手妻 単語

11件

テヅマ

4.0千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

手妻とは、古来より日本に伝わる日本独自の手品奇術のこと。手妻師とはそれを生業にしている者のこと。

ニコニコ動画では藤山晃太郎が有名。

概要

手妻」という言葉は江戸時代初期に表れたもので、
それ以前、手品にあたるものは、手品品玉放下(ほうか)、外術奇術散楽…と、時代により
様々な呼ばれ方をされてきた。「手妻」の語「手を稲妻の様に素く動かすから」
また、手妻が"手妻"単体として区別されるようになるのも江戸時代になってからで、
それ以前は今でいう大芸・人形劇などとごっちゃに演されていた。

ちなみに「和妻」いう名は、明治になり西洋の手品日本輸入されたことで、
それまでの日本の手妻と外奇術を区別するために前者を和妻、後者を洋妻、と呼び分けたのが始まりである。
また、江戸時代での「手品」と「手妻」といった名の違いは、前者は装置・仕掛けの物、
後者は手先の技でみせる物の事をしていた。

 

何を以って"手妻"とするかというと、

  1. 作品小具の継承
    “江・明治(あるいはそれ以前)から継承されてきた手妻の作品を継承して演じている事。”
  2. 演技の継承
    “手妻の演型を継承していること。又誰から習ったかがはっきりしている事。”
  3. 口伝の継承
    “表に伝わっていない演技の工夫、口伝を継承している事。”
  4. 元々のの継承
    “たとえ古型を改良して新しい手妻にして演じても、元に戻ることができる事。
    そのために直接の師型だけでなく、先代型や、その周囲にある同類の芸型まで知っている事。”
  5. 日本の伝統文化の継承
    “着物の着方、身のこなし、言葉使い、口上、舞踊、邦楽など、
    直接手妻ではない部分でも、他の日本の伝統芸、文化の継承がなされている事。”

“こうした事がはっきり継承されていて、演じ分けられるのなら、少々形は変わってもそれは手妻である。手妻には何年にもかけて蓄積された膨大な先人の工夫がある。その工夫を尊重して、生かして行く事こそ手妻師の最大の財産のはずだ。”

引用・参考元 : 藤山太郎「手妻のはなし」exit 340~341

という事で、これら全てを兼ね備え、またそれを演じる事が出来れば、それは手妻となる、らしい。

実際、これらをきちんとモノにするには相当な時間と苦難を要す様で、例えば藤山晃太郎はというと、
手妻の修行時代中に三味線日本舞踊、鼓(つづみ)、太鼓を習い、修行と並行してそれを習得している。
鼓とは肩に載せて手でくもの、太鼓とは撥で和太鼓の事。このときの三味線先生杵屋裕光杵家七三
日本舞踊は所作(身のこなし・演技の動作)等の鍛錬にもなる。
立ち姿や振る舞い・動きがとことん隙美しいのはきっとこれのせい。

 

手妻のみどころ・ポイント

  • ・所作の美しさ : 実 際 に 見 れ ば わ か る 。それくらい底された体の動きや静止の間で観客を惹き込む。手の動作も決まり手として一つ一つ定められたものすらある。美しい動きを連ねつつ、手妻を演技する。
  • 見立て : 実物をそのまま模した小具を使うのではなく、手妻の手順で見せてゆく。例えばなら半を捩ったものをひらひらと飛ばしたりに留まらせたりして表現する。一度で見て判るものとは限らず、ふとある日見て気付くものもあるという。観客各々方でそこに視る(見立てる)物も違うのかもしれない。現に、【紅一葉】手妻ってみたでござる【故意のヤマイ】exit_nicovideoの中で「本来見立てとは観客が自由に思うもので演者が言うのはいかがなものか」とう意味の前置きを解説で示している。
  • 事物の背後にある物語 : 繰り広げられていく不思議・不可思議の流れの背後に、ストーリーが組み込まれている。

殊、見立ての歴史は古く、それらは江戸時代浮世絵にも散見される。やれ~~の山に似てるから○○だ、これはこれこれこういうものに似ているから御出度い、等。江戸庶民の楽しみの一つに"見立て"があった。当時と同じ手妻を見て、江戸時代人間が想起した見立てと同じ物を、現代の人間が見い出す事は果たしてうのだろうか。当時と全く同じ手妻を見て、江戸時代人間と現代の人間で、同じくらいの楽しみを得る事は出来るのだろうか。

 

