「藺相如」(りん・しょうじょ ? ~ ?)とは、中国の戦国時代末期の趙の国の論客・政治家・宰相であり、
三國志11 | 統率 | 武力 | 知力 | 政治 | 魅力 | 特技 | 槍兵 | 戟兵 | 弩兵 | 騎兵 | 兵器 | 水軍 |
藺相如 | 28 | 47 | 85 | 90 | 85 | 論客 | C | C | C | C | C | C |
趙の国の宦官の長を務める「繆賢」の舎人に「藺相如」と言う者がいた。
{ `} {´ / (リンしょうじょ)
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)x__,>く `ー―t<: : : : : :\ ※AAはイメージです
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斉の国が、燕の国の将軍「楽毅」率いる燕・韓・魏・趙・秦の五カ国連合軍に敗れ、さらに燕軍のみを率いて進撃した楽毅により、あと二城と言うところまで追いつめられた際に、楚から斉への援軍として派遣された「淖歯」により斉王が殺害されると言う事件が起こった。
田単の策謀により楽毅を戦わずに退け、九死に一生を得た斉だったが、前王が殺された事により楚の間が険悪となり、隣国の斉との間の緊張を危惧した楚王より、趙の国王「恵文王」に対して斉との仲介を頼まんと楚の国宝である「和氏の璧」と呼ばれる宝玉を送った。
趙の恵文王が和氏の璧を手に入れた事を知った秦の国王「昭襄王」は、
秦の十五の城と和氏の璧を交換したい
と趙の国に申し入れた。天下の名だたる逸品と小国規模の領土の交換と言う話は、趙の国にとっては旨みがありすぎる話だったが、しかし交換を申し込んできたのは軍事力の高さと裏切りに定評のある秦の国だけに、ただの口約束で領土と交換する気は無く、和氏の璧をタダで渡す事になれば趙は秦の属国になったと見られてもおかしくはなく周囲に恥をさらしてしまう。かといってこの好条件を断ったならば攻め込まれる口実を与えるようなものと言う、趙の国は進む事も退く事も出来ない状態になっていた。
こんな虎穴に自ら使者として名乗り出るものもなく、恵文王は困り果てていたところに宦者令の繆賢が、
私の舎人に藺相如と言う知勇兼備の者がおります。この者ならば使者としてお役に立ちます。
と藺相如を推薦した。
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恵文王に召しだされた藺相如は、
秦より和氏の璧と十五城を交換を申し入れてきたがどうすれば良いと思うか。
と恵文王から尋ねられると、
秦は強く趙は弱い。承知しないわけにはいきません。___
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と答えた。
秦が和氏の璧だけをとり、城を与えないとなればどうなるのか。
と恵文王から尋ねられると、
秦が交換条件を出しているのに、それに応じなければ非は趙にある事になります。
秦が和氏の璧を出したのに、秦が城を与えないとなれば非は秦になる事になります。
この二つを比べた場合、秦に非があるようにするのが良いでしょう。___
ヽ、  ̄ ヽ
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と答えた。
では誰を使者とするのが良いのか。
と恵文王から尋ねられると、
私にその役目を任じていただければ、城が趙のものとなれば和氏の璧を置いてきます。
手に入らなければ、璧を全うして帰ってまいります。/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ__..イ ̄ヽ `ヽ\
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.  ̄`¨ ヽ. \ f' { ハ::::::::::::::ム--、 / {ー=ニ__: : : : : へi{: : :Vト、_
ヽ \__{ i ′{::::::::::::/∫ У:::::::::', :::::...ヽ}::::::jハ: : : ::_ノ
r'¨ ̄`ヽ\ \/^ヽ_ | ∧ ::::::/ @ /:::::::::::::::::', ハ:::::::ヽ ` ̄
}  ̄ ` 〉{ ヽ }:::::ヽ. }(_∧:::/ J /.::::::::::::::::::イハ 0 2 ∨:::::::\
}  ̄¨、〉八 | |::::::::::\ ./ ⌒∨__イム--―宀7 ト、 '. ::::::::::ヽ
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`ヽ. } }:::::::::::::::/ /::ヽ} ヽ::::\ \ |::::::ハ Vヽ::::::::::|
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と答え、使者を任された藺相如は、宦官の舎人では秦王と会えない身分の為、恵文王の家臣となり和氏の璧の持って秦の都へと向かった。
秦の昭襄王に謁見した藺相如は、和氏の璧を献上したものの昭襄王は周りのものに見せつけるだけで、受け渡す十五の城の地図も用意していないと思われる状況から、昭襄王は受け渡しの約束を果たす気が無い事を見抜き、
璧には傷がございます。その場所を大王にお教えいたします。\ \: : : : : : : : : : . ヽ/∧ . :/ . : :/ /
\ ` .. __ 〈/ 〉 . :/ /
〉 、_ _ _ ノー丶、 _ _ _ ィ
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/ Ⅵ ∧" " , " "/! , 从
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i i/ /´`i 卜> . ∨:::::::::::::ノ イ.: :|: // ′ j:\/ i
厶| !/i l ! :ヾ 、 > . ,. <.: : .; : :j: / ′,′ ,厂/ /
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, ⌒ヽ | j厶| |∨八从/} 〈⌒ヾ. j : : ∧: ./ ト、/ / x‐-、
l }い! l、_,l l ,.xr≦::{´ \ \__/ ゝ7 /
/⌒ヾ. ヽ ;::::::::::::::::∧ 〉、 、ヽ. 〈^/ー、
ヽ. ヾヽ ソ 三二ニ \_,..''"⌒)NMNMN/::::::ヽ ヽ \ / 〉
ヽヘ〉 /´ / ,/  ̄ ̄ ̄/::::::::::∧ } ( ^/
と騙して昭襄王の手から和氏の璧を取り戻す事に成功した。
和氏の璧を取り戻した藺相如は柱を背にし、逆立てた髪の毛により冠が天井にとどかんとばかりに怒りを露わにすると、昭襄王の傲慢な態度と約束を守ろうとしない姿勢を叱責し、
我が手より璧を奪い取らんと言うなら、我が頭を柱に打ちつけ璧を砕いて死んで見せよう。,zi
.,. -‐'' ./
./ , '´ .!
