市貝町とは (イチカイマチとは) [単語記事]

市貝町とは、栃木県東部にある芳賀郡の町である。

概要

芳賀町の東側、真岡市や益子町の北側、茂木町の西側、那須烏山市（旧・那須郡烏山町と旧・那須郡南那須町）の南側にある町。一応、少しだけ塩谷郡高根沢町とも接している。

周りの市町がそれなりに知名度が高いためか印象が薄く、過去にはフジテレビの番組で「（日本一影が薄い栃木県の中でも）日本一影が薄い町」として宣伝されてしまったこともある。

ちなみに周りの市町のイメージはこんな感じ。

ただし、市貝町にも名所が無いわけではなく、道の駅や芝桜公園などの観光地もちゃんとある。

1954年に市羽村と小貝村が合併して誕生したことが町名の由来となっている。ちなみに町内には小貝川という大きめの川が流れている（茨城県で利根川に合流する）が、小貝川の源流は旧・小貝村ではなく那須烏山市（旧・南那須町）にある。

主な産業は農業で、米、トマト、梨などを生産している。また、町の北部（那須烏山市寄り）に大きな牧場があり、意外と酪農も盛ん。牛乳や牛肉も生産している。

工業面では町の南西部（真岡市寄り）に花王の工場がある。また、伝統工芸として武者絵も有名だったりする。惣誉酒造という、お酒を作っているメーカーも有名。

商業面は真岡市や宇都宮市、那須烏山市などに依存しているため、はっきり言って弱い。スーパーマーケットはかましんくらいしか無く、コンビニエンスストアもセブンイレブンが1店舗、ファミリーマートが2店舗、ローソンが2店舗あるくらいである。また、飲食店系のチェーン店（マクドナルド、すき家など）は存在しない。

町内に高速道路は通っていない。一応、町の南西部に国道123号は通っている。

鉄道は真岡鐵道真岡線が通っているが、あくまで芳賀郡地域（真岡市を含む。ただし芳賀町を除く。）と茨城県筑西市への移動でしか使えない。ちなみにSuicaやPASMOなどの交通系ICカードは使えません。

市貝町は宇都宮市のベッドタウンとされることもあるが、確かに宇都宮市からすごく遠いわけではないので自家用車があれば通勤できないわけでもないものの、すごく近いというわけでもないのでベッドタウンとしての利便性は芳賀町や高根沢町よりはやや劣る。そもそも鉄道では宇都宮駅方面に行けないし。

一応、宇都宮LRTの清原地区市民センター前停留場方面への路線バスはあるが、本数はあまり多くないので自家用車が無いと生活するのは難しいかもしれない…。

市貝町保健福祉センターはテレビ朝日の大人気ドラマ『相棒』シーズン8の第5話「背信の徒花」のロケ地の一つとなっており、劇中では『間宮村役場』として登場した。