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茂木功志郎

もぎこうしろう

茂木功志郎とは、ヒューマンバグ大学に登場する、天羽組の新米構成員である。
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CV:畑耕平

公式サイトでの解説編集

大阪にある半グレ組織 煮苦酔の元構成員。

羽王戦争中、天羽組 小林と速水が天王寺組に接近するため変装した際、茂木と行動を共にする。

天王寺組との抗争で小林に命を救ってもらったことから、天羽組入門を懇願している。

根性と人間性はピカイチ。

概要編集

ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『華の天羽組』の羽王戦争編にて登場。

天王寺組に脅されて強引に傘下に取り込まれた大阪の小規模半グレ組織「煮苦粋(ニクスイ)」の2年目構成員。見た目や言動は如何にも悪ぶった若者といった雰囲気で、また裏社会の人間にしてはやや単純な思考が目立つが、己の身の危険を前にしても他者を気遣い行動を起こす勇気と優しさを持った青年。


天王寺組本隊から情報を探る目的の一環で正体を伏せて入団希望してきた小林幸真速水泰輝の指導役を担当し、戦闘における心構えや実践技術、組織のおかれた現状を丁寧に教えたりと甲斐甲斐しく面倒をみていた。そうした接し方が小林たちからも多少なり愛着を覚えられたのか、後の天王寺組の下っ端組員らとの闘いでは、ドスで武装した彼らの攻撃から守られることになった。先の一件で小林に男惚れした茂木は、そのまま煮苦粋を脱退した二人を探してLINEで連日猛アプローチし、その熱意に折れた小林の決定で協力を許され、天王寺組組長・三國貞治主催の屋形船での宴会潜入作戦に参加、速水と共にボートで小林の迎え役を務めた。その後も女装ヒットマンの香月紫苑が連絡担当組員の自宅から入手した情報を元に、大嶽徳史ら東京侵攻組の下へ増援として送られた組員の追跡役を請け負い、大嶽のつめるヤサを突き止めた。


そして羽王戦争終結後、11月27日の動画において、ついに正式に天羽組の組員となった。


人物編集

容姿編集

明るいオレンジ色の髪に、三白眼・ツリ目に加えて目尻から伸びた長い睫毛で何処かキツめの印象を受ける目元、金色の瞳が特徴の青年。衣装は黒いVネックシャツの上に赤と黒のツートンカラーのジャンパー、黄色いズボン、両耳にリングピアスを着用しており、過去登場した半グレたちの例に漏れない派手な見た目。


性格編集

本チャンネルにおける「半グレ」は、京極組がそれぞれ長編で相手取っている羅威刃戒炎を代表例に、基本は極道組織の持つ任侠精神や仁義、その他古い慣習を全否定し利益のためなら手段を選ばない新世代の反社会派勢力という位置づけにあるが、本項の茂木については良くも悪くもそうした定着した理念に異なる精神性の持ち主で、己よりも他者の身を案じる心意気と、そのためなら恐怖を押し殺してでも行動を起こす胆力を併せ持つ。


一方で他の煮苦粋構成員共々、裏社会および世間一般常識からややズレた若さゆえの甘い思考が散見され、無理やり傘下に加えて理不尽なみかじめ料ノルマを請求する天王寺組を強く憎んではいるものの、「コロシはせずボコボコにする」「コチラが木刀なら相手も凶器を使わない」などの思い込みを当初は持っており、反旗を翻したXデーには圧倒的な戦闘経験と武装の差で直ぐに組織半壊の窮地に追い込まれてしまっていた。その後も命の恩人である小林に憧れて舞い上がってしまっていたのか、これまでの小林たちとの同行で天羽組が天王寺組と緊張状態にある現状も十分に理解できる情報材料があり、そうでなくても相手方の都合が悪そうな夕食時の夜7時を狙って天羽組本部を訪れている(しかも茂木は、この行動で組員に気に入られて食事に誘われると想定すらしていた)。…ただ、奇しくもその選択が戸狩との交戦で瀕死に追いやられた香月や小峠を救出するという結果にも繋がっている。


天羽組に入門後は真面目で頑張り屋な面が顕著に出ており、雑務も進んで行っている。特に和中や小林に憧れている。


能力編集

半グレとして2年を過ごしているものの、これまでチャカは当然ドスを用いた戦闘、およびそれらで武装する敵対者への対処などの経験(および想定する機会)がまるでなく、飯豊朔太郎はじめ当初入門したてだった新人たち同様に精神性が「コロシ」のステージまで上がっていないとおもわれ、現状では戦力として期待はできない。


ただし、上述されたような窮地においても恐怖を押し殺して手堅い行動がとれる地力が当初より見られるため、今後、一定の戦術の手ほどきを受ければ大きく成長する兆しも感じられる。半グレに身を置いた経験があるのか、一定以上の情報収集力も持っている。また、非常に危険な有毒ガスを武闘派兄貴達よりも多く浴びているにもかかわらずに生きながらえる、酒が入りかつ須永に唆されたとはいえ無謀にもあの伊集院茂夫に手合わせを望むなど体力や精神力も大したものである。


活躍編集

天羽組入門以前編集

初登場回。組長の許可を得て大阪入りした小林と速水が、野田の命令で先に大阪に滞在していた香月と共に、今回の抗争勃発当初に協力した栗林組の神成組長の元を訪問する。大阪現地の裏社会事情に詳しい神成から「近々、天王寺組本部による屋形船を貸し切って宴会がある」と聞いた小林たちは、その宴会に潜入し、大嶽ら東京侵攻組のヤサを抜き出す作戦を計画する。


しかし、肝心の宴会日程は神成も把握していなかったため、小林は先に敵の末端を締め上げて日程を聞き出そうと、その上で相手には自身らが天羽組の人間であることを悟らせないために、近隣の半グレを隠れ蓑に「単なるチンピラ」を演じることに。そして「天王寺組と揉めてる地元の半グレはいないか?」という旨の質問を受けた神成の口から、当時茂木が所属していた煮苦粋の名前が挙げられた。

(因みに他にも「水那巣(ミズナス)」「鉄血裏(テッチリ)」と、煮苦粋と同じく大阪で有名な食品や料理を由来とする名前の半グレ組織が挙げられており、聞いていた速水も心の中で「変な名前…」と呆れていた。)


その後、香月に髪型や服装を半グレっぽく仕立ててもらった小林と速水は、それぞれ「小早川(小林)」「早川(速水)」の偽名で煮苦粋に入団志願する。とってつけたような設定の素性と小林の棒読みな演技など諸々怪しさ満載の変装だったが、面談した茂木は時偶ツッコミを入れつつもまるで疑念を向けずにこの「ダブルハヤカワ」の入団をアッサリと承諾。…一応、小峠のナレーションで彼ら半グレ界隈は常に慢性的な人員不足で、煮苦粋も近々天王寺組への報復を計画していたところもあるようだが。


以後、そのまま二人の面倒見役を請け負った茂木は、木刀を本物のドスに見立てて躱し方の実践指導をおこなったりと、手厚く世話を見ていた。その後、リーダー格の号令によりアガリの徴収しに現れる天王寺組員を相手取り反旗を翻そうと決起する。茂木は二人に、煮苦粋が天王寺組に理不尽なミカジメを強要され苦しんでいる現状や自身の意気込みを語りつつも、まだ加入して日も浅く(また虚弱体質を自称する)ダブルハヤカワには「最悪逃げてもかまへんからな」「アジトにある角材はいくらでも使って良い」と気遣う優しさをみせていた。


間もなくアジトに現れた天王寺組員3名に皆で一斉に襲いかかるが、末端まで戦闘能力が洗練されている組員を前にコロシの覚悟すらしていなかった煮苦粋は一方的に蹂躙され、その惨劇を前に茂木も腰を抜かして動けなくなってしまう。そこへ小早川(小林)が登場し、早く逃げるように促す茂木をよそに、ドスで武装するヤクザたちを角材のみで圧倒。瞬く間に形勢を返し、戦意喪失したヤクザから(半グレの取り立ても含めた当面のスケジュールを吐かせる形で)当初の目的だった宴席の日程を聞き出した。