、.... _ ._i..,/ ,.ノ_
ヽ  ̄..ニ =< _..!- ''ー- ..,丶.、
\ _,..ノ''" 、 .._ ヽ.\
>-r'' " , ヽ:... , ヽ ヽ.ヽ
./ i' , 、::i:、. ,!ヽヽ,. ::...\';ヽ',
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| l :!::. ::i ! ∠-'' ´゙i:'':::::::::ヾ,
ノ, ,l -::、.!ヽ'_三ニ= ´ 〃 ノ:::::;;;x=''
-'..._,r''" ''''i ';=ヾ:、〃 , -=‐''j ,..ィ':;;;;/
´/,r ' |i l;::::::'ヾニニ!'..... -'.:フ,!l:〉/
"i|.i.//;!.l;;;;;;;;;;;;;!| ヾニヽ|ニ-'゙''''=ッ
"ニシ====-r'r,_,! i'"::l\ニ,,-''
.!,,__\::!:::/,,!_
ri''‐i、 "i゙ヾ/ニ='
!:|'-' "''=rr''゙" ,ノ
,ベヽ,、,,,,.ノ'i'_''i"
.!;;:::::''i゛ . !;;::::ヽ
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と言って昭襄王を睨みつけた。
璧を砕かれてはまずいと思った昭襄王は、自らの無礼を詫びたうえ、地図を用意させて「子」の地を与えようとした。
しかし、藺相如はそれでも昭襄王は約束を守る気は無いと判断し、
和氏の璧は天下にその名の聞こえた名宝であり、趙王は五日間斎戒して和氏の璧を送りだされました。
大王におかてましても、五日間斎戒なされ、宮廷で九賓の礼を行われましたら、璧を奉りましょう。', ', / /: : . : : :}
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と言った。
昭襄王が藺相如の言葉に従って五日間の斎戒に入る事になると、藺相如は、密かに従者の懐に和氏の璧を持たせて秦の都を脱出させて趙の国へと和氏の璧を送り届けさせ、自らは秦の都に留まって時間を稼いた。藺相如の覚悟を悟った恵文王は、秦から来るであろう棺を国葬で迎える覚悟を決めた。
五日間の斎戒を終えて和氏の璧を受け取ろうとした昭襄王に謁見した藺相如は、
秦の国は繆公以来二十人以上が王位につかれましたが、約束を固く守られた方は誰一人おられません。
私は大王に欺かれるのを恐れて、和氏の璧を密かに趙に送り届けさせました。
私の行為は死に値します。どうぞ釜湯での刑にて煮殺していただきたい。r' く__:::::::::/ヽ__{__ j ヽ
| ,,. __ノ /:::::-、`ー--z \
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} ::// :::/==z、/ ヽ::::::: //: : : : : :\: : ::`ヽ ::|
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/ \:::::ト{ イ :::i| ハ
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. /′/ i }、 :::ト、 ヽ. __ ノ イ:::| :::/:::|ハ
ムイjハ ::|::/ >、 __ .. ィ7::::::::::|::/: :.:|
j/ }ヽ{/::::::<j i>¨ヽ.__j/: : :.:|
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r' `ヽ_n::::::::::::ヽ /::::::::::nr'⌒ヽ{ /_/ /7
{  ̄^7 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄f'^ ̄ } /_/
〈  ̄^7 f'^ ̄ }
ハ /^7 f'^ヽノヽ
/二二7イヽ|^ 知 っ て る が. ^|∨ l
. /二ニ7 | |:::ヽ/
/二ニ7 | お 前 の 態 度 が. |:::::::}
. / :::::| |:::::::l
′:::::| 気 に 入 ら な い. |:::::::|
と言った。
相如を殺したとて和氏の璧が手に入るわけでもなく、秦と趙の誼も絶たれよう。
むしろ手厚くもてなして趙に帰した方が良い。
趙王も和氏の璧一つで秦を欺こうなどとは考えまい。
と言った。手厚くもてなされて趙への生還を果たした藺相如は、恥辱を受ける事も天下の名宝も失う事も防いで趙の面子を保ち璧を完うした事を大いに喜んだ恵文王により、上大夫に任命され宦官の舎人の身から、秦と趙の間を決死の一往復しただけで趙の国政に携わる立場になった。
その後、秦の白い悪魔「白起」の攻撃をうけた趙は城を奪われ、その翌年には白起の軍により2万人もの趙の兵が殺された。
イ
{∧
ゝ ヽ
, -‐=≡≦´=- `ー- . (ハク起)
/ .< : .
/ ヽ
/ / { ヘ {ミ}
/ ィ ./ ∧ ト ' , ハ ||
. / 〃 / //::V i |∨ ヽ ', }.||
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|! ' N -z≧ヒテミ::ヘ. !! 彡=ヒテZ У77
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下|∧ ∨ z} !ヾ∨i ∧!
iニ| ∧ i :{´ }.| / |
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そんな中、秦の昭襄王は、趙の恵文王に黽池にて両国の友好を祝う宴への出席を求めた。
黽池は秦の国内にある為、有事に兵を出して救う事が出来ないと言う危険があるうえに、祝宴目的で行くため多くの兵を引き連れていくいくわけにもいかず、無事帰ってこれるとは到底思えない状況だった。
秦との戦いに敗れて秦に連れ去られ、同地で幽閉されたまま亡くなった楚の懐王と言う前例もあり、恵文王は行けば殺されるとひきこもろうとしたものの、将軍の「廉頗」からは、
黽池に行かなければ、趙は弱いと思われて秦を増長させるうえ、諸侯にも侮れられます。/ ヽ_ / / (レンぱ)
, -‐'´ ___ ,-r'/ ∠_______,
=ニニニ  ̄ア´ { / 、 /
`ー-- ̄ ̄ア´ `ー=<´ ̄
`ーf-‐'´ l l \ \  ̄`ー‐‐ァ
__ --‐'´ // .l .ハ | \ \ r-―'´ ̄
`ー‐----ァフ / / / .l l \ \ \
レ´ .,j / / l / X ヽ
/__,r'´/ / / l / / ヽ ヽ、 \
´ーf ハ/ /レ'-、 レ' /ィ'爪抔ト、}/⌒;ーr---'
|/ / /ィ'爪芥ト 弋):リ' | l / /
! ./ ./∧ヾ弋):リ ¨¨´ l// /
// ll 八 ¨´ / l /
/ :ヽ ヽ ′ /l
/ ̄ /  ̄`ヽ (  ̄"j ,イ .l
/ / \ ~~ /lヽ l , ィ
_ ---‐‐{ / \-- _' ´ | `ヾ、___, -‐ニ,;:::/
,-‐'´ ̄::::::::::::::::::::| ,′ } \ \==='´∥:::l
 ̄`ー--、::::::::::::::| / f⌒\ / ト、 ヽ::::::::::::::∥:::/
`ー-ァ∨ 八 ` / ヽ\_ |:::::::::::::∥::::|`ヽ、
/:/ /l } \__ノl:ヽ \ミ ̄`ー---fュ::::::::::||::::::| ヽ
/:::ヽ ハl { { /:::|`\__)\ 丶 |::::::::::||:::::/ └-__
l:::::::::ハ ヽ '; :}/:::::l ト、:::::::::\ : |::::::::∥:::/ `ヽ、
l::::::::l \ ヽ ∨ /| │ \;::::::::::ヽ l:::::∥::∧ ___>-
\__\_ヽ-'ヽ ' }/ !: l \::::::::ヽ |:::∥:/ ',
ヾニニニニニヘ弋__ノ / \;::::ヽ |∥/ ', /
\`ー-‐‐゙\___} / `ミ;ヘレ'l ', /:::/
`ー--、____, { ̄ ̄ヽ ', /::::/ /:::
\ \ ヽ ', /::::/ /:::::
と諌められた為、
私がお供いたします。ヽ_,! ノ
ヾ 〉_ . -― ´
\ >^ー'"≧ュ、 `ヽ.
. ヽ, ,.ィ, ,i > 、 .ヘ
/¨ 7'´// ,ヘミ // , 7彡',
,' ,' ,′ / \ // // :.
. i ,≡==ュ-―x、` ー-= -=彡 i!
i | !== ュ ァ≡x il |
| i |. ; ,x=ミ. {::::ハ リl! !
. ', _i_.| iヘ〃:::::ハ ヾシ ! |
〈―‐ | i| 'K::::::シ , | }
. VA |/i | ', ノ! ′
}VAマノ! iト、 ', r フ /: :!/:. \
, ′ ̄ ! ! \ハ≧ュ。,.¨´ /: :ヾ. ',ー-`
/ _,' ヘ! ヽヾ=つ |≦=‐-ヽ\リ ,r=ュ、 _
 ̄ ̄ ̄ / . :/} , ' ̄::¨≧ュ。,!=ュ― ‐ ┐ 〃:::::::::::}ヽ-、ヽミー- 、
/ / //::ァ-===ュ、::::::::丶、 | 乂,r=、 ム/}/ 〉 } ! .! |=‐-、、
/ ′ |,'/::≧―‐- ミ:::::::::::::丶ュ、 `ー´ ̄ i! 〈 /、/ノイ_ ノノ
//´ `ヽ <}j ¨ <::::::ヾ /:::', ';:| ヽ }::} } ̄
と言う藺相如を伴って黽池へと向かう事になった。
出発の日、見送りに現れた廉頗は恵文王に対して
三十日で帰国されなければ、太子を新たな王に立てて秦に仇討いたします。∧
/ ’、 _ . -‐ 7
〈{\>‐=‐- _/ ;′
_∧: :ヽ.-‐≦こ/ .:′ ;
/ ,.マ: : ..`> .,′ .:: . : :/
〆 / ,:'’: : : : . `ヾ:: . : : : :/  ̄ ¨ フ
〉 / / ゜、: : : : : : . . >ー " -‐<´
,' / / .≦´ ∧ :. ヽー`
ー==七升 . :/ .} ;、 : : : . ‘,
,≧‐ニ二三二ニ-‐‘ヽ ,' /"´、, :. :.: :..' . _
Vハヽ∧ :| ≦弐ミ、 /ィ弌ヽミ==ー〈ヾ: :`ヽ
Vマハ∧ | ∨::::ソ {::::ソノ! ;' }: :ゞ‐、',=ュ、
. ‘'<ノノヾ `¨ `¨".'i/ 〈 ヾ: :: :: :: : V:::',',
ヽへ 、 ’, ノ A: :: :`Y: :: : }::::}.}
レミ> ,  ̄ , ' {{ヘ,ィ''''''''''´ノ:::,'/i
r≦´ー-=}≧ヒつ‐-<`ヽ. V'_≧==≠彳:::}
|ミ: :: :: :: :: :: :>ュ。: : ̄ミ、了、 \::::::::::::::::::::::::|
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{ i! ', : :: :: :: :: :: :: :\/:::/ { ==彳}
}_____,} , : :: :: :: :: :: :: :: :ヽへ ' ノ
[:::::::::::::::::::::_] 〈巛〈ヾソムリルレツ、 >ュ、_/
と言う確認を行い、恵文王の了解を得た。
黽池では二人の王のもと祝宴「黽池の会」が開かれたが、秦の昭襄王は恵文王に対して
音楽がお好きだと聞いているので、友好を祝って瑟を弾いてはもらえぬか。
とリクエストを出した。恵文王が瑟を弾いてみせると昭襄王は、秦の記録官に命じて
秦王が趙王に瑟を弾かせた。
昭襄王が恵文王を見下して臣下の様に扱おうとしているのを見抜いた藺相如は、昭襄王に歩み寄って缻(素焼きの器)を差し出して
秦では宴席では缻を叩いて歌うと聞きおよんでおりますので、友好を祝って叩いていただけますか。ヽー- _
ヽ  ̄¨ 、
∨ __ \ ,., ´ ̄¨ ‐- - - -‐ 7
'. ¨≧ミ、 \_ _ / __ ,,,... , '
ヽ ): :ヽ ヽ. / ,.≧'": ;. -=‐‐ /
`< .:_ __: : ゞ }ー{ 〃::::'"´::( /
` ,__ _,. ==≡ゞイュ、 ''''''' /
/ 〃 ´ ̄`ヽ、. : \ ̄¨マ ― ‐ ’
/. :,' ∧ //、. : \ ∧: : ヘ
/ :イ__ / ,' }、// ヘ \ ヘ: : ハ
. /> ´!¬==ュ:::::<: : //ミ、. :. :ヽハ: : i
/'" l=ュ、 ,' /⌒ヽ、ミ 、: :// ミュ、',}: :l ||l!
