もしかして
中村優一 - 同音異字の人物。1987年生まれの日本の俳優。
概要
代々木アニメーション学院→プロダクション東京ドラマハウス→トリトリオフィス→シグマ・セブンを経て2020年10月1日付でINTENTIONに移籍。
香川県木田郡庵治町(現・高松市)出身。愛称は「ゆうきゃん」だが実際に呼ぶ人は少数である。
アニメを中心に吹き替えやナレーションなども広く担当している男性声優。
地声は低音よりの中音で同業者の安元洋貴は「中村くんの声は低いわけではないけど、凄まじい響きがあるすげぇ声」と表現している他、木村良平は芯のある声として中村の名前を挙げている。
また声優兼音響監督である郷田ほづみは業界の中で中村悠一の声が一番好きと述べ、男が聞いたっていい声、聞いていたいと思う声と評している。
正統派主人公や爽やかな好青年から、ヘタレ、ぶっきらぼうな青年、飄々とした性格の青年、艶のあるor気狂い染みた悪役、ハードボイルド、果ては男の娘まで違和感なくこなす引出しの多さから、一作品中に何役も兼ねていることもある。
キャラによっては大きく声色を変えるもあるが、基本声色をそこまで変えず話し方などで演じ分けることが多い。
小林裕介はこの中村の演技を「声色をそこまで変えずにちゃんと一人ひとりのキャラを演じ分ける。とくに声優本人の癖が出がちなコミカル・アドリブ時に中村自身の癖が出ずにキャラクターらしさを出すところに毎回しびれる」として中村をすごいと思う声優に挙げている。
『魔法科高校の劣等生』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『曇天に笑う』『マギ』等の兄役(長兄)や、『甘々と稲妻』『エロマンガ先生』『名探偵コナン』『CLANNAD』等での父親役、あるいは『うどんの国の金色毛鞠』等、子育てをする役を演じることが多かった。
最近では飄々とした余裕のある年上の役や最強キャラを演じることが多くなってきている。
2022年、『呪術廻戦』の五条悟役等の演技が評価され、第16回声優アワード助演男優賞を受賞した。第18回声優アワードではMVSに選ばれている。
2023年アニメ!アニメ!総選挙「声優部門」では「一番“推せた”男性声優」および「一番活躍したと思う男性声優」でそれぞれ2位にランクインしている。
Crunchyroll Anime Awards 2024にて最優秀声優賞を受賞した。
/r/anime AwardsではCAST PUBLICにて『呪術廻戦』第2期が選ばれた。
10th Anime Trnding AwardsではBest Voice Acting Performance by a Maleでは受賞は逃したもの五条悟役でノミネートされていた。
声優の先輩や後輩から「物の本質をとらえるというのをすごく丁寧にやっている人」「キャラクターや物語の本質を全方位から捉えることに優れている人」という評価を受けている。それでも上記で述べたような何を考えているのかが読みづらいキャラを演じる際には頭を悩ませたこともあったようで、共演した内田雄馬、島﨑信長からは「あの中村悠一さんという役者をもって難しいと言わせるならどうしようもない」と後に語られている。
出身地・香川県の観光PRキャラクターの「うどん県観光課係長 うどん健」の声を担当。
近年ではNintendo Directのナレーションも担当するようになった。ちなみに、後述するが中村がゲーム好きであるためか「任天堂の機密事項ゆえにダイレクト発表まで沈黙を余儀なくされる男」と(ネタで)言われていたりする。
人柄
非常にマイペースな性格で、基本的にテンションは低くネガティブ思考。
デビュー当時から堂々としていたらしく、仕事が増えてきて初めて知り合った人たちから「あいつ新人なのに生意気だな」と言われることもあった。ちなみにその時には早いうちから知っていた人たちが「あいつ前からああだから気にしない方がいいですよ」と中村を擁護?していたとのこと。
強面であるためイベントで殺し屋みたいといじられる他、人見知りもあって初対面の後輩の声優には怖いという印象を持たれることが多く、本人もそれを自覚している。花澤香菜、花江夏樹に至っては中村にとんでもないことを言われた夢を見たと語る程。(前者は本人曰く「夢の中で『これだから子役上がりは…。』と言われた」らしく、後者は本人曰く「夢の中で中村さんのスネ毛むしり取ってふんぞり返ってたら『そういうところだぞ!』と言われ業界を干された」とのこと。)
しかし、「厳しいけど優しい人です」と述べる親友兼同業者である杉田智和を筆頭に周りの声優から実は優しいと語られることが多い。花澤も現場での愚痴をやめるよう中村からアドバイスされたことを機に自身のこれまでの態度を改めている。共演の多い日笠陽子は中村を優しさの権化と評している他、関わり始めた時のことを思い返して、優しいんだけど照れ屋だからそれを絶対隠そうとしてたと推測している。
また、閉所・暗所・高所恐怖症・色弱、アルコールのアレルギー持ち、食べ物の好き嫌い他、弱点が多い。