手妻師の演目

手妻は伝統芸能である。とはいえ江戸時代当時の演をそのまま繰り返している訳ではない。古典を継承しつつ、今を生きる人間にも新鮮に楽しめるようにと、常に新しいモノを創意工夫していたりする。

例えばニコニコ動画でお染みの『金輪舞exit_nicovideo』。後半、"回ってみたexit_nicovideo"そのものにBGM幽雅に咲かせ、墨染の桜」が加わって画面がとても盛り上がる手妻。こちらの元となったものは『金輪の曲』という古典的な手妻、口上と共に30cmくらいの金属の輪を操りひとつひとつ見立てを披露するものでした。

この『金輪の曲』から口上をし、且つ見立てを生かし、曲を重ねアクロティックにつややかに、それにシルホイールでぐるぐる回る演技を加えて"金輪舞"。これにシルホイールければ"金輪切"。あの輪っかをさくさく乗りこなすやつがそんなにいるわけがないのでして、そもそもシルホイール演技自体、回ってみた中の人海外一目惚れして独学で練習したものだったりもして、つまりこの手妻の演「金輪舞」と「金輪切」を作ったのは、藤山晃太郎、つまり先生オリジナル作品なのでした。

継承したものだけじゃなくて新しい演も作る。手妻として、上記5項を踏まえた"手妻師"として。

 

手妻師の道具

手品の専門店では、今でもオーソドックスな手妻用の小具が売られていたりする。しかし、自分で考案した新しい演を”手妻”として演じたり、旧来の手妻も販品では収まらない以上、手妻師自ら具や仕掛を自作したり見合う小具を探したりする。

簡単な仕掛けなどは自作したものを使用する事もできるが、舞台で使う具などは職人依頼し、観賞に耐え得る以上の物を拵える。この場合、まず物師と職人に本体を作成してもらい、その後、絵師や塗師等、装飾専門の職人に外装を仕上げてもらう。

演者のこだわりと美学がモロに出る部分である。

 

手妻マメ知識

  • 移動手段・長距離での具の運搬
    ヒヨコと荷物(具)の為に長崎まで電車移動した事がある。とはいえ普段からこの様な電車の長旅をしている訳ではない。荷物を先に送る事が出来る時は、較的近距離大阪など)でも飛行機を使ったり、また九州佐賀)まで移動したこともある。様々な移動手段を駆使するが、く「電車が安心・好き」とのこと。

関連動画

大祝梅セイロ [Ohsyukubai Seiro]exit(youtube)
この"大祝セイロ"の後に下記リンク・上記右の"金輪舞"が続く。

金輪舞 [Kanawamai]exit(youtube)
上記右の動画、『藤山晃太郎 金輪舞』の転載元。

慶紙の扱い [Keishi no atsukai]exit(youtube)  \ ヒヨコ !/

水芸 [Mizugei]exit(youtube) 
実際に観ると滴るの音まで美しい手妻。

大江戸両国からくり祭 藤山新太郎 江戸手妻exit (youtube)
こちら演じ手は藤山太郎さん。上記右の動画にて演じられている"連理の" "水中" "落下の舞" がある。
"金輪舞" "金輪切"の元となる"金輪の曲"もある。べてみると面い。

西条美咲 「手妻」にて京人形にexit (youtube)
2010年上海万博にて演された、藤山太郎さんによる手妻、"のたはむれ"。

蝶のたはむれ[Chou no tawamure]exit (youtube)
」の手妻2010年10月、高円寺にて。


Web Japan > Japan Video Topicsexit (外務省JAPAN VIDEO TOPICS」ページ)
[Wazuma - Japanese Traditional Magic] という解説ビデオがある。7カ国語

今こそ知らないと恥!?日本の伝統 手妻部分exit (youtube)
2010年5月21日に放送されたテレビ東京の番組たけしニッポンミカタの手妻紹介部分。
(手妻のついでにニコニコ動も紹介されている。)
約20秒の"万倍芸"とか約30の"連理落"、その中で約3で巻く""など、
舞台上ではまず高速の演技が見れる。

世田谷Webテレビ(2009年01月22日放送分)exit(PeeVee.TV)
"の扱い"と"金輪切"の演、手妻の解説付き。

上田のプロファイル|2010年11月23日放送 手妻師 藤山新太郎さんexit (日本テレビ)
稽古風景藤山太郎さんによる手妻についての説明、神田明神横『神田』での演の模様など。

関連商品



関連リンクと手妻の催し



関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/04/06(日) 14:00

ほめられた記事

最終更新:2025/04/06(日) 14:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP