「どくどく~!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0758 |
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アローラ図鑑 | No.196 |
ガラル図鑑 | No.245 |
パルデア図鑑 | No.121 |
ローマ字表記 | Ennewt |
分類 | どくトカゲポケモン |
タイプ | どく/ほのお |
せいべつ | 100%♀ |
高さ | 1.2m、2.1m(ぬし個体) |
重さ | 22.2kg、81.0kg(ぬし個体) |
特性 | ふしょく/どんかん(隠れ特性) |
タマゴグループ | かいじゅう/ドラゴン |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | エンニュート | 炎(エン)+艶(エン)+newt(英語でイモリ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Salazzle | salamander(サンショウウオ)+dazzle(目をくらませる)+sizzle(ジュージュー焼ける、情熱) |
ドイツ語 | Amfira | Amphibie(両生類)+fire(英語で炎) |
フランス語 | Malamandre | mal(悪)+salamandre(サンショウウオ) |
韓国語 | 염뉴트 | 염(yeom、炎)+염(yeom、艶)+newt(英語でイモリ) |
中国語 | 焰后蜥 | 焰(yàn、炎)+后(hòu、王妃)+蜥蜴(xīyì、トカゲ) |
ヒンズー語 | लिज़ोग्लो | lizard(英語でトカゲ)+glow(英語で成長) |
ロシア語 | Салаззл | 英語名の音写 |
タイ語 | เอ็นนิวท์ | 日本語名の音写 |
進化
ヤトウモリ→エンニュート(♀のみLV33)|
概要
ヤトウモリの進化形で、何故かメスしか見つかっていない。
体が順当に大きくなり、黒いトカゲとしての体型なままに妙な色気を醸しだす、女盗賊を思わせるデザインへと変化した。
身体から分泌する毒ガスには多くのフェロモンが含まれており、やたら艶めかしく煽情的な身のこなしと合わせる事で相手をメロメロにしてしまう。
このためか、ゲーム上の構えも物凄く独特。
野生化でも魅了したオスのヤトウモリ達を侍らせ、火山や乾燥地帯の洞窟奥深くに逆ハーレムを作り暮らしている。そしてエサが獲れなかった子分は、炎が噴き出す手のひらで激しくビンタしお仕置きする等、女王のように振る舞っている。
エンニュート同士の争いも、引き連れているヤトウモリの数で勝敗が決まり、フェロモンガスでオスを奪い合い優劣を競う。
このフェロモンは砂や水に溶ける事であまいかおりを放つらしく、薄めることで官能的な香水ができるらしい。身体を洗う砂や温泉にも染み込む為、それらから香りがしたら、近くにエンニュートが棲んでいる証拠。
なお、前述の通りメスしかいないが、困った事にヤトウモリのオスとメスの比率は7:1。メスを探すのにはちょっと苦労する。野生の個体の場合、オスが呼び寄せれば数ターンで現れる場合もあるのでまだ良いのだが、孵化厳選するとなるとこれがかなりのネックとなる。せっかく理想個体が孵化したのに、オスの個体だった…なんてこともざらにある。
USUMで判明した情報では、本来はオスのヤトウモリも進化できる可能性があるらしいのだが、メスに栄養等を集中させる社会性の為それが叶わないらしい。
人間の飼育下などによってオスでも十分な栄養を与えて育ててやれば…と思うが、残念ながらゲーム上ではどうあがいても進化できない。
もし実現した場合、エンニュートとはまた違うポケモンになるのかもしれない。
モチーフは進化前同様イモリ、キョクトウトカゲモドキ、ドクトカゲ、サラマンダー等の複合。
名前の由来は「炎(えん)」+「Newt(イモリ)」または「Dragonewt(竜人)」と思われる。
色違いは黒部分が真っ白になり、かなり目立つ上相応の美しさも醸し出すため人気が高い。
ゲーム中では
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
68 | 64 | 60 | 111 | 60 | 117 | 480 |
第7世代のポケモンでは非伝説の中でアブリボンに次ぐ2番目に早い素早さ117であり、次いで特攻が高い。伝説含めてもエンニュートより素早いのはカプ・コケコとフェローチェくらいしかおらず4番目の速さを誇る。
