木原加群
きはらかぐん
「私は『木原』だぞ? 戦う相手の想像の外に出なくてどうする」
cv 中村悠一
足首までの白いコートを着た黒髪の男。初登場時はフルフェイスメットを着用していた。
その正体は学園都市を去った『木原一族』の異端にして、魔術結社『グレムリン』の正規メンバー「ベルシ」。
「生命や魂に関する事柄からオカルトを排除した上で、命の価値は不変であることを証明する」為の研究を行っていたが、二十代になる前に「このまま研究を続けると命の価値は非常に低い所で固定される」と悟り研究職を引退。平凡な小学校教師の道を選び、数多くの生徒を救った。
だが3年前の春に教え子の雲川鞠亜に付き添って小学校へ登校した際、通り魔から襲撃された。
この時、鞠亜を守る為に花壇のスコップで通り魔を返り討ちにし殺害してしまう。
この際自ら警備員へ出頭するも、正当防衛が認められ無罪となり教員免許の剥奪もなかったが、裁判終了後に退職メールを残して失踪。
実はこの通り魔は木原病理が「人の役に立つ異端の木原」としての道を加群に諦めさせる為に、何の罪もない少年を精神的に追い詰め、通り魔に仕立てあげて送り込んだものであった。この時点で加群はこれを察しており本来は被害者であった通り魔の少年の復讐の為に病理を討ち、なおかつ直接的に手を下した自らも相打ちで死ぬ決意を固める。
学園都市を去った加群は当時黒小人の工具改良を試みていたマリアン=スリンゲナイヤーと遭遇。魔術の実在を知り、マリアンと行動を共にしながら独学で魔術を学んでゆく。
後に合流した『グレムリン』においても自滅的な目的が災いして周囲から避けられていたが、科学者として大きく貢献する事で目的達成のための手段を選ばない「木原らしさ」を発揮して「科学の利用」という思想の根幹をなす存在となった。やがて反学園都市サイエンスガーディアンを『グレムリン』が実験のために使用した際、バゲージシティに派遣された木原病理と交戦。そして…
新約5巻では彼の残したスパコンのフリーパスがトールと上条さんを手伝った。
新約8巻でも再登場?し、上条さん御一行を救った。そして彼は垣根帝督を臓器から復活させる手伝いをしている。
『一撃必殺の致命傷となる攻撃を確実に無効化する』術式
北欧神話で剣の柄にはめ込まれる石の治癒効果を不完全ながらに再現したもの。
ただし致命傷で無い攻撃は防ぐことができず、致命傷にならない程度の細かい傷を重ねられれば失血死は免れない。
決闘剣『ヴィーティング』
自身のグレムリンにおける名の由来となったベルシが所持していた剣が由来の術式。
青白い光の刃として発生させ、『持ち主が劣勢になった時に刃が欠け、その飛んだ破片によって逆転劇を生み出した』という伝承から持ち主がダメージを負う度に切れ味が増す性質を持つ。
上記の術式との合わせ技で『持久戦で倒すしかないのにも拘らず、時間経過と共に刃の威力が増していく』という状況に持ち込むことが可能。
強力な半面、必ず傷を負わなければならないという性質は彼の目的である
『直接的に手を下した自らも相打ちで死ぬ為』に身に付けた術式に他ならない為、
マリアンからは「強いかもしれないけれど、使い所は全くないよね」と評されている。
また、自分が傷を負わなければ意味がない性質上、相手を傷つけずに制圧可能な手段を持つ相手にはなすすべがない。ゆえに新約4巻序盤で相討ちになった幻覚使いの木原乱数とウートガルザロキはベルシにとっては天敵である。
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