一連の出来事を間近でみていた(まだ彼らが本職と気付いていない)茂木は、とんでもない実力をみせた小早川を手放すまいと、震えながらも「君は僕の舎弟ってことで良いよね」と尋ねるが、敵の情報を聞き出した小林たちにもう組織にいる必要もないため、その場で脱退を申し出られてショックを受けていた。

(因みに脱退理由は「ボクシングに転向する(小早川)」「小早川のトレーナーになる(早川)」というもので、茂木も「期待感すごいけど!」とそこだけは納得していた。)


煮苦粋への潜入で得た宴会の催される5日後に向け、天羽組の3人は各々準備に取り掛かるが、この間茂木は、命の恩人である小林に「(自分のほうがキャリアは長いけど)弟子入りしたい」と思うほどの凄まじい憧れから、自らも煮苦粋を脱退し、連日に渡りLINEを送り猛アプローチしていた。

(何故本人ではなく速水宛なのかは謎。早川(速水)がボクサーになる小早川のトレーナーを名乗ったためなのか、はたまた憧れが強すぎて直接の連絡は逆に二の足を踏んでしまうファンの心理なのか…)


速水を介して茂木のことを聞いた小林は「アホだけど良い奴だった」と人柄は買っていたようで、また現地人で大阪に詳しく天王寺へのヘイトも共通するので、今回の作戦を彼にも手伝わせることを許諾。宴会当日は、雇われボーイに扮し船内に潜入した小林が目的を達成した後に、予め用意したボートで迎えに行き、三國のガードマンとして付き添っていた陣内・椎名に追われる彼を救出した。

(因みにこのときダブルハヤカワが天羽組の人間であることにようやく気付いた様子。)


その後は滞在するホテルに招かれ、間もなくコンパニオンとして宴会に潜入していた香月が帰還。情報要員の鳥井の自宅から盗み取ってきた「明後日、大嶽の下へ増員を送る」という内部連絡を元に、その対象の組員を尾行して大嶽のヤサを突き止めることになる。そこで小林から顔バレされていない事を理由に、茂木がその尾行役を命じられる。当日は小林と連絡を繋ぎ、その都度伝えられる尾行技術を行使して対象に怪しまれることなく追跡を続け、とうとう大嶽の潜伏しているヤサ『北大路組本部』を割り出す事に成功する。


今回与えられたミッションを全て果たし、またいよいよ大嶽へ積日の恨みを晴らせることに狂気の笑みを浮かべながら小林たちは天羽組本部に帰還することになる。…そして小林の役に立てたことを喜ぶ茂木も、そのまま小林たちに当然のようについていった(ふと気付いた速水は疑問におもっていたが)。


成り行きで天羽組事務所に赴くものの、今更になって「俺ホンマにこんな所おってええんか?」とドギマギし出し、3人を迎え入れた小峠からも訝しんだ目を向けられるが、小林に触られる形で自己紹介し、そのまま天羽組に入りたいと宣言。言葉を受けた小峠は「ウチに入れば故郷を捨てることになる」「抗争中の今、たとえ掃除係でも直ぐに殺される可能性もある」と、半グレ以上に過酷な極道社会の現実を突き付ける(この辺り、小峠自身のこれまでの渡世での実体験もあり、茂木を牽制するように睨みつつも彼なりの優しさがあったとおもわれる)。


しばしその言葉に言い籠もる茂木だったが「それでも構いません!」と返し、天羽組の組員らのように男を上げたいと土下座をしながら再度願い出たため、小峠もその熱意を汲んで「親っさんに言っといてやる」と返答しその日は帰らせた。


天羽組への初来訪から数日後、なかなか合否の返答がないことに焦ったのか、茂木は大阪土産を持参して再度天羽組の本部へ向かっていた。


…しかし、この日は当に天羽組・天王寺組の長きに渡る大抗争の最終局面とも呼べる日で、野田率いる天羽組の主戦力6名が大嶽のヤサである北大路組本部に一斉攻撃を仕掛けるために出払っており、本部に残留した複数の舎弟たちも、組長を警備する厳戒態勢を構えていた。加えて、この襲撃決行時に偶然にも外出していた大嶽サイドの最強戦力・戸狩玄弥が、大嶽の指示を受けて単独で天羽組を奇襲。凄まじい戦闘力を誇る戸狩を前に、既に香月や小峠が倒され、天羽も足を撃たれて逃走にも支障が出ている中、襲撃チームから緊急で本部に帰還していた和中蒼一郎が駆けつけ、戸狩との決戦を開始しようとしていた。