l i| | ヾ=ュ≧≡ュ、::::`:¨:,>≡ミ、___}>‐=、 i!ll|!
il ||! | ,'/::《弋::゚::ハ::::::::::::弋:゚::ノ 》¬ 11 {
/| / l :i:ヾ== ':::::::::::::::ヽ==彳l !「!.1 !
/ .l /ハ 込 ー .ル| ,'、」/’,
/イ ', // }从{:> .`、ー ‐‐ャ´.イ从l/从ヾ〉ー-ヽ
∨:::l l::::ヾ==≧--< l|人孑:::¨⌒≧ュ i|l il!
| /´ V:l l:::::::::::l ヾツ" / ゙l:::::::::::/,':/ i __,r-ィ=Y´ヽ
l|! / \ヽ::::::::! |::::::::/,':/ 02 〈_i .l .} レ /
l '. . :ヽ∧マ::::',`ヽ 、 , r'"!::::://,r / ,'¨ヽ.
', / ';:ヘ:::ト―――/:::/ t> _{ /⌒ヾ}
l / ヾヾヽ ∮ .//} t>〃{ { / il!i 彡
| i: ../ ̄ ¨ ‐-≧―≦‐< === ,'::∧', ∧ヽ |!
|i l i! :./ /.:::}-\ \ ,'::::::∧',_,/::::l l
i!i l|i !/ /.:: ,' i ';::\ ヽ,'::::::::::::ゝ==彳
と、確かに秦では行われていたものの下品とされる行為を秦王にやらせようとした。
昭襄王が激昂したものの藺相如は、
私と大王とはわずか五歩の距離です。私の首を撥ねて血を浴びせましょうかヽー- _
ヽ  ̄¨ 、
∨ __ \ ,., ´ ̄¨ ‐- - - -‐ 7
'. ¨≧ミ、 \_ _ / __ ,,,... , '
//ヽ ): :ヽ ヽ. / ,.≧'": ;. -=‐‐ /
// `< .:_ __: : ゞ }ー{ 〃::::'"´::( /
ノ_ ` ,__ _,. ==≡ゞイュ、 ''''''' /
/ / ,'´:::::::::::ヽ / 〃 ´ ̄`ヽ、. : \ ̄¨マ ― ‐ ’
. ′ ._,、,-へミ"ヽ/. :,' ∧ //、. : \ ∧: : ヘ
. { ,,/",,,_,、 `l゙' :イ__ / ,' }、// ヘ \ ヘ: : ハ
`( ,,,i{!゙‐'''''゚'i、 j,' /イ ===ュ:::::<: : //ミ、. :. :ヽハ: : i
ゝ|" __、 ゙,! !' .l=ュ、 ,' /⌒ヽ、ミ 、: :// ミュ、',}: :l ||l!
′( / /:::.::|ラ.!| | ヾ=ュ≧≡ュ、::::`:¨:,>≡ミ、___}>‐=、 i!ll|!
. j / ./:.::.::.|il ||! | ,'/::《弋::゚::ハ::::::::::::弋:゚::ノ 》¬ 11 {
/; /::.::.:.::.| /| / l :i:゛ー - '::::::::::::: ー-‐彳l !「!.1 !
