真田信綱 単語

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真田信綱さなだ・のぶつな 1537 1575)とは、信濃戦国武将である。武田二十四将のひとり

概要

真田幸綱(幸)の嫡男で、真田昌幸。通称は太左衛門、左衛門尉。

は智謀の人だが、彼は武勇にたいへん優れており、周囲からも次代を担う人材として大きな期待をかけられていた。だが、長篠の戦いにて壮絶に討死を遂げる。

彼の死により、幸が当となり、武田滅亡後の荒波を乗り越えていくのは良く知られている通り。そして真田の「武」は40年後、甥の真田幸村(信繁。左衛門佐)によって下にく事になる。

生涯

真田幸綱長男として誕生。から『綱』の字を受け継ぐ(当時は『幸』ではなく、こちらが真田通字だったとする説も)。そして君である武田信玄からは、信玄が多くの臣に与えていた『』(祖武田信昌に由来)ではなく、武田氏の通字『信』を与えられた[1]。この辺りからも、信玄の真田氏への期待と信頼が見える。そして信綱もそれによく応えてみせた。

真田は信玄の小姓となり、のちに「百足衆」と呼ばれる部隊を率いる。同じく同真田昌幸武藤氏に、真田信尹は加津野氏に養子入りし、やはり信玄の小姓を経て、戦場で活躍している。

一方の信綱は、・幸綱の後継者として現地でガッツリ経験を積まされていたようだ。『甲陽軍鑑』によれば、1561年の第四次川中島の戦いではとともに別動隊に参加していたという。

やがて病に倒れたに代わって、1567年頃に真田督を継承した。(幸綱は1574年死去)

以後、駿河侵攻、西上作戦といった信玄後期の戦いに専らコンビで参戦。多くの戦で先鋒を務め、その武勇は野戦でも攻戦でも高く評価されていた。武器江貞次作とされる三尺三寸の大太刀である。三方ヶ原の戦いでもやっぱり先に立ち、徳川家康ボコボコにして脱糞させている。

この頃の真田一族の立場の高さに関しては、兵力を見ると分かりやすい。信綱は騎200を率いる立場で、これは信濃の領たちの中でもダントツトップである。これにプラスして、は別を建てることを許されており独自に騎50、更に武藤を継いだ幸と加を継いだ信尹が各騎15。
もちろんそれだけの戦力をえる負担を強いられるが、武田信濃衆の中でも真田一族は既に破格の存在だった。

長篠

信玄死後も武田勝頼に引き続き仕えたが、1575年、長篠の戦い真田と共に討死した。享年39歳であった。

この時は馬場信春が率いる右翼取った。対する佐久間信盛隊に向けて突撃し、防柵を大太刀バッタバッタと薙ぎ払い、怒涛の勢いで敵へと薄するも、隊の弾に倒れた。信綱・兄弟のほか、土屋正次もここで討死し、馬場信春が命を懸けて殿を務めた事で勝頼は甲斐へと生還した。

信綱の首は織田・徳方に取られたが、その後臣の白川勘解由・北沢最蔵の兄弟によってと一緒に甲斐へと戻ってきた。この時、彼の首を包んでいたのは信綱が用していた羽織で(※白川勘解由の羽織とも)「血染めの羽織」と呼ばれ、と共に現存する。白川兄弟は使命を全うすると、の後を追って殉死した。

その後

系図の上では男子真田真田)がいたとされるのだが、まだ幼かったためか、三真田昌幸が跡を継ぐ事となった。この息子たちはこの後も全く表舞台に登場せず、消息不明。

もう一人、信綱にはもいた。清音院殿と呼ばれる彼女幸の息子真田信幸(信之)の正室となるが、後に本多忠勝稲姫小松姫)がいできたため側室に降格させられる。だが後に信幸の長男真田信吉を産み、信綱の血筋を繋いだ。

武田滅亡後も幸の智謀で真田は生き延びる。『攻め弾正』と呼ばれた・幸綱、『表裏の者』と呼ばれた幸にはさまれ若干影が薄い信綱であるが、その剛勇は幸からも尊敬されていたと言われる。長篠の戦い武田四名臣を始めとした多くの功臣たちのみならず、信綱のような次を担う人材の多くを死なせてしまった事が痛恨とも言える。

だが信綱が示した真田の武勇は、その後40年の時を経て、甥・真田幸村によって再び下に名を馳せる。奇しくも、彼もまた「左衛門」の名を持つ人物だった。(信綱にあやかったともいわれる)

創作作品において

漫画「センゴク」

第2部となる「正記」の序盤で長篠の戦いが描かれ、主人公仙石権兵衛へと薄するも壮絶に討死。だがこれは、仙石真田の奇妙な縁の始まりであった。

信長の野望シリーズ

信長の野望」(PCシリーズにおける真田信綱の力一覧。

とっても微妙もっと評価されるべき。騎武者としてはいっぱしなのだが、彼が存命している時代は当然山県や馬場たちも存命であり、一方真田中となると周りがチートいという悩めるお兄ちゃん

軍事 内政
戦国群雄伝 戦闘 政治 魅力 野望
武将風雲録(S1) 戦闘 72 政治 55 魅力 65 野望 55 教養 53
武将風雲録(S2) 戦闘 74 政治 58 魅力 65 野望 55 教養 53
覇王 采配 75 戦闘 78 智謀 59 政治 46 野望 55
天翔記 戦才 150(A) 智才 108(B) 政才 82(C) 魅力 72 野望 63
将星 戦闘 75 智謀 59 政治 43
烈風 采配 73 戦闘 75 智謀 49 政治 42
世記 采配 63 智謀 40 政治 30 野望 41
蒼天録 統率 67 知略 45 政治 30
下創世 統率 65 知略 45 政治 29 教養 49
革新 統率 69 武勇 78 知略 50 政治 33
統率 69 武勇 78 知略 50 政治 43
創造 統率 65 武勇 73 知略 53 政治 47
大志 統率 64 武勇 79 知略 64 内政 47 外政 49

 

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関連項目

脚注

  1. *『信』は重臣の嫡男に対してのみ与えていた。
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