代わりに他の能力はいささか低いと言う典型的な高速特殊アタッカー。ただ地面四倍こそ痛いものの弱点4、半減以下8と耐性面は決して悪いわけではない。
タイプは当時この系統のみが持つどく・ほのお複合。
攻撃は安定の炎特殊・毒特殊の他「りゅうのはどう」まで覚える。さすがトカゲと言う事か。
補助も意外と揃っており「アンコール」・「ちょうはつ」・「かなしばり」と相手を縛る技が得意。後何故かトカゲの癖に「ねこだまし」を覚えられるが、これは尻尾切りによって文字通り「ネコを騙す」ためだろう。
炎タイプの例に漏れず岩・地面複合はかなり苦手。また炎タイプとしては珍しくソーラービームを習得できないため、めざめるパワー氷(対ガブリアス等)・水(対バクーダ等)・草(対トリトドン等)・地面(対ヒ-ドラン等)あたりがほぼ必須となる。
特性は固有の「ふしょく」。
どく・はがねタイプを問答無用で毒状態にできるが、相性無効である点を無視するわけではない。また現在上記タイプは毒の追加効果を持つ攻撃技をいずれも半減以下にする(そもそもエンニュートが全て覚えるわけではない)ため、追加効果で毒状態にする事は期待できない。
さらにエンニュートはそもそも耐久に向いていない為、どちらかと言うと攻撃力が低い傾向にある耐久型の鋼タイプや毒タイプのサイクル崩しで扱うのが主流となるだろう。
一見すると毒状態とのコンボに使用される「ベノムトラップ」や「ベノムショック」と相性が良いかに思われるが、毒状態にした後にあっさり落とされるという事もあり得るので耐久力が高く、毒状態に確定で急所が取れる「ひとでなし」を持つドヒドイデの方が成立させやすいコンボとなる。
敵としては、スカル団幹部のプルメリが使ってくる他、ぬしポケモンとしても登場する(下記参照)。
SVではテラスタルを獲得。じめん4倍弱点を消せるようになった。ただし、4倍弱点を消しても耐久は紙なので、「とつげきチョッキ」などで補ってやるのがベター。
ダブルバトルではエンニュートの「あまいかおり」でイッカネズミの「ネズミざん」を確定で10発当てられるようにして、「こうかくレンズ」の代わりに他のアイテムを持てるようにするコンビが組める。
シングルバトルではシーズン1の真ん中頃に、上位帯で対策必須と言われるドオーとアーマーガアの耐久型コンビに「ふしょく」で「どくどく」を入れられるとして、独自の立場を築き上げた。汎用性は同じ「ふしょく」持ちで考えるとキラフロルの方が高いが、アタッカー気質の型として育てるならこちらに分挙がるだろう。
また、耐久型ポケモンの増加やテラスタルと積み技の相性の良さから環境全体の変化技量が増加、更にその対策に「ちょうはつ」を持ったポケモンが爆増したことにより「どんかん」が有効な場面が増えた。7、8世代では「ふしょく」に偏っていた採用率も同率近くになっており、型が読まれにくくなっている。
注意点として、エンニュートはテラレイドバトルではレイドボスとして出現しない。
進化前のヤトウモリは★2のテラレイドバトルで出現することがあるが、シナリオを進めていくと★2以下のレイドは2度と自力受注ができなくなるので注意。一応、救済措置として東1番エリアにドラゴンテラスタルのヤトウモリがおり、こちらの個体は個体値の3V以上が確定しているため、厳選の元手とする場合はこちらを利用するのも手。
また、隠れ特性個体が出現するのは★3以上となる関係上、本作におけるヤトウモリ系統の隠れ特性個体の入手は、とくせいパッチを使用して特性を書き変えるか、過去作からポケモンHOME経由で隠れ特性持ちの個体を連れてくるかのどちらかしかない。
なお、同様の事例はシロデスナ系統、ルカリオ系統にも当てはまる(ただし、ルカリオはイベントレイドで期間限定ではあるもののレイドが出現したことがある)。
厳選事情
「めざめるパワー」が存在していた第7世代では「めざめるパワー」じめんA0エンニュートが孵化厳選における最高峰の厳選個体の1つとして知られていた。そこに色違いが加わると最早乱数調整なしでは調達不可能と言える幻の個体と化した。だが、第8世代以降の「めざめるパワー」廃止によって逆の意味で厳選難易度が低下。孵化のユーザーインターフェース改悪前かつ孵化効率が第7世代より改善された第8世代では、もはやA0エンニュートを粘るぐらいでは廃人とは呼べなくなった。
ぬしポケモン
『SM』では、カキの試練の舞台であるヴェラ火山公園のぬしポケモンで登場。
通常ではありえないレベル22で出てくる。プレイヤーにとっては、いろんな意味で印象深いだろう。
