立上芹(たてかみ せり)とは、XEBEC原作・制作のオリジナルアニメーション作品『蒼穹のファフナー』シリーズの登場人物である。
竜宮島に暮らす中学2年生で、真壁一騎たちの後輩にあたる、しっかり者で聡明な少女。竜宮島中学校の生物部に所属し、特に昆虫に対して強い興味と愛情を持っている。虫は罠を使わないで捕まえ、観察した後に逃すのがポリシー。堂馬広登、西尾里奈、西尾暉とは同じクラス。また、広登とは幼馴染。
劇中でファフナーのパイロット候補者の一人となるが、TVシリーズではファフナーに搭乗することはなかった。
第14話にて、「ワルキューレの岩戸」の外へ出たばかりの皆城乙姫と出会い、彼女にとって一番最初の友人となる。その後、中学に編入した乙姫が本人の希望で芹たちと同じクラスで過ごすようになると、里奈らと一緒に親交を深め、乙姫の人格に大きく影響を与えた。
基本的に島民の名を呼び捨てにする彼女から芹と里奈だけは「名前+ちゃん」と敬称をつけて呼ばれていた。乙姫と互いに想い合い、特殊な存在ながら大切な親友である彼女を誰よりも理解し寄り添おうとした。第22話では結果として島を危険に晒した乙姫の行動を責めた真壁史彦に対し、彼女を庇って抗議している。第25話及び最終話で描かれた別れのシーンでは、彼女を再び岩戸につなぐケーブルを里奈と共に持ち、親友の最後の時を見守った。
TVシリーズから2年後。16歳になり、高校生徒会のメンバーとして広登や西尾姉弟と日々を過ごしている。皆城乙姫に対する気持ちは変わらず、彼女が生まれ変わった新しいコアの眠る岩戸へ頻繁に通っては、その日捕まえた虫を教えてあげたりしている。趣味が昆虫観察なせいか他の種を受け入れることに抵抗がなかったが、乙姫との出会いと共に過ごした日々は、元来もっていた生命に対する感受性をさらに強くし、人やフェストゥムの気持ちを分け隔てなく受け入れ、同じように慈しみわかり合いたいと願っている。
再び始まった戦いにおいて、正式にパイロットとなり「ファフナー・マークツヴォルフ」に搭乗する。普段は優しく真面目な性格だが、搭乗時は変性意識の影響で凄まじく攻撃的に変化し、シミュレーションでいきなり頭突き攻撃を行ってメカニックたちを驚愕させた。
そのため、頭部保護を兼ねた「ショットガンホーン」という専用武器が開発された。これは頭部に搭載された角状のものにエネルギーフィールドを発生させながら突進し、突き刺した先端からルガーランス同様にプラズマ弾を発射して止めを刺すというモノ。通称カブトムシアタック、どたまルガーランス。一見ネタのような武器であるが、実戦でフェストゥムを撃破してみせている。っていうかコレを思いついて実装する保さんすげぇ
ファフナーで戦う中、フェストゥムたちが痛みと恐怖を訴えていることを感じ取ってしまい、何もしてやれない芹はせめてもの償いに彼らの墓を作り、史彦を驚嘆させた。
中盤、激化するフェストゥムの侵攻で危機に瀕した未熟な島のコアを補助するため、ワルキューレの岩戸の代替カプセルに入り、2年ぶりに親友・乙姫の精神と再会を果たす。自らの消滅の危険も厭わず、敵ミールの直接侵攻に怯える乙姫を励まし続け、仲間と共に島のコアを守りきった。そうして島のコアは成長期を乗り越え、芹は役目を終えた乙姫とほんとうのお別れをすることになった。
高校を卒業後、実家の鈴村神社で巫女をしつつ、広登の番組制作に(しばしばひどい目に遭いながらも)付き合い続けている。髪をロングに伸ばしており、顔立ちも仲間内で一際大人びて、落ち着きを増した雰囲気もあって心身ともに大きな成長が見られる。岩戸通いは相変わらず日課のように続けており、コアを世話したり将来目覚めた時に役立てるような第一種任務に就くべく、アルヴィスではドクターコースと並行して特殊医療の勉強に励んでいる。
現役のファフナーパイロットチームのひとりとして島の防衛を担い、引き続きマークツヴォルフに搭乗。変性意識によるショットガンホーンでの頭突きは健在だが、通常の近接武器での戦闘や連携も的確にこなす。しかしパイロット適性が徐々に下がってきており、自分なりに島を守る方法を模索している。