/::::::':;... { ::.::.:.::.:| / .l /ハ 込 ー /⌒ヽ」/’,
/'::;:::::::::::'::,', ::.::.::.::.|,イ ', // }从{:> ‐ー , イ| \ _--..,_
! '::;::::::::::::l:.:.:..::.::...| ∨ヽ¨゙゛'' ―- ..、≧--≦___,⊥ -ー"´´ `'‐ゝ
. l. ''::;;/\:.::.:..:.:.i! !、 ≡三 ⌒\
. |:.:.. / \:::.:.:.:! \ ....._≡三三,r' ミミ\
!::::./ . \::.::゙:、. ゛'''‐- ...___.... -ー \ : : : : :/ 三三ン―- 、
゙く \:.:.゙: \ ゙l、} : : :/ .三、 r` !、
. ` 、 \::゙:.、 l: :/ / ゙, ゛''‐-、
`゙ ‐- .,,__ _,,.> ______、,,r'/ /: : : : : :| :ll ゙i
 ̄ ヽ ̄ : : : : : : :/ / : : : : : : :! l|l ヘ
゛゛ー-----/ /:: : : : : : : : :| ,r'', | |
と道連れにお前を殺すと脅した。藺相如のあまりの剣幕に昭襄王は缻を一度叩いた。
趙王が秦王に缻を叩かせた。
, ─ 、
/ >
/ /
| / /ィ──- 、
| | ノ \
, ┤ ヽァイ/二フ \
/ -=─-ゝ'-ニ ___ ァ-一'⌒ __
, ──┐ / { ヽ \ / \
/ |\ .| / / __∧ / ハ ' , | /\ |
| | ソ | / | /  ̄/ \ 〃 -─- l | | / リ /
| ○ / // | | ー=< ̄ \`ー〃z ||ヽ| | ○ /
ヽ--へヽ 「 ヽ ! j | ァ=ミ 彷トt. || // ̄ ̄
| l | | \ N〈 ト:::::} |::d }イ /
__ | |/ \ 、_::ノ ゙(つレ'
入 \_ ヘムイムイ从{ヽ(つ 、_ノ イイ>
\  ̄フ⌒:::::::::::::;/`ト-、)ー─ァ::::::;>ヽ`
\ /::::::::::::::/∧|:::::::\|^7:::/ \
イ::::::::::::/ / | |::::::::::/>レ'く/ \r/`...、 \ヽ
弋__:ァへ__| |/::::::::/ 小 ヽ ∨:::::::::`:..、 ∩
 ̄廴::::/ヽ__入_> . ∨:::::::::::::.ノつヽ\
 ̄ ∨:::::./,ヒ|し' \
/ `=イ ∀ /
\ /
\ /
\ /
\/
その後も宴は続き、昭襄王の家臣から
我が王の長寿を祝って、趙の十五城を献上されてはいかがかな。
と言われると、藺相如はすかさず、
貴国こそ、我が王の長寿を祝って、咸陽(秦の都)を献上されてはいかがかな。イ
/ |
/ :l
-―- / |
__ ,.x≦´ ヽ__{ , っ j
\ \ヘ / ,rく
、 `>廴>ー=ニ´  ̄`ヽ
` < _/ \
/ ` ̄ ̄了/ } ト、__ \
′ { l ' ハ } \: . 、
| | |: . <\ :/: :,' }} ヽ:ヽ: .ヽ
| 八|. : <ヽ: : : \\/ / ',=≠小
| | .:{: : : \\: :/ :/ _/ {=≠:ハ}
| | :. : : : \// ァ ¨r。''"ハ: i : |
.l . :|i . :i ∨: : : ー‐=彡" ゞ彡’:. i. :|
. :|l : :l : :∨/ <゙¨ ゚ ,イ 、 }:.:.ト、{
∨/.: :|l : :| ‘、X ゞ=彡’ ,′:| ヽ
}i : :从: :| .: :\\ イ: : : |
|l. : : : }八 . : : : ; : :≧=- ∠コ , ': i.|\:.{
リ|. :/| : : :\ . : i: i> / ヽ il ヽ
. ノイ |: : : : : \ i: | ト ̄≧=- リ
从厶イノ:::iヽ小 {ヘ:`:.<
/:::::::::::\ 、∨::::::::|l:ュ
/:::::::::::::::::::::::\ ∨:::::|l::|
/:::≫x::::::::::::::::::::::::\ }∨:::|l::|
/x=<::::::::`≫x::::::::::::::::::\/ ∨|l::|
/,′ ` <::::::::`≫x::::::::::::\ 't|l::|
{,' ` <:::::::`≫x:::::::\↓j
i Y|> ` <:::`≫=xヾ:!-/⌒` ー――‐=7
| 〃> ` ー‐=〒} =マ=‐ /
| ,'ノ> ┌─┐ | ル’ \: : : . /
. | { └─┘ { \ー一"
と言い返し、一歩も引かぬ媚びぬ姿勢と国の首都をよこせという無理難題に切り返す事が出来ず、秦の家臣を黙らせた。
宴の間は、藺相如が機転を聞かせ続けて秦に手出しをさせなかった為、恵文王は無事に趙へ帰国する事が出来た。
共に帰国した藺相如は上卿に任ぜられ、秦と趙の間を再び決死の一往復をしただけで廉頗より上の位になってしまった。
,ィ ト.
/ .| | `、,........__ _,../|
ヽ,.ゝ' l \._ >'´ ̄ ̄,. -‐ /
,. '´ ,.ゝ. ヽ、フ. , ,. '´ /
. | , / ,..-ヽ、 { ( _/
l/ヽ‐-'--'-‐ '´ / 、 '`ヽ、__
<_i`‐ァ、 ___... -‐ 'ア ノ \-、-‐'´
| =`<./ ─ u u/,.イ ト-`=-
l.ll ll.||| ○ u ─ | , |
` ‐-< u u ○ /ヘ |
`、_>、 u┌┐ u ./ ,ノiヽ. ',
/:.:.:ヽヽ、 └┘ /-へ.| `ヽ、ヽ
,ヘ\:.:.:.:∨.`‐‐ ´  ̄
/ \\_:ヾ ̄iヽ、
ノ `‐-ニヽ、l,.イ、
叩き上げの趙の勇将として歴戦で功を挙げて来た自負のある廉頗は、藺相如の異例の出世を妬んで、
藺相如は口舌の労だけで上の位におり、私は恥ずかしくて下風に立つ事は我慢できない。
藺相如に会ったら必ず辱めてやる。\  ̄ ̄`ヽ} \ ____
\ x≦ ̄  ̄ ニ=- /L -‐ フ
___ r=‐- _ 、_\ / ∠ _
\ . : | ≧x \\ヾ /
_>. :: :/ \} ∨: : : :_:_: ≧=-
-=≦ _ / / : . 、 `≧=-_ ≧
/: :/ | { l: .: . \ \ \',
∠-‐ 7 / . /| ハ : . ト、: : : . \ \: : . ヽ
/イ ,′ / {′\ : . :| ` <: : .\ }、: . : . N
| i ,′ _メ ゝ、__,,..≧x刈:. .| \: .: .|
| l |---‐=ニ¨ ヽ{ __,. -= 。¨´\}: :/iヾN
. 从 . : |------。‐ 、,____ ,ノ }: .:/.|| }}
\ . .:| 、__ -=ニ¨ /jイ |」レ/
iヽ八 l イ!」 /
}ハ∧ |L彡"
ヽ / ト、
、 r‐―‐ュ / |⌒ヽ
>、 / .|__
`¨¨、´ }::ヽ
_j /::::::::::::丶
x≦/ /:::::::::::::::::::::::::::>、
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/〃:::::::/ /:::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::>
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と誰彼かまわず不満をぶちまけていた。
廉頗の不満を耳にした藺相如は、参朝の際は廉頗がいない日を見計らい、同じ日に参朝しようになった時は病と称して欠席し、屋敷に籠って廉頗に会わないように務め、ある時は、車に乗って外に出た藺相如が廉頗の乗る車を遠くに見かけた為、廉頗に会わぬように道の脇に隠れて廉頗が通り過ぎるのを待つと言う徹底ぶりだった。
そんな藺相如の姿を見続けた従者達はついに、
君は廉頗将軍とは同列でありながら、隠れてびくびくされるのも程があります。
君の行いは匹夫でさえ恥じ入る行いですが、恥じ入るそぶりもありません。
そんな君に仕えることはできません。不肖ながらお暇をいただきたく思います。
と言って廉頗との接触を避けようとする藺相如を諌めた。
藺相如は、
秦王と廉頗将軍ではどちらが恐ろしいと思うか|: : . \ / }
|: : : : . ヽ ./ . : : : ,'
'.: : : : . . . >ー,' . : : : /
ヽ: : : : : : : :...{ { / /
`>:-‐=¬ゝ-"` ー-=、 -‐、 ´ ヘ
/ :: `>、 ヽ. ':. ハ
,'\ ミ;. // 、 ハ ', '
,\ ヾ/\ // //ミ ー‐‐', . i
! ヾ =ハ ⌒ヽ〈 // } i |
i/i :ム〃ミ、 ` ー_ -―彡i> ^ヽ !
{ :: :'.マ::::} "{.::::::ヾ! l〃¨ ´|∧
'. i : :i `´ 乂:::ィ'| ,'、_l 11 ! ' ,
ヽ! : :'、 〈 ′./ー <´i!: . _ ≧
! ./.へヽ フ ,' /: : ;、:: . { ̄
レ ゞつヽ、_ .</イ| ', / \ ',
ァ‐-<:::|,...:<:::::::::::∨ \〉
| ...:":::::::::ィ=≠=ュ、{
/...:"::::=≠:::: -― - 、ヽ
と従者達に聞いた。従者達は皆口をそろえて秦王を挙げた。
すると藺相如は、
秦が趙を侵略しないのは、ひとえに私と廉頗将軍が健在だからだ。
今、私と廉頗将軍が争えばどちらも無傷ではいられず秦王の利にしかならない。
私が隠れるのは国家の危急を第一とし、私情を二の次にしているからだ。
秦王ですら叱責し秦の臣を辱めた私が、廉頗将軍を本気で怖がっているわけでは無い。', \___! / / . :. :/
'. Yー" // . :. :/
∨ . : : : ;!、__}ー---≦-<ヘ
ヽ.: : : : : : : : :> ´ ヘ ヽ ヽ.',
` 77フ¨´:. l i 、 ゛,゛:i
,'/" :ミ: : : . | l ` :l i ―':. .!
″_ ;<:.:. : :..| | | | .' i!
i_  ̄¨7-‐-≧ュl.」_: : :._l_|_彡 i≧ュ、
|  ̄¨7 ` ,x≠ュ、. | : :'.〃7
| ,' .xp弌ミ イ゚゙::ハ.》| : : }7
レ! 〈. 《 {::::::ハ 乂:::ノ ! . : ;'/ >
'. '. ゝ-イ , :|!. :;' <
/.:\ ':, /.! / :. \
∠ -― \ ,ゝ ー ´ .ィ'ーi/ ',ー― `
/ / \〉‐- ≧‐- <i \〉
. /イ |/ /\ー’ .-‐<≧x、
/:::::::::::::\´ ∮ |:!:::::::::::≧x、
/≧ュ、::::::::::::::\ :!|:::::::::::::::/.:/
とその真意を告げた。
共に趙にとって必要不可欠な藺相如と廉頗のいずれかが失脚する事がないよう、藺相如が自らの面子を下げてでも廉頗と争わないようにしていた事を知った従者達は、その思慮深さと度量の大きさに頭を下げた。
その話を伝え聞いた廉頗は、実直な性格もあって藺相如の心意気に打たれ、自ら恥じ入って上着を肌脱ぎし、荊の鞭を背負って藺相如の家の門前に現れ、
この卑しき者は貴方の寛容がここまでのものだと知らなかった。
貴方が今までうけた屈辱を考えればとても足りないものではあるが、この鞭で好きなだけ打っていただきたい。ト 、__
、 `≧=- _∨`Y⌒7
\ `ヽ γ⌒ー= ¨フ
x≧=-‐  ̄二ニ=‐- _
/ 、 __彡'´
/ , \ 'マハ
`ー―=彡 ∧ :ト、__\ー-ヽ }`ヽ
/,x=/ , /斗ヒ、 |〃乞ヽ¨`λ リ`ヾハ
|::〃:/ /| {《f。か\{ ゞ=、+ 爪i}::::::::}ハ
|::{{:/ィ::::::| i : : i:| ゞ ┘ _'__ ji /ゞ┘::::::}}:::}