トークではボケとツッコミをその場の状況によって使いこなす。
ゲーム以外の知識も豊富であり、その知識を活かして人との話をうまく盛り上げるため白井悠介からはトークのドリブルがすごいと言われている。
またイベントの司会を多く担当する鷲崎健は「どんなイベントでもこの人がいたらうれしい人」として中村を上げており、状況を俯瞰してうまく裏回しをしてくれるタイプの声優の中で、一番気がついたら何とかなっている、何かあったらどうしようと思う前にどうにかしてくれる人と述べている。
経歴
13歳の頃に映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』の吹き替えを見たことをきっかけに声優という職業を意識する。当時は放送するTV局によって吹き替えを担当する人が異なり、磯部勉が担当していた時は「荒々しいけど、ちょっと優しさがあるキャラ」として見ていたのに、鈴置洋孝が担当したのを見るとそこに狂気が混じってくるのをみて「吹き替えている人の力だけで見え方が変わるのは面白い」と思ったという。
そのまま磯部勉に憧れて吹き替えの声優を志し、18歳で上京して代々木アニメーション学院に入学。高校の先生には「そんなこと言ってないで」と反対された一方で、両親からは何も言われなかった。後から(親に)聞くと、応援していたというよりも「どうせすぐにあきらめて帰ってくると思った。止めたってしょうがないから止めなかった」というニュアンスだったと語っている。
卒業後、東京ドラマハウス、トリトリオフィス、シグマ・セブンを経て、現在はINTENTIONに在籍。いろいろなところを転々としているようにみえるが、最初の2つの事務所の所属期間が短いだけでシグマ・セブンに長いこと在籍していた。
声優以外だとゲームクリエイターか格闘家になりたかったらしく、柔道・骨法・極真空手などの格闘技を経験している。
趣味・特技
趣味は車。特技はゲーム。
田舎出身のため二輪免許はすでに持っていたが、遠出したときに車が運転できないと不便だと感じ30後半に普通自動車免許を取得した。その時に運転する楽しさを知ったとのことで頻繁にドライブ配信も行っている。
乗り心地の良さを求めた車と実用性の高い車の2台を所有しており、うち一つの愛車はポルシェ911カレラ4カブリオレ。
本当に乗りたい車種は918スパイダーであるが、この車を買っても半年で走行距離が一万を超えてしまうほどに走りに行ってしまうためディーラーがびっくりする、このような車は自分には向かないと述べているほど、ドライブが好きである。
ゲーム廃人として有名で、「いつ寝てるか分からない」と言われる程。「そんなに忙しいのにどうやってゲームを何タイトルもやりこむ時間を確保してるんですか?」とインタビューを受けた際、「人間関係を断てば大丈夫です」と答えたことがある。
『FINAL FANTASY Ⅺ』『FINAL FANTASY ⅩⅣ』といったネットゲームや、『戦国大戦』『三国志大戦』などのアーケードゲームを好み、ゲームセンターでの目撃情報も多い。同業者の神谷浩史、小野大輔との出会いも、仕事ではなくゲーセンが初対面であった。この頃は安元洋貴や菅沼久義とともに、一日中ゲーセンに入り浸っていたとのこと。全国大会出場資格を得た経験がある他、超レアアイテムの所持、無制限台確保のため深夜からゲーセンに並んでいたりもするほどのガチ勢である。
近年ではソーシャルゲームにも手を出しており、自身も出演している『グランブルーファンタジー』や『Fate/GrandOrder』をはじめ、多くのソシャゲで廃課金兵と化している様をTwitterで見せている。
こういったゲームの知識・経験は東京エンカウントやわしゃがなTVといった自身がMCを務める番組におけるゲーム企画にも活かされている。
ゲームグッズコレクターとしても知られており、約150万円するティナのフィギュア所持や半年でスーパーファミコン市販公式タイトルを全て所持するほど。
しかし恋愛シミュレーションでは『ラブプラス』で誰とも付き合えないほど不得手な他、色覚異常もあってか『ぷよぷよ』などのパズルゲームは苦手とのこと。
交友関係
杉田智和とは電脳冒険記ウェブダイバーで知り合って以来の親友と認識されている。
本人は杉田を「知り合い」と表現するが、アニゲラ一周年で杉田に寄せた感謝・激励の手紙には、「(杉田さんの)"友人"として見守っていた」という一節があったり、「戦友」などと表現した。
これらの行動からマフィア梶田に「アルティメットツンデレモンスター」と称されていた。
他にも最上嗣生とも仲が非常に良く、櫻井トオルや他一般人を含めた『FINAL FANTASY ⅩⅣ』の固定メンバーとして毎週必ず一緒にゲームをしている。その事もあってか中村悠一のYouTube個人チャンネルにて超高頻度でゲスト参加し中村のゲーム配信を見守っている。ちなみに最上にはゲスト参加のギャラとしてご飯やお酒を奢っているとの事。