そんな緊急事態など露とも知らず、茂木は「組員に気に入られてそのまま夕食も一緒に…」等の浮かれ気分で本部の玄関口まで到着。しかし、夜分にもかかわらず乱雑に開かれた門とタイヤ痕、呼び鈴に誰も応対しないことに違和感を覚えてそのまま敷地内に潜入。そして、先程戸狩に撃たれてボロボロになった香月が庭園の池に浮かんでいるのを発見する。すぐに陸に引き上げて、息はあるが傷と出血量、顔色から非常に危険な状態にあることを察知した茂木は、そこへ偶然通りかかった若手の宇佐美純平に助けを求めた。宇佐美は茂木のことを全く知らされてなかったようだが、すぐにそれよりも香月の救命が先だと理解して身柄を回収し、茂木には「危険だからすぐにこの場を離れろ」と伝えて急ぎ闇医者の元へ駆け出していった。


しかし、茂木は「他にも怪我人がいるかも知れない」としてそのまま更に敷地の奥へと進み、各々武器を手に睨み合う和中と戸狩、そしてその側で血塗れで横たわる小峠の姿を発見することになる。


和中と戸狩の戦いが開始される中、茂木は木陰に隠れながらその様子を見守っていた。香月と同じくらいボロボロの小峠をなんとか助け出したいが、大阪でも近隣組織の脅威として怖れられた戸狩を前に「俺が出ても速攻で殺される」と身震いを起こしていた。しかし、仲間のために命を懸ける天羽組の姿に憧れていた茂木は、己を鼓舞して腹をくくり、小峠を回収しようと絶叫しながら茂みから飛び出した。当然、そんなことはさせまいと戸狩に銃で狙われるも、和中のフォローで乗り切り小峠を担いでその場を離れることに成功する。


小峠を闇医者に連れて行くため組員を探して無我夢中で走っていたが、丁度若手の工藤亘清に支えられながら撃たれた腿を引きずり逃走していた天羽を発見。茂木の呼び止めで小峠が一刻を争う容態であること、また現在も和中が戸狩に応戦中だと知らされた天羽は、亘清に自身より小峠を優先するよう指示を出し、自身はその場に残留。組長命令を受け入れた亘清に誘導されて組の駐車場を目指して再度駆け出した。その後の10月11日の動画でようやく車まで辿り着き、既に腹部を撃たれている亘清に代わり運転役を買って出ていた。


小峠・亘清を闇医者へ送った後、戸狩と戦っているであろう和中やその場に留まることを選んだ天羽の身を案じ、再度天羽組本部へ。同じく香月を預け戻ってきた宇佐美と玄関前で合流することになり、彼にも先程あった状況を説明し、和中がいる中庭へと二人で急行する。


二人が本部に戻るより少し前、戸狩との対決を制した和中であったが、その激闘で彼もまた凄まじい大傷を負い、天羽が駆けつけたときにとうとう意識も失い早急な処置を要する危険な状態に陥ってしまう。藁をも掴む想いで大声で助けを呼ぶ天羽に気付いた茂木たちは即座にその場に駆けつけ、まず宇佐美が和中を回収し再び闇医者へ急行。その後、天羽は敷地内にいる他の若手たちを呼んで、戸狩も闇医者に連れて行くことを指示。茂木は部外者ながらも、抗争中である敵を助けようという天羽の考えが読めず困惑するが、続けて天羽は和中が乗ってきたバイクを指して「この中で誰か…バイクに乗れるものはいないか」と尋ねる。


そして、中型二輪免許を持っていると挙手して応える茂木に、天羽はなんと自分を大嶽のアジトに連れて行って欲しいと申し出る。またしても想像だにしない言葉を放った天羽に声を上げて驚愕する茂木であったが、真剣な面持ちで重ねて願い出る天羽の目に並々ならぬ覚悟を感じ取り力強く承諾。共にバイクにまたがって北大路組本部を目指した。


