奇術サイド(きじゅつサイド)とは、「とある魔術の禁書目録」における第三勢力である。
概要
鎌池和馬著「とある魔術の禁書目録」
当初その作品は、「魔術サイド」と「科学サイド」という二つの勢力を中心にした物語だと思われていた。
しかし、外伝コミック「とある科学の超電磁砲」のアニメ版主題歌である「only my railgun」のPVが発表されるやいなやその認識は覆されることになる。
「科学サイド」「魔術サイド」に続く第三勢力、「奇術サイド」が存在したことが明らかにされたのだ!
劇場版予告編
***科学と奇術が交差する時、物語は始まる***
上条当麻は、焦っていた。
彼の右手に宿る力、幻想殺し(イマジンブレイカー)。
これまでに学園都市最強と謳われた一方通行(アクセラレータ)を始め、
数多くの強者とこの右腕一本で互角以上に渡り合ってきた経験は、
彼に自信を与えるのに十分なものだった。
しかし・・・目の前の相手にはそれが通用しないのだ。信じてきた右手の力が。
「君の右手・・・僕には通用しないよ」
そう言いながら男が目の前に掲げたぬいぐるみに命を与えた時、
当麻は確信した。この相手には・・・天地が逆転しても敵わないと。
「なぜ・・・なぜお前は俺の右手のことを知っているんだ!」
ギリギリの状態で問いかける当麻。しかし男はそれには答えず続けた。
「その右手は全ての超常を打ち消すんだろ?
だが今君が見ているものは紛れも無い現実・・・
・・・そう、全ての奇術にはタネがあるのさ」
「・・・っ!!」
狼狽する当麻を見ながら、男は不敵な笑みで言い放つ。
「でっかくなっちゃった!」
奇術とは
タネと仕掛けと呼ばれるものを用い、磨き抜かれた技術によって超常現象を引き起こす力である。
優れた発想やセンスによって多数の現象を操れることが最大の特徴であると言える。
また、異能の力を一切用いないため、幻想殺し(イマジンブレイカー)が通用しない。
奇術サイド構成員
規模・人数など多くのことが未だ謎に包まれている。
構成員について様々な憶測が飛び交っているが、殆ど確証は得られていないのが現状だ。
尚、本拠地は「東急ハンズ」との情報が流れているが詳細は今の所不明である。
以下は構成員だと思われる人物
- マギー司郎
- マギー審司の師匠であり奇術サイドの創始者であるとも言われている人物
禁書である10万3000冊の魔導書の一つが、著書「生きてるだけでだいたいOK」ではないかと噂されることから、実は魔術サイド出身ではないかとの憶測もある。Lv.46。
- ゼンジー北京
- 「東のマギー、西のゼンジー」とも言われる、マギー司郎と並ぶ奇術サイド伝説の人物。
- 「タネモシカケモチョトアルヨ」「ワタシハ中国ノ広島ウマレヨ」などと言って人を煙に巻く。
- sm3786396
- Mr.マリック
- 「超魔術」や「ハンドパワー」を駆使する人物。一昔に活躍していた時期に、その演出・手法や「超魔術」といったキャッチコピーによって、一部から「科学サイド」の超能力者や「魔術サイド」の魔術師と思われてしまい「インチキ」や「全て奇術」と言った的外れなバッシングを受けた。
現在は自ら「マジシャン宣言」をして「奇術サイド」の人間として活動しているが、「超魔術師」としての肩書きはそのままである。
- 松旭斎すみえ
- 奇術サイドの礎を作った人物とも言われている、奇術サイドのレジェンド。おしゃべりを交えた奇術というスタイルを取り入れたのと、定番のBGM「オリーブの首飾り」を使ったのはいずれもこの人が初めてとされている。
- トランプマン
- 某有名芸能人に間違えられそうになった今では時の人。世襲制で現在は2代目。
- トランプを駆使した遠距離攻撃という特徴的なバトルスタイルで一世を風靡した。
またロシアで「トランプマンSP」という名目の元行った「ギリシア正教会」への遠征では口部から炎を噴出するのを目撃されており発火能力(パイロキネシス)の持ち主ではないかとも噂される。
現在行方不明とされているが、江東区木場でマジックショップを営んでいるとの未確認情報もある。
- ユリ・ゲラー
- スプーン曲げの能力を用いて日本における超能力ブームを巻き起こした人物。