ヽ\:::::::::j人N从、。 fr ̄´‐ヽ厶イ::::::::_//
` ≫x、::::::::::公: .,_ゝ- 一'/}:::::::/r‐一´
` <≫x、::`ー=っ¨¨¨´ /::// }
{` <≫x、::\ー/〃//_/
ゝ ハ ` <≫∨≪´ 「==}
∨ハ 〈_¨´〕 ==}二{_
〃´ ̄)-、 {  ̄} ( ̄`ヾ:、
/{{ ´ ̄)_} ヽ { 「( ̄` }}::\
r{::{{ ´ ̄_) } ハ{( ̄` }}::::::i}
| V》、 ´ ̄) ニ=- !'/,ヘ (二`〃::::::リ
,.ゝ ヽゞ=彡' \ ヾ__彡_:::/ヽ_
ハマ'∠:::ニ=-―‐-x __ l iヽ \:::::}か
Vムフムx≦´::::::::/ ` ーl」:::::`≧==彡〃 }}
/::ヾ::::::::::::::::::::/ ∨::::::::::::::/く 〃ヽ
〈 \:`==‐-/ {::{^ー''" ヘ::/ }:::::}:、
と言って、藺相如の前に座して謝罪した。
相如殿の為ならこの首刎ねられても悔いは無い。| \ ト
{ ` ー- } ヽ x‐ 7
ヽ| ∨ /
ゝ‐- /-‐―- .,___
/ `ヽ. : : : : : . . /
、__ -=彡 , ` ー-彡'
` ー- _/ ≧x
/ /!{ \ 、: : : : : . . >
/ /7ト ト、 丶 ` ←‐―=ニ´
/ , /斗ヒ、 |`≦、 \: : : . 、≧=-
/-‐=7 /x==ミ,\ | 〃 ≫x. \ー-ヽ: :}
./ ! {:. .:/{i fo。ハ’ \{ fo。::ハΤ¨¨`: :Ⅸ.:/
/ 人∧: :/| 辷::ソ 辷.:::ソリ : : : :/:77′
.// :. ∨ { __'_ / : : /,'//
∨\ト、 /`ー‐一'`ヽ /: :,イ{i///
>込 レ´ ̄ ̄ `ヽ} ///`¨´
r‐≪:::::::::{个 `ー 一' . イ::::7 7ヽ
{7ヽ::::::、 ゞニつ≧=‐- -‐=≦ /::::::/ ./:::/
{ \::\\:::::::.、`ーx ,r‐ '/:::/// ヽ
L、_:、\::\\::::::、ー――//// }
と誓った。藺相如もまた、
私も将軍の為なら喜んでこの首刎ねられましょう。,..-‐ ≦´/
ー- ._ / , /
ヽ. ヾ〈/ ノ:ヽ.
ゝ._ >>ー- - 、‐く ヘ
/ , ;、 ` ‐-=ニ=-‐、 :.
: ヘハ<__/'⌒/二ニ=‐_マ_ ヽ.
. i :i>ト ,ィ弌ミァ}: |´ i!i!|: :_`≧
. | :! :i¨ヽ {;;; } |::. !ゝ--!: :\
!/〉込::} 、 ¨´ i/!::/ :i、 : : i` ー`
///∨∧ 、 ノ .:;'/7ー!-、ヾ!
巛. /〉} : :ゞ≧__ .. イ:/ ,===ュ、>、
{====il/ i/ 7¨',斗-l / ヾ:::::::\
∨:::::::::::i、 ./ i!∮i/{ 02 i´ ∧:::::ヾ\
∨::::::::::〈 / ∧V//i :l\/ }::::::::≫::>
∨::::::::∧ / / ゝg } ! !=彳/
. ∨:::::::::》 /i´/ノ\| :| ヽ ̄
∨::::// / .| i : :: : i | ゛.
`ー" ´ l .| : : ィニ==} :.
と誓い、二人はお互いの為なら首を刎ねられても悔いは無いと誓った。
ィ
x=-‐ フ _/ {_ ノ7
, -‐…‐ ´ / / /´ /
/ ィ ヾ ,x ゝf_{ /_人
′ 〃 } 、 /  ̄ ヽ
{ i {{ イ ∧ } { 八 | >
、 /Ⅶ 从}/ {i(,ノ ∨ i} \ { ヾ ′
∨〈佳{ ′ 〈 _ `{佳}w_ ∠__
_≦辷彡ミヽ、.,マ/ ー`"ィノニ=====彡ノ
Y⌒ヾフ'´⌒ヾ:.、 __rタ'⌒} ̄ヽ ̄´
/  ̄//7 <⌒フ´ /V \
/ \ /// ーァァ‐::;;彡:::ヽ>" ヽ_ `7
,′ { v'/∧ こ丈´::::::::::/ } _ ,.イ
l > ̄\_> \::> ´ レ1_ _‘,
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ヽ _ /:::::::::::\::>、__ /∨x≦:::::::∨::::∧
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_ _ {i´.:.:.:.:ヾ 、:::::}:.》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
こうして、政治と軍事の両輪が強固な絆で結ばれた趙は、恵文王のもと栄え、秦も攻めてくることはなかった。
秦が攻めてくることがなくなり、将軍として斉を討った藺相如だったが、趙が恵文王から孝成王の時代になると病に倒れ、廉頗も健在ではあったが老齢となっていた。
白起により韓の国を攻略して上党郡を手に入れる事になった秦だったが、上党郡を守る馮亭は秦への編入を良しとせず、趙へ献上しようと孝成王に働きかけ、平原君の助言を得た孝成王は、上党郡を趙に編入した。
怒った秦の昭襄王は王齕に兵を与えて趙に攻め込み、長平の戦いがはじまった。
兵数に勝る秦軍を見た廉頗は籠城策をとり、固く守って挑発に応じないでいた為、秦の宰相の范雎は流言により趙の前線指揮官を廉頗から、名将と言われた趙奢の子でありながら机上の空論に定評のある趙括に変えるように仕向けた。
、── 、
\  ̄ ̄ ヽ
、 {__ |
> ⌒─〉 ̄>── 、 /
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/ / \/| :. \ /
〃 / .:.:∠ |:=|= \__/ヽ|
. / \/ ` l: j|:.:.. | ’ 長平の守将が廉頗将軍から |
′ .:.:ィぅx l:八:.:.- 、| :! } : 趙括大先生(笑)になるらしいぞ /
