16。異名は「山鎌の南雲」。8月15日生まれ。山鎌で人体を解体する戦闘能力を持ち、危機的状況でも起死回生の作戦立案を得意とする強烈な武闘派。
女好きで女性や舎弟に優しい陽気な色男だったが、羽王戦争で室屋柊斗のカタギを巻き込む卑劣な自爆攻撃を食らい、室屋からカタギと小峠を守り切るも殉職。
「美女を苦しめる醜男はこの世で最も不要な物体なので…1人あたり足を3本カットします。あ、下ネタです」
工藤が狂人兄貴で最も上であり、次いで野田、須永の順に組に入っている事が阿久津の回想で確認出来る。また、回想中にこそ登場していないが、冨樫は須永と和中の間に天羽組へ加入している事が判明している(和中とどちらが上かは明かされてないが、年齢的に見て冨樫の方が上と思われる)。
和中は当初は野田に対してタメ口かつ呼び捨てで呼ぶ場面があった為、野田と同期かと思われていたが、後に野田と須永に対して『兄貴』と呼んでいるため、2人よりは地位が低い。一方で、カチコミの際に組む事が多い小林からは「兄貴」と呼ばれているため、小林よりは序列は上である。また、和中と永瀬は同期である。
坂元は南雲と同期である為、南雲を「兄貴」と呼んでいた小林、青山より地位は高い。だが、和中は南雲を呼び捨てにしていたので、彼よりは地位が低いと考えられる。
小林は野田、須永、和中、冨樫は「兄貴」と呼んでおり、香月からは「兄貴」と呼ばれているため、香月よりは地位が上であり、野田、須永、和中、冨樫よりは下である。また、和中と永瀬は同期なので、必然的に永瀬より小林の方が下の地位になる。
そして、この回で天羽組の組員の名札が表示されており、工藤、野田、須永、冨樫、和中、永瀬、南雲、矢部、小林、青山、香月の順に名札がかけられていた。この事から恐らく
工藤>野田>須永>冨樫>和中/永瀬>南雲>矢部>小林>青山/香月の順ではないかと思われる。
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日本語訳「恐怖の献立」です。 小峠さんが料理出来るって知ったので、一度は書いてみたかった話です。結構ドタバタしてます。たまには明るい話も良いかなって思いまして。あと、米倉の兄貴をどうしても出したかった…癖が強い天羽組の面々には、どうでもいい事で真剣にぶつかって欲しいなぁと思います。生きるも死ぬも全力で、毎日馬鹿みたいに全力だと良いです。 作中のナポリタンは、近田組編の雲隠れしている際に米倉の兄貴に振舞っていたのが、それっぽかったので、そちらを使用しました。あと、米倉の兄貴の「穴子」は、彼お得意の「アナがつくダジャレ」からきています。クスっと笑っていただけましたら幸いです。8,841文字pixiv小説作品