島外派遣には参加せず、里奈や後輩たちと共に島を守る。第6話において、覚醒し岩戸を出た新しいコアの少女と出会う。皆城乙姫との性格の違いに戸惑うなか、新コア直々に名付け親になるよう命じられ、2代目コアを「皆城織姫」と命名と提案。
超次元現象(SDP)覚醒の際、マークツヴォルフはコクピットブロックのある下腹部に強烈な一撃を貰い戦闘不能、搭乗していた芹も瀕死の状態であったにもかかわらず機体・搭乗者共に同化結晶に包まれ完全回復、さらにショットガンホーンからワーム・スフィアーを発生させるという「再生(リバース)」を発現。
SDPを使用して戦ううち、新種の同化現象により生身で触れた物を同化してしまうように。個室に隔離され、まともに食事もできていない(同化すれば一応食べたことにはなっているらしい)。
この同化現象は織姫に触れている事で抑える事が可能で、彼女に介助される形でようやくまともな食事を取れるようになり、手を繋ぐ事で機器を用いた検査の受診や夏祭り等催事に赴くことも出来るようになった。
第4次蒼穹作戦の折、地球に到来した純粋ミールのアルタイルを竜宮島で眠らせるため、皆城織姫命の下、竜宮島他島民生存を目的としたプランデルタが発令。織姫を守る為に芹は竜宮島に独断で戻り、島に命を還す織姫と一緒にいる決意をし、マークツヴォルフに搭乗したままアルタイルと共に来るべき対話の時まで海に沈む島で眠りにつくことになった。
皆城総士が夢の中で現れる白髪の女性が立上芹であり、皆城乙女(織姫)に似た二人のコアと思われる存在と共に竜宮島にいるものと思われている。
(ネタバレ)
第六次蒼穹作戦において来主操がマークレゾンの前に敗れ、コアとなって海底に眠る竜宮島へと沈む中、入れ替わる形でマークツヴォルフに搭乗して参戦。ノルンのオールレンジと白兵戦を駆使してベノン軍を圧倒。
しかし、異次元戦闘を行っておきながらミツヒロからは「エレメントでないくせに!」と吐露した事から「まだ」人間の範疇に入るものと思われる。
新たに目覚めた二人のコアとアルタイルの影響なのか芹曰く「死なない」らしい。
蒼穹のファフナーシリーズの登場人物 | ||
---|---|---|
竜宮島の子供達 | 一騎世代 | 真壁一騎 | 皆城総士 | 遠見真矢 羽佐間翔子 | 春日井甲洋 | 近藤剣司 | 小楯衛 | 要咲良 | 羽佐間カノン |
広登世代 | 堂馬広登 | 立上芹 | 西尾里奈 | 西尾暉 | |
零央世代 | 御門零央 | 鏑木彗 | 水鏡美三香 | |
特殊な存在 | 皆城乙姫 | 皆城織姫 | 日野美羽 | |
竜宮島の大人達 | 真壁史彦 | 遠見千鶴 | 溝口恭介 | 羽佐間容子 | 小楯保 | 西尾行美 | |
人類軍 | ヘスター・ギャロップ | ダットリー・バーンズ|ジョナサン・ミツヒロ・バートランド | |
フェストゥム | 来主操 |
掲示板
264 ななしのよっしん
2022/01/11(火) 22:09:33 ID: K51LHvJGwI
>>234
ある意味ファフナーの語源であるファフニールなんだよな。
265 ななしのよっしん
2022/01/12(水) 15:09:31 ID: rB5dVjXjEa
ミールに2回同化されかけて致命傷から再生して何年間も封印されていたのにまだ人間なことに驚きを隠せない
266 ななしのよっしん
2022/12/30(金) 01:22:05 ID: lEumaPVYmA
すっげぇ細かいことなんだけど
BEYONDの記述、「まど」じゃなくて、「まだ」だよね…?
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最終更新:2025/01/11(土) 10:00
最終更新:2025/01/11(土) 10:00
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