クレしん映画

臼井儀人の漫画『クレヨンしんちゃん』が1992年からシンエイ動画制作でテレビアニメ化。これが大変なブームとなり、翌年にはアニメ映画化が決定。

1993年7月に記念すべき1作目である『アクション仮面VSハイグレ魔王』、翌94年4月には2作目『ブリブリ王国の秘宝』が公開された。以後、30作目まで(28作目、29作目は除く)は毎年ゴールデンウィーク前の4月中旬に公開されていた。

2020年以降は毎年ブランク無しで公開されている日本のアニメ映画シリーズとしては最長である(理由は後述)。

2023年以降は1作目・29作目と同様に夏休みシーズンの公開とされている。これにより、劇場版シリーズの制作が事実上停止した劇場版ポケットモンスターシリーズに代わる夏休み映画の定番となる。

制作はテレビと同じシンエイ動画。配給は東宝。

長くシリーズが続いている定番アニメ映画なのだが、意外なことに興行収入面はあまり奮っていない。

評価の高い『オトナ帝国の逆襲』や『アッパレ戦国大合戦』でも興行収入は15億円に届いておらず、『オラの引越し物語』が更新するまでの間、第一作の『アクション仮面VSハイグレ魔王』が22年もの間シリーズの興行収入トップの座を守り続けていたほど。

• 原作・テレビアニメが日常系を舞台としているのに対し、SFやファンタジーなど、日本の現代社会からはかけ離れた非日常を扱う。
• 世界観は多元世界をベースにしており、最低でも本来の宇宙とは別に「アクション仮面がヒーローとして活躍する現実に酷似した世界」「ヘンダーランドの住人たちの世界」「ドン・クラーイの世界」の3つが存在する。
• 同時期に公開される劇場版シリーズに『名探偵コナン』と『ドラえもん』が存在し、クレしん映画を含めた三作品とも普段の日常では味わえない冒険に着目されている点は同様だが、コナンの場合はミステリー、ドラえもんの場合はSFと言う縛りがあるが、クレしん映画はギャグさえ入っていればいいので、ファンタジー、時代劇、SF、ホラー、と他の二シリーズに比べても格段に自由度の高い映画シリーズになっている。その分、春日部のごく普通の家族に世界の運命が懸かることになる。
• テレビアニメ版とはパラレルではなく繋がっており、劇場版の設定を後でギャグ回で踏襲することもたまにある。ただ、演出上よく野原家の間取りが変わるのはご愛敬。
• 基本的に原作・テレビと同じく下ネタ・パロディ満載のコメディだが、シリアスになることも多く、大人でも涙なしでは見られない作品も多い。特に『ブタのヒヅメ大作戦』、『オトナ帝国の逆襲』、『アッパレ戦国大合戦』、『逆襲のロボとーちゃん』などは感動大作として名高い。
• 物語を盛り上げるゲストの大半は敵・味方共にどこかしらツッコミどころや変なこだわりを持っており、時としてそれが予想外のピンチや助けになることも。そんな人間味のあるクセの強さから、劇場版限定のキャラでも本編の登場人物に並ぶ人気キャラクターが多数存在する。
• 近年は、話の途中で毒親の登場頻度が増えている。
• 作品によってはしんのすけ達が命の危機に晒される事もあるのに加え、悪役以外の明確な死者を出す作品もある。
• 悪役は最終的に逮捕される場合もあるが、作品によっては明らかに逮捕されておかしくない案件なのに登場人物によって罪に問われない展開も多い。
• 2作目以降、オープニングはクレイアニメが定着している（エンディングに使用された28作目、オープニング無しの3DCG番外編などの例外もある）。
• 有名人がゲスト声優として出演する。この手のゲスト出演には珍しく、オリジナルキャラクターではなく、本人役であることが多い。
• 原作者の臼井儀人も出演していた。主に歌う。
• 殆どが映画オリジナルのストーリーだが、1～3作目までは原作漫画単行本にコミカライズが掲載され、28作目・3DCG番外編は原作の短編を基にしている。
• 余談だが、散々オカマキャラを出しまくった影響か知らないが、男の娘のゲストキャラはほとんどいないようである。
• 第20作『オラと宇宙のプリンセス』以降Blu-ray版が発売されており、それ以前の作品は長きに渡り未発売だったが、2022年12月23日より順次発売された。

＊悪役はクレしん映画ヴィランズと称する。

クレヨンしんちゃん

映画 / アニメ映画 / 春映画 / 劇場版

シンエイ動画 / 東宝

嵐を呼ぶシリーズ

映画ドラえもん - 『クレしん』より少し前の春休み興行

劇場版名探偵コナン - 『クレしん』と同じゴールデンウィーク興行

クレヨンしんちゃん (アニメ) - Wikipedia

クレヨンしんちゃん公式ポータルチャンネル - Youtube