其の身は天を舞う鷲の魔女にして、極北の地 “ポホヨラ” を統べる女主人。
九つの災厄をもたらす、鷲の魔女にして北の女主人!本家ガンドをお見舞いするんだぁよ!
プロフィール
真名 | ロウヒ(ロヴィアタル) |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 149cm(第1再臨)/ 178cm(第2再臨)※ / 198cm(第3再臨) |
体重 | 40kg(第1、第2再臨)/ 88kg(第3再臨) |
出典 | フィンランド神話、カレワラ叙事詩 |
地域 | 北欧、ラップランド |
属性 | 中立・悪・地 |
好きなもの | サルミアッキ(第1、2再臨)、我が家(第3再臨) |
嫌いなもの | ワイナミョイネン、虫歯(第1、2再臨)、悪知恵の利くジジイ(第3再臨) |
ILLUST | ぶくろて |
CV | 小原好美 |
※ トナカイ角+靴を含む。
仇敵は賢者詩人ワイナミョイネン。
知恵者のジジイに対しての警戒心がすごく強い。
概要
『Fate/GrandOrder』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
実装以前からシトナイを構成する存在として名前が登場しており、満を辞しての本人登場。
2024年クリスマスイベント『ポホヨラのクリスマス・イブ』と共に実装となる。
真名
フィンランド神話及び同地の叙事詩『カレワラ』に登場する大魔女、『ロウヒ』。
北方の地・ポホヨラを強大な力で支配する存在で「北の女主人」の異名を持つ。一説では女神とする説もあるのだが『FGO』では「バーサーカー霊基のロウヒ」は、魔女という解釈となっている。
ポホヨラとは北極圏周辺に相当する伝説の土地であり、世界に病気や寒さをもたらすという不吉な場所。しかし美しい娘たちが暮らしているとされ、多くの英雄が求婚に訪れるという。
そしてその英雄たちに、求婚の条件として試練を課す役目を持つのがロウヒである。
ある日、娘との求婚に訪れたカレワラ(フィンランド)の鍛冶の名手イルマリネンに、無限の穀物を生み出す神秘の宝物サンポを造りだす試練を与え、これを成功させたイルマリネンは無事に結婚を許される。
しかし、カレワラの詩人であり英雄であるワイナミョイネンと共謀したイルマリネンは、彼女に献上したサンポを盗み出してしまい、ロウヒがこれを取り戻そうと2人を追って激しく争っている内、宝は粉々に壊れてしまった。
怒ったロウヒはその後、カレワラに悪疫や猛獣を送り込んだり、太陽と月を捕えて世界を暗黒に閉ざしたりなど、様々な報復行為を行ってワイナミョイネンを悩ませたといわれている。
人物
一人称は「ロウヒ」。滅多に言わないが一年に一回くらい「おれ」。
内面は魔女らしく老成しているが、若返った影響かジト目、ギザ歯を見せたりと、とても表情豊か。バーサーカーの霊基は若い頃の姿らしく、見た目は少女。『だよ』と発言する際、『だぁよ』と言うのが特徴。この他、現地のフィンランド語を多用している(サーヴァントとしては珍しい)。
性格は、頑固だが素朴なおばあちゃんという感じ。家族への愛情はとても強く、娘達の婿も家族として大切に扱い、それを害する者を許さない、「家族の守護者」と言える一面もある。
その為、敵であっても他者の家族や身内を想う心には一定の理解を示し、本人なりの慈悲を示したりもする。
現界にあたり、現代のフィンランド文化に傾向している様子で、第一再臨はその現代ファッション。第二再臨で着込んで極寒の地に合った姿となり、作中ではこの状態がメインとなる。そして第三再臨になると、鷲の魔女としての大人の姿、それも腕が翼で足は鳥類の物に変わった、所謂ハーピーの様な姿に変わる。
イベントストーリーでは敗北により気を失って第三再臨から第二再臨に戻るシーンにおいて、「変身の術が解けた」と述べていることから本来の姿というよりは変身形態であるらしい。
狂化の影響により人格の変質は少ないが、やはりバーサーカーだけあって、融通の利かなさや現実を見る力は減衰している模様。
前者は一年の半分くらいはクリスマスでいいと豪語するほど。
後者は"世界一不味い飴"として有名だが、ロウヒ自身は本気でその味を好いており、善意で他人に配りたがる他、レベルアップ&スキル使用時やイベントアイテム交換時にも語る程。