しかしマイチェンのUSUMではぬしポケモンの座をアローラガラガラに奪われた挙句、そのアローラガラガラが呼び出すお供に降格されてしまった。
尚、どちらでも特性「ふしょく」と「どくガス」のコンボでこちらをどく状態にさせて弱らせる戦法が得意。特に後者はどくで弱っている間にアローラガラガラから痛い一撃を浴びせられるので、お供としてのサポーターとして意外と適任だったりする。例え降格されようが全くめげようとしなかった。
使用トレーナー
ゲーム版
- プルメリ:スカル団幹部
- カキ:キャプテン(アローラ)
- オリーヴ:マクロコスモス
- カブ:ジムリーダー(ガラル)
- ケンイチ:ミュージシャン/マックスレイドバトルNPC
- ミツバ:ポケモントレーナー
アニメ版
- ルザミーネ(SM)
- プルメリ(SM)
漫画版
- プルメリ(ポケスペ)
- スカル団したっぱ(ポケスペ)
- オリーヴ(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
2022年4月3日に実装。
メスのヤトウモリからしか進化できないが、そもそもヤトウモリの入手方法がGOロケット団リーダーの勝利報酬として貰える12kmタマゴのみであり、タマゴの中身もヤトウモリ以外の他のポケモンも存在している。そこからヤトウモリを出すのにも一苦労なのに性別の割合も原作通りなので、捕まえるのにかなり骨が折れるポケモンの1匹である。
一応タマゴ以外にもリサーチからヤトウモリを捕まえる事もできたが、現在そのリサーチは終了しておりタマゴから出すのを待つのみである。
ノーマルアタックは「やきつくす」「どくづき」。スペシャルアタックは「どくどくのキバ」「だいもんじ」「りゅうのはどう」「ヘドロウェーブ」。
ポケモンマスターズ
プルメリ&エンニュート
2020年3月27日に実装。どくタイプの強力な全体攻撃「ヘドロウェーブ」を主武器に戦う高速特殊アタッカー。
技
スモッグ | 40%の確率で相手をどく状態にする |
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わざゲージアップ | 自分のわざゲージを3増やす |
ヘドロウェーブ | 10%の確率で相手をどく状態にする |
覚悟を決めな! | この技を選択したときの自分のわざゲージの残量が多いほど自分の特攻と素早さを最大で3段階あげる |
バディーズ技
頼れる姉御のアシッドポイズンデリート |
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追加効果なし |
パッシブスキル
抜群時威力上昇2 | 効果抜群のときに技の威力をあげる |
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どく無効 | どく状態やもうどく状態にならない |
やけど無効 | やけど状態にならない |
Newポケモンスナップ
カラリ荒野の「荒野 (昼)」コースに出現。
間欠泉近くのクリスタルフラワーを超えた辺りでメロディを鳴らすと現れ、オーブ当ててメロディを鳴らすとポーズを取る。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- プルメリのエンニュート
余談
現実では逆ハーレムを築くトカゲは存在しない。
ただし、アメリカ北東部にみられるトラフサンショウウオ属のサラマンダーには、メスのみで生殖を行う種が存在する。通常、こういった生態は遺伝子の片寄りから長続きしないものだが、この種の歴史は600万年以上も遡ることができる。
近縁種のオスの遺伝子を盗み、自分のゲノム情報を書き換えることで、遺伝子の多様性を保ち、クローン生殖の弱点を克服するどころか、体格や治癒能力の有利、個体の寿命が長くなるなど、近縁種より優位な進化を遂げている。
おそらくこれがメスのみエンニュートに進化できる元ネタと思われる。
また、江戸川乱歩著「黒蜥蜴」は魅惑的な女盗賊が次々と宝石や見眼麗しい男女を狙い凶行を重ねていく話だが、ここからも発想を得ているかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
0757.ヤトウモリ→0758.エンニュート→0759.ヌイコグマ
関連ポケモン等
同複合タイプ
アローラ地方のぬしポケモン
香水仲間
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