天羽を後ろに乗せて北大路組本部を目指していた頃、現場では丁度、野田と小林、そして速水がとうとう大嶽を追い詰めていた。野田が危うく大嶽にトドメを刺すところだったが、天羽が速水に連絡して自分が到着するまで待つよう指示したこともあり、茂木の運転するバイクが到着するまで速水が野田の説得に動き、なんとか天羽と大嶽の対話する時間が設けられた。


そして天羽は大嶽との直接の対話で、彼が今なお燃やす関東極道への憎悪とその根幹にある東西の負の歴史を汲み取った上で、敢えて彼ら天王寺組を「許す」という決断をとる。本来戦争とは無関係で、組の現状を知らない茂木だったが、反抗する小林に続けて語る天羽自身も苦渋を重ねた上で「恨みの連鎖を今断ち切らねばならない」という判断に至った経緯を知り、息を呑んだ。


戦争終結から約2ヶ月後、野田の若頭就任式を終え、新たな組織体制が定まった頃、茂木は再度天羽組へ招かれる。天羽からは、先のような鉄火場を奇しくも経験したこともあり、天羽組に入りたいという意志は変わらないかと問われるが、茂木は寧ろ、そのとき目の当たりにした組員たちが何かを守るために命を懸ける姿に心を打たれ、より一層入門の意志が強くなったと答え、改めて天羽組で男を磨きたいと申し出る。天羽からもその熱意を受け止められ入門を認められ「今日から我々は家族だ」と返されると、万感極まった茂木は滝のような涙とともに感謝と、組員として命を張って精進することを宣言した。


後日、野田の若頭就任に茂木の加入も重ねた上で、本部内の庭園での秋の宴席が催される。乾杯の音頭では同じく今回の宴会の主役でもある野田とジョッキを重ね、和やかに酒食を楽しんだ

…かと思えば、珍しくはしゃいでいる小峠から早速天羽組伝統のアルハラの洗礼を受け、ラストカットでは耳まで真っ赤にするほど泥酔し突っ伏していた


正式入門以降編集

この回から本格的に天羽組構成員としての生活を開始。

例の如く教育係となった小峠から「朝イチで事務所を掃除する」という新米の仕事を教わる。野田に挨拶をしたあと早速、誠心誠意を込めて掃き掃除から開始するも、床に集中するあまり棚の花瓶をうっかり倒して割ってしまう。己のやらかしに焦った直後、背後に現れた野田から早速安土桃山時代のコンプラ基準の制裁としてタコ殴りにされ、昼頃に出勤してきた小林からも(速水が密告したことで)額に『通天閣』と刻まれてしまう。


新車の高級ミニバンを購入し上機嫌の野田から、速水共々ドライブに誘われて出掛けていった。

因みにこのとき野田からは『茂木四等兵』と呼ばれている。『下等生物』など中々人間扱いされない速水より大分マシにもおもえるが、四等兵は旧日本軍の海兵団入団時に与えられる階級でもあるため、単純に入門したてで評価材料が足りないだけなのかもしれない。


翌日、契約駐車場に停めてある野田の車を洗車する役目を受け、やる気満充填の茂木は午前の内から車体をピカピカに磨き上げていた。しかし昼休憩をした後についでにガソリンを補充しようと駐車場に戻ると、先程まであったはずの新車が影も形も無く消えていた。しばしパニック状態に陥った茂木は、有りもしないだろう近くの茂みを弄ったり、不安が肥大化しすぎて「最悪死んで詫びさせられるんじゃ?」などアレコレ考えたが、最後は怯えつつも正直に野田に話すことにした。新車に強い思い入れのあった野田は、実際に車の消えた駐車場まで赴き絶句、普段騒がしい程の語彙のレパートリーも死滅するほどのショックを見せた後、冷静に脳内を立て直した上で「誰かに盗まれた」ことにようやく気付き、前代未聞のチョンボを仕出かした茂木に強烈な拳骨を叩きつけた。


その後、盗難の首謀者である半グレ『梵熱斗』のアジトを野田・小峠・飯豊の3人が襲撃し、無事に野田の新車(および天羽組組員と縁深いバーのマスター・宮部さんの愛車)を取り戻して帰還。このとき野田は機嫌を直したようで、本部前で出迎えた茂木にも嬉しそうに報告していた。茂木も車は戻ったとはいえ今回のことを猛省し、また滅気ずに次に活かそうと失敗をバネにしたようで、梵熱斗の行った手口と合わせスマートキーの電波が傍受されない方法を調べ上げたり、自腹でハンドルロックを購入したりと新たな盗難防止策を練っており、凹んでいることを少し心配していた小峠も前向きな茂木の姿に安心した様子だった。


天羽夫妻のふとした提案から組員で温泉旅行に出かけることに。

到着した旅館にて、夕食の宴会前に名物の露天風呂に小峠と入った茂木は、ここではじめて小峠の背中に『昇り鯉』の和彫に気付き「格好いい」と興味を持つが、小峠からは(過去に別の舎弟に話したのと同じく)その意味合いと墨を背負うことの重みを教えられ反省する。


とはいえ、今度は「他の兄貴はどんな墨を背負っているのか」と新たな興味が芽生えた茂木は、先に湯浴みを楽しんでいた和中の『鳳凰』について由来を聞いたり、その話の終わり頃にやってきた野田の『鵺』の迫力に息を呑んだりと、入れ墨に対するロマンを深めた様子だったが、野田からは「お前は背中に彫るなら栗」「ロマンじゃなくマロン」と言われ、理解出来ず困惑することに。小峠からは「栗には花言葉に『私に対して公平であれ』というものがあるからピッタリだ」と変なフォローを挟まれたが「なんでそんなこと知ってるんですか?!」と更に困惑を重ねていた。


その後の大広間での宴会では、天羽に振られ来年の抱負を語ることになった小峠の「来年からは偉大な兄貴たちに憧れるだけではない、自らが組織を背負える男になる」という宣言に、(酔いもあってか)感涙し「どこまでもついていきます」と答えていた。


ディープフェイクで荒稼ぎをしている半グレ組織『滅練月』のトップである大曲の所業で和中の加工画像を見て、裏の顔があると疑念を抱き問うも、本人からは凄まじい圧で否定された事から出まかせと受け止める。後に和中と小峠によって組織を壊滅、大曲は野田のアイスピック滅多刺しで絶命した。


尚、和中と小峠が殲滅した『滅練月』の構成員の死体を運んでいる事から、現場における雑務も一部任されている模様。


天羽組入門して以来、初めての状況整理動画に出演する。


天羽組と敵対する可能性がある神城組の戦力を調査し、その結果を共有した。


兄貴分である須永陽咲也永瀬光一と見回りがてらに昼食を取りに行こうとした際、極左組織の『日滅軍』によるバイオテロを受けてしまう。VXガスを天羽組の中庭でばら撒かれ、不運が重なって3人揃って浴びてしまう。一番後ろを走っていたのもあって二人より多く浴びてしまった事で生死の境を彷徨う。


最終的には回復し、日滅軍のリーダーは飯豊によって粛清された。


天羽組の花見大会に参加。須永の指し金で無謀にも宇佐美と共にゲストの伊集院に挑んだがあまりにも相手が悪すぎる以前の問題であった。


宇佐美を殺した長門碧が所属する神城組との戦争に発展し、組一丸で臨む事になった。


羽王戦争と違い、天羽組に正式に入門してから初めて極道同士の戦争に参加する事になった。


余談編集

彼の正式加入については、これまでの組織への貢献度に加え、今回の戦争において大嶽が主張する「関東人による関西への差別」のアンチテーゼ的存在になるという認識からリスナーも期待を寄せる一方で、その貢献の殆どが小峠や宇佐美からの指示に逆らった上で生まれた偶然の産物であり、これが成功体験となって今後上役の命令に逆らう事態がないかと僅かながら懸念される要素もあった現時点では、失敗にもめげない前向きな舎弟である。


また当人は天羽組志望(後に所属)だが、何処か抜けたコミカルな人間性が愛天雄の面々や比遊怒羅綾小路などに近いものを感じた視聴者もおり、彼らと交流する展開を期待する声も上がっている。


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学 華の天羽組

(元)半グレ 関西人 自己犠牲

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