ゆえに不味いと言われるのは心外であり、現在の世界共通認識を教えても否定する……どころか、まだ人理なんたらには効かないけどその内効くようになるとか、最早万能薬を通り越して聖杯以上の奇跡を主張する。あと遠慮すると増えるとか何気に怖いことを言ってくる。
能力
本人いわく『本家ガンドの使い手』。
その気になれば、相手を再起不能にする呪詛の塊をブチ込める模様。劇中では拳大のガンドを放ち、シトナイとアビゲイルに塞がれていた。
伝説の魔女故に、極北の大地におけるあらゆる災厄の象徴とされ、呪いで太陽と月を従えたとされる。
「家族」として妖精「トントゥ」をはじめ、炎の鷲「コッコ」、トロル鬼の「ペイッコ」、海の怪物「チュリサス」を使い魔として使役する。
トントゥの1人、霜の妖精パッカネンは、触れたら指先が壊死する等、魔女の眷属らしくなかなかヤバい。
また、イベントストーリーにおいてシトナイからクラスはキャスターやアヴェンジャーではなくバーサーカーと呼ばれるシーンがあることから、明言は無いがおそらくその2クラスにも適性があるのだと思われる。
なお、シトナイは「こんなクルミも育たないような北の果てで、それでもロウヒはいつか幸せが戻ってくると信じ、そしてそれを自分では止められない」という有様故にバーサーカーなのだろうと推測している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C | C | B | A++ | C | B |
保有スキル
狂化(C) | ステータス上昇と引き換えに言語能力が消失する筈だが、彼女は問題なく会話出来ている。 |
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対魔力(A) | Aランク以下の魔術は全てキャンセル。事実上、魔術ではロウヒに傷をつけられない。 |
陣地作成(A) | 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。「洞窟」「暗がり」に属する特殊な陣地を作ることができる。 |
天体軌道調整(B) | 太陽と月の軌道をあやつり、地に恵みをもたらす。カレワラ叙事詩ではワイナミョイネンの弾くカンテレに太陽と月までが聞き惚れ、その後(おそらくその事に嫉妬した)ロウヒが太陽と月を捕らえて山中へと隠したために、世界が暗闇に包まれてしまう、という豪壮な神話が残されている。長き極夜の闇を連想させるエピソード。 |
北の災厄(A) | 厳寒、嵐、疫病、猛獣、北の地からやってくるあらゆる災厄の象徴。カレワラ叙事詩では死の国トゥオネラより訪れた盲目の娘ロヴィアタルの出産をロウヒが助け、その九人の息子をカレワの地の災いとなるように差し向けた。それぞれの名は結核、疝痛、痛風、佝僂病、潰瘍、疥癬、癌、ペスト、そして九人目は無名だが最悪の妖術師であった。 |
破滅の難題(B) | 娘の求婚者たちへと課した、達成不可能な難題。レンミンカイネンら、数百人もの男たちが命を落とす。見事にやり遂げたイルマリネンに課された難題は、「鋤を使わずに蛇の畑を耕す」「死の国トゥオネラの狼に轡を付け、熊を連れてくる」「死の国の川から、手網を使わずに途方もなく巨大な梭魚(カマス)を捕らえる」……といったものだった。 |
宝具
極星天球殻循環(ポラリス・サーキュレーション/ポホヤンタフティ・レビッキ)
- ランク:B
- 種別:対軍宝具
- レンジ:10~100
- 最大捕捉:1~1835人
「アハトラより戻れ、サンポ!」
「お回りサンポ。九つの錠、十の掛け金の下、お前は星夜の魔力を蓄えた。そろそろ命の糧と宝を拵え、天の釘星と成りなさい。『極星天球殻循環(ポラリス・サーキュレーション)』」
「トゥオネラの白鳥を撃て!」
「北西の空を見ろ。燃ゆる鷲が呪いの翼を羽掻く。命惜しくばウッコに祈り、魔女ロウヒの怒りを知れと叫び泣け!『極星天球殻循環(ポホヤンタフティ・レビッキ)』!!」
霊基によって読み方が変化し、第3再臨では後者の読みになる。
なおイベントストーリーでは後者の読みの場合には『天の釘星を巡り、循環せよ(ポホヤンタフティ・レビッキ)』と漢字が振られていたため、マテリアルに記載はないが第3再臨の時には読み方だけでなく宛名もこちらの名称の可能性がある。
無限の富と豊穣をもたらすポホヨラの宝、石臼“サンポ”。この秘宝を、魔力で編んだ“神話礼装”として一時的に出現させ起動する。周囲は宇宙卵の球殻に内包された固有結界となり、天球儀のように分割された星空が旋回する。