. .:///:( { ハ.:.:. |ヽ} ′ { ----------へヽ
. { .:/ ' ヒノ ´アぅx、∨ /.: ‘
ノ∨.:{""' /:( Yハ /.:.: {:.i
. ー=イ .:∧ ゝヒ ノ 八∨.:.:.::. |:.{
/ .:/}∧ ' """/ /`):/|:.:. i ト 、
ノ:/ :|: ; > ,___ く彡イ_// :|:.:.:. |:.: { \
, ー 、__ ___}/}/∨i {ノ/: /: : :|\:.:. ト:.、
/ , - 、_.ゝ:l ,.'´ ` ‐- ノ `ー‐-- 、 ヽ | } ゝ
_______/ ' ´二二)ノ____ / ` ‐ -‐ '´ ヽ ゝ }
,__/_______/___l '´ ヽ__/__/ , \`ヽ
| | l ' ´ ヽ!__」/ / `,'______,....._` 、
ニニニj!ニニニjニ「二 フ イノ_/ ,' ,. '´ ̄  ̄`ヽ
. / .\,ノ'ヽ/ _ , ' ' 、________ ,.:. / }
,': 未. ',_ ,ゝ-‐ ' ´.;: ';: : : : : : : : :; ー/ , --‐-、_ 人
| 完 i : : : : '; : : ; ' : ; : : : : : : : : :': / ,イ ;' : : : ` ー-‐、'´ ̄\
l 1熟 l: : : : : ; : ,:': : : ; : : : : : : : : : ;ィ /: ;:' : : : : : ヽ \___\
, -l 0蜜 l─ - 、:' : : ; : : : : : : : : ;' ; ;` ‐- /: :;': : : : ヽ |\  ̄\
/:::::::::l 0柑 l::::::::::::::::::`‐、: ; : : : : : : : : : ; :, : ,: :.; ' : ;' ヽ \___\
ト 、::::::::└ ──┘::::::::::::::::;::イ : : : : : : : : : : : :' 、: ; :; : : ;' ヽ |\  ̄\
` ‐`二二二二二二二二 -'´: : : : : : : : : : : : : : : ' ; : :,' ヽ \___\
. : : : : : : : : : : : : : ;' : : : : : : : : : : : : : : : : :,': ヽ. |\  ̄\
秦の流言にかかった孝成王が、廉頗から趙括に代えようとしている事を聞いた藺相如は、病の身を押して孝成王の元に現れ、
趙括は、兵書を学んだに過ぎず、実戦経験が乏しく前線で臨機応変に対応する事は出来ません。_____
_, -<. /
__/ /
|\,___,, -- ‐<¨ / _, '" /
ヽ ''''''ヾ>¨'|''" ,,ノ.__
\ ''''>-------- .<"ヽ、: :\
ヽ,,_,>- '¨; : : : : :: : : : : : : :: : `ヽ.: \
:/ : : : ::/::ハ : : : : ト、 : :ヽ. ::ヽ: :i : :ヽ
`/ : /: :/:/::/、 \;::、:!、:ヽ、 : :! : : :'; i : :.}
7: : i: :iV,.イ ヽ、! ___ヽ! : : : :i/ : : |
i: : :| : : !/ヽ!_ '"´ ,,,oヽ: : :!:ヽ: :|
i : ::i: :i '"´ ___ |ΞV : :|:∧
.',: :i : : o゜" r''"´ \ Lニニ!: |: : ヽ、
ヽヘ: : | ! ヽ. !:::l::|::::ハ::!_,>
O !,.人 !,_____,,,..,.-、i ,.イ:!:::り::/ !
。 |::::';ゝ>.、ァヽ. i. ';::::ハ::!:::/イ: :/
|:::リ`ヽ.r7i i ̄i. ', >、レ' レ'
|/ | !ハ:! ',/ヽ.
i ',T7::i ヽ/ i
と諌めた。趙括の母までもが息子を重用しないように孝成王に頼むも、孝成王は指揮官交代を断行した。
___ ,...-――;i
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廉頗と交替した趙括は、兵法書通りの配置に陣替えしてから秦軍に攻撃を仕掛けたものの、王齕に代わって派遣されていた秦の白い悪魔白起の釣り野伏にひっかかり、釣りだされた先で自国領内ながら兵糧攻めさせるという情けない状況に陥り、突撃を敢行するも自身は戦死し、降伏した趙の兵四十万は様々な問題から白起により生き埋めにされるという大敗を喫した。
その後、藺相如は病死し、廉頗は魏の国へと亡命する事になり、両輪を失って弱体化した趙は滅亡した。
恵文王という聡明な王の下で趙を支えた藺相如のエピソードは、以下の故事成語の語源となっている。
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34 ななしのよっしん
2019/04/29(月) 23:57:55 ID: 2Isnava2vd
35 ななしのよっしん
2019/04/30(火) 00:01:52 ID: 2Isnava2vd
(スマホ接触ミスのため打ち直し)
漫画「キングダム」では早逝のイケメンとして描かれて、
過去回想シーンでは昭王と二度会ってる事も書かれてたなぁ。
…完璧のエピソードは本当に見てみたい。
36 ななしのよっしん
2019/06/26(水) 11:22:08 ID: OI1ihkgMR4
おおリン少女が戻っている。よかったよかった。
センスも感性も無いのなら聞いてからやれよ。いきなり・ごっそりやるなよと。
あと三国志13の能力が載せられると、評価が上がっているのがよくわかるんだけど…(チラッ)
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最終更新:2025/01/14(火) 07:00
最終更新:2025/01/14(火) 07:00
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