『仮面ライダー電王』の桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役などで知られる俳優の中村優一氏は同音異字の別人。両者に共演はないものの、2020年に悠一氏がアニメで演じたキャラクターを優一氏が舞台で演じることになり、優一氏本人がTwitterで話題にした。
更に2022年に放送したアニメ『ポプテピピック』最終回では、中村優一が一人二役で出演するのだが、片方は中村悠一の吹き替えという形で共演した。
ちなみに、アキネイターで運命の相手を占った結果、運命の相手になるキャラクターはゲンシグラードンだった(出典)。
なお、中村優一氏が元仮面ライダーなのに対して、中村悠一氏はアメコミ・ヒーローの代表格の吹き替えを担当している。
主な出演作
アニメ
イラスト未確認
以下@イナズマイレブンシリーズ
以下@ガンダムシリーズ
グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00 | イオ・フレミング@機動戦士ガンダムサンダーボルト | ナイジェル・ギャレット@機動戦士ガンダムUC |
リカルド・フェリーニ@ガンダムビルドファイターズ | シュラ・サーペンタイン@機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM | |
ゲーム
※1 CHUNITHM PARADISE LOSTにてシステムボイスを担当。
※2 システムボイスを担当。
※3 アニメは未登場、声がついたのはゲーム・ゾディアックブレイブのみ。
※4 元は『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』の登場人物。
イラスト未確認
トモユキ・ディー@咎狗の血 | ウル@Lamento -BEYOND THE VOID- | 冥寺僂人@イグジストアーカイヴ |
咲坂皐@キミカレ | クリムソン@アーメン・ノワール | 神宮寺三郎@ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ |
妖魔軍王ブギー、キナイ@ドラゴンクエストⅩ 過ぎ去りし時を求めてS | サルバトーレ・ジェンティーレ@キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~ | ジークフリート(LoV)@ロードオブヴァーミリオン |
煉獄(Fate)@Fate/GrandOrder | ジェロン・ディーゼル@レスレリアーナのアトリエ | 岡崎凛太郎@アイドリッシュセブン |
マキシム@Estpolis | 三浦無弦@D_CIDETRAUMEREI | ビリー・ブレイズ@GジェネレーションWORLD |
獅子王カケル@ゲシュタルト・オーディン | 土方歳三@ライズオブローニン | 山崎烝@龍が如く維新!極 |
以下スーパーロボット大戦シリーズ
ジョシュア・ラドクリフ@スーパーロボット大戦OG | ピート・ペイン@無限のフロンティアEXCEED | リグ・ザ・ガード@無限のフロンティアEXCEED |
ファング・ザン・ビシアス@スーパーロボット大戦外伝 | カールレウム・ヴァウル@スーパーロボット大戦30 | |
以下ファイアーエムブレムシリーズ
以下ファイナルファンタジーシリーズ
シド・レインズ@FINAL FANTASY ⅩⅢ | サンクレッド@FINAL FANTASY ⅩⅣ | レイヴス・ノックス・フルーレ@FINAL FANTASY ⅩⅤ |
ディオン・ルサージュ@ファイナルファンタジー16 | トレイ@ファイナルファンタジー零式 | ジークハルト@ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス |
以下BLAZBLUEシリーズ
特撮
吹き替え
イラスト未確認
- ゲイル・ホーソーン@ハンガー・ゲーム
- レジスタンスのリーダー(演:中村優一)@ポプテピピック※2期12話
- ガーブル@マイリトルポニー
- 葉修@マスターオブスキル
- エージェント・スミス@マトリックスレザレクションズ
- シャッタースター@デッドプール2
ドラマCD・PV
パチスロ
ラジオ
スター”ラジ”オーシャン
石川界人との二人ラジオ。
収録時間の都合上、2016年6月末まで二人で、2016年7月から中村氏の一人ラジオとしてリニューアル。その後、2016年10月19日放送からタイトルが『スター”ラジ”オーシャン アナムネシス』に変更になり、MCにマフィア梶田を加えて二人体制になり、2020年10月から井澤詩織、上坂すみれに変更して放送。放送局は超!A&G
TV番組
- 東京エンカウント&東京エンカウント弐(本人出演、杉田智和との長期放送番組)
ナレーション
YouTubeチャンネル
- マフィア梶田と中村悠一の「わしゃがなTV」(見ての通り本人出演)
- 中村悠一(こちらは個人チャンネル)
関連イラスト
関連タグ
声優 中の人 ゆうきゃん アルティメットツンデレモンスター ナレーター