そのため「科学サイド」の人間かと思われていたが、彼の出身はイルラエル・テルアビブで、現在は十字教一派であるイギリス清教のお膝元に居住している事から「魔術サイド」に属している可能性もある。しかし、過去に多方面から「スプーン曲げは超能力でも魔術でもなく奇術だ」との指摘を受けた事や、Mr.マリックから透視手品をタネを聞き出した数年後に自らの超能力リストにその透視ネタが入るようになった事から、本当は「奇術サイド」にも籍を置いていて、事実上トリプルクロス(三重スパイ)として暗躍しているのでは? とも言われている。
- 某大手企業に対し肖像権侵害を理由に6000万ポンド(約101億円)の損害賠償を求めていたが、企業側弁護士に
- 「このキャラクターは超能力が使えます。もし貴方とこのキャラクターが似ているというなら是非ここで超能力を使ってみてください」
- と返され控訴を取り下げたところをみても奇術サイド側の人間である可能性が高いのではないかと推測される。
- ナポレオンズ
- 奇術サイドのメンバーとしては珍しい二人組みでの活動を主とする。
空中浮遊など奇術サイドの大技を易々とこなすが、最も注意しなければならないのは道具と二人の息を合わせることで人間の頭部を360度回転させる脊髄粉砕(ヘッドツイスター)の使い手であるということだろう。
- プリンセステンコー
- イリュージョンマジックなどで世界的に有名であり某国のトップにも求愛されたことのある奇術師。
- 彼女は引田天功の二代目を襲名し、一時期アイドル歌手としてもデビューを果たしている。
- 世界各地で舞台を行っているが、その目的は魔術サイドへの諜報活動またはパイプ役ではないかと言われている。
- アンディ先生
- 奇術サイドの身分を隠し占い師に結婚運を占ってもらうと「嘘ばかりつくと嫁のもらい手がなくなる」と言われてしまった。
- ジョニー広瀬
- 吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)所属の奇術サイド第一人者らしい。奇術の腕は一流だが、あらゆるコンテストで常に一人だけ「超えられない存在」が居た。それが、前述のMr.マリックであり、二人は今も親交が続いているという。
- 一陽斎蝶一
- 吉本所属の奇術サイド構成員。仕掛けていた鳩にラッカーを塗って七色の鳩を飛ばそうとしたところ、鳩の羽根が固まってしまい、ステージ上に鳩がボトボト落ちただけだったり、奇術の火がカツラに飛び火して炎上していることをアシスタントに告げられるも「人の気にしてることを言うな!」と言った、などのエピソードがテレビでバラされたため、存在自体よりも名前とエピソードの方が有名。高齢のため現在は隠居中である模様。
- 小泉エリ
- 吉本きっての若手奇術サイド構成員。ビジュアル面でもアイドルに引けを取らないが、その存在は奇術サイドとしてではなく「ごはんリレーの子」としか知られていないという悲しい現状がある。
- ムッシュ・ピエール
- フランスのブルゴーニュ地方出身という足利市生まれの構成員。見た目の怪しさは随一。
その他
- 南條愛乃
- fripSideの二代目ボーカル。詳しくは名前をクリック。
- 水面下で活動を行っていた奇術サイドを表舞台に引っ張り出した張本人。
- 「南條愛乃」が出した何かの契約書(×サイン色紙)に「マギー審司」がサインをしている所が映像として残されている。
- ※詳細は関連動画のPVメイキングを参照
使用奇術
現在確認されている奇術は、「only my railgun」のPV中にマギー審司が使用した腹筋崩壊(アブドミナルブレイカー)、仮面投擲(ペルソナ・マギー・ファイア)、瞬間拡耳(ビッグ・ジャッジメント・イヤー)、強制詠唱(スペル・インターセプト)、念動力幻想卵(フライング・ファンタスティック・ティンガ)、無機物召喚(ラッキー・インオーガニック・コンパウンド)だけである。奇術師の占符(チート・トランプ)と見られる呪符を操る姿も確認されている。加えて、中国の伝説上の四神である朱雀を召喚したり、ネタ晴らし(相手を騙す奇術の可能性あり)をする姿も確認されている。
更に、「LEVEL5-judgelight-」PVではエスパー伊東が自在収納(コンパクト・ボディ・パッケージ)、連打頭小槌(ヘッド・バッド・スパンキング)、鼻花破裂(ノーズ・バルーン・アウト)、無傷匙(パーフェクト・スプーン)、頭鞄横転(ヘッド・バッグ・ロール)を使用する姿が確認された。
関連動画
新OP「LEVEL5-judgelight-」ではエスパー伊東の登場等新たなる展開が公開された
関連商品
関連コミュニティ
関連項目