無比なる魔力を宿したロウヒは、巨鷲コッコへと変身し、オーロラの如き火炎をまとって敵を仕留める。
生前のこともあって、バーサーカーの彼女はこの秘宝によるポホヨラの復興を渇望しているが、実際は宝具のレベルでは収まらない凄まじい力を備えており、地球中の霊脈を強引に一つの土地へ集約させるというとんでもない原理で豊穣をもたらす、文字通りの神器。
劇中では未完の状態であれども、特異点修復後でさえ数ミリ地軸が動くという影響を与えた。万が一フルパワーで発動すれば、白紙化が戻った地球はいきなり取り返しのつかない大災害に見舞われていただろう。
ゲーム上での性能
最大HP(Lv.90) | 12,028 |
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最大ATK(Lv.90) | 12,836 |
コマンドカード | Arts:1/Quick:2/Buster:2 |
宝具カード | Quick |
スキル1 | 天体軌道調整(B) / 味方全体のQuickカード性能をアップ&味方全体のBusterカード性能をアップ(各3T)&味方全体に回避状態を付与(1回/3T)+フィールドを〔暗闇〕状態にする(5T) |
スキル2 | 北の厄災(A) / 敵全体にスタン状態を付与(1T)&敵全体の防御強化状態を解除&敵全体に毒状態を付与(5T/1000〜2000)&敵全体に呪い状態を付与(5T/1000〜2000)&敵全体のHP回復量をダウン(5T/30〜50%) |
スキル3 | 破滅の難題(B) / 自身のNPをものすごく増やす(50〜80%)&自身を除く味方全体のNPを増やす(20%固定)+敵全体のクリティカル発生率をダウン(3T) |
アペンド3 | 対セイバークリティカル発生耐性 |
宝具 | 自身の宝具威力をアップ(3T)<OCで効果アップ>&NP獲得量をアップ(3T)+敵全体に強力な攻撃&やけど状態を付与(5T/1000)+自身を除く味方全体の宝具威力をアップ(3T)<OCで効果アップ>&NP獲得量をアップ(3T) |
味方全体の火力支援に優れる一方で自分も全体殲滅を得意とし、敵への妨害や味方へのNP支援も可能と強力な万能選手であり、バーサーカーなのでフォーリナー以外に対し(基本的に)火力を出せる欲張り性能の持ち主。
第3スキルはスキルマで自身に80%なのでアペンド2をMAXにしていれば礼装フリーで宝具の即発射が可能。フレンドからもう1人ロウヒを借りてくればお互いにNPを配りあってアペンドすら無しで2連射の体勢が整う。
第1スキルの〔暗闇〕状態は自身向けの効果こそないが、既出の耀星のハサン、ファントム(スキル強化後)の追加バフのトリガーになる。
第2スキルのスタンで相手の宝具を遅延しつつスリップダメージを多重に付与することでお残しにも対応と、周回にも攻略にも幅広い対応力を持った大魔女の面目躍如といった性能をしている。
属性は第一・第二再臨ではヒト科だが、第三再臨に限り猛獣&ケモノ科に変化するため、壱与や闇のコヤンスカヤからの支援を完璧に受けることができ更なる火力への強化が期待できる。
特攻の兼ね合いからダブル巌窟王との相性が良く、前者は第2スキルと宝具による呪厄でのダメージ増量とヒット数からの宝具再連射、後者は両者の宝具でやけど特攻を取って火力増強と非常に強力。
既に90++イベントクエスト周回での編成に多く採用されておりアーツ宝具で噛み合わせが悪いにもかかわらずそれ以外のバフ性能の高さで火力を伸ばすバサトリア、葛飾北斎(水着)やヤマトタケル、色バフとクラス相性の噛み合わせがバッチリあった伊織を強化し、自身は取り巻きを焼き払いつつ大物を彼らに討たせるのがパターン化している。
平時では同じく横バフ+味方へのNP配布に優れる太公望などが宝物庫周回などの相方候補として有力。
欠点はバーサーカーゆえの低耐久性と、スキルCTの長さ。
これらの補助さえできれば、今後の活躍にも期待が持てる上に、恒常サーヴァントなため加入の機会が多く、これからも沢山のムッコを助けてくれる心強い大魔女になってくれるだろう。
関連人物
生前
娘達
実の娘達で、愛してやまない存在。シルエットはアビゲイルに似ている。
描写中では3人登場しており、この内の誰かがイルマリネンと結婚した。
ワイナミョイネン
因縁の深い賢者詩人にして英雄。サンポをめぐって激しい闘いを繰り広げており、原典での問題行動(サンポを盗む、赤子を川に捨てる)を挙げたうえで「ド畜生」と吐き捨てる程嫌悪している。
イベントでサンポの説明をする際に語られたが、ロウヒにとって名前を口にする事さえ嫌悪する相手だったので、食いしばった唇から血が滴る程までに嫌っている。同時に「アイツは腐った性根と妬みと恨みとやっかみと加齢臭で出来てるんだぁよ!」とまで吐き捨てている。
とはいえ、これらの人物評はあくまで彼のことを嫌っているロウヒから見たものであり、作中でマシュからも「(ロウヒの)偏見(バイアス)が強烈に加わっていそう」と評されるなど正確性については疑問が残る評価である。
因みに彼は、とあるサーヴァントの真名候補として名前が挙がっている人物でもある。
娘婿だった鍛冶屋にして因縁の相手その2。怒って娘をカモメに変えるわ、自分を捕らえるための首輪を作るわとこちらもなかなか問題のある人物であり、ロウヒからはサイコ野郎呼ばわりされた。
Fate/Grand Order
契約したマスター。信頼の証か、初めから娘婿扱いしており「婿(ムッコ)」と呼んでいる。
本人の中では、家族になるのは既に確定事項らしい。なお女性主人公でも婿扱い(イベント中の台詞によると「魔術師ならそのぐらいなんとでもなるし気にしない」)。ちなみに型月的には実際マーリンがアルトリアに生やしてなんとかしたという設定が有ったりする。
基本的に義母として寛大に接しており、彼/彼女の為ならば、邪魔者や憎い者にえげつないガンドをかますので洒落にならない。
劇中では彼/彼女とマシュを敵と誤認してしまい、本家ガンドによる呪いでトントゥに変えた。
持ち前の誠実さ故にオブラートに包んだ上で人理漂白の事を伝えた際には「その中にお前の家族はいるのか」と問いかけて、日常と家族を理不尽に奪われた身の上へと、共感と同情を寄せていた。
ガンドを使用するサーヴァント繋がり。彼女のガンドの撃ち方を賞賛する反面、常日頃から怨念を溜め込んだ一撃とも見ており若干怖がってもいる。
こちらもガンドを使うサーヴァントで実は依代が同郷。
そのためか彼女からの戦闘の申し出には乗る気満々である。
バーサーカー繋がり。彼女の逸話を聞いて、イルマリネンが金銀で人形の花嫁を作ったのを思い出した(こちらは失敗したらしい)。
アルターエゴのサーヴァントである彼女を構成する存在の一つとして内包されている。シトナイの中のロウヒも個人としての自我を保っているために、カルデアでは実質的に二人のロウヒがいることになる。またバーサーカーのロウヒは、カレワラ編纂後の魔女の側面が強い「新しいロウヒ」であり、シトナイの中のロウヒは編纂前の女神性が強い「古いロウヒ」らしい。
属性が多くあざといと思っている鷹の魔女。
しかしあざといと断言する事に思うところがあったのか、ぼかしている。
余談
- CV担当の小原好美氏は本キャラクターで型月作品初参加となる。
- 実装が発表された『カルデア・サテライトステーション 2024-2025・大阪』にて、ゲストに凛役の植田佳奈が登壇していたため『本家ガンド』の言葉に反応していた。
- 星5恒常サーヴァントは果心居士以来。BOXイベントでの実装という点でも共通している。ただし、果心居士は実装イベントで召喚できたとしても同イベントの周回ではさほど目立たなかったのに対し、ロウヒは引けた場合は全体宝具+多くのクラスに攻撃面で有利になるバーサーカーということもあり、実装イベントの周回で大活躍している。
- インドの邪竜以来4年振りにクリスマスイベントで実装された星5サーヴァントにして、約1年ぶりに現れた家族を名乗る不審者。召喚時に藤丸に向けてムッコ(婿)と言ってくるだけでなくバーサーカーでもあることから我が妻マジギレ待ったなしな状況に。
- サンポの伝承は日本ではマイナーなので、2024年のゲーマー間では、別作品にいる同名の胡散臭い男を思い浮かべた人もいるとか……
関連イラスト
【第一再臨】
【第二再臨】
【第三再臨】
腕が鳥の翼、下腿が鳥の足になった半人半鳥の姿。
元ネタは、叙事詩『カレワラ』にてワイナミョイネンと戦った際にロウヒ自らが大鷲に変身したというエピソードから来ていると思われる。
(参考文献:4Gamer.net - 剣と魔法の博物館 第六十一回 カンテレ)
※なおpixivではこの姿を描いたイラストに「ハーピー」のタグが付けられる事があるが、ハーピーはギリシャ神話の怪物であり、フィンランド伝承の魔女ロウヒとは一切関係のない全く別の存在であることに